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兵庫の名門・報徳学園高校は春の選抜出場は3年ぶり21回目となります。
今大会では東京・早稲田実業高校、熊本・熊本工業高校と並んで、最多出場回数を誇ります。
しかし、選抜の勝利は2009年を最後にありません。
ここ3回連続で初戦敗退となっている報徳学園高校。
名門復活へ、8年ぶりとなる選抜勝利をつかみ2002年以来3度目の優勝をつかめるでしょうか?
報徳学園の甲子園・秋季の実績は?
今大会、全出場校中では最多の21回目の選抜出場となる報徳学園高校。
夏の甲子園でも14回出場しており過去に一度全国制覇を成し遂げたこともあります。
また選抜では2002年に現在千葉ロッテで活躍している大谷智久投手をエースに擁し2度目の優勝を飾っています。
大谷 智久(おおたに ともひさ)当時3年 – 報徳学園:176cm86kg 右投右打 MAX147km
甲子園投手成績(第74回選抜高等学校野球大会)
登板 | 投球回 | 自責点 | 安打 | 三振 | 四死球 | 防御率 |
5 | 45.0 | 13 | 48 | 32 | 12 | 2.60 |
そんな名門である報徳学園高校を率いてきた永田裕志監督が、選抜出場切符をつかんだその日、春をもって監督を勇退することを選手たちに告げたそうです。
▲ 永田裕志監督(53):甲子園出場は県内歴代1位の春夏計18度。2002年春の選抜大会優勝
選抜での優勝も経験した名将が勇退となれば、報徳学園高校は一つの時代が変わることになります。
全国大会の戦績 -大阪桐蔭高校(大阪府)
大会 | 出場回数 | 勝敗 | 優勝 | 準優勝 | ベスト4 |
春の選抜 | 20回 | 29勝18敗 | 2 | 0 | 4 |
夏の選手権 | 14回 | 26勝13敗 | 1 | 0 | 2 |
甲子園通算 | 16回 | 55勝31敗 | 3 | 0 | 6 |
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秋季兵庫大会
昨年秋の秋季兵庫大会では大きく目立った勝ち方ではなかったものの、地道に接戦をものにしていきました。
準々決勝の市立尼崎高校、準決勝の育英高校と、僅差の試合に勝利して決勝に駒を進めました。
決勝の神戸国際大付属高校との試合では、序盤に先制するも、中盤から終盤にかけて逆転され、惜しくも優勝は逃しました。
秋季兵庫大会 ( 2016年成績:準優勝 )
回戦・対戦校 | |||
---|---|---|---|
地区一回戦 | 伊丹西 | ○ | (6回コールド)10-0 |
地区準決勝 | 県伊丹 | ○ | (5回コールド)11-0 |
地区決勝 | 宝塚東 | ○ | 5-4 |
一回戦 | 姫路飾西 | ○ | (6回コールド)10-0 |
二回戦 | 津名 | ○ | 6-4 |
三回戦 | 東播磨 | ○ | 5-1 |
準々決勝 | 市尼崎 | ○ | 4-2 |
準決勝 | 育英 | ○ | 5-3 |
決勝 | 神戸国際大付 | ● | 1-2 |
秋季近畿大会
秋季近畿大会に進んだ報徳学園高校は初戦を突破。
準々決勝で滋賀学園高校と対戦。
ソロホームランによる失点が重くのしかかり、最後まで相手のエースを責めることが出来ず、惜しくも敗れました。
兵庫大会では準優勝、近畿大会では準々決勝に敗れましたが、なんとか選抜出場に滑り込みました。
秋近畿大会 ( 2016年成績:ベスト8)
回戦・対戦校 | |||
---|---|---|---|
一回戦 | 東山(京都) | ○ | 9-7 |
準々決勝 | 滋賀学園(滋賀) | ● | 1-0 |
報徳学園の成績 -3年ぶり21回目出場
チーム成績 | |||
---|---|---|---|
試合数 | 11 | 打 率 | .337 |
勝 利 | 9 | 本塁打 | 4 |
敗 戦 | 2 | 犠打飛 | 19 |
得 点 | 1試合平均 6.0 | 盗 塁 |
20 |
失 点 | 1試合平均 2.2 | 失 策 | 12 |
報徳学園・注目メンバーは?
