ロッテの唐川侑己投手と言えば、かつてはエース候補と呼ばれるほどの期待をかけられていた選手でした。
しかし、2011年の活躍を最後にその後は思うような活躍ができていないのが現状でもあるでしょう。
今回は、そんな唐川選手についてご紹介させていただきますね!
唐川侑己投手の経歴・生い立ち
唐川侑己選手は千葉県成田市出身で今年27歳になります。
小学3年の頃から野球を始め、ポジションも投手以外は経験したことがない生粋のピッチャーですね!
中学では強豪のシニアリーグのチームから誘いを受けながらも中学の軟式野球部に所属、後に地元成田高校に入学しています。
唐川 侑己(からかわ ゆうき) -千葉ロッテマリーンズ (2008 – )
生年月日 | 1989年7月5日(27歳) |
出身地 | 千葉県成田市 |
身長 | 181cm |
体重 | 80kg |
ポジション | 投手 |
投打 | 右投右打 |
プロ入り | 成田高〜2007年 ロッテ高校生ドラフト1巡目 |
NPB通算:9年 | 登160 防3.69(60勝53敗1ホールド)投986.1 振614 |
成田高校時代
唐川選手が入学して以降、成田高校の野球部は初となる選抜大会への出場を決める等、大きな躍進を遂げます。
唐川選手在籍時に計2度の選抜出場も果たしました!
第78回選抜高校野球大会(2006)唐川投手成績
回戦・対戦校 | 投球回数 | 被安打 | 奪三振数 | 与四死球数 | 自責点 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
一回戦 | 小松島(徳島) | ○ | 3-0 | 9.0 | 5 | 10 | 1 | 0 |
二回戦 | 智弁学園(兵庫) | ● | 0-2 | 9.0 | 8 | 6 | 2 | 2 |
2試合 | 防御率 1.00 | – | – | 18.0 | 13 | 16 | 3 | 2 |
第79回選抜高校野球大会(2007)唐川投手成績
回戦・対戦校 | 投球回数 | 被安打 | 奪三振数 | 与四死球数 | 自責点 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
二回戦 | 広陵(広島) | ● | (延長12回)1-2 | 12.0 | 13 | 4 | 5 | 2 |
2007年 ドラフト会議
こうした活躍が認められる形で2007年のドラフト会議でロッテと広島カープに一位指名を受けて、競合の結果、ロッテへの入団が決まり現在に至ります。
▲ 契約金9000万円・年俸1000万円。背番号19。
ロッテ高校生ドラフト指名選手
1巡目 | 唐川 侑己 | 投手 | 成田高 |
3巡目 | 植松 優友 | 投手 | 金光大阪高 |
4巡目 | 阿部 和成 | 投手 | 大牟田高 |
当時は成田高の唐川侑己投手をはじめ、仙台育英高の佐藤由規投手、大阪桐蔭高の中田翔選手を高校ビッグ3と呼ばれ2007年の高校生ドラフト目玉として注目されていました。
高校ビッグ3 ドラフト指名先
佐藤 由規 | 東京ヤクルト | 仙台育英 | 契約金1億円、出来高5000万円、年俸1500万円 |
唐川 侑己 | 千葉ロッテ | 成田高 | 契約金9000万・年俸1000万円 |
中田 翔 | 日本ハム | 大阪桐蔭 | 契約金1億円、出来高5000万円、年俸1500万円 |
成田高校の当時監督であった尾島氏曰く、「ブルペンでは本気を出さない」と言われていた過去もます。
不真面目ということではないのでしょうが自分のペースで物事を進めていく、いわゆるマイペースな性格の持ち主であることがわかる逸話ではないでしょうか?
▲ 成田高校、尾島治信監督
唐川侑己投手のプロ入り後は?
唐川侑己選手はプロ入り前からコントロールとスライダーのキレに評判の高かった投手です。
その完成度の高さもあり、新人の年から活躍。
リーグ中盤からは調子を落としたものの、終わってみれば5勝(4敗)をマークする高卒ルーキーとしては十分な成績を残したと言っていいでしょう!
そして、そこから2年間は思うようにいかないシーズンが続きました。
2011年には12勝(6敗)、2012年にも8勝(2敗)という見事な成績を残しましたね!
ただ、2013年からは負けが先行する厳しいシーズンが続いて、2015年、2016年もエースとして期待されているほどの成績を残すことは叶いませんでした。
年度別投手成績
2007年 (18歳) ロッテドラフト1巡目 契約金9000万円
年度 | 登板 | 防御率 | 勝敗 | 投球回 | 三振 | 年俸 |
2008年(19) | 15 | 4.85 | 5勝4敗 | 81.2 | 57 | 1000万 |
2009年(20) | 21 | 3.64 | 5勝8敗 | 143.1 | 115 | 1800万 |
2010年(21) | 11 | 2.71 | 6勝3敗 | 73.0 | 51 | 3200万 |
2011年(22) | 24 | 2.41 | 12勝6敗 | 168.1 | 122 | 3450万 |
2012年(23) | 12 | 2.66 | 8勝2敗 | 84.2 | 32 | 5450万 |
2013年(24) | 27 | 4.18 | 9勝11敗 | 168.0 | 80 | 5450万 |
2014年(25) | 23 | 4.66 | 4勝9敗1ホールド | 116.0 | 62 | 6540万 |
2015年(26) | 12 | 6.32 | 5勝4敗 | 62.2 | 31 | 6000万 |
2016年(27) | 15 | 2.84 | 6勝6敗 | 88.2 | 64 | 4800万 |
NPB通算:9年 | 160 | 3.69 | 60勝53敗1ホールド | 986.1 | 614 |
来季2017年は期待できるか?
その辺りも踏まえて「2017年に期待できるか?」
まずは「ロッテのエースになれるか?」を検証してみます。
唐川投手は「打てないほどの球を持っている投手ではない」と言われていたこともます。
高校時代もコントロール主体の投手でした。
その事が本人もわかっていたのか、プロ入り後、相手に打たれないようなフォームを追求していき、フォーム自体は理想に近いところまできていたそうです。
しかし肝心の球威そのものが落ちてしまい、一時は全盛期に出していた140キロ後半から20キロ近くスピードが落ちていたこともありました。
結果として打ち頃の球となってしまったため、それに伴い成績も年々低下していきました。
今季2016年には球速を意識するようになった成果か、140キロを超える速球を投げ込むようになってきており、最大の問題点であった部分は徐々にですが、解消されてきています。
ロッテには石川歩投手や涌井秀章投手がいるだけにエースとしての復権は難しそうですが、全盛期の輝きを取り戻せばエース級の働きが可能だとは思います!
石川 歩(いしかわ あゆむ)-千葉ロッテマリーンズ (2014 – )
生年月日 | 1988年4月11日(28歳) |
出身地 | 富山県魚津市 |
身長 | 186cm |
体重 | 80kg |
ポジション | 投手 |
投打 | 右投右打 |
プロ入り | 東京ガス〜2013年 ロッテドラフト1位 |
NPB通算:3年 | 登75 防2.96(36勝25敗)投501.0 振341 |
涌井 秀章(わくい ひであき)-千葉ロッテマリーンズ (2014 – )
生年月日 | 1986年6月21日(30歳) |
出身地 | 千葉県松戸市 |
身長 | 185cm |
体重 | 85kg |
ポジション | 投手 |
投打 | 右投右打 |
プロ入り | 横浜高〜2004年 西武ドラフト1巡目 |
NPB通算:12年 | 登352 防3.40(118勝101敗37セーブ16ホールド)投1903.0 振1387 |
2016年 ロッテ先発投手陣
役割 | 選手 | 防御率 | 勝 | 敗 | 投球回数 | 三振 |
先発 | 石川 歩 | 2.16 | 14 | 5 | 162.1 | 104 |
先発 | 涌井 秀章 | 3.01 | 10 | 7 | 188.2 | 118 |
先発 | スタンリッジ | 3.56 | 8 | 8 | 162.0 | 99 |
先発 | 二木 康太 | 5.34 | 7 | 9 | 116.1 | 81 |
先発 | 唐川 侑己 | 2.84 | 6 | 6 | 88.2 | 64 |
先発 | 関谷 亮太 | 5.52 | 5 | 6 | 88.0 | 58 |
まとめ
以上、ロッテ・唐川投手についてでした。
正直な所、今を取り巻く環境はエース候補と呼ばれていた頃とは違います。
エースの座を奪うのは難しいかもしれません。
しかし、石川投手や涌井投手に加えて、唐川投手が活躍できれば3本柱が形成できます。
それは、チームとしての戦力アップにも繋がります。
2017年来季ロッテの躍進の為には唐川投手の復活は必要になってくるのではないかと思います!