出典:http://koisoku.ldblog.jp/
セリーグの最多勝投手と言えば、
そのタイトル争いの常連だった前田健太投手が大リーグに移籍したことで、
2016年の今季は昨年までとはちょっと違う様相を呈することでしょう。
本命が抜けたことで、
果たしてセリーグでは誰が最多勝のタイトルの獲得するのかを予想してみましょう。
2015セ・リーグ 最多勝 トップ10
順位 | 選手 | 勝敗 | 防御率 | 投球回 | 三振 | WHIP |
1位 | 前田健太(広島) | 15勝8敗 | 2.09 | 206.1 | 175 | 1.01 |
2位 | ジョンソン(広島) | 14勝7敗 | 1.85 | 194.1 | 150 | 1.10 |
2位 | 藤浪晋太郎(阪神) | 14勝7敗 | 2.40 | 199.0 | 221 | 1.23 |
4位 | マイコラス(巨人) | 13勝3敗 | 1.92 | 145.0 | 107 | 0.90 |
4位 | 石川雅規(ヤクルト) | 13勝9敗 | 3.31 | 146.2 | 90 | 1.21 |
6位 | 大野雄大(中日) | 11勝10敗1H | 2.52 | 207.1 | 154 | 1.04 |
6位 | 黒田博樹(広島) | 11勝8敗 | 2.55 | 169.2 | 106 | 1.10 |
6位 | 小川泰弘(ヤクルト) | 11勝8敗 | 3.11 | 168.0 | 128 | 1.19 |
6位 | 能見篤史(阪神) | 11勝13敗 | 3.72 | 159.2 | 125 | 1.30 |
10位 | 菅野智之(巨人) | 10勝11敗 | 1.91 | 179.0 | 126 | 1.06 |
WHIPで見る最多賞候補の比較
過去10年のセ・リーグ 最多勝投手 WHIP比較
年度 | 選手 | 勝敗 | 防御率 | 投球回 | 三振 | WHIP |
2015 | 前田健太(広島) | 15勝8敗 | 2.09 | 206.1 | 175 | 1.01 |
2014 | メッセンジャー(阪神) | 13勝10敗 | 3.20 | 208.1 | 226 | 1.23 |
2014 | 山井大介(中日) | 13勝5敗 | 3.21 | 173.2 | 103 | 1.27 |
2013 | 小川泰弘(ヤクルト) | 16勝4敗 | 2.93 | 178.0 | 135 | 1.12 |
2012 | 内海哲也(巨人) | 15勝6敗 | 1.98 | 186.0 | 121 | 1.15 |
2011 | 吉見一起(中日) | 18勝3敗 | 1.65 | 190.2 | 120 | 0.87 |
2011 | 内海哲也(巨人) | 18勝5敗 | 1.70 | 185.2 | 144 | 1.08 |
2010 | 前田健太(広島) | 15勝8敗 | 2.21 | 174.0 | 128 | 0.98 |
2009 | 吉見一起(中日) | 16勝7敗 | 2.00 | 189.1 | 147 | 1.05 |
2009 | 館山昌平(ヤクルト) | 16勝6敗 | 3.39 | 188.1 | 126 | 1.27 |
2008 | グライシンガー(巨人) | 16勝8敗 | 2.84 | 209.0 | 159 | 1.03 |
2007 | グライシンガー(ヤクルト) | 17勝9敗 | 3.06 | 206.0 | 167 | 1.13 |
2006 | 川上憲伸(中日) | 17勝7敗 | 2.51 | 215.0 | 194 | 0.95 |
投手の中でも、シーズン通して先発として安定して勝利を積み重ねることが、
最多勝のタイトルを獲得する条件となるでしょう。
その投手の安定感を測るための指標の1つとしてWHIP(ウィップ)
と呼ばれるものがあります。
WHIPとは被安打と与えた四球の和を投球イニング数で割った数値を指します。
その数値の目安としては、1を切ると安定感がきわめて高い投手であり、
およそ平均的な投手は1.32程度とされています。
例えば、昨季、セリーグで最多勝に輝いた
当時広島の前田健太投手はWHIPが1.01となっています。
これは巨人で13勝をマークしたマイコラス投手の0.90に次ぐセリーグ2位の成績でした。
実は2015年シーズンでWHIPが0点台だったのはマイコラス投手のみでしたが、
1点代前半となると、
中日・大野雄大投手が1.04、
巨人・菅野智之投手が1.06、
広島・ジョンソン投手、
そして同じく広島・黒田博樹投手が1.10となっています。
WHIPが1.10以下のすべての投手が2ケタ勝利を挙げています。
つまり、最多勝のタイトルを獲得できるかどうかは
WHIPの数値がリーグでも上位かどうかにも大きく関わっています。
このように見ていくと、2016年の最多勝のタイトル争いに関しても、
WHIPがトップであれば必ず受賞できると言うものではありませんが、
ある程度、予想する上での参考材料になるのは間違いありません。
目下1.0前後の投手は
巨人・菅野智之投手、横浜DeNAのルーキー・今永昇太投手、
同じく横浜DeNAの石田健大投手、井納翔一投手、
阪神・岩貞祐太投手、広島・ジョンソン投手らが挙げられます。
セリーグ最多勝投手を予想!
目下、セリーグの最多勝争いは広島・野村祐輔投手、
同じく広島・ジョンソン投手、阪神・メッセンジャー投手あたりが上位を争い、
巨人・菅野智之投手、横浜DeNA・山口俊投手、広島・黒田博樹投手、
中日・若松駿太投手らが追いかけているという状況です。
しかし、この中で野村祐輔投手はWHIPでは1.2前後であり、
確かにある程度試合を作ってはいるものの、
打線の援護にも恵まれているの間違いないでしょう。
最多勝のタイトルは年間通しての安定感が獲得の大きなポイントとなります。
そうなると、有力なのは巨人・菅野智之投手、
そして広島・ジョンソン投手の2人ではないでしょうか。
その中でも、打線が低迷している巨人と、前半戦は全体的に好調だった広島…
打線の援護も視野に入れると、広島・ジョンソン投手が最有力ではないかと予想します。
最多勝投手候補 2015年成績比較
ランク | 選手 | 勝敗 | 防御率 | 投球回 | 三振 | WHIP |
A | ジョンソン(広島) | 14勝7敗 | 1.85 | 194.1 | 150 | 1.10 |
A | 菅野智之(巨人) | 10勝11敗 | 1.91 | 179.0 | 126 | 1.06 |
B | メッセンジャー(阪神) | 9勝12敗 | 2.97 | 193.2 | 194 | 1.15 |
B | 野村祐輔(広島) | 5勝8敗 | 4.64 | 87.1 | 51 | 1.52 |
C | 山口俊(DeNA) | 3勝6敗 | 4.49 | 114.1 | 119 | 1.48 |
C | 黒田博樹(広島) | 11勝8敗 | 2.55 | 169.2 | 106 | 1.10 |