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2月19日、沖縄でキャンプを張っている巨人とWBC韓国代表が練習試合を行い、巨人が4−0で勝利しました。
今回のWBC韓国代表メンバーは、戦力として期待されていた選手が相次いで辞退や故障などでメンバーを外れました。
その戦力は「過去最弱」ともいわれています。
そんな韓国代表メンバーにはどのような選手がいるか、そして日本との対戦はあるのでしょうか?
韓国代表 -チーム紹介
監督 | キム・インシク | |
出場回数 | 4回 | |
世界ランキング | 3位 | |
過去成績 | 2006 2009 2012 |
ベスト4 準優勝 1ラウンド敗退 |
韓国代表の注目投手は?
WBC韓国代表メンバー投手陣で注目されるのは、日本プロ野球でも阪神で守護神として活躍した呉昇桓(オ・スンファン)投手が挙げられるでしょう。
呉 昇桓(オ・スンファン) -セントルイス・カージナルス (2016 – )
生年月日 | 1982年7月15日(歳) |
出身地 | 大韓民国 全羅北道井邑市 |
身長 | 178cm |
体重 | 93kg |
ポジション | 投手 |
投打 | 右投右打 |
プロ入り | 2004年 KBO二次ドラフト |
2016年成績(カージナルス) | 登76 防1.92(6勝3敗19s)投79.2 振103 |
当初は日本にとっては手ごわい左腕である金廣鉉(キム・グァンヒョン)投手が出場予定でしたが、左肘痛により、急きょ呉昇桓投手が選ばれました。
現在は大リーグ・カージナルスに在籍している呉昇桓投手。
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メジャー1年目から76試合に登板し、防御率1.92、6勝19セーブをマークする安定した投球成績を残しています。
日本でも阪神・守護神として活躍しており、日本野球も知り尽くしていることから、侍ジャパンにとっては、かなり苦戦を強いられる相手となりそうです。
年度別投手成績 – (阪神在籍:2014 – 2015)
年度 | 登板/先発 | 防御率 | 勝敗 | 投球回 | 三振 | WHIP |
2014年(32) | 64(0) | 1.76 | 2勝4敗39セーブ | 66.2 | 81 | 0.81 |
2015年(33) | 63(0) | 2.73 | 2勝3敗41セーブ | 69.1 | 66 | 1.15 |
また先発陣では韓国代表エースとして期待されている張元準(チャン・ウォンジュン)投手が注目でしょう。
張 元準(チャン・ウォンジュン) -斗山ベアーズ (2015 – )
生年月日 | 1985年7月31日(歳) |
出身地 | 大韓民国 釜山広域市 |
身長 | 183cm |
体重 | 80kg |
ポジション | 投手 |
投打 | 左投左打 |
プロ入り | 2004年 2次ドラフト |
2016年成績(斗山ベアーズ) | 登27(先発27) 防3.32(15勝6敗)投168.0 振137 |
2016年は斗山ベアーズに在籍し、15勝をマークしました。
球速は速くないものの、技巧的なピッチングが持ち味で、初めて対戦する打者からすれば、けして楽に攻略できる相手ではありません。
▲ 巨人との練習試合に先発し3回無失点のチャン・ウォンジュン投手
韓国代表(出場登録投手)
背番号 | 選手(年齢) | 守備 | 身長/体重 | 投打 | 所属 | 成績 |
1 | ウ・ギュミン() | 投手 | 184/75 | 右投右打 | サムソン(KBO) | 防4.91(6勝11敗) |
11 | イ・デウン() | 投手 | 188/86 | 右投左打 | 警察野球団(韓国) | 防7.20(0勝0敗) |
12 | イム・チャンヨン() | 投手 | 180/79 | 右投右打 | 起亜(KBO) | 防4.37(3勝3敗15s) |
19 | シム・チャンミン() | 投手 | 185/86 | 右投右打 | サムソン(KBO) | 防2.97(2勝6敗25s) |
21 | パク・ヒス() | 投手 | 183/84 | 左投左打 | SK(KBO) | 防3.29(4勝5敗26s) |
23 | チャ・ウチャン() | 投手 | 185/79 | 左投左打 | LG(KBO) | 防4.73(12勝6敗) |
26 | オ・スンファン() | 投手 | 178/93 | 右投右打 | カージナルス | 防1.92(6勝3敗19s) |
28 | チャン・ウォンジュン() | 投手 | 183/86 | 左投左打 | 斗山(KBO) | 防3.32(15勝6敗) |
29 | チャン・シファン() | 投手 | 184/82 | 右投右打 | KT(KBO) | 防6.33(3勝12敗6s) |
45 | イム・チャンミン() | 投手 | 183/85 | 右投右打 | NC(KBO) | 防2.57(1勝3敗26s) |
46 | ウォン・ジョンヒョン() | 投手 | 182/83 | 右投右打 | 斗山(KBO | 防3.18(3勝3敗3s) |
48 | イ・ヒョンス() | 投手 | 179/87 | 左投左打 | 起亜(KBO) | 防4.84(1勝4敗25s) |
54 | ヤン・ヒョンジュン() | 投手 | 183/91 | 左投左打 | NC(KBO) | 防3.68(10勝12敗) |
韓国代表の注目打者は?
一方で野手の注目は日本でもオリックス在籍時2012年には打点王を獲得した李大浩(イ・デホ)選手が最大の注目となるでしょう。
李 大浩(イ・デホ) -ロッテ・ジャイアンツ (2017 – )
生年月日 | 1982年6月21日(歳) |
出身地 | 大韓民国 釜山広域市 |
身長 | 193cm |
体重 | 113kg |
ポジション | 内野手 |
投打 | 右投右打 |
プロ入り | 2000年 2次ドラフト |
2016