今季20年目のシーズンを終えた中日・森野将彦選手。
2014年には141試合に出場した森野選手ですが、今季は68試合まで出場機会が激減しました。
今年38歳となったベテランですが、果たして来季に向けての去就はどうなるのでしょうか。
森野将彦の経歴・生い立ち
森野 将彦(もりの まさひこ)-中日ドラゴンズ (1997 – )
生年月日 | 1978年7月28日(38歳) |
出身地 | 神奈川県横浜市保土ケ谷区 |
身長 | 180cm |
体重 | 85kg |
ポジション | 内野手、外野手 |
投打 | 右投左打 |
プロ入り | 東海大相模高〜1996年 ドラフト2位 |
森野選手は1978年7月28日、横浜市保土ヶ谷区に生まれました。
今季38歳、20年目のシーズンを終えた大ベテランが野球を始めたのは小学校の頃。
地元のリトルリーグに所属し、中学に進学すると、シニアリーグに加入しました。
子どもの頃から地元の大洋(現在の横浜DeNA)ファンでした。
高校は野球の名門である東海大相模高校に進学。
1度、春のセンバツに出場した経験はあるものの、激戦区の神奈川県ではなかなか甲子園出場のチャンスは何度も巡ってはきませんでした。
しかし、相手投手から怖がられるほどの打撃力は、高校通算38本塁打を記録するほど。
第67回選抜高校野球大会(1995年)森野選手2年生時の試合結果
回戦 | 対戦校 | 勝敗 | |
一回戦 | 県岐阜商(岐阜県) | ○ | 15-2 |
二回戦 | 観音寺中央(香川県) | ● | 0-6 |
シュアな打撃とパワーが注目され、1996年のドラフト会議で中日が2位指名し入団する運びとなりました。
1996年 ドラフト
1位 | 小山 伸一郎 | 投手 | 明野高 |
2位 | 森野 将彦 | 内野手 | 東海大相模高 |
3位 | 幕田 賢治 | 外野手 | 横浜高 |
4位 | 中野 栄一 | 捕手 | 亜細亜大学 |
5位 | 山田 貴志 | 投手 | 東北福祉大学 |
6位 | 佐藤 康幸 | 投手 | 河合楽器 |
7位 | 筒井 壮 | 内野手 | 明治大学 |
8位 | 宮越 徹 | 投手 | 奈良・郡山高 |
森野将彦 全盛期の活躍〜近年は?
森野選手が1軍で頭角を表し始めたのは、入団6年目の2002年の事。
2006年には、シーズン中盤に当時ミスタードラゴンズと呼ばれた立浪和義選手から正三塁手の座を奪取!
レギュラーを勝ち取った翌年の2007年には142試合に出場し打率.284、18本塁打の好成績をマーク。
その後、中距離・巧打の打者として中日ドラゴンズの主軸に君臨します。
2009年には自身初の全試合出場を果たしシーズン42二塁打はリーグ最多となり、翌2010年には打率.327、22本塁打の好成績でリーグ優勝の原動力となりました。
年度別打撃成績
1996年 (18歳) ドラフト2位 契約金6000万円
年度 | 試合数 | 打率 | 打点 | 本塁打 | 盗塁 | 年俸 |
---|---|---|---|---|---|---|
1997年(19) | 13 | .136 | 1 | 1 | 0 | 720万 |
1998年(20) | – | — | – | – | – | 780万 |
1999年(21) | – | — | – | – | – | 750万 |
2000年(22) | 28 | .156 | 6 | 2 | 0 | 750万 |
2001年(23) | 40 | .190 | 2 | 0 | 0 | 1100万 |
2002年(24) | 84 | .225 | 14 | 5 | 0 | 1350万 |
2003年(25) | 89 | .271 | 33 | 6 | 1 | 2000万 |
2004年(26) | 80 | .272 | 21 | 4 | 0 | 2300万 |
2005年(27) | 118 | .268 | 46 | 9 | 2 | 2500万 |
2006年(28) | 110 | .280 | 52 | 10 | 0 | 3600万 |
2007年(29) | 142 | .294 | 97 | 18 | 1 | 6500万 |
2008年(30) | 96 | .321 | 59 | 19 | 1 | 1億3000万 |
2009年(31) | 144 | .289 | 109 | 23 | 4 | 1億2000万 |
2010年(32) | 144 | .327 | 84 | 22 | 2 | 1億6000万 |
2011年(33) | 142 | .232 | 45 | 10 | 0 | 2億2500万 |
2012年(34) | 124 | .249 | 50 | 6 | 1 | 1億9000万 |
2013年(35) | 134 | .286 | 51 | 16 | 1 | 1億7000万 |
2014年(36) | 141 | .288 | 86 | 13 | 3 | 1億7000万 |
2015年(37) | 81 | .269 | 10 | 0 | 2 | 1億7500万 |
2016年(38) | 68 | .268 | 15 | 1 | 0 | 1億4000万 |
プロ通算:20年 | 1778 | .278 | 787 | 165 | 18 |
森野選手の魅力はパンチ力と確実性を兼ね備えた打撃、勝負強さ、粘り強さが挙げられるでしょう。
また、そんな持ち味の選手としては珍しいユーティリティープレイヤーでもあります。
内野ならどこでも守り、時には外野も守ります。
2014年にはプロ18年目にして初めてのゴールデングラブ賞を一塁手として受賞しました。
打撃タイトルを獲得した経験はないものの、2010年にはベストナインを、2007年には日本シリーズでMVPを獲得しています。
また2008年の絶頂期には、北京オリンピック野球日本代表に選出。
表彰
ベストナイン | 1回 (三塁手:2010年) |
ゴールデングラブ賞 | 1回 (一塁手:2014年) |
日本シリーズMVP | 1回 (2007年) |
月間MVP | 1回 (2011年7月) |
月間サヨナラ賞 | 1回 (2012年5月) |
オールスターゲームMVP | 1回 (2007年第1戦) |
オールスターゲームベストバッター賞 | 1回 (2010年第1戦) |
北京オリンピック野球日本代表
北京オリンピックではオールスター級の布陣で望んだ大会でしたが準決勝・3位決定戦ともに敗れ、メダル無しの4位。
当時は、森野選手を始め故障上がりのメンバーが多く、大会を通じて4勝5敗の惨敗という結果に・・・
その後、WBC代表候補にも選ばれたが「もう2度と行かない。断って下さい」として辞退しています。
北京オリンピック最終順位
順位 | 国・地域 | 勝 | 敗 | 引分 | 得点 | 失点 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 韓国 | 9 | 0 | 0 | 50 | 26 |
2 | キューバ | 7 | 2 | 0 | 64 | 28 |
3 | アメリカ合衆国 | 6 | 3 | 0 | 50 | 36 |
4 | 日本 | 4 | 5 | 0 | 36 | 28 |
5 | 台湾(予選敗退) | 2 | 5 | 0 | 29 | 33 |
6 | カナダ(予選敗退) | 2 | 5 | 0 | 29 | 20 |
7 | オランダ(予選敗退) | 1 | 6 | 0 | 9 | 50 |
8 | 中国(予選敗退) | 1 | 6 | 0 | 14 | 60 |
2016年の今季活躍は?
今季は出場試合数も激減した森野選手。
それでも、打線に必要な存在として球団側は現役続行を視野に入れているようです。
勝負強さと、ベテランの存在がチームに与える影響はとても大きいという考えなのでしょう。
【中日】岩瀬、荒木、森野と来季契約方針、岩瀬は現役続行か引退かを自ら決断することに
中日が岩瀬仁紀投手(41)、荒木雅博内野手(38)、森野将彦内野手(38)と来季も契約を結ぶ方針を固めたことが30日、分かった。球団首脳がこの日までに「必要な戦力です」と明言した。
通算2000安打へ残り44本と迫る荒木、この日の阪神戦(ナゴヤD)で3番を任された森野は現役続行に支障はない。
来季もスタメンよりはむしろ、今季のような代打の切り札といったポジションがメインとなる可能性は高そうです。
それでも20年在籍した中日でプレーをすることを選ぶのではないでしょうか。
嫁・子供は?森野選手は広瀬すずと似ているの!
森野選手はすでに38歳の大ベテラン。
野球選手は結婚年齢が早い傾向がありますが、森野選手も38歳と言う年齢だけに、すでに結婚されています。
奥様の美和子さんと結婚したのは2002年のことで、すでに14年になります。
20代前半で結婚したということになります。
お子さんも2人いらっしゃり、4人家族です。
こちらが森野選手の娘さん。完全な父親似ですね。
その森野選手ですが、そっくりさんの存在も目に留まります。
中日ドラゴンズの森野将彦選手のそっくりさんをやっている「もしもマサヒコ」という方です。
全身ユニフォーム姿でちょくちょく球場に現れるそうです。
こちらが本物の森野将彦選手。
顔の作りは、同系統のようですがあまり似ていないような・・・。
他に女優の広瀬すずさんと森野将彦選手ががそっくりとの情報も。
こっちの方が似ているかも。
まとめ
中日一筋20年の森野選手。
年齢的なもの、最近の出場試合数、そして落合GMとの不仲説などなど…
引退もささやかれる年齢となりましたが、世代交代が思うように進まず、一皮むけない若手が多い中日にあって、どこでも守れ、勝負強い打撃が魅力の森野選手はまだまだ1軍で活躍の場があることでしょう。
来季は39歳、その存在感は中日だからこそまだまだ光るのではないでしょうか。