U18日本代表侍ジャパンのメンバーとして、メキシコ戦ではチーム1号となる3ランを放つなど、パンチ力ある左打者として注目されている日大三高・井上大成選手。
俊足強肩、そして高い打撃力と、走攻守3拍子揃った井上選手の経歴をついて見てみましょう。
井上大成の経歴・生い立ち
井上 大成(いのうえ たいせい)-日大三高校 (2015 – 2018)
生年月日 | 1999年5月4日(歳) |
出身地 | 神奈川県厚木市 |
身長 | 180cm |
体重 | 79kg |
ポジション | 三塁手 |
投打 | 右投左打 |
プロ入り | 南毛利小学校〜南毛利中学校〜日大三高校 |
備考 | 遠投115m 50m6秒0 |
日大三高の井上大成選手は1999年5月4日生まれ、神奈川県厚木市の出身です。
南毛利小学校に在籍していた頃に、ソフトボールを始めました。
これが井上選手にとっての野球との出会いとなったのです。
井上選手には弟がいます。
2つ年下の高校1年生なのですが、日大三高の野球部に所属しており、ピッチャーを務めている井上広輝選手なのです。
海老名南が名門破り初勝利!!井上投打で貢献 2016年6月3日
海老名南4-3調布
新参・海老名南が名門・調布を破り関東初勝利をあげた。1回、井上尚輝、赤城昂太郎の連打に続き4番・井上広輝が中越え2点三塁打。梅澤隆聖も適時打で3点目を奪った。4回に1点を返されたが、7回表、2死から赤城、井上広の連打で貴重な追加点。その裏、死球と2安打で2点を献上し、1点差に迫られたが、エース井上広輝が踏ん張り勝利をつかんだ。
捕手の中込大雅主将は「広輝が自分の要求通りにズバズバ投げてくれて、バッティングもいつも通り。調布は応援もすごかったけど競り勝ててうれし い」と満面の笑み。投打に大活躍の井上広輝は「最後は守備を信じて投げました。打つ方でも活躍できてうれしい。次の試合は完封とホームランを目指します」 と力を込めた。
夏の西東京大会ではベンチ入りしています。
兄弟揃って優れた野球センスを持っているようです。
あの強豪・日大三高でかたやレギュラー、かたや1年生からベンチ入りするほどなのですから。
井上大成の中学時代
小学校卒業後は、地元である厚木市内にある南毛利中学校に進学します。
相模ホワイトボーイズというチームに所属し、当時はショートを中心に守っていました。
ショートを任される選手は足が速く、肩も強いという卓越した運動神経の持ち主であることがほとんどです。
今や走攻守3拍子揃った選手となっている井上選手は、当時から運動能力がずば抜けていたのでしょう。
日大三高 進学後
日大三高 1年生 ( 2015年 )
強豪である日大三高ではベンチ入りすることすら難しいのですが、井上選手は1年生の秋から早々とベンチ入りを果たしました。
日大三高 2年生 ( 2016年 )
しかし実際にレギュラーを掴んだのは、2年生の秋、3年生が野球部を退き、新チームが結成されてからです。
50m6秒の俊足、そして遠投では115メートルの強肩という持ち味を生かして1番サードで起用されます。
秋の東京都大会では4割を超える打率、そして4本塁打を放ちました。
秋季大会 打者成績 ( 2016年 )
試合数 | 打数 | 安打 | 打率 | 打点 | 本塁打 | 盗塁 |
8 | 24 | 10 | .417 | 9 | 4 | 3 |
「強打の1番」目指す 井上大成三塁手(2年) 2017年2月20日
昨年秋の東京大会で1番に定着。4割を超える打率に加え、本塁打は主軸の金成麗生選手(2年)らを抑えてチームトップの4本を記録した。日大三OBの高山俊選手(阪神タイガース)のような「打率も残せて長打も打てる、強打の1番」として、チームをけん引することを目指す。スイングスピードはチームでもトップクラス。「打席で長く球を見ることで、選球眼も良くなってきた」という。守備でも遠投120メートルはチーム随一。鋭い送球で走者を刺す。三塁に定着したのは、新チームになってからで「捕球率をもっと上げたい」と貪欲だ。映画鑑賞が趣味。小学生のころから続けているスノーボードが得意だという。
日大三高 3年生 ( 2017年 )
今年春の選抜で初めて甲子園の舞台に立ち、ヒットも放っています。
春・甲子園打者成績 ( 2017年 )
試合 | 打数 | 安打 | 打率 | 打点 | 本塁打 | 盗塁 |
1 | 4 | 1 | .250 | 0 | 0 | 1 |
夏は惜しくも甲子園出場を逃しましたが、井上選手自身はランニングホームランを放ちました。
それだけ外野の間を抜ける長打力と俊足が持ち味なのです。
夏・東京大会 打者成績 ( 2017年 )
試合 | 打数 | 安打 | 打率 | 打点 | 本塁打 | 盗塁 |
3 | 12 | 3 | .250 | 2 | 1 | 0 |
身長180cm、体重79kgという恵まれた体格の井上選手は高校通算で20本以上のホームランを放ちました。
抜群のスイングスピードが魅力です。
主なポジションはサード。
U18の日本代表侍ジャパンのメンバーにも選ばれ、いきなりホームランを放ったことでより注目を集めそうです。
日大三・井上がチーム1号の3ラン「波に乗って」 2017年9月2日
<U18W杯:日本10-1メキシコ>◇1日◇1次ラウンドB組◇カナダ
高校日本代表の日大三・井上大成内野手(3年)が、メキシコ戦でチーム1号の3ランを放った。5点リードの7回2死一、二塁から、内角高めのチェンジアップを右翼ポール際に運んだ。高校通算24本目のアーチに「いったとは思わなかった。よく切れないで伸びてくれた。初戦で打てたので、波に乗っていけるかなと思います」と話した。
ドラフトにかかるか
現時点でプロに進むか、それとも大学もしくは社会人に進むか、その進路について井上選手は明言していません。
現時点、プロのスカウトが注目しているという情報は今のところ少ない井上選手。
2年秋以降の成長ぶりや、U18日本代表侍ジャパンのメンバーとして国際試合で放った一発など、プロのスカウトに大きなインパクトを残したのではないでしょうか。
高校時代の中日・高橋周平選手あたりとタイプが近く、バッティングでは長打力があり、俊足強肩でもあることから、これからドラフト会議に向けてより注目が集まりそうです。
まとめ
パンチ力と確実性を備えた打撃に、足の速さと強肩は折り紙つき。
しかもサードを守ることができるとなれば、プロのスカウトから注目の的となるのは間違いありません。
左のスラッガーとして素質十分の井上大成選手の今後の成長ぶりが注目されます。