夏の甲子園で岩手の代表は盛岡大付高校に決まりました。
昨年に続いて2年連続で甲子園の切符を勝ち取った盛岡大付高校。
近年は岩手県下でも強さを見せ付けていますが、果たして今年のチームの注目選手は、そして甲子園出場までの経緯もチェックしてみましょう。
夏の甲子園 結果 ( 2017年成績 )
回戦・対戦校 | |||
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一回戦 | 作新学院(栃木) | ○ | 4-1 |
二回戦 | 松商学園(長野) | ○ | 6-3 |
三回戦 | 済美(愛媛) | ○ | (延長10回)12-7 |
準々決勝 | 花咲徳栄(埼玉) | ● | 1-10 |
盛岡大付高校の実績は?
全国大会の戦績 -盛岡大付(岩手県)2年連続10回目
大会 | 出場回数 | 勝敗 | 優勝 | 準優勝 | ベスト4 |
春の選抜 | 4回 | 3勝4敗 | 0 | 0 | 0 |
夏の選手権 | 10回 | 6勝10敗 | 0 | 0 | 0 |
甲子園通算 | 14回 | 9勝14敗 | 0 | 0 | 0 |
2年連続甲子園出場を目指してスタートした盛岡大付高校は、県大会2回戦からの出場。
初戦から強力打線が爆発し、4回戦までコールドゲームで勝ち上がっていきます。
準々決勝は花巻南高校を相手に序盤から小刻みに得点を重ね、逃げ切りに成功。
準決勝の盛岡四高校との試合は中盤まで両者譲らぬ投手戦でしたが終盤に打線が爆発し8回コールドでの勝利で決勝戦に進出しました。
決勝戦は三陸にある久慈高校。
中盤まで自慢の強力打線は2点に抑え込まれます。
準決勝と同じく中盤以降の打線の破壊力が凄まじく、6回に2点、7回に5点のビッグイニングで得点を積み重ね、9対0の圧勝で優勝を決め甲子園出場を決めました。
選手権岩手県大会 ( 2017年成績:優勝 )
回戦・対戦校 | |||
---|---|---|---|
二回戦 | 大野 | ○ | (7回コールド)10-1 |
三回戦 | 盛岡南 | ○ | (6回コールド)13-3 |
四回戦 | 一関学院 | ○ | (7回コールド)7-0 |
準々決勝 | 花巻南 | ○ | 6-3 |
準決勝 | 盛岡四 | ○ | (8回コールド)9-1 |
決勝 | 久慈 | ○ | 9-0 |
盛岡大付高校の最大の特徴は自慢の攻撃力にあります。
岩手県予選での成績はチーム打率が3割9分5厘。
6試合で54得点と1試合平均9点を奪う計算となります。
そして本塁打は10本とパンチ力もあります。
打線の力は、選抜に出場した今年の春に比べても、格段にアップしました。
また投手力もまずまず。
春に比べてチーム全体として安定感が高まっています。
注目選手は?
盛岡大付高校の打線は息を抜くことができないほどの強力なもの。
クリーンアップを任されている3番・植田拓選手、4番・比嘉賢伸選手、5番・松田夏生選手はそれぞれに破壊力があります。
3番・植田選手は決勝戦で2本のホームランを放ち、4打点を挙げています。
植田拓(うえだ たく)3年 – 盛岡大付:165cm72kg 右右 外野手
5番捕手の松田選手は1本の本塁打を含む4安打の固め打ちをしました。
松田夏生(まつだ なつお)3年 – 盛岡大付:180cm82kg 右右 捕手
プロもドラフト候補として注目している比嘉選手は大型遊撃手。
今年春の選抜に出場した際も、初戦で4安打を放ち、今大会でも4番として強力打線を引っ張りました。
比嘉賢伸(ひが けんしん)3年 – 盛岡大付:180cm82kg 右左 遊撃手
また、チームのリードオフマンである1番打者の林一樹選手は、4割を超える打率を残しています。
林一樹(はやし かずき)3年 – 盛岡大付:172cm70kg 左左 外野手
投手は平松竜也投手、三浦瑞樹投手が中心。
エースの平松投手は183センチの長身から、140キロ台中盤のストレートを投げ込む本格派投手として、プロからも注目される存在となっています。
平松竜也(ひらまつ りゅうや)3年 – 盛岡大付:183cm75kg 右右
三浦瑞樹投手は技巧派の左腕です。
三浦瑞樹(たま しゅんすけ)3年 – 盛岡大付:175cm71kg 左左
まとめ
盛岡大付高校は1995年に初めて甲子園に出場しました。
その後2012年まで春・夏で9回出場し、すべて初戦敗退しています。
2013年選抜、甲子園10試合目にしてようやく初勝利を飾りました。
その後は着実に力を付け、この春の選抜では初めて準々決勝まで進出しました。
今メンバーは春に比べて投打ともにレベルが上がっています。
プロから注目される選手も増え、夏の大会ではセンバツ以上の成果が期待できそうです。