阪神は来季、新たに助っ人外国人としてエリック・キャンベル選手を獲得しました。
プロ野球は日本人の活躍もそうですが外国人選手、つまりは助っ人次第で大きく結果が変わってくることもあり、その実力がどれほどなのかも気になってきますよね?
そこで今回は阪神エリック・キャンベル選手についてご紹介させていただきましょう!
阪神エリック・キャンベルの経歴・生い立ち
エリック・キャンベル選手はアメリカのコネチカット州ノーウィッチ出身。
今年で29歳になります。
エリック・キャンベル -阪神タイガース (2017 – )
生年月日 | 1987年4月9日(29歳) |
出身地 | アメリカ合衆国コネチカット州ノーウィッチ |
身長 | 191cm |
体重 | 98kg |
ポジション | 内・外野手 |
投打 | 右投右打 |
MLB初出場 | 2014年5月10日 フィラデルフィア・フィリーズ戦 |
MLB通算:3年 | 試196 率.221(438打数97安打)本7 点44 盗9 |
2008年のMLBドラフト8巡目(全体254位)にMLBドラフトでニューヨーク・メッツに指名されてプロ入り。
ニューヨーク・メッツ傘下時代 – (2008 – 2013)
2012年まではそれほどの成績を出せなかったものの、2013年にAAA級で打率3割を超える覚醒の兆しを見せます。
2008年〜2009年 – A級ブルックリン・サイクロンズ〜サバンナ・サンドナッツ
年度 | マイナーリーグ階級 | 試合数 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 |
---|---|---|---|---|---|---|
2008年(20) | A級(ブルックリン・サイクロンズ) | 66 | .260(215打数56安打) | 4 | 28 | 1 |
2009年(21) | A級(サバンナ・サンドナッツ) | 95 | .248(339打数84安打) | 5 | 48 | 6 |
2010年〜2012年 – AA級ビンガムトン・メッツ
年度 | マイナーリーグ階級 | 試合数 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 |
---|---|---|---|---|---|---|
2010年(22) | AA級(ビンガムトン・メッツ) | 50 | .279(179打数50安打) | 6 | 30 | 1 |
2011年(24) | AA級(ビンガムトン・メッツ) | 126 | .247(405打数100安打) | 4 | 46 | 6 |
2012年(25) | AA級(ビンガムトン・メッツ) | 115 | .297(394打数117安打) | 9 | 50 | 10 |
2013年 – AAA級ラスベガス・フィフティワンズ
年度 | マイナーリーグ階級 | 試合数 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 |
---|---|---|---|---|---|---|
2013年(26) | AAA級 | 120 | .314(341打数107安打) | 8 | 66 | 12 |
2014年(27) | AAA級 | 33 | .355(141打数50安打) | 3 | 24 | 3 |
2015年(28) | AAA級 | 33 | .363(113打数41安打) | 5 | 18 | 7 |
2016年(29) | AAA級 | 79 | .300(287打数86安打) | 7 | 46 | 5 |
その翌年2013年には.355の高打率を記録。
同年5月にメジャー契約を果たます。
ニューヨーク・メッツ時代 – (2014〜2016)
年度 | MLB | 試合数 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 |
---|---|---|---|---|---|---|
2014年(27) | ニューヨーク・メッツ | 82 | .263(190打数50安打) | 3 | 16 | 3 |
2015年(28) | ニューヨーク・メッツ | 71 | .197(173打数34安打) | 3 | 19 | 5 |
2016年(29) | ニューヨーク・メッツ | 40 | .173(75打数13安打) | 1 | 9 | 1 |
MLB通算:2年 | 196 | .221(438打数97安打) | 7 | 44 | 9 |
際立った成績こそ残せませんでしたが、確かな足跡を残しました。
特徴として出塁率が高く、選球眼の良さも光りますね!
守備面でもユーティリティプレイヤーとして知られており、一塁、三塁、外野手など、複数のポジションをこなせる上、安定感があるのも魅力でしょう!
阪神エリック・キャンベルの打力は?
エリック・キャンベル選手は守備の安定感はあるとされていますが、助っ人外国人に求められるのは主に打力が重要です!
