2013年の球団初のパリーグ制覇、
そして日本一から一転、2年連続最下位に沈んでしまった東北楽天。
昨季は、シーズン途中にハウザー投手を解雇し、
オフにも52試合に登板し、安定した投球を見せていたクルーズ投手、
背番号3の期待を背負いながら7本塁打に終わったサンチェス内野手、
チームトップの17本塁打を放ったペーニャ内野手、
シーズン途中に加入も9試合に出場にとどまったムリーロ内野手と、
実に5選手が退団しました。
最下位と言う結果、そして監督交代もあって、
大幅な助っ人入れ替えとなりました。
レイ投手、ミコライオ投手、ウィーラー内野手の3選手が残留し、
4選手が新たに加わり、何と7人の助っ人が在籍して、
2016年シーズンを臨みます。
では、新たに獲得した新助っ人の期待度をチェックしてみましょう。
ジェイク・ブリガム投手(28歳)
出典:http://headlines.yahoo.co.jp/
2016シーズン活躍期待度 C
ジェイク・ブリガムのプロフィール ポジション:投手 年齢:28歳 利き腕:右投げ右打ち 身長:192cm 体重:95kg メジャー通算1年 12試合 16.2回 防御率8.64 0勝1敗 奪三振12
2015年シーズン、
東北楽天の先発陣で規定投球回数をクリアしたのは則本投手だけと、
先発投手のコマ不足に悩まされた事情から、
先発ローテーションとして期待されるのがジェイク・ブリガム投手です。
ブリガム投手の持ち味はMAX151キロのストレートとシンカーで
相手を打たせて取るピッチングでしょう。
しかし、昨季初めてメジャーに昇格し、12試合に中継ぎで登板しましたが、
防御率8.64の成績に終わりました。
3Aでも8試合で4勝1敗ながらも防御率は4.50という数字。
被打率が3割を越えているのも気になるところ。
しぶとい打者が多い日本で、最初はシンカーに面食らうかもしれませんが、
相手が慣れてきたらどうかという懸念もあり、活躍の期待度はCです。
ラダメス・リズ(32歳)
出典:http://headlines.yahoo.co.jp/
2016シーズン活躍期待度 C
ラダメス・リズのプロフィール ポジション:投手 年齢:32歳 利き腕:右投げ右打ち 身長:189cm 体重:91kg メジャー通算4年 41試合 133.2回 防御率6.94 7勝12敗 奪三振109 韓国プロ野球 94試合 518.2回 防御率3.51 26勝38敗 奪三振454
投手陣の選手層の薄さが課題となっている東北楽天。
そこで先発、中継ぎともに可能と期待されているのがラダメス・リズ投手です。
2011年からは3年間、韓国プロ野球でプレーし通算26勝をマークし、
2015年は大リーグ・パイレーツで1勝を、
また3Aでは16試合で4勝5敗ながら防御率1.40の数字を残しました。
何よりも注目されるのが、ストレートの最速が163キロということ。
しかし、変化球はスライダーとチェンジアップのみで、
コントロールもかなりアバウトであるようで、
先発としてはなかなか難しいのではという印象です。
先発、中継ぎのどのポジションで起用するかもポイントでしょうが、
コントロール面が気がかりなため、活躍の期待度はCです。
ジャフェット・アマダー内野手(29歳)
出典:http://headlines.yahoo.co.jp/
2016シーズン活躍期待度 C
ジャフェット・アマダーのプロフィール ポジション:内野手 年齢:29歳 利き腕:右投げ右打ち 身長:193cm 体重:135kg メキシカンリーグ2015 打率.346、41本塁打、117打点
日本のプロ野球史上で最も体重が重い
ということで話題になったアマダー内野手。
135キロという重量感ある体型から
パワーヒッターであることは直感的に分かります。
昨季はメキシカンリーグのメキシコシティー・レッドデビルズでプレーし、
打率.346、41本塁打、117打点の素晴らしい成績で、本塁打と打点の2冠に輝きました。
さらに三振も少なく、選球眼もあるとなると、かなり期待できる…
と言いたいところですが、あくまでもメキシカンリーグでの成績。
3Aでは2013年に17試合に出場しましたが、
自慢のパワーは影を潜めました。
果たして日本野球に適応できるかはかなりの未知数ですが、
成功するか失敗するか落差は激しそう。そのため活躍期待度はCとします。
ジョニー・ゴームス外野手(35歳)
出典:http://headlines.yahoo.co.jp/
2016シーズン活躍期待度 B
ジョニー・ゴームスのプロフィール ポジション:内野手 年齢:35歳 利き腕:右投げ右打ち 身長:185cm 体重:104kg メジャー通算15年 1203試合 162本塁打 打率.242 526打点 50盗塁 1088三振
春季キャンプがスタートしてからの獲得となりました。
昨季の東北楽天はチーム打率、本塁打ともにリーグ最下位であったことを踏まえ、
2016年は打線の強化が課題であった中で、
昨季、米大リーグのブレーブスとロイヤルズでプレーした
バリバリのメジャーリーガーで、メジャー通算162本塁打のパワーが魅力です。
しかし、昨季に関して言えば、48安打放ったものの81三振と、
選球眼はあっても三振が多いのが特徴です。
ただ、選球眼に関しては日本のプロ野球で力を発揮すれば、
大きな武器になることは間違いないでしょう。
好不調の波はありそうで、年齢的な面も気になりますが、
ある程度の長打力は見せてくれるのではないでしょうか。
リーダーシップもあるようなので、期待度はBとします。
まとめ
助っ人7人体制で臨む2016年の東北楽天。
投手、野手ともに課題山積の中で、
助っ人が活躍するかがチームの運命を分けるといっても過言ではないでしょう。
7人もいる助っ人をどうやりくりして起用していくか、梨田監督の手腕も問われそうです。