名門・報徳学園高校のエースは西垣雅矢投手。
身長183cmのすらっとした長身右腕投手です。
角度あるストレートが魅力で、昨年秋季では兵庫大会、近畿大会とも11試合全てに先発しました。
近畿大会準々決勝では滋賀学園高校との試合に先発し、惜しくも敗れましたが、8回を1点に抑える好投でした。
西垣 雅矢(にしがき まさや)3年 – 報徳学園:183cm70kg 右投左打 MAX145km
登板 | 投球回 | 自責点 | 安打 | 三振 | 四死球 | 防御率 |
11 | 73.1 | 14 | 58 | 42 | 16 | 1.72 |
打者では報徳学園の4番を務める篠原翔太選手が注目です。
強打のキャッチャーとして、打線でも守備でもチームの要となっています。
篠原 翔太(しのはら しょうた)3年 – 報徳学園:177cm80kg 右投右打 捕手
試合 | 打数 | 安打 | 打率 | 打点 | 本塁打 |
11 | 42 | 16 | .424 | 9 | 0 |
チームNo.1の打率を誇る片岡心選手。
長打もある報徳学園の中軸バッターです。
片岡 心(かたおか しん)3年 – 報徳学園:177cm68kg 右投左打 二塁手
試合 | 打数 | 安打 | 打率 | 打点 | 本塁打 |
11 | 45 | 19 | .447 | 12 | 2 |
また今年2年生になる小園海斗選手は報徳学園のリードオフマンです。
50m 5秒9の俊足に加え、昨年秋の大会では全11試合に出場し打率3割7分5厘。
走攻守三拍子揃っており、これからが楽しみな選手です。
小園 海斗(こぞの かいと)2年 – 報徳学園:178cm73kg 右投左打 遊撃手
試合 | 打数 | 安打 | 打率 | 打点 | 本塁打 | 盗塁 |
11 | 48 | 18 | .375 | 7 | 0 | 2 |
報徳学園主なスタメン -(2016年秋季成績)
打順 | 選手 | 守備 | 身長/体重 | 投打 | 学年 | 打撃成績 | 本 | 点 |
1番 | 小園 海斗 | 遊撃手 | 178/73 | 右投左打 | 2年 | 率.375(48打数18安打) | 0 | 7 |
2番 | 永山 裕真 | 中翼手 | 170/61 | 右投左打 | 3年 | 率.422(45打数19安打) | 0 | 6 |
3番 | 片岡 心 | 二塁手 | 177/68 | 右投左打 | 3年 | 率.447(38打数17安打) | 2 | 12 |
4番 | 篠原 翔大 | 捕手 | 177/80 | 右投右打 | 3年 | 率.381(42打数16安打) | 0 | 9 |
5番 | 神頭 勇介 | 一塁手 | 176/75 | 右投右打 | 2年 | 率.304(23打数7安打) | 0 | 3 |
6番 | 岡本 蒼 | 左翼手 | 175/70 | 右投左打 | 3年 | 率.289(38打数11安打) | 1 | 7 |
7番 | 池上 颯 | 三塁手 | 170/68 | 右投右打 | 3年 | 率.324(34打数11安打) | 0 | 7 |
8番 | 金子 将大 | 右翼手 | 181/75 | 右投右打 | 3年 | 率.333(15打数5安打) | 0 | 4 |
9番 | 西垣 雅矢 | 投手 | 183/70 | 右投左打 | 3年 | 率.174(23打数4安打) | 1 | 4 |
まとめ
報徳学園高校を選抜優勝に導いた経験もある永田監督が勇退します。
数多くの選手を育て中にはプロ野球の世界にも飛び込んだ選手もいます。
今回の選抜出場は監督にとっても集大成となるでしょう。
もちろん勇退を聞いた選手達も、監督を胴上げしたい気持ちでいっぱいなのではないでしょうか。
そういったことがチームを強くする可能性があります。
エースがいて、強打の4番がいて、リードオフマンとなる1番打者がいます。
辛うじて選抜出場の切符を手にした報徳学園ですが、チームのバランスは高く、監督を胴上げしたいという強い気持ちがひとつになれば、選抜の舞台で勝ち進める可能性もけして低くはありません。
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