2016年昨シーズンは最下位に沈んだオリックス。
今シーズンは巻き返しに向けて、新戦力への期待は高まります。
そんな中、ドラフト2位で入団した黒木優太投手は、ルーキーながら開幕1軍メンバーに入りました。
果たして黒木優太投手とはどのような投手なのか、迫ってみましょう。
黒木優太投手の経歴・生い立ち
黒木優太投手は1994年8月16日生まれ、横浜市港北区の出身です。
黒木 優太(くろき ゆうた)- オリックス・バファローズ (2017 – )
生年月日 | 1994年8月16日(歳) |
出身地 | 神奈川県横浜市港北区 |
身長 | 179cm |
体重 | 78kg |
ポジション | 投手 |
投打 | 右投左打 |
プロ入り | 橘学苑高〜立正大〜 2016年 オリックスドラフト2位 |
球速・球種 | MAX153km(スライダー・カーブ・フォーク・カット・チャンジ) |
野球を始めたのは小学2年のとき。
地元の軟式野球チームに所属したのがきっかけでした。
中学に入学するとともに、地元のリトルシニアチームに入団し、硬式野球を始めることになります。
その当時は外野を守ることもありました。
橘学苑高校時代 – (2010 – 2013 )
その後、横浜にある橘学苑高校に進学。
2年の夏まではショートの控え選手でしたが、元々強肩であったために、投手へ転向。
ここから黒木投手の投手としての人生が本格的に始まりました。
高校時代には激戦区の神奈川だけに、甲子園への道は非常に遠く、出場する事は出来ませんでした。
選手権神奈川大会 -橘学苑・黒木投手3年時 ( 2012 )
回戦 | 対戦校 | 勝敗 | |
二回戦 | 神奈川大付 | ○ | 10-1 |
三回戦 | 金沢 | ○ | 8-3 |
四回戦 | 東海大相模 | ● | 1-6 |
投手成績 – ( 2012 )
年度 | 登板 | 勝敗 | 防御率 | 投球回 | 安打 | 三振 | 四死球 | 自責点 |
2012 | 2 | 2勝 | 2.19 | 12.1 | 10 | 12 | 9 | 3 |
それでもストレートは146キロまで伸び、プロからも注目される存在となりましたが、指名はなく、立正大学へ進学。
立正大学時代 – (2013 – 2017 )
立正大学では1年秋から本格的に試合に出場するようになり、9試合に登板して2勝2敗の成績を残しました。
東都大学リーグの2部リーグではありますが、最速153キロのストレートを誇り、大学球界でも屈指の速球派としてプロからも注目を集めます。
2部リーグでは4年間で通算16勝をマークしました。
立正大学投手成績 – ( 2013 – 2016 )
年度 | 登板 | 勝敗 | 防御率 | 投球回 | 安打 | 三振 | 四死球 | 自責点 |
13春〜16春 | 46 | 16勝12敗 | 1.74 | 248.1 | 188 | 222 | 92 | 48 |
本格派のピッチングが注目され、オリックスがドラフト2位で指名し入団に至りました。
ドラフト会議 – (2016 )
▲ 2016年オリックス2位(契約金8500万円、年俸1200万円)
ドラフト指名選手 – ( オリックスバファローズ )
1位 | 山岡 泰輔 | 投手 | 東京ガス |
2位 | 黒木 優太 | 投手 | 立正大学 |
3位 | 岡崎 大輔 | 内野手 | 花咲徳栄高 |
4位 | 山本 由伸 | 投手 | 都城高 |
5位 | 小林 慶祐 | 投手 | 日本生命 |
6位 | 山崎 颯一郎 | 投手 | 敦賀気比高 |
7位 | 飯田 大祐 | 捕手 | ホンダ鈴鹿 |
8位 | 澤田 圭佑 | 投手 | 立教大学 |
9位 | 根本 薫 | 外野手 | 霞ヶ浦高 |
黒木投手はプライベートではかなりの釣り好きのようですが、彼女の情報は特にありません。
また歌手・倖田来未さんの大ファンでもあります。
黒木優太はどんな投手?
黒木投手の持ち味は何と言っても最速153キロの豪快なストレートです。
確かにストレートは豪快なのですが、その一方でスライダーやフォーク、チェンジアップ、カーブ、カットボールととにかく変化球も多彩なのです。
コントロールもまずまずで、クイックモーションも非常に速く、非常に器用な投手でもあります。
そんな黒木投手は、入団に当たっての背番号選びの際、自ら「54」を選択しました。
これは同じ苗字であり、かつて千葉ロッテエースとして活躍したジョニーの愛称で親しまれた黒木知宏投手にあやかってのものだそうです。
黒木 知宏(くろき ともひろ)- 千葉ロッテマリーンズ (1995 – 2007)
生年月日 | 1973年12月13日(歳) |
出身地 | 神奈川県横浜市港北区 |
身長 | 178cm |
体重 | 84kg |
ポジション | 投手 |
投打 | 右投右打 |
プロ入り | 新王子製紙春日井〜 1994年ロッテドラフト2位 |
通算成績:11年 | 登199(先168) 防3.43(76勝68敗1セーブ)投1208.2 振879 |
黒木投手自身、非常に明るい性格だそうで、1軍で活躍すれば、憧れの黒木知宏さんのように、ファンに愛される投手になるのではないでしょうか。
2017年の活躍は期待出来るか?
黒木投手はオープン戦で中継ぎで5試合に登板。
5回を投げて、5つの三振を奪い、打たれたヒットもわずかに1本と、完璧に相手打者を抑えました。
オープン戦投手成績 – (2017)
2016年 (22歳) オリックスドラフト2位 契約金8500万円
年度 | 登板 | 防御率 | 勝敗 | 投球回 | 三振 | 年俸 |
2017年(22) | 5 | 0.00 | 0勝0敗1セーブ | 5.0 | 5 | 1200万 |
威力のあるストレートがプロの世界でも十分に通用することをアピールし、開幕1軍メンバーに入りました。
そのため、ひとまず1年目は中継ぎが役割の中心となるのでしょう。
黒木投手の持ち味は最速153キロのストレート。
投手陣に不安のあるオリックスにとって、黒木投手が中継ぎの戦力として計算できるようになれば、投手力は高まってくるでしょう。
十分に戦力として期待できる投手です。
2016年 オリックス投手陣
役割 | 選手 | 防御率 | 勝 | 敗 | 投球回数 | 三振 |
先発 | 金子 千尋 | 3.83 | 7 | 9 | 162.0 | 125 |
先発 | 西 勇輝 | 4.14 | 10 | 12 | 165.1 | 108 |
先発 | ディクソン | 4.36 | 9 | 11 | 171.1 | 139 |
先発 | 山田 修義 | 4.94 | 2 | 7 | 58.1 | 43 |
先発・中継 | 松葉 貴大 | 3.26 | 7 | 9 | 132.2 | 82 |
先発・中継 | 山﨑 福也 | 3.67 | 3 | 2 | 61.1 | 37 |
まとめ
黒木投手のアマチュア時代の野球経歴はけして目立つものはありません。
高校野球界では無名校出身で、大学は東都の2部リーグでした。
しかし、豪快な速球と多彩な変化球でプロから注目される存在となり、オリックスへ入団しました。
プロの世界で、その剛速球を武器にスター選手に上り詰めることが出来るだけの素質を持っています。
開幕1軍入りを果たし、ここからどのような活躍を見せるかが注目されます。