2年連続で優勝を逃した巨人。
優勝を義務付けられた2017年今季に守護神候補として獲得したのがカミネロ投手。
何と、そのストレートは164キロといわれています。
昨年までは澤村拓一投手が巨人・守護神を務めていますが、カミネロ投手の加入でどうなるのでしょうか。
カミネロ投手のこれまでの実績と2017年活躍を占ってみましょう。
巨人・カミネロ投手の経歴・生い立ち
アルキメデス・カミネーロ -読売ジャイアンツ (2017 – )
生年月日 | 1987年6月16日(29歳) |
出身地 | ドミニカ共和国サントドミンゴ |
身長 | 193cm |
体重 | 113kg |
ポジション | 投手 |
投打 | 右投右打 |
プロ入り | 2005年 フロリダ・マーリンズと契約 |
MLB通算成績 | 登149 防3.83(7勝5敗1セーブ24ホールド)投155.0 振143 |
今や164キロの剛速球を持つカミネロ投手ですが、幼少期はアメリカでメジャースポーツのバスケットボールが好きだったようです。
野球を始めたのは何と15歳。 非常に遅かったようです。
しかし、わずか2年で大リーグのマーリンズと契約するほどの選手になりました。
野球センスがあるだけでなく、身体能力も高いといえます。
結婚はしている?
カミネロ投手はすでに結婚されており、女の子のお子さんが2人いらっしゃるようです。
2児の父であるカミネロ投手は、日本という新たな舞台で家族を支えていくことになります。
巨人・カミネロはどんな投手?野球経歴は?
カミネロ投手は1987年6月16日生まれでドミニカ共和国出身です。
身長193cm、体重111キロという非常に大柄な投手で、角度のある豪快なMAX164キロのストレートを投げ込んでくる豪腕タイプの投手です。
2006〜2014年 マーリンズ時代
2005年にフロリダ・マーリンズ(現在のマイアミ・マーリンズ)と契約して、プロ入りしました。
先発登板はルーキーリーグ時代にまでさかのぼり、それ以来ずっと中継ぎ、抑えとして起用されています。
年度別投手成績 – (2006 – 2008)
年度 | マイナーリーグ階級 | 登板 | 防御率 | 勝敗 | 投球回 |
2006年(19) | ルーキー級(ドミニカン・サマーリーグ・マーリンズ) | 18 | 7.36 | 0勝1敗 | 22.0 |
2007年(20) | ルーキー級(ドミニカン・サマーリーグ・マーリンズ) | 16 | 2.83 | 2勝3敗 | 47.2 |
2008年(21) | A-級(ジェームズタウン・ジャマーズ) | 6 | 4.91 | 1勝0敗 | 7.1 |
年度別投手成績 – (2009 – 2012)
年度 | マイナーリーグ階級 | 登板 | 防御率 | 勝敗 | 投球回 |
2009年(22) | A級(グリーンズボロ) | 10 | 5.65 | 0勝0敗 | 14.1 |
2010年(23) | A級(グリーンズボロ) | 48 | 3.01 | 5勝2敗3セーブ | 74.2 |
2011年(24) | ルーキー級(ガルフ・コーストリーグ) | 1 | 9.00 | 0勝0敗 | 1.0 |
2012年(25) | A+級(ジュピター) | 19 | 0.44 | 1勝0敗1セーブ | 20.2 |
2013年 メジャーデビュー
2013年にメジャーデビューを果たし、13試合に登板しました。
マーリンズ年度別投手成績 – (2013 – 2014)
年度 | 登板 | 防御率 | 勝敗 | 投球回 | 三振 | WHIP |
2013年(26) | 13 | 2.77 | 0勝0敗1ホールド | 13.0 | 12 | 1.00 |
2014年(27) | 6 | 10.80 | 0勝1敗 | 6.2 | 8 | 1.80 |
2015年 パイレーツ時代
2015年にはパイレーツにに移籍しています。
パイレーツ年度別投手成績 – (2015)
年度 | 登板 | 防御率 | 勝敗 | 投球回 | 三振 | WHIP |
2015年(28) | 73 | 3.62 | 5勝1敗15ホールド | 74.2 | 73 | 1.23 |
2016年 マリナーズ時代
去年2016年途中にトレードでマリナーズに移籍しています。
大リーグでは通算149試合に登板し7勝5敗1S、防御率3.83の数字を残しています。
一方、3Aでは通算46試合に登板し、5勝1敗10Sで防御率4.96となっています。
年度別投手成績 – (2016)
年度 | 登板 | 防御率 | 勝敗 | 投球回 | 三振 | WHIP |
2016年(29) | 57 | 3.56 | 2勝3敗1セーブ8ホールド | 60.2 | 50 | 1.65 |
MLB通算:4年 | 149 | 3.83 | 7勝5敗1セーブ24ホールド | 155.0 | 143 | 1.40 |
AAA通算 | 46 | 4.96 | 5勝1敗10セーブ | 69.0 | 86 | 1.55 |
マイナー通算 | 216 | 3.70 | 20勝7敗24セーブ | 303.2 | 389 | 1.32 |
何と言ってもその投球スタイルは豪腕タイプ。
とにかくストレートの球威で押していくパワー ピッチングです。
164キロのストレートに加え、ツーシーム系のボールで微妙にボールを動かします。
またカットボールも織り交ぜます。
昨年、大リーグでは 60.2イニングを投げて50個の三振を奪っており、ぐいぐい通していくピッチングで三振の山を築くのが持ち味です。
そう考えると、かつて巨人に在籍して いたクルーン投手のようなパワーピッチャーということになるでしょう。
マーク・クルーン -読売ジャイアンツ (2008 – 2010)
年度別投手成績 – クルーン投手:読売ジャイアンツ (2008 – 2010)
年度 | 登板 | 防御率 | 勝敗 | 投球回 | 三振 | 年俸 |
2008年(35) | 61 | 2.21 | 1勝4敗41セーブ3ホールド | 61.0 | 91 | 3億 |
2009年(36) | 46 | 1.26 | 1勝3敗27セーブ1ホールド | 50.0 | 57 | 3億 |
2010年(37) | 52 | 4.26 | 4勝3敗25セーブ5ホールド | 50.2 | 73 | 3億 |
期待されるポジションは?
昨年までは巨人・守護神といえば、最多セーブのタイトルを獲得した澤村拓一投手が務めました。
しかし、とりわけ優勝した広島との試合では、勝負どころのシーズン終盤で逆転負けを喫する試合もあるなど、安定感は今ひとつ。
澤村 拓一(さわむら ひろかず) -読売ジャイアンツ (2011 – )
生年月日 | 1988年4月3日(28歳) |
出身地 | 栃木県栃木市 |
身長 | 184cm |
体重 | 101kg |
ポジション | 投手 |
投打 | 右投左打 |
プロ入り | 中央大学〜2010年 巨人ドラフト1位 |
年度別投手成績 – 澤村投手クローザー転向後
年度 | 登板 | 防御率 | 勝敗 | 投球回 | 三振 | WHIP |
2015年(27) | 60 | 1.32 | 7勝3敗36セーブ3ホールド | 68.1 | 60 | 1.16 |
2016年(28) | 63 | 2.66 | 6勝4敗37セーブ4ホールド | 64.1 | 55 | 1.27 |
それもまた、カミネロ投手を獲得した大きな要因となりました。
カミネロ投手は当然、守護神候補となるでしょう。
澤村投手と守護神の座を争うことになります。
ただ、巨人は選手層が厚く、まずは1軍の外国人枠を争うという競争を勝ち抜く必要があります。
巨人の外国人助っ人は、今季マイコラス投手やマシソン投手といった日本での経験豊富な外国人投手が2017年も在籍。
マイルズ・マイコラス -読売ジャイアンツ (2015 – )
スコット・マシソン -読売ジャイアンツ (2012 – )
ギャレット選手やクルーズ選手ら、野手の助っ人も揃っています。
ギャレット・ジョーンズ -読売ジャイアンツ (2016 – )
ルイス・クルーズ -読売ジャイアンツ (2016 – )
現在、外国人枠の支配下登録人数に制限はありませんが、出場選手登録は、投手・野手を合わせて合計4人となっています。
彼らもカミネロ投手の強力なライバルとなるでしょう。
2017年巨人外国人選手 (2016年成績)
在籍2年 | マイコラス | 先発投手 | 登14 防2.45(4勝2敗)投91.2 振84 |
在籍5年 | マシソン | 中継ぎ投手 | 登70 防2.36(8勝4敗1セーブ41ホールド)投80.0 振98 |
在籍1年 | ギャレット | 内・外野手 | 試123 率.258(422打数109安打)本24 点68 盗0 |
在籍1年 | クルーズ | 内野手 | 試81 率.252(298打数75安打)本11 点37 盗0 |
まとめ
昨年は守護神の不安定さから勝てる試合を落としたことも多かった巨人。
それが広島の独走を許した要因ともなりました。
磐石な勝利の方程式を組むためには、 まずは守護神を安定させたいところ。
カミネロ投手に託された期待はまさに絶対的な守護神!
外国人枠争い、そして澤村投手との守護神争いを勝ちぬけるかどうか。
そして前評判どおりであれば、日本では北海道日本ハム・大谷翔平投手に次ぐ164キロという剛速球で、1つでも多くの勝利に貢献できるか?
NPB球速ランキング
1位 | 大谷 翔平(日本ハム) | 165km/h | 2016/10/16(22) |
? | カミネロ (巨人) | 164km/h | – |
2位 | クルーン (巨人) | 162km/h | 2008/06/01(35) |
3位 | 佐藤 由規 (ヤクルト) | 161km/h | 2010/08/26(20) |
優勝が絶対条件の今季・巨人にとって、その活躍が期待されます。