巨人・内海哲也選手といえば、かつてはエースとしても活躍していた選手ですが、ここ数年は年齢的な衰えもあって思うような活躍は出来ていないのが現状です。
それでも巨人としてはまだまだ活躍してもらわないと困る選手ですね。
来季2017年に完全復活できるかどうかはチーム力の向上といった面でも重要になるでしょう!
そこで、今回は巨人の内海哲也投手についてご紹介させていただきます!
内海哲也の経歴・生い立ち
内海哲也投手は京都府城陽市の出身、今年で34歳になります。
内海 哲也(うつみ てつや) -読売ジャイアンツ (2004 – )
生年月日 | 1982年4月29日(34歳) |
出身地 | 京都府城陽市 |
身長 | 186cm |
体重 | 95kg |
ポジション | 投手 |
投打 | 左投左打 |
プロ入り | 東京ガス〜2003年 巨人自由獲得枠 |
NPB通算:12年 | 登297 防3.09(126勝89敗2ホールド)投1829.1 振1406 |
中学時代は、以外にも3番手ピッチャー・・・
敦賀気比高校入学後はエース左腕として活躍、「北陸三羽ガラス」の異名も持っていましたね。
北陸三羽ガラス他の2人は、2000年ロッテ・ドラフト1位の田中良平投手 (石川県立加賀高)と2003年横浜ベイスターズ・自由獲得枠の森大輔投手(七尾工業高)です。
共に入団経歴はトップクラスですが球界での活躍度は、内海投手が二人を圧倒していますね!
田中 良平(たなか りょうへい) -千葉ロッテマリーンズ (2001 – 2008)
生年月日 | 1982年11月18日(34歳) |
出身地 | 石川県小松市 |
身長 | 183cm |
体重 | 77kg |
ポジション | 投手 |
投打 | 右投右打 |
プロ入り | 立加賀高〜2000年ロッテ・ドラフト1位 |
NPB通算:9年 | 登5 防8.10(0勝0敗)投10.0 振5 |
森 大輔(もり だいすけ) -横浜ベイスターズ (2004 – 2006)
生年月日 | 1982年8月31日(34歳) |
出身地 | 石川県七尾市 |
身長 | 178cm |
体重 | 85kg |
ポジション | 投手 |
投打 | 左投左打 |
プロ入り | 七尾工業高〜2003年横浜ベイスターズ・自由獲得枠 |
NPB通算:3年 | 一軍公式戦出場なし |
甲子園についても高校3年の春に選抜への出場が決まっていたのですが、当時のチームメイトが無免許での飲酒運転を行っていたことが発覚。
その後、夏の予選でもあと一歩のところで届かず、結局、甲子園への出場には至りませんでした。
第30回記念明治神宮野球大会 (1999年)・内海選手2年生時の試合結果
回戦 | 対戦校 | 勝敗 | |
準々決勝 | 丸亀(香川) | ○ | 9-2 |
準決勝 | 国士舘(大阪) | ○ | 13-7 |
決勝 | 四日市工(三重) | ● | 13-14 |
それでも「高校生に打てない」とプロのスカウトが称した落差の大きいカーブと角度十分のストレートに対する評価は抜群!
その奪三振の数の多さから「北陸のドクターK」という呼ばれました。
高校時のドラフトでも1位指名が確実視されているほどでしたね。
2000年のドラフト会議では祖父が元巨人の野手だった経緯もあって、巨人以外の指名を拒否していました。
内海 五十雄(うつみ いそお) -東京巨人軍 (1938 – 1939)
生年月日 | 1914年2月19日 |
出身地 | 京都府 |
身長 | 172m |
体重 | 68kg |
ポジション | 内野手 |
投打 | 右投右打 |
プロ入り | 1938年 |
NPB通算:2年 | 試20 率.043(23打数1安打)本0 点3 盗0 |
そのため巨人の単独指名が濃厚とされていたのですが、オリックスが強行指名。
2000年 オリックスドラフト指名選手
1位 | 内海 哲也 | 投手 | 敦賀気比高→拒否 |
2位 | 大久保 勝信 | 投手 | 松下電器 |
3位 | 上村 和裕 | 捕手 | 北照高 |
4位 | 相木 崇 | 投手 | 福岡大学 |
5位 | 開田 博勝 | 外野手 | 三菱重工長崎 |
6位 | 高見澤 考史 | 外野手 | 東京ガス |
7位 | 北川 智規 | 投手 | 横浜国立大学 |
8位 | 高橋 浩司 | 捕手 | 志度高 |
9位 | 庄司 大介 | 外野手 | 元河合楽器 |
一時はオリックス入団へ心が傾きかけたこともあったものの、最終的に入団拒否して、東京ガス、社会人野球の道に進むことになりました。
社会人に進んだ後も「三羽ガラス」の異名で呼ばれるようになるなど活躍を続け、2003年のドラフト会議にて自由獲得枠での巨人入団を果たすことになります。
2000年 巨人ドラフト指名選手
自由獲得枠 | 内海 哲也 | 投手 | 東京ガス |
2巡目 | 西村 健太朗 | 投手 | 広陵高 |
4巡目 | 平岡 政樹 | 投手 | 徳島商業高 |
5巡目 | 岩舘 学 | 内野手 | 東洋大学 |
6巡目 | 山本 賢寿 | 投手 | 帝京大学 |
7巡目 | 佐藤 弘祐 | 捕手 | 東北高 |
8巡目 | 南 和彰 | 投手 | 福井工業大学 |
こうした回り道はありましたが、結果的に巨人に入団したことを思えば、祖父の代から続く、巨人との縁は確かなものであったのでしょう。
内海選手の家族についてですが、嫁さんに4人のお子さん(息子さんが3人と娘さんが1人)にご本人を含めた6人の大家族となっていますね。
お相手は元歯科助手の横井聡子さん。
結婚したのは2007年5月
内海哲也の絶頂期は?プレースタイルは?
内海哲也投手はどうしてもカーブありきの投手として見られてしまいがちです。
本来はそうではなく、あくまでもストレート主体のピッチングが持ち味です。
プロ入り後に習得したスライダーとチェンジアップも飛躍のきっかけには違いないでしょう。
内海選手の場合、主体のストレートに威力が無ければ、これらスライダー、チェンジアップ等の球種も生きてこないところが見られます。
かわすピッチングというよりは本格派のようなタイプのプレースタイルを信条としていますね。
内海選手の絶頂期についてですが成績面から見る限り18勝を挙げた2011年とその翌年にあたる2012年の15勝、2013年の13勝をマークした年が絶頂期として該当するかと思われます。
データでみると2011年と2012年に関しては勝率が7割を超えている辺りからもその調子の良さが窺えます。
まさに最盛期と言って間違いはないでしょう!
年度別投手成績
2003年 (21歳) 巨人自由獲得枠 契約金1億円
年度 | 登板 | 防御率 | 勝敗 | 投球回 | 三振 | 年俸 |
2004年(22) | 3 | 5.14 | 0勝0敗 | 14.0 | 13 | 1500万 |
2005年(23) | 26 | 5.04 | 4勝9敗1ホールド | 114.1 | 76 | 1500万 |
2006年(24) | 31 | 2.78 | 12勝13敗1ホールド | 194.0 | 179 | 1800万 |
2007年(25) | 28 | 3.02 | 14勝7敗 | 187.2 | 180 | 3600万 |
2008年(26) | 29 | 2.73 | 12勝8敗 | 184.1 | 154 | 8400万 |
2009年(27) | 27 | 2.96 | 9勝11敗 | 179.2 | 115 | 1億2000万 |
2010年(28) | 27 | 4.38 | 11勝8敗 | 148.0 | 121 | 1億4000万 |
2011年(29) | 28 | 1.70 | 18勝5敗 | 185.2 | 144 | 1億2000万 |
2012年(30) | 28 | 1.98 | 15勝6敗 | 186.0 | 121 | 2億2000万 |
2013年(31) | 25 | 3.31 | 13勝6敗 | 160.1 | 107 | 4億0000万 |
2014年(32) | 22 | 3.17 | 7勝9敗 | 144.2 | 105 | 4億0000万 |
2015年(33) | 5 | 5.01 | 2勝1敗 | 23.1 | 10 | 4億0000万 |
2016年(34) | 18 | 3.94 | 9勝6敗 | 107.1 | 81 | 4億0000万 |
NPBプロ通算:12年 | 297 | 3.09 | 126勝89敗2ホールド | 1829.1 | 1406 | — |
エースと呼ばれるようになった時期についても触れておくと2007年に自身初の開幕投手となっていることや同年に14勝(7敗)と大きく勝ち越していることから、この頃からエースとしての地位を獲得したとみていいですね。
巨人開幕投手
2007 | 内海 哲也 |
2008 | 高橋 尚成 |
2009 | グライシンガー |
2010 | 内海 哲也 |
2011 | 東野 峻 |
2012 | 内海 哲也 |
2013 | 宮國 椋丞 |
2014 | 菅野 智之 |
2015 | 菅野 智之 |
2016 | 菅野 智之 |
ただ、2014年と2015年は10勝に届かず、特に2015年度の成績はわずか2勝にとどまっている等、故障があったとはいえ、不本意なシーズンになっていると言わざるを得ません。
タイトル・表彰
最多勝利 | 2回 (2011年、2012年) |
最多奪三振 | 1回 (2007年) |
最優秀投手 | 1回(2012年) |
最優秀JCB・MEP賞 | 1回 (2007年) |
優秀JCB・MEP賞 | 1回 (2006 |
月間MVP | 2回 (2009年9月、2011年5月) |
ベストナイン | 1回(2012年) |
JA全農Go・Go賞 | 1回 (最多奪三振賞:2006年5月) |
セ・パ交流戦優秀選手賞 | 1回 (2011年) |
セ・パ交流戦MVP | 1回 (2012年) |
最優秀バッテリー賞 | 1回 (2012年、捕手:阿部慎之助) |
日本シリーズMVP | 1回 (2012年) |
日本シリーズ特別賞 | 1回(2012年) |
日本シリーズ優秀選手賞 | 1回(2013年) |
オールスターゲーム新人賞 | 1回(2006年) |
ゴールデンスピリット賞 | 1回(2016年) |
それから内海選手の代名詞とも言える性格についても触れておくと性格の良さを表したエピソードとして
「杉内選手にあだ名を付ける」
「育成入団だった山口投手に対して見下さずに当時から対等に扱っていた」
「村田選手の食事に乱入することでチームに溶け込めるようにした」など
数々の性格エピソードが存在しています。
他球団から来た選手や少し違う事情で入団してきた選手にも分け隔てなく接する辺りが性格が良いと言われる所以なのかもしれませんね!
35歳最強説!ミスターからお墨付き完全復活!
ミスターこと長嶋茂雄さんが35歳は一番いい年齢だと発言したことが35歳最強説ですね。
長嶋 茂雄(ながしま しげお) -読売ジャイアンツ (1958 – 1974)
生年月日 | 1936年2月20日(80歳) |
出身地 | 石川県小松市 |
身長 | 178cm |
体重 | 76kg |
ポジション | 内野手 |
投打 | 右投右打 |
プロ入り | 1958年 |
NPB通算:17年 | 試2186 率.305(8094打数2471安打)本444 点1522 盗190 |
実際に長嶋さんも35歳だった頃に大活躍したことから、実体験を交えた話ですので信憑性は高い説だと思います。
ミスター35歳打撃成績
年度 | 試合数 | 打率 | 打点 | 本塁打 | 盗塁 | OPS |
---|---|---|---|---|---|---|
1971年(35) | 130 | .320(485打数155安打) | 86 | 34 | 4 | .976 |
投手と野手の違いはあっても35歳という年齢はまだまだ衰える年齢ではないという事ですしょう!
その上で内海投手の現状のポジションを見ていくと「菅野投手」「マイコラス投手」「田口投手」「高木勇投手」に次ぐ4番手といったところでしょうか。
菅野 智之(すがの ともゆき) -読売ジャイアンツ (2013 – )
生年月日 | 1989年10月11日(27歳) |
出身地 | 神奈川県相模原市南区 |
身長 | 186cm |
体重 | 92kg |
ポジション | 投手 |
投打 | 右投右打 |
プロ入り | 東海大学〜2012年巨人ドラフト1巡目 |
NPB通算:4年 | 登101 防2.34(44勝28敗)投697.0 振592 |
マイルズ・マイコラス -読売ジャイアンツ (2015 – )
生年月日 | 1988年8月23日(28歳) |
出身地 | 石川県小松市 |
身長 | 196cm |
体重 | 100kg |
ポジション | 投手 |
投打 | 右投右打 |
NPB初出場 | 2015年4月2日 中日ドラゴンズ戦 |
NPB通算:2年 | 登35 防2.13(17勝5敗)投236.2 振191 |
田口 麗斗(たぐち かずと) -読売ジャイアンツ (2014 – )
生年月日 | 1995年9月14日(21歳) |
出身地 | 広島県広島市佐伯区 |
身長 | 171cm |
体重 | 80kg |
ポジション | 投手 |
投打 | 左投左打 |
プロ入り | 広島新庄高〜2013年巨人ドラフト3位 |
NPB通算:3年 | 登39 防2.72(13勝15敗)投228.1 振190 |
それでも貴重な左腕投手ですし実力や実績を踏まえれば来季も活躍してくれないと困る選手の一人であることは疑いようもありません!
2017年シーズンは、横浜DeNAから山口俊投手が移籍してくる関係上、さらに厳しい先発ローて争いが予想されます。
山口 俊(やまぐち しゅん) -読売ジャイアンツ (2017 – )
生年月日 | 1987年7月11日(29歳) |
出身地 | 大分県中津市 |
身長 | 187cm |
体重 | 97kg |
ポジション | 投手 |
投打 | 右投右打 |
プロ入り | 柳ヶ浦〜2005年ベイスターズ高校生ドラフト1巡目 |
NPB通算:11年 | 登367 防3.29(39勝44敗111セーブ24ホールド)投735.1 振699 |
内海投手本来の力を出すことができれば十分に枠に入ってくることは可能だと思います!
2016年 巨人投手陣
役割 | 選手 | 防御率 | 勝 | 敗 | 投球回数 | 三振 |
先発 | 田口 麗斗 | 2.72 | 10 | 10 | 160.0 | 126 |
先発 | 菅野 智之 | 2.01 | 9 | 6 | 183.1 | 189 |
先発 | 内海 哲也 | 3.94 | 9 | 6 | 107.1 | 81 |
先発 | 大竹 寛 | 3.55 | 6 | 6 | 91.1 | 71 |
先発 | マイコラス | 2.45 | 4 | 2 | 91.2 | 84 |
先発 | 山口 俊 | 2.86 | 11 | 5 | 138.2 | 121 |
まとめ
以上、巨人の内海哲也選手についてでした!
エースと呼ばれていた頃に比べれば、盤石の位置にいるとは言い難くもあります。
内海選手のような立場にある選手の活躍が来季の巨人を占う上で大きなウエイトを占めてくるのも確かです。
是非注目して見ていきたいところですね!
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