キャンベル選手の打撃の特徴としてはメジャー時代を振り返ると打率を残せるバッター。
確実性のあるアベレージヒッターという見方になってきますね。
選球眼が良いというのもそれを後押ししていると言えるでしょう。
しかし、言い換えれば長打力に欠ける面があり、打率は残せるかもしれませんが、本塁打の数はさほど期待できないというのが現時点での評価です。
近年阪神に在籍した選手で言えば、NPB最多安打記録を持つマートン選手が最もタイプ的には近いのでしょうか。
マット・マートン -阪神タイガース (2010 – 2015)
生年月日 | 1981年10月3日(35歳) |
出身地 | アメリカ合衆国フロリダ州フォートローダーデール |
身長 | 185cm |
体重 | 100kg |
ポジション | 外野手 |
投打 | 右投右打 |
NPB初出場 | 2010年3月26日 |
NPB通算:6年 | 試832 率.310(3287打数1020安打)本77 点417 盗27 |
ただゴメス選手の代わりに獲得した経緯からすれば、物足りなさはどうしても拭えないところですね。
マウロ・ゴメス -阪神タイガース (2014 – 2016)
生年月日 | 1984年9月7日(32歳) |
出身地 | ドミニカ共和国 |
身長 | 188cm |
体重 | 104kg |
ポジション | 内野手 |
投打 | 右投右打 |
NPB初出場 | 2014年3月28日 |
NPB通算:3年 | 試425 率.270(1555打数420安打)本65 点260 盗3 |
計算できる外国人という考え方からするなら妥当とも言えますが、どちらかと言えば大砲が必要だったのではないかとも思いますね。
阪神の課題は?期待されるポジションは?
阪神の課題として内野手の整備と得点力不足の解消が挙げられるのですが、特に内野手の整備については急務と言っていいでしょう。
阪神チーム打撃成績 – (2016)
打率 | 本塁打 | 得点 | 盗塁 |
---|---|---|---|
.245(セリーグ6位) | 90(セリーグ5位) | 506(セリーグ5位) | 59(セリーグ6位) |
来季阪神は、一塁、三塁に関しては固定できていないのが現状。
この2つのポジションをどのようにして埋めるのかという問題が生じるわけです。
阪神内野手 (2017年度予想)※試合数2016年
143試合 | 鳥谷 敬 | ※2017年は控えになる可能性有 |
131試合 | 福留 孝介 | ※内野手へコンバートの可能性有 |
122試合 | 北條 史也 | ※若手期待のホープ |
111試合 | 大和 | ※2016年二塁95試合出場 |
107試合 | 原口 文仁 | ※捕手に専念か |
82試合 | 今成 亮太 | ※2016年三塁52試合、一塁11試合出場の兼任捕手 |
55試合 | 西岡 剛 | ※二塁レギュラー奪取なるか |
46試合 | 新井 良太 | ※三塁の控えか |
40試合 | 板山 祐太郎 | ※二塁の控えか |
– | キャンベル | ※一塁、三塁が候補 |
その点、一塁と三塁の守備に定評があるキャンベル選手の補強は守備面で言えば、納得できる部分もあります。
実際、その辺りを埋める役割が期待されているのではないかと推測できますね。
ただ、もう一つの課題である得点力不足の解消に関してはキャンベル選手だけでは埋められない可能性が高いでしょう!
この点に関しては別の外国人選手等による補強が必要になってくるかと思われます。
ゴメス選手が退団したこともあって、チームとしてはできれば同じレベルの大砲が欲しいところではないでしょうか?
阪神打線 (2016年度)
1番 | 髙山 俊 | レフト | 試134 率.275(494打数136安打)本8 点65 盗5 |
2番 | 鳥谷 敬 | ショート | 試143 率.236(449打数106安打)本7 点36 盗13 |
3番 | 江越 大賀 | センター | 試72 率.209(191打数40安打)本7 点20 盗4 |
4番 | 福留 孝介 | ライト | 試131 率.311(453打数141安打)本11 点59 盗0 |
5番 | 原口 文仁 | キャッチャー | 試107 率.299(318打数95安打)本11 点46 盗1 |
6番 | ゴメス(退団) | ファースト | 試139 率.255(498打数127安打)本22 点79 盗2 |
7番 | 大和 | セカンド | 試111 率.231(229打数53安打)本1 点20 盗3 |
8番 | 北條 史也 | サード | 試122 率.273(385打数105安打)本5 点33 盗6 |
9番 | メッセンジャー | ピッチャー | 登28 防3.01(12勝11敗)投185.1 振177 |
まとめ
以上、エリック・キャンベル選手についてでした。
チームが抱える課題に対して一人の外国人だけで対処するのは不可能ですから、とりあえずは一つずつ、確実に解消していくことが求められます。
その意味でキャンベル選手の獲得は方針として間違っていないと思います。
得点力の不安は別の補強で対処していくのが妥当と見るべきでしょう。
上手くいけばマートン選手の様に高打率を残すことができる選手になる可能性もあります。
その上で複数のポジションを守る力があるなら、チームにとって欠かせない存在になることも十分にあり得るのではないでしょうか?
現時点での実力は未知数ですがある意味で堅実な補強とも言えますから、一つの補強としては成功と言っていいと思いますよ!