出典:http://blogs.yahoo.co.jp/
読売ジャイアンツ
会社名 | 株式会社読売巨人軍 |
創設年度 | 1934年 |
本拠地/収容人員 | 東京ドーム/45,600人 |
獲得タイトル | リーグ優勝45回・日本一22回 |
オーナー | 老川祥一 |
運営母体 | 読売新聞グループ本社 |
監督 | 高橋由伸 |
近年巨人の人気が影を潜めています。
「伝統の一戦」と呼ばれた巨人−阪神戦ですら、東京ドームで空席が目立つほどに・・・
「球界の盟主」と言われたのも過去の話となりつつある状況で、果たして巨人はなぜそこまで人気が低迷しているのかについて迫ってみましょう。
かつての盛り上がりを見せた巨人戦はどこに?
長嶋茂雄選手、王貞治選手などなど、数々のスーパースターを輩出し、圧倒的な強さを誇っていた巨人は当時、誰もが憧れる球団でした。
しかし、今では東京ドームの試合ですら空席が目立つほどに、人気は低迷しています。
その大きな要因として考えられるのが、パリーグ人気の高まりと、プロ野球の地方分散、さらにはスポーツの多様化でしょう。
パリーグには北海道日本ハム・大谷翔平投手や福岡ソフトバンク・柳田悠岐選手らスター選手が目白押しとなっています。
かつては「人気のセ、実力のパ」と言われていましたが、交流戦でもパリーグがセリーグを圧倒するなど実力はもちろんのこと、人気選手もパリーグに集中している傾向があります。
結果を残し、選手としての魅力が高いからこそ、人気もそれを後押ししている反面で、巨人の魅力が減退することにつながったと考えられます。
そもそも1980年代のプロ野球といえば、関東、近畿以外に本拠地を持つ球団が中日と広島しかいない時期がありました。
つまり、この地域以外のプロ野球球団がない県にとって見れば、テレビ中継のある巨人に人気が偏っていたのです。
しかし、当時の南海が「福岡ダイエー」として福岡に本拠地を移転。
日本ハムが北海道に、新球団の楽天が仙台に本拠地を置くなど、今まで空白地帯だったエリアに本拠地を構えたことで、巨人ファンから撤退し、「おらが街の球団」を応援する方向へとシフトしていきました。
これも巨人ファンの減少につながったのでしょう。
さらに、1993年にJリーグが発足し、サッカー人気が一気に高まりました。
そして日本のプロ野球界は有力選手が次々と大リーグに挑戦する環境となりました。
それに伴い、今では「野球」のすべてがプロ野球というわけではなく、大リーグ、アマチュア野球と、ファンのニーズが野球の中だけでも多様化。
さらに近年ではラグビー、バドミントン、テニスなど、スポーツファンの志向が分散・多様化したことも、巨人の人気低迷に拍車をかけたのでしょう。
テレビから巨人戦がなくなった・・なぜ?
かつての巨人戦はテレビ中継は高視聴率をマークしていました。
試合が長引けば、延長中継が行われるのは当然でした。
しかし、最近では巨人戦の民放での中継がほとんどなくなり、CSでの中継限定になることもあるなど、新聞紙上から「巨人戦」が消滅しつつあります。
これもまた巨人の人気低迷によるもので、ドル箱番組だった巨人戦中継も、今や数%の視聴率しか獲得できないほど。
これでは中継する意味もなければ、民放の場合、スポンサーもプロ野球中継から手を引いてしまうことになりかねません。
巨人の人気低迷が低視聴率につながっており、これがテレビから巨人戦が消滅した理由となっているのです。
巨人戦の視聴率
年代 | 視聴率 | |
---|---|---|
1966年 | 昭和41年 | 21.8% |
1976年 | 昭和51年 | 23.4% |
1986年 | 昭和61年 | 24.2% |
1996年 | 平成8年 | 21.4% |
2000年 | 平成12年 | 18.5% |
2001年 | 平成13年 | 15.1% |
2002年 | 平成14年 | 16.2% |
2003年 | 平成15年 | 14.3% |
2004年 | 平成16年 | 12.2% |
2005年 | 平成17年 | 10.2% |
2006年 | 平成18年 | 9.6% |
