昨季、優勝候補に挙げられながらも、シーズン序盤からの大失速で、
終わってみれば最下位を脱出するのがやっとだったオリックス。
そこで、
今季に向けて、オフには西武でも活躍した俊足が魅力のヘルマン内野手、
広島で通算40勝をマークしたバリントン投手、
主に中継ぎで28試合に登板したマエストリ投手、
3年ぶりのオリックス復帰で12本塁打を放ったカラバイヨ外野手、
シーズン途中加入も1軍出場がなかったチャベス外野手の
実に5人の助っ人が退団することになりました。
残留したのは昨季9勝のディクソン投手、
2016年で日本では8年目のシーズンを迎える長距離砲のブランコ内野手の2人で、
4選手が新助っ人として加わり、計6選手が在籍することになります。
そこで、新助っ人4選手の特徴と活躍の期待度を見てみましょう。
パット・ミッシュ投手(34歳)
出典:http://headlines.yahoo.co.jp/
2016シーズン活躍度 A
パット・ミッシュのプロフィール ポジション:投手 年齢:34歳 利き腕:左投げ右打ち 身長:188cm 体重:89kg メジャー通算6年 78試合 200.2回 防御率4.80 4勝15敗 奪三振116
春季キャンプ終盤に入団が決まった、オリックスとしては
待望の先発タイプの左腕です。
2015年は3Aで5勝を挙げただけでなく、
台湾プロ野球のラミゴ・モンキーズに所属し、
6勝1敗、防御率2.86の好成績を残し、
また台湾シリーズではノーヒットノーランも達成しました。
ストレートはMAX150キロ、
さらにスライダーやチェンジアップ、カーブといった変化球を操ります。
コントロールもまずまずの技巧派左腕といえるでしょう。
日本のマウンドでもそのコントロールが活かせれば、
十分に活躍が期待できるのではないかと考え、期待度はAとします。
エリック・コーディエ投手(29歳)
出典:http://headlines.yahoo.co.jp/
2016シーズン活躍度 A
エリック・コーディエのプロフィール ポジション:投手 年齢:29歳 利き腕:右投げ右打ち 身長:191cm 体重:100kg メジャー2015年 8試合 12.1回 防御率5.84 0勝0敗 奪三振7
確固たる守護神の不在に苦しんだ昨季のオリックス。
その課題を解消するために獲得したのが、
自称MAX166キロ右腕のエリック・コーディエ投手です。
実際はストレートは2015年シーズンでは161キロ。
それでも十分な威力を持っています。
さらに193センチの長身からの剛速球だけに打者を圧倒できるのも特徴で、
昨季は3Aで40イニングを投げ50の三振を奪いました。
ただ、課題は速球派にありがちな制球難。
160キロを超えるストレートが日本のマウンドでもうなりを上げれば、
多少コントロールに難点があっても力付くで
押さえ込みどんどん三振を奪える可能性もあり、
頼もしい守護神になれる素養はあるということで期待度はBとします。
ブレント・モレル内野手(28歳)
出典:https://ja.wikipedia.org/
2016シーズン活躍度 C
ブレント・モレルのプロフィール ポジション:内野手 年齢:28歳 利き腕:右投げ右打ち 身長:185cm 体重:102kg メジャー通算6年 220試合 13本塁打 打率.227 59打点 6盗塁 132三振
サードを中心にファースト、外野も守れる選手です。
2012年にはホワイトソックスで121試合に出場した実績もありますが、
昨季のメジャー出場はパイレーツでわずか3試合にとどまっています。
しかし、昨季に関しては3Aで11本塁打、打率.280という数字を残しています。
抜群の長打力があるというわけではなく、
どちらかと言えば中距離ヒッタータイプです。
ただ、とりわけ高い打率が残せないのは外角への変化球に弱点があるようで、
日本のプロ野球が配球の基本に置く外角低めにいかに対応できるかがカギを握りそうです。
守備もけして上手い部類ではないようで、期待度はCといったところでしょうか。
ブライアン・ボグセビック外野手(32歳)
出典:http://headlines.yahoo.co.jp/
2016シーズン活躍度 B
ジェイソン・スタンリッジのプロフィール ポジション:投手 年齢:37歳 利き腕:右投げ右打ち 身長:191cm 体重:110kg メジャー通算5年 321試合 19本塁打 打率.238 67打点 24盗塁 204三振
外野手の補強で獲得したボクセビック選手は、
2012年にアストロズで146試合に出場した実績がありますが、
昨季はフィリーズで22試合の出場にとどまっています。
しかし、昨季は3Aで12本塁打、57打点をマークし、
また24盗塁を決める俊足の持ち主です。
一発のある打者というわけではなく、いわゆる中距離ヒッター。
クリーンアップとして期待されるだけでなく、
機動力アップにも一役買ってくれそうな選手です。
ただ、選球眼はまずまずである反面で
左投手にめっぽう弱いという明確な弱点もあります。
左投手をどう攻略するかが、活躍のカギを握るでしょう。
それも含めて期待度はBとします。
まとめ
昨季、日本球界での実績も豊富な選手を含めて大補強を敢行しましたが、
それが実ることはありませんでした。
そして2016年シーズンへ向けて、助っ人を大幅に入れ替えました。
昨季は誤算が多かっただけに、今季の助っ人は果たして戦力になってくれるのか…
パリーグでは最も優勝から遠ざかっているだけに、
助っ人が持ち味をしっかり出せるかがチームのカギを握ります。