近年は打撃力が高いと外野などに転向してしまう捕手が多いのですが、北海道日本ハムの近藤健介選手もその1人。
一応「捕手」として登録されていますが、近年は打撃を活かして、ほとんど捕手としての出場はありません。
果たして捕手は断念するのでしょうか?
近藤選手の起用についてみてみましょう
日ハム・近藤健介の生い立ち
近藤健介選手は1993年8月9日生まれの、現在歳。
千葉県千葉市出身で、北海道日本ハムに所属している「捕手」です。
近藤 健介(こんどう けんすけ)-北海道日本ハムファイターズ (2012 – )
生年月日 | 1993年8月9日(歳) |
出身地 | 千葉県千葉市 |
身長 | 173cm |
体重 | 83kg |
ポジション | 捕手 兼 内野手 兼 外野手 |
投打 | 右投左打 |
プロ入り | 横浜高〜日本ハム2011年 ドラフト4位 |
NPB通算:5年 | 試350 率.280(1048打293安打)本14 点119 盗16 |
近藤選手は小学生の頃、地元千葉の軟式野球チームに所属。
6年生の頃には千葉ロッテマリーンズジュニアに選ばれ、12球団ジュニアトーナメントでも準優勝を飾った経験があります。
中学生の頃にはすでに強打の捕手として知られるようになりました。
横浜高校時代 – ( 2009- 2012 )
高校は日本でも屈指の強豪校である横浜高校に進学。
数々の名選手を輩出した横浜高校にあって、横浜・渡辺元智監督も名捕手の一人として近藤選手の名前をあげるほど。
高校時代は1年の秋から捕手に転向しましたが、そのセンスは優れていました。
甲子園球場の経験は3年春・夏の2度出場しチームを牽引。
高校通算本塁打は35本。
第83回選抜高校野球大会 (2011年)
回戦 | 対戦校 | 勝敗 | |
一回戦 | 波佐見(長崎) | ● | 1-5 |
第83回選抜高校野球大会 (2011年)
回戦 | 対戦校 | 勝敗 | |
二回戦 | 健大高崎(群馬) | ○ | 延長10回 6-5 |
三回戦 | 智弁学園(奈良) | ● | 4-9 |
甲子園打撃成績 – ( 2011 )
年度 | 試合 | 打率 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 三振 | 四球 | 出塁率 |
11春 | 1 | .000 | 2/0 | 0 | 0 | 0 | 3 | .600 |
国際大会成績 – ( U18アジア大会 )
年度 | 試合 | 打率 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 三振 | 四球 | 出塁率 |
2011 | 5 | .250 | 12/3 | 0 | 3 | 1 | 10 | .591 |
ドラフト会議 – (2011 )
▲ 横浜高校の近藤健介選手(左)と乙坂智選手
打力と強肩が魅力の捕手としてプロからも注目を集めるようになり、2011年に行われたドラフト会議で北海道日本ハムが4位指名し入団することになりました。
ドラフト指名選手 – ( 北海道日本ハムファイターズ )
1位 | 菅野 智之 | 投手 | 東海大学 |
2位 | 松本 剛 | 内野手 | 帝京高 |
3位 | 石川 慎吾 | 外野手 | 東大阪大学柏原高 |
4位 | 近藤 健介 | 捕手 | 横浜高 |
5位 | 森内 壽春 | 投手 | JR東日本東北 |
6位 | 上沢 直之 | 投手 | 専修大学松戸高 |
7位 | 大嶋 匠 | 捕手 | 早稲田大学ソフトボール部 |
近藤選手の性格は?
