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他を圧倒するような打撃力で、昨年秋の北海道大会を制した札幌第一高校。
攻撃陣の破壊力は北海道大会では頭一つ抜き出ていました。
そんな2年連続2度目の出場を成し遂げた札幌第一高校の実力と注目選手をチェックしてみましょう。
2017年・札幌第一高校の実績は?
夏の高校野球では3回出場している札幌第一高校は、選抜高校野球出場は昨年の初出場に続いて2回目となります。
ちなみに昨年、初出場となった選抜高校野球では、初戦に千葉・木更津総合高校を相手に、最終回に粘りを見せ、2点を奪ったものの2対5で敗れました。
全国大会の戦績 -札幌第一高校(北海道)
大会 | 出場回数 | 勝敗 | 優勝 | 準優勝 | ベスト4 |
春の選抜 | 1回 | 0勝1敗 | 0 | 0 | 0 |
夏の選手権 | 3回 | 1勝3敗 | 0 | 0 | 0 |
甲子園通算 | 4回 | 1勝4敗 | 0 | 0 | 0 |
秋季北海道大会 ( 札幌地区予選 )
そんな昨年の甲子園での悔しさをバネに、2年連続の選抜出場を目指した札幌第一高校。
北海道大会では圧倒的な打力を武器に札幌地区大会を制覇。
札幌地区予選 ( 2016年成績:優勝 )
回戦・対戦校 | |||
---|---|---|---|
一回戦 | 札幌龍谷 | ○ | 10-4 |
二回戦 | 札幌琴似工 | ○ | 15-4 |
三回戦 | 立命館慶祥 | ○ | 17-5 |
決定戦 | 北海学園札幌 | ○ | 11-3 |
秋季北海道大会 ( 本戦 )
本戦の北海道大会準決勝では遠軽高校を相手に、序盤から7点のビッグイニングを作る猛攻で、18点を奪っての圧勝となりました。
決勝では札幌日大との「札幌対決」で初回に 2点を先制すると、中盤にも着実に得点を加え、磐石の試合運びで勝利し、北海道大会優勝、選抜出場を確実なものとしたのです。
秋季北海道大会 ( 2016年成績:優勝 )
回戦・対戦校 | |||
---|---|---|---|
一回戦 | 札幌南 | ○ | 7-3 |
二回戦 | 白樺学園 | ○ | 4-3 |
準々決勝 | 苫小牧中央 | ○ | 10-3 |
準決勝 | 遠軽 | ○ | 18-2 |
決勝 | 札幌日大 | ○ | 8-2 |
明治神宮大会
明治神宮大会では 準々決勝で中国地方をの秋季大会制覇したい山口の宇部鴻城高校と対戦して、サヨナラ勝ちで突破。
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しかし準決勝では、この大会を制した大阪・履正社高校に対し、一時は2点差まで迫るも、終盤に打ち込まれ、惜しくも敗れました。
それでも北海道代表として大きな躍進を遂げた大会でもありました。
明治神宮大会 ( 2016年成績:ベスト4 )
回戦・対戦校 | |||
---|---|---|---|
準々決勝 | 宇部鴻城(山口) | ○ | 6-5 |
準決勝 | 履正社(大阪) | ● | 2-7 |
札幌第一高校の戦績– 2年連続2回目出場
チーム成績 | |||
---|---|---|---|
試合数 | 11 | 打 率 | .388 |
勝 利 | 10 | 本塁打 | 3 |
敗 戦 | 1 | 犠打飛 | 37 |
得 点 | 1試合平均 9.8 | 盗 塁 |
14 |
失 点 | 1試合平均 3.7 | 失 策 | 12 |
2017年選抜の注目選手は?
二人の左腕エース
3年連続2回目の選抜高校野球出場となった札幌第一高校は、冨樫颯大投手と前田剛志投手という2人の左腕が投手陣を引っ張っています。
冨樫 颯大(とがし そうた)3年 – 札幌第一:180cm76kg 左投左打 投手
その中でも特に中心となるのが冨樫投手。
登板 | 投球回 | 自責点 | 安打 | 三振 | 四死球 | 防御率 |
8 | 47.2 | 12 | 40 | 34 | 15 | 2.27 |
140キロのストレート、スライダーとカーブを織り交ぜた投球が持ち味です。
昨年の選抜・木更津総合戦では、リリーフとして甲子園に登板しています。
2回1/3を投げて 被安打1、奪三振2、失点2。
前田 剛志(まえだ つよし)3年 – 札幌第一:176cm74kg 左投左打 投手
一方で前田投手は最速138キロのストレートを誇る背番号10の左腕です。
登板 | 投球回 | 自責点 | 安打 | 三振 | 四死球 | 防御率 |
7 | 36.0 | 13 | 35 | 29 | 22 | 3.25 |
冨樫投手との継投が主ですが、先発起用の試合も度々あります。
ストレートと変化球とのコンビネーションが持ち味の投手。
前田投手も昨年選抜での甲子園マウンド経験があります。
また長打力がある打撃も魅力とされています。
柴田 楓(しばた そう)2年 – 札幌第一:175cm75kg 右投左打 三塁手
野手では秋季大会の打率が4割を超えるバッターがずらっと並んだ全国クラスの強力打線。
強打を誇る札幌第一高校ですが、その中でもとりわけ注目されるのが柴田楓選手です。
試合数 | 打数 | 安打 | 打率 | 打点 | 本塁打 |
11 | 45 | 20 | .444 | 14 | 0 |
3番打者を任されることが多く、確実性の高い打撃でチャンスメイク、ポイントゲッターとなっています。
札幌第一高校 主なスタメン(2016年秋季大会成績)
打順 | 選手 | 守備 | 身長/体重 | 投打 | 学年 | 打撃成績 | 本 | 点 |
1番 | 宮澤 晃汰 | 遊撃手 | 174/78 | 右投左打 | 3年 | 率.349(43打数15安打) | 0 | 18 |
2番 | 中村 泰賀 | 一塁手 | 166/69 | 左投左打 | 3年 | 率.395(43打数17安打) | 0 | 11 |
3番 | 柴田 颯 | 三塁手 | 175/75 | 右投左打 | 2年 | 率.444(45打数20安打) | 0 | 14 |
4番 | 高階 成雲 | 左翼手 | 177/77 | 右投左打 | 3年 | 率.356(45打数16安打) | 1 | 13 |
5番 | 今野 克則 | 中翼手 | 183/72 | 右投左打 | 3年 | 率.459(37打数17安打) | 1 | 9 |
6番 | 佐藤 真那人 | 二塁手 | 173/73 | 右投右打 | 3年 | 率.417(36打数15安打) | 0 | 7 |
7番 | 小川 柾 | 右翼手 | 178/75 | 右投右打 | 2年 | 率.364(33打数12安打) | 0 | 7 |
8番 | 冨樫 颯大 | 投手 | 180/76 | 左投左打 | 3年 | 率.313(16打数5安打) | 1 | 4 |
9番 | 西村 壮真 | 捕手 | 167/70 | 右投右打 | 3年 | 率.500(38打数19安打) | 0 | 7 |
まとめ
投手は冨樫投手、前田投手の左の2枚看板がおり、打撃陣は打率4割を超えるバッターもいるほどの強力な打線。
投打の軸がしっかりしている札幌第一高校。
北海道ではそのチーム力を存分に発揮しましたが、果たして全国大会となる選抜高校野球ではどうかというのがポイントとなるでしょう。
全国の強豪校は集まる選抜高校野球の場でも、打線の破壊力が発揮されれば、今大会の台風の目になる可能性も秘めています。
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