オリックスの外野のレギュラー候補として毎年期待はされているのですが、まだまだ完全に定着というところまでいかない駿太選手。
しかし、今年は開幕から課題だった打撃が絶好調となっています。
そんな駿太選手は今季こそレギュラーをつかめるでしょうか。
駿太選手の経歴、過去の成績にも注目してみましょう。
後藤駿太の経歴・生い立ち
オリックス・駿太選手の本名は後藤駿太。
1993年3月5日生まれの歳、群馬県の渋川市出身です。
後藤 駿太(ごとう しゅんた)-オリックス・バファローズ (2011 – )
生年月日 | 1993年3月5日(歳) |
出身地 | 群馬県渋川市 |
身長 | 180cm |
体重 | 80kg |
ポジション | 外野手 |
投打 | 右投左打 |
プロ入り | 前橋商〜オリックス2010年 ドラフト1位 |
NPB通算:6年 | 試546 率.222(1064打236安打)本11 点83 盗20 |
小学1年の頃から野球を始め、中学時代は地元で軟式野球部に所属し、当時はピッチャーを務めていました。
前橋商時代 – ( 2008- 2011 )
高校は前橋商業高校に進学し、1年の秋からチームのリードオフマン、そしてセンターを守っていました。
2年春、3年夏と甲子園に出場し、ともに3塁打を放つなど、打撃でも活躍。
第81回選抜高校野球大会 (2009年)
回戦 | 対戦校 | 勝敗 | |
一回戦 | 南陽工(山口) | ● | 3-4 |
第92回選手権大阪大会 (2010年)
回戦 | 対戦校 | 勝敗 | |
一回戦 | 宇和島東(愛媛) | ○ | 3-0 |
二回戦 | 北大津(滋賀) | ● | 3-9 |
50m6秒、遠投は120mと抜群の強肩を持ち、しかも打撃はシュアで、外野の間を抜ければ一気に3塁を狙えます。
そのため、高校時代は「上州のイチロー」という異名まであります。
甲子園成績 – ( 2009 – 2010 )
年度 | 試合 | 打率 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 三振 | 四球 | 出塁率 |
09春・10夏 | 3 | .417 | 12/5 | 0 | 1 | 0 | 1 | .462 |
ドラフト会議 – (2010 )
▲ 契約金7,500万円、年俸700万円(金額は推定)。背番号は8。
その野球センスの高さからプロスカウトからも注目を集め、2010年のドラフト1位でオリックスが指名し、入団しました。
ドラフト指名選手 – ( オリックス・バファローズ )
1位 | 後藤 駿太 | 外野手 | 前橋商業高 |
2位 | 三ツ俣 大樹 | 内野手 | 修徳高 |
3位 | 宮崎 祐樹 | 外野手 | セガサミー |
4位 | 塚原 頌平 | 投手 | つくば秀英高 |
5位 | 深江 真登 | 外野手 | 明石レッドソルジャーズ |
結婚は?
ところで、まだまだ24歳の駿太選手。
プライベートでは彼女がいるのかどうかは分かりませんが、オリックスでも屈指のイケメンであり、女性の噂もちらほら。
もしかしたら、彼女がいるかもしれませんね。
後藤駿太プロ入り後の活躍
ルーキーイヤー〜下積み時代 – (2011 – 2012 )
駿太選手は高卒ルーキーながら、1年目の春季キャンプからその素質を大きくアピール。
球団では初めての高卒新人野手の開幕1軍となりました。
それだけではなく、その年の開幕戦では9番ライトでスタメン出場。
高卒ルーキーで外野手の選手としてはあの張本勲さん以来、実に52年ぶりの快挙となったのです。
しかしプロの世界はそれほど甘いものではなく、その年のシーズンは打率1割に終わりました。
年度別打撃成績 – (2011 – 2012 )
2010年(17歳)オリックスドラフト1位 契約金7500万円
年度 | 試合数 | 打率 | 打点 | 本塁打 | 盗塁 | 犠打 | 三振 | 年俸 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2011年(18) | 30 | .100(40打数4安打) | 1 | 0 | 0 | 6 | 13 | 700万 |
2012年(19) | 32 | .138(29打数4安打) | 0 | 0 | 0 | 2 | 9 | 1000万 |
レギュラー候補へ – (2013 – 2015 )
長く打撃面が大きな課題だった駿太選手。
ようやく一軍でその打力が発揮し始めたのは2014年シーズン、4年目のことでした。
この年、自身最多の127試合に出場し、打率も2割8分と、チームのクライマックスシリーズ出場にも大きく貢献しました。
これでようやくレギュラーの座をつかむきっかけとなったのです。
しかし、2015年は打撃不振で、スタメンから外されることもしばしばありました。
なかなかレギュラーを確保できない状況が続く中で、原点に立ち返るために登録名を「駿太」から「後藤」に変更することも視野に入れた時期もあるんだとか。
年度別打撃成績 – (2013 – 2015)
年度 | 試合数 | 打率 | 打点 | 本塁打 | 盗塁 | 犠打 | 三振 | 年俸 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2013年(20) | 117 | .199(221打数40安打) | 12 | 3 | 4 | 6 | 38 | 1100万 |
2014年(21) | 127 | .280(277打数69安打) | 30 | 5 | 5 | 12 | 55 | 1500万 |
2015年(22) | 135 | .234(382打数78安打) | 31 | 2 | 8 | 15 | 69 | 3000万 |
昨シーズン– (2016 )
2016年にはスイッチヒッターに挑戦するなど、打撃では模索を続けています。
年度別打撃成績 – ( 2016 )
年度 | 試合数 | 打率 | 打点 | 本塁打 | 盗塁 | 犠打 | 三振 | 年俸 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2004年(23) | 105 | .192(239打数41安打) | 9 | 1 | 18 | 3 | 40 | 3000万 |
NPB通算:6年 | 546 | .222(1064打数236安打) | 83 | 11 | 11 | 3 | 224 | 2500万 |
2017年の活躍は期待出来るか?
今季はオープン戦でもなかなか打撃で結果が残せませんでした。
オープン戦打撃成績 – (2017)
年度 | 試合数 | 打率 | 打点 | 本塁打 | 盗塁 | 四球 | 三振 | 出塁率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2017年(24) | 16 | .209(43打数9安打) | 8 | 1 | 2 | 2 | 12 | .261 |
しかし持ち味の俊足、そして強肩、さらには守備範囲の広さから、シーズンに入っても下位打線ながらスタメンで起用されています。
今季長距離砲として期待されていた2年目の吉田正尚選手が急性筋性腰痛のために長期離脱を余儀なくされたことも、外野のレギュラー奪還への後押しとなったのでしょう。
吉田 正尚(よしだ まさたか)-オリックス・バファローズ (2016 – )
生年月日 | 1993年7月15日(歳) |
出身地 | 福井県福井市 |
身長 | 173cm |
体重 | 80kg |
ポジション | 外野手 |
投打 | 右投左打 |
プロ入り | 敦賀気比高〜青山学院大〜オリックス2015年 ドラフト1位 |
2016年成績 | 試63 率.290(231打数67安打)本10 点34 盗0 |
駿太選手の守備位置であるセンターには同じ7年目の宮崎祐樹選手が起用される場面もあります。
宮崎 祐樹(みやざき ゆうき)-オリックス・バファローズ (2011 – )
生年月日 | 1986年11月29日(歳) |
出身地 | 佐賀県唐津市 |
身長 | 178cm |
体重 | 85kg |
ポジション | 外野手 |
投打 | 左投左打 |
プロ入り | 長崎日大〜亜細亜大〜セガザミー〜オリックス2010年 ドラフト3位 |
2016年成績 | 試23 率.238(42打数10安打)本0 点0 盗0 |
駿太選手自身、今季はシーズン開幕から打撃が好調で、3割を超える打率をマークしています。
このレギュラー奪還のチャンスをモノにしようと必死なのでしょう。
2017年・オリックス開幕オーダー (2016年成績)
1番 | 安達 了一 | ショート | 試118 率.273(403打数110安打)本1 点34 盗6 |
2番 | 西野 真弘 | セカンド | 試143 率.264(538打数142安打)本2 点33 盗16 |
3番 | 中島 宏之 | 指名打者 | 試96 率.290(314打91安打)本8 点47 盗1 |
4番 | ロメロ | ライト | 試9 率.235(17打数4安打)本0 点3 盗0(MLB成績) |
5番 | 小谷野 栄一 | サード | 試50 率.249(177打数44安打)本4 点13 盗1 |
6番 | T-岡田 | ファースト | 試123 率.284(454打数129安打)本20 点76 盗5 |
7番 | 小島 脩平 | レフト | 試79 率.246(199打数49安打)本0 点9 盗6 |
8番 | 若月 健矢 | キャッチャー | 試85 率.227(229打数52安打)本0 点20 盗0 |
9番 | 駿太 | センター | 試105 率.192(214打数41安打)本1 点9 盗3 |
まとめ
高卒ルーキー時代から一軍の戦力として期待されている駿太選手。
しかしその期待に応えられない年も多くありました。
自分自身の打撃に迷いを感じた時もあったようです。
色々なことを試行錯誤するなかで、今年はレギュラー奪取へのチャンスの年でもあります。
そして開幕から順調なスタートを切りました。
かつては「上州のイチロー」と呼ばれた駿太選手。
あのイチロー選手が日本時代に過ごしていたオリックス。
イチロー選手に続けるような選手になれるか、そして今年殻を破ることができるか注目です。