愛嬌がある表情と明るさでチームのムードメーカー的存在でもある近藤選手。
まだ23歳という若さもあって独身で、彼女がいるかどうかも不明ですが、女性ウケが良いタイプでしょうか。
そんな近藤選手は可愛らしい女性が好みだそうです。
日ハム・近藤健介プロ入り後
ルーキーイヤー〜 – (2012 – 2013 )
近藤選手は1年目のシーズン終盤に早くもプロ初の一軍に昇格を果たします。
実にチームとしては56年ぶりの高卒新人ながら捕手として起用されました。
その年、チームはリーグ優勝、日本シリーズにも出場し高卒ルーキーで1年目から様々な経験をしたのです。
年度別打撃成績 – (2012 – 2013)
2011年(18) ドラフト4位 契約金3000万
年度 | 試合数 | 打率 | 打点 | 本塁打 | 盗塁 | 犠打 | 三振 | 年俸 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2012年(19) | 20 | .192(26打数5安打) | 2 | 0 | 0 | 1 | 5 | 500万 |
2013年(20) | 32 | .152(66打数10安打) | 2 | 0 | 2 | 2 | 14 | 600万 |
レギュラー候補へ – (2014 – 2015 )
プロ3年目頃から徐々に1軍に定着してきた近藤選手。
捕手だけでなく高校時代に守ることがあったショートのポジションにつくこともありました。
4年目はチームの主力捕手として活躍しながらも、打率3割を超える打力を生かすために、シーズン後半は指名打者での出場も増えました。
その影にはセカンドへの送球に課題があるという点もあったようです。
年度別打撃成績 – (2014 – 2015)
年度 | 試合数 | 打率 | 打点 | 本塁打 | 盗塁 | 犠打 | 三振 | 年俸 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2014年(21) | 89 | .258(264打数68安打) | 28 | 4 | 3 | 10 | 45 | 720万 |
2015年(22) | 129 | .326(435打数142安打) | 60 | 8 | 7 | 3 | 59 | 1800万 |
2016年シーズン – ( 捕手併用 )
昨シーズンは捕手では大野奨太選手や市川友也選手が中心に起用されました。
大野 奨太(おおの しょうた)-北海道日本ハムファイターズ (2009 – )
▲ 2016年成績:試109 率.245(282打69安打)本5 点35 盗1
市川 友也(いちかわ ともや)-北海道日本ハムファイターズ (2014 – )
▲ 2016年成績:試71 率.165(133打22安打)本1 点12 盗1
近藤選手は捕手でわずか1試合の出場に留まり、外野手としての出場が中心となったのです。
それでも今季2017年今なお、捕手として登録されています。
年度別打撃成績 – (2016)
年度 | 試合数 | 打率 | 打点 | 本塁打 | 盗塁 | 犠打 | 三振 | 年俸 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2016年(23) | 80 | .265(257打数68安打) | 27 | 2 | 5 | 3 | 45 | 4800万 |
NPB通算:5年 | 350 | .266(1048打数293安打) | 119 | 14 | 16 | 19 | 168 | 4300万 |
日ハム・近藤健介は捕手封印か?
オープン戦打撃成績 – (2017)
年度 | 試合数 | 打率 | 打点 | 本塁打 | 盗塁 | 四球 | 三振 | 出塁率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2017年(23) | 17 | .180(61打数11安打) | 9 | 0 | 0 | 4 | 10 | .261 |
近藤選手は捕手として登録されながらも、徐々に捕手での試合出場は減っています。
今年は外野と指名打者が中心となっています。
年度別守備出場数
年度 | 捕手 | 三塁 | 遊撃 | 外野 |
---|---|---|---|---|
2012年(19) | 15 | – | – | – |
2013年(20) | 15 | – | – | 12 |
2014年(21) | 16 | 70 | 2 | – |
2015年(22) | 58 | – | – | – |
2016年(23) | 1 | 1 | – | – |
通算 | 105 | 71 | 2 | 12 |
その一方で昨年は低迷した打撃では大きな改善が見られ、打力優先となればなおさら捕手としての出場は減ってくるでしょう。
しかしチームからすれば捕手を経験している選手が指名打者や外野を中心に起用できるとなると、ベンチの捕手を使い切ってしまったといったような緊急事態にも十分に対応できるため貴重な戦力といえます。
今季はここまで打撃の調子が非常に良く、大谷翔平選手や中田翔選手が故障などの影響で、本来の力を発揮できない状態の中、クリーンアップとしての働きを見事に果たしています。
主力が戻ってくれば打順はどうなるか分かりませんが、外野や指名打者中心の起用は変わらないでしょう。
北海道日本ハムファイターズ打線 (2016年度成績)
1番 | 西川 遥輝 | レフト | 試138 率.314(493打数155安打)本5 点43 盗41 |
2番 | 田中 賢介 | セカンド | 試143 率.272(541打147安打)本2 点53 盗22 |
3番 | 大谷 翔平 | 指名打者 | 試104 率.322(323打数104安打)本22 点67 盗7 |
4番 | 中田 翔 | ファースト | 試141 率.250(569打数142安打)本25 点110 盗2 |
5番 | 近藤 健介 | ライト | 試80 率.265(257打数68安打)本2 点27 盗5 |
6番 | レアード | サード | 試143 率.263(547打144安打)本39 点97 盗0 |
7番 | 岡 大海 | センター | 試41 率.374(131打数49安打)本2 点12 盗9 |
8番 | 大野 奨太 | キャッチャー | 試109 率.245(282打数69安打)本5 点35 盗1 |
9番 | 中島 卓也 | ショート | 試143 率.243(473打115安打)本0 点28 盗23 |
まとめ
捕手として期待された近藤健介選手ですが、最近では外野や指名打者が中心となってきました。
かつてはサードやショート、さらにはファーストを守ったこともあります。
キャッチャーもできるくらいのユーティリティプレイヤーなのです。
様々なポジションで柔軟に対応できるのも大きな魅力であり、それもまた近藤選手の大きな持ち味。
監督の立場からすれば非常に貴重な選手だと言えるでしょう。