2007年 | 平成19年 | 9.8% |
2008年 | 平成20年 | 9.7% |
2009年 | 平成21年 | 10.0% |
紳士の球団から賭博・覚せい剤などスキャンダル報道続出の陰に
今季、プロ野球界に震撼が走りました。
野球賭博によって、巨人から3人の選手が追放処分を、1人の選手が1年間の出場停止処分をそれぞれ受けることになりました。
さらに、かつて巨人にも在籍したスーパースター・清原和博氏が覚せい剤の使用で逮捕されると言う衝撃のニュースもありました。
「紳士」の球団といわれながら、このようなスキャンダルが続出しています。
かつても江川卓投手のドラフト指名を巡る「空白の1日」事件(1978年)。
ドラフトでの目玉投手に「栄養費」という名目の裏金を渡していたこと…
桑田真澄野球賭博疑惑(1990年)・高橋由伸入団裏金疑惑(1997年)
元巨人の捕手 杉山婦女暴行(2000年)・一場靖弘”栄養費”事件(2004年)
などなど、とにかく多くのスキャンダルがあった巨人。
それでも人気を保てた背景には強さもあったでしょうし、プロ野球そのものにまだ人気があったためでしょう。
今ではスポーツ視聴の多様化もある中で、スキャンダルは人気に大きな影を落としてしまうのは間違いありません。
監督の人選ミス?
巨人は人気だけでなく、成績そのものも低迷しています。
昨年までの原辰徳監督に代わり、高橋由伸新監督を迎えたものの、よりその傾向は顕著となっています。
そこには「人選ミス」ではなかったかの批判もあるほど。
かつて長嶋茂雄さん、王貞治さんら、チームを優勝に導いた監督がいましたが、いずれも現役時代にスーパースターであり、監督としても長期的にチームを託したいという意図があったのでしょう。
では、今季から就任した高橋監督はどうか…
おそらく次の監督候補である松井秀喜さんまでの「つなぎ」という意味合いが強いのではないでしょうか。
長期的に任せるというスタンスではないのかもしれません。
人気よりもむしろ、良い形で次へつなぐということを期待されているのでしょう。
巨人歴代監督の通算成績
監督 | 年数 | 試合 | 勝利 | 敗戦 | 引分 | 勝率 | 優勝 | 日本一 |
川上哲治 | 14 | 1866 | 1066 | 739 | 61 | .591 | 11 | 11 |
長嶋茂雄 | 15 | 1982 | 1034 | 889 | 59 | .538 | 5 | 2 |
藤田元司 | 7 | 910 | 516 | 361 | 33 | .588 | 4 | 2 |
王貞治 巨人のみ | 5 | 650 | 347 | 264 | 39 | .568 | 1 | 0 |
原辰徳 | 12 | 1715 | 947 | 712 | 56 | .571 | 7 | 3 |
人気復活の為にはチームを強くさせるしかない!
巨人人気を復活させるためには、やはり生え抜きの選手が育ち、それが強さの原動力になることにあるでしょう。
やはり過去のスーパースターは誰もが生え抜き選手だったわけですから。
2016年シーズンは借金生活が続く苦しい状況にあるのは間違いありません。
その一方で内海哲也投手が調子を取り戻しつつあり、大竹寛投手も復調してきました。
マイコラス投手も復帰し、徐々に先発投手陣が揃いつつあります。
あとは打線がどこまで援護できるか・・・
シーズンは広島が独走態勢を築いていますが、盛り返せるだけの戦力は整いつつあります。
紳士の球団のイメージを回復し、強さを取り戻すことが人気復活には必要条件ではないでしょうか。
2016年7月7日
由伸巨人「伝統の一戦」連勝も気になる東京ドームの空席
巨人が久々の連勝にもなぜかピリピリだ。6日の阪神戦(東京ドーム)は3―1で逆転勝ちを収め、5カードぶりの勝ち越しを決めた。だが、フロントの表情は なかなか晴れない。本来なら大入り確実のはずの「伝統の一戦」に空席が目立ち始めたのだ。この状況に巨人サイドが抱く危機感は相当なもので、不満の矛先は 最下位に低迷する虎にも向けられている。
引用:http://headlines.yahoo.co.jp/