プロ野球界では似ているタイプの選手を指して「○○2世」というような言い方をされることが以前より多いですね!
巨人の高田萌生選手もその一人ですが、気になるのは「松坂2世」と呼ばれる実力が確かかどうかについてでしょう!
そこで今回は、巨人の高田萌生選手が本当に松坂2世なのかどうかを検証してみたいと思います!
高田萌生の経歴・生い立ち
高田萌生選手は岡山県新見市出身で今年18歳になります。
高田 萌生(たかだ ほうせい) -読売ジャイアンツ (2017 – )
生年月日 | 1998年7月4日(18歳) |
出身地 | 岡山県新見市 |
身長 | 178cm |
体重 | 72kg |
ポジション | 投手 |
投打 | 右投右打 |
プロ入り | 創志学園〜2016年巨人ドラフト5位 |
球速・球種 | MAX154km(スライダー・カーブ・チェンジ) |
中学時代は明徳義塾中学で軟式野球部に在籍。
創志学園高校時代
その後、地元の岡山・創志学園に入学。
一年の頃からベンチ入り。
春と夏に1回ずつ甲子園にも出場経験を持っていますね。
第88回選抜高校野球大会(2016)高田投手成績
回戦・対戦校 | 投球回数 | 被安打 | 奪三振数 | 与四死球数 | 自責点 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
一回戦 | 東海大甲府(山梨) | ○ | 5-1 | 9.0 | 7 | 6 | 2 | 1 |
二回戦 | 高松商(香川) | ● | 1-5 | 9.0 | 9 | 5 | 8 | 5 |
2試合 | 防御率:3.00 | – | – | 18.0 | 16 | 11 | 10 | 6 |
第98回選手権岡山大会(2016)高田投手成績
回戦・対戦校 | 投球回数 | 被安打 | 奪三振数 | 与四死球数 | 自責点 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
二回戦 | 津山 | ○ | 10-0 | 2.0 | 1 | 4 | 0 | 0 |
二回戦 | 岡山東商 | ○ | 5-1 | 9.0 | 6 | 7 | 1 | 1 |
準々決勝 | 岡山理大付 | ○ | 6-0 | 9.0 | 3 | 9 | 2 | 0 |
準決勝 | おかやま山陽 | ○ | 7-1 | 9.0 | 6 | 4 | 2 | 1 |
決勝 | 玉野光南 | ○ | 4-1 | 9.0 | 6 | 9 | 3 | 1 |
計 | 防御率:0.71 | – | – | 38.0 | 22 | 33 | 8 | 3 |
第98回全国高校野球選手権大会(2016)高田投手成績
回戦・対戦校 | 投球回数 | 被安打 | 奪三振数 | 与四死球数 | 自責点 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
二回戦 | 盛岡大付(岩手) | ● | 8-11 | 5.2 | 11 | 5 | 5 | 10 |
甲子園計 | 防御率:6.08 | – | – | 23.2 | 27 | 16 | 15 | 16 |
また、彼女についての情報は今のところ入ってきていないため、ハッキリした事実はわかりませんが、現在は彼女募集中のようです。
2016ドラフト会議
甲子園の出場経験も持っている実力派投手としてプロからも注目を集め、2016年の今年、ドラフトで巨人に5位指名を受けて入団を決めました!
巨人ドラフト指名選手
1位 | 吉川 尚輝 | 内野手 | 中京学院大学 |
2位 | 畠 世周 | 投手 | 近畿大学 |
3位 | 谷岡 竜平 | 投手 | 東芝 |
4位 | 池田 駿 | 投手 | ヤマハ |
5位 | 高田 萌生 | 投手 | 創志学園高 |
6位 | 大江 竜聖 | 投手 | 二松学舎大付高 |
7位 | リャオ・レンレイ | 投手 | 岡山共生高卒 |
▲ 契約金3500万円・年俸500万円・背番号は53
高校時代の実績・注目された訳は?
高田萌生選手が注目された理由の一つは「松坂2世」と呼ばれるように松坂選手に憧れるあまり、投球フォームや練習法、話し方まで参考にしているところでしょう。
しかし、それだけではなく、最速154キロとも言われるストレートにスライダーを武器にする投球スタイルまで似通っている辺りは単なる物真似の域を超えている確かな実力を感じさせてくれます。
その他にもカーブ、チェンジアップ、フォークといった多彩な球種を持っている点もプロに注目された理由として挙げられますね!
同時に注目されていたという部分で言うとBIG4と呼ばれていた選手たちと比較してどうなのか?
高校ビッグ4 ドラフト
今井 達也 | 西武ライオンズ | ドラフト1位 | 作新学院高 |
寺島 成輝 | 東京ヤクルト | ドラフト1位 | 履正社高 |
藤平 尚真 | 東北楽天 | ドラフト1位 | 横浜高 |
高橋 昂也 | 広島東洋カープ | ドラフト2位 | 花咲徳栄高 |
という点にも触れておきたいのですが、素質の高さで言えばそれほどの差があるとは現時点では思えません。
完成度等も含めたときにはワンランク下がるのは仕方がないかなというのも確かですが・・・
その辺りはドラフトで即戦力よりも将来性を重視する5位という指名順からも見て取れます。
それでもドラフト下位選手がプロで大成した例は何度もあります。
逆に鳴り物入りで入団した選手がダメで下位入団の選手が活躍した事例も過去にはあったことを踏まえると大事なのはプロ入り後の取組みと結果がすべてと言えるのではないでしょうか?
高田選手の性格についても触れておきますとマウンドでも強気な投球をしていることから、性格的にも強気と見ていいと思いますね。
こうした性格面も攻めの投球ができるかどうかに関わってきます。
精神面は大事な部分ですしその意味でもプロ向きの性格と言えるでしょう!
2017来季巨人の起用法は?
高校からの入団ということで、とりあえずは2軍での育成が中心になってくるのはほぼ間違いありません。
周囲の評価は「球が速く、投げっぷりがいい」、「球種を増やし、緩急を覚えれば、桑田の様になれる」など高評価。
持ち味のストレートやマウンド度胸、かつてのエースピッチャーを例えに出す辺りからは期待度の高さを窺わせますね。
創志の高田「巨人1軍投手に」 仮契約で入団決定、背番号53
仮契約後、会見した高田は「アピールポイントのスピードボールでレギュラークラスの投手を目指す。菅野(智之)投手ら先輩に投球術について話を聞いてみたい」と笑顔で抱負を語った。巨人の山下哲治スカウト部長は「体力を付ければ意外と早く1軍で活躍してくれると考えている」と期待した。会見には父雅章さん(51)、母美恵さん(43)も同席。雅章さんは「息子が夢だったプロ野球選手になれて私も夢のよう。活躍して明るい話題を届けてくれれば」と話した。
高田は23日に東京である入団発表に臨み、来年1月上旬に入寮予定。
高田選手と同じように高卒で活躍した巨人生え抜き選手には桑田投手を始めとして、現役選手では西村健太朗投手、下位での指名だと元巨人の林昌範投手がいます。
桑田 真澄(くわた ますみ) -PL学園高 (1985年巨人ドラフト1位)
西村 健太朗(にしむら けんたろう)-広陵高 (2003年〜)
林 昌範(はやし まさのり) -市立船橋高 (2001年ドラフト7位 )
特に同じ立場の入団だった林昌範投手は一軍の主力投手として主に中継ぎで、現在もDeNAで活躍を続けています。
高田投手が目標とする選手は当然、松坂投手になるかとは思いますが、巨人に入団した以上はまず、エースである菅野投手越えを狙ってほしいと思いますね!
チーム内のライバルについてですが、同期入団ドラフト6位の大江竜聖投手が該当するでしょうか。
大江 竜聖(おうえ りゅうせい) -読売ジャイアンツ (2017 – )
同じ高卒ルーキーでもありますし、この争いを勝ち抜かないと先は見えてきません。
その意味でもまずは同期との戦いということになるでしょう!
起用法についてですが、プロで使うとなれば中継ぎや抑え等のリリーフに適性があるように思えます。
ストレートが早く、マウンド度胸があるとなれば先発もできるでしょうが、リリーフとしての起用も面白いところでしょう。
▲ 左)父雅章さん(中央)高田萌生投手 (右)山下哲治スカウト部長
何よりも実績がない選手はまずはリリーフでの経験をするのが一般的ですので、高田選手にしても同様の事が言えますね。
最後に高橋監督の評価ですが、まだ高田選手個人に対する評価は口にしていないようです。
プロに入って活躍し認められてこその評価ですから、現時点では未知数ということなのではないでしょうか?
まとめ
以上、高田萌生選手についてでした。
松坂選手への憧れから「松坂2世」と呼ばれるようになった選手ですが、共通項も多いことから、話題性だけで消えていく逸材でもないのも確かです。
それだけに今後の飛躍に期待が持てますし、それこそ本家を上回るような驚くほどの活躍を見せてくれることに期待しましょう!