毎年、ドミニカの選手を中心に独特な助っ人補強を
展開している中日ドラゴンズ。
2015年オフには、リーバス投手、ペレス投手という
1軍登板のなかった助っ人を自由契約にしただけでなく、
3年間で3割を超える通算打率を残したルナ選手も手放しました。
投手では昨季、貴重な先発左腕として5勝をマークしたバルデス投手、
シーズン途中に四国アイランドリーグから入団し4勝を挙げたネイラー投手、
野手では勝負強い打撃を見せたエルナンデス内野手、
規定打席には届かなかったものの、3割台の打率を残したナニータ外野手の
4選手は昨季から続いて残留し、新たに3人の助っ人を獲得しました。
2016年は助っ人7人体制となった中日ドラゴンズですが、
果たして新加入の助っ人はどのような選手なのでしょうか。
活躍度を占ってみましょう。
ハイメ投手(28歳)
出典:https://ja.wikipedia.org/w
2016シーズン活躍度 C
フアン・ハイメのプロフィール ポジション:投手 年齢:28歳 利き腕:右投げ右打ち 身長:188cm 体重:113kg 所属:ドジャース傘下3A 成績 マイナー、メジャーのキャリアを問わず、ほぼリリーフ専門投手
昨季の中日はベテラン・岩瀬投手を故障で欠き、
ルーキーイヤーに抜群の活躍を見せた又吉投手も不調。
抑えがなかなか固定出来なかったという課題があった中で、
その解消策として獲得したのがフアン・ハイメ投手です。
ハイメ投手はMAX160キロという剛速球が武器の投手で、
これだけでも守護神を任せるにはピッタリという印象があります。
しかし、その速球も近年は150キロ台前半とも言われ、
また最大の課題はパワーピッチャーに多いコントロールが悪いということ。
1イニングに1つに近い四死球を与えてしまうほどで、
ボールの見極めに優れた打者が多い日本では、
守護神を任せても、果たして1イニングを安心して抑えられるか
どうかは現状では微妙なところでしょう。
中日ハイメを直撃「本当に166キロ投げられるんですか?」
【核心直撃】右肩痛で9日から沖縄・読谷二軍キャンプに降格した中日の新外国人フアン・ハイメ投手(28=前ドジャース3A)が18日、キャッチボールを 再開した。2年目の野村を相手に約15分間、約20メートルの距離で軽めに投げ、ノックでは“股抜きキャッチ”を披露したり、表情は明るかったが、実際の ところ状態はどうなのか、豪語する「最速103マイル(約166キロ)」は本当に投げられるのか、直撃した。
――右肩の状態は
ハイメ:痛みはほぼなくなったが、まだ少しだけ違和感が残っているので、それを消すことが大事。今日からキャッチボールを始められたし、一つひとつ階段を上がっていって良くなればいいと期待している。この先のステップにはブルペン入りが待っていると思う。
――それはいつごろになるのか
ハイメ:自分の希望というより、何日に入るのかは首脳陣やトレーナーらとコミュニケーションを取っていった先にあるので、いつになるかということは言えない。
――開幕一軍は
ハイメ:そこまでには100%の状態まで治っていたい。ただ、こればかりは自分自身がコントロールできることではないので。
――右肩を痛めた要因は
ハイメ:ドミニカ共和国でのウインターリーグや、その前のアメリカでもたくさん投げている。休みなく投げ続けてきたことが故障した要因の一つになっていると思う。今回の痛みは(野球人生で)初めての経験だったので探り探りやっている。
――ここまで日本式キャンプを経験した感想は
ハイメ:どの国よりも日本の方が間違いなく練習量は多い。あと家族がいるドミニカとの時差が13時間もあるのはちょっと大変なこと。自分が好きな時間に電話をかけるわけにはいかないので。ただ、家族はそのうち来日する予定になっているんだ。
――いきなりキャンプから、つまずいた格好で精神的にも落ち込むことはあったのか
ハイメ:「やっちまったな」とか、そういうふうには感じていない。自分のやることは決まっている。けがしてしまったら治すことに専念するだけでふさぎ込むようなことは全くない。
――ところで、本当に166キロも出せるのか
ハイメ:神様のご加護を受けて、100%の状態まで持っていければ、それだけのスピードを出す自信はある。100%まで完治させて、証明したい。
――今日のノックでは“股抜きキャッチ”を見せてノッカーの松岡育成コーチも「ヘイ! マジシャン!」と驚いていたが
ハイメ:どんなことでも嫌なことがあったりした時に頭を下げるようなことはしたくない。常に頭を上げて、プロということを考えたら、そういうことをするのもプロフェッショナルの一部と考えているので、そういうものもお見せしていきたい。
引用:http://headlines.yahoo.co.jp/
ノルベルト投手(29歳)
出典:https://ja.wikipedia.org/w
2016シーズン活躍度 C
ジョーダン・ノルベルトのプロフィール ポジション:投手 年齢:29歳 利き腕:右投げ右打ち 身長:183cm 体重:89kg 所属:レイズ傘下3A
2015年のオフに、中日の中継ぎ左腕として
活躍した高橋聡文投手が阪神へFA移籍しました。
それに伴い補強が必要になった左腕ですが、
先発・中継ぎ両面で左腕不足を解消するために
獲得したのがジョーダン・ノルベルト投手です。
大リーグでは通算78試合に登板し4勝をマークしていますが、
2013年に禁止薬物の使用のため出場停止になったことも。
それ以降、大リーグの舞台からは遠ざかっています。
かつては150キロ台が出ていたというストレートも
現在は140キロ台中盤で、コントロールにも課題があります。
そうなると先発よりも中継ぎでしょうか。
ただ左打者をしっかり抑えられるかは、
現状では微妙なところ。
ビシエド外野手(26歳)
出典:https://ja.wikipedia.org/w
2016シーズン活躍度 A
ダヤン・ビシエドのプロフィール ポジション:一塁手、三塁手、外野手 年齢:26歳 利き腕:右投げ右打ち 身長:185センチ 体重:108キロ メジャーリーグ5年間の通算打撃成績 試合数 483 打数/安打 1675/425 打 率 .254 出塁率 .298 本塁打 66 打 点 211 盗 塁 2 三 振 388
昨季の中日は得点力、そして本塁打と、
ともにセリーグではワーストでした。
投手を援護するためにも、
長打力がある打者の獲得を目指していた中日は、
中距離ヒッターのルナ選手を解雇し、
代わりにメジャー通算66本塁打の実績を持つ
ダヤン・ビシエド外野手を獲得しました。
当然ながら、4番候補として得点力アップに
貢献してほしいと願う球団。
阪神や巨人も獲得リストに挙げていたそうですが、
ともに見送ったのは素行に問題があったとか。
気になる面はありますが、積極的に打ちにくるバッティングスタイルは、
パワーヒッターの割に三振が少なめというメリットも生んでいます。
補強ポイントをしっかり抑えた助っ人獲得だけに、
相手にとっては脅威でしょう。
まとめ
中日ドラゴンズほど外国人選手の活躍度が
見えにくい球団はありません。
過去の実績では活躍は難しいと思われた選手が
大活躍をするということもしばしば。
獲得方法が独特だからこそ、
意外な秘密兵器が潜んでいるかもしれません。
その人数が多いほど、一気に優勝候補になる可能性も秘めています。