福岡ソフトバンクの貴重な中継ぎ左腕である森福允彦投手。
今季でプロ10年目のシーズンを終え、FA宣言が確実視されています。
長くソフトバンクの中継ぎを担った投手だけに、もちろん球団側は残留を求める方針のようですが、一方で本人は他球団の評価も聞いてみたい意向も強いようで…。
果たして森福投手はどのような道を選ぶのでしょうか?
森福允彦の経歴・生い立ち
森福 允彦(もりふく まさひこ)-福岡ソフトバンクホークス (2007 – )
生年月日 | 1986年7月29日(30歳) |
出身地 | 愛知県豊橋市 |
身長 | 172cm |
体重 | 67kg |
ポジション | 投手 |
投打 | 左投左打 |
プロ入り | シダックス〜2006年社会人ドラフト4巡目 |
プロ通算成績 | 防2.45(16勝14敗18S125H)投330.1 振303 |
森福允彦投手は1986年7月29日生まれで、今年30歳。
愛知県豊橋市生まれで、小学1年のときから野球を始めました。
小学6年生のときには、豊橋市の選抜メンバーとして全国制覇を成し遂げたこともありました。
その後、地元の中学に進み、高校は豊川高校に進学。
強豪校ひしめく愛知県にあって、甲子園に出場した経験はなかったものの、高校2年生の時には56イニングを投げて、自責点が驚異の0という圧巻のピッチングを繰り広げたこともありました。
これは工藤公康の愛知県記録を更新するもので、当時は「三河のドクターK」として話題になりました。
高校卒業後の2005年には社会人野球のシダックスに進み、今季限りで引退を表明している日本ハム武田勝投手とともに、チームを都市対抗、社会人日本選手権進出に大きく貢献しました。
シダックス時代投手成績
登板 | 防御率 | 被安打 | 投球回 | 三振 | 四死球 | 自責点 |
41 | 2.52 | 102 | 118.0 | 96 | 36 | – |
上背は172cmと投手としては非常に小柄ながら、思い切りの良いピッチングがプロスカウトの注目されるところとなりました。
シダックスの廃部に伴い、高卒2年目ながら、2006年の大学社会人ドラフト4位で福岡ソフトバンクに指名され、入団することになったのです。
2006年 ドラフト
希望入団枠 | 大隣 憲司 | 投手 | 近畿大学 |
3巡目 | 高谷 裕亮 | 捕手 | 白鴎大学 |
4巡目 | 森福 允彦 | 投手 | シダックス |
5巡目 | 長谷川 勇也 | 外野手 | 専修大学 |
6巡目 | 川頭 秀人 | 投手 | 福岡大学 |
森福允彦投手のプレースタイルは?
即戦力左腕として期待され入団した森福投手ですが、社会人出身といってもまだ当時は高卒3年目。
入団後しばらくはプロの壁にぶち当たる年が続きました。
課題であったコントロールを改善するために、4年目からはサイドスローに転向。
このことが森福投手がプロとして活躍できる礎となったのです。
以降は一軍に定着し、2011年以降は4年連続で50試合以上に登板、2013年にはWBCの日本代表にも選出されるほど、日本代表する中継ぎ左腕となりました。
年度別投手成績
2006年 (20歳) 大学生・社会人ドラフト4巡目 契約金7000万円
年度 | 登板 | 防御率 | 勝敗 | 投球回 | 三振 | 年俸 |
2007年(21) | 7 | 1.50 | 0勝0敗 | 6.0 | 7 | 1200万 |
2008年(22) | 6 | 6.75 | 0勝0敗 | 6.2 | 3 | 1100万 |
2009年(23) | 13 | 4.91 | 0勝0敗2H | 11.0 | 11 | 1000万 |
2010年(24) | 36 | 2.59 | 3勝1敗5H | 48.2 | 45 | 1000万 |
2011年(25) | 60 | 1.13 | 4勝2敗1S34H | 55.2 | 45 | 2400万 |
2012年(26) | 65 | 1.39 | 2勝5敗17S24H | 58.1 | 55 | 7000万 |
2013年(27) | 57 | 2.58 | 3勝2敗15H | 52.1 | 51 | 1億2000万 |
2014年(28) | 58 | 3.02 | 2勝1敗15H | 47.2 | 47 | 1億4000万 |
2015年(29) | 32 | 5.82 | 0勝2敗14H | 17.0 | 16 | 1億6000万 |
2016年(30) | 50 | 2.00 | 2勝1敗16H | 27.0 | 23 | 1億2000万 |
プロ通算:10年 | 384 | 2.45 | 16勝14敗18S125H | 330.1 | 303 |
2013年WBC投手成績
起用 | 登板 | 防御率 | 勝敗 | 投球回 | 三振 | 四死球 |
救援 | 2 | 9.00 | — | 2.0 | 2 | 2 |
そんな森福投手は172センチと非常に小柄な投手であるため、同じく小柄ながらプロで主力として長年活躍している東京ヤクルトのベテラン左腕・石川雅規投手やシダックス時代の先輩であり北海道日本ハムの左腕・武田勝投手を目標としていたようです。
石川 雅規(いしかわ まさのり)-東京ヤクルトスワローズ (2002 – )
生年月日 | 1980年1月22日(36歳) |
出身地 | 秋田県秋田市 |
身長 | 167cm |
体重 | 73kg |
ポジション | 投手 |
投打 | 左投左打 |
プロ入り | 青山学院大学〜2001年 自由獲得枠 |
プロ通算成績 | 防3.76(152勝137敗)投2436.1 振1358 |
武田 勝(たけだ まさる)-北海道日本ハムファイターズ(2006 – 2016)
生年月日 | 1978年7月10日(38歳) |
出身地 | 愛知県名古屋市西区 |
身長 | 176cm |
体重 | 73kg |
ポジション | 投手 |
投打 | 左投左打 |
プロ入り | シダックス〜2005年 大学生・社会人ドラフト4巡目 |
プロ通算成績 | 防3.02(82勝61敗1s15h)投1242.2 振701 |
森福投手はファンサービスをとても大切にする選手の一人です。
非常にファンから親しまれ、多くの女性ファンからの支持も集めていました。
女性にモテるようで、かつては女性をお持ち帰りしたとフライデーされることもありましたが、それも森福選手の性格がなせる話題だったのでしょう。
森福允彦は結婚しているの?
私生活はちょっとチャラい感じが漂っている森福投手。
かつては女性をお持ち帰りしたことが週刊誌に掲載されたこともあるほどでした。
ただ、森福投手自身はまだ独身なので、女性をお持ち帰りしても、特に大きな問題ではないのですが…。
現在、彼女がいるという情報もないようです。
ところで、森福投手が元サッカー女子日本代表の川澄奈穂美選手とよく似ていると、インターネット上では話題になったこともありました。
だからといって、2人の間に関係があると言うわけではなく、あくまでも顔が似ていると言うだけの話。
並べてみると、なるほど似ていますね。
まとめ
森福投手は今年のオフ、FA宣言しようという意向があるようです。
ソフトバンク森福FA行使へ 巨人、阪神など調査、慰留含め争奪戦も
今季国内フリーエージェント(FA)権を取得した森福允彦投手(30)が、権利を行使する方向であることが16日、分かった。10年目の今季は2年ぶりの50試合登板を達成し、チーム2位タイの18ホールドポイントを記録。貴重な中継ぎ左腕がFA宣言すれば複数球団が獲得に名乗りを上げることが予想され、移籍、退団する可能性も出てきた。
毎年のように多くの試合リリーフで登板しているタフネス左腕であり、補償が、必要ないCランクの選手でもあるということから、獲得に興味を示す球団が多く出てきそうです。
すでに巨人や阪神は獲得に興味があるという報道がされました。
他球団の評価も聞いてみたいという森福投手。
どこの球団も欲しがるような中継ぎ左腕だけに、その獲得競争の行方、また、森福投手の動向も要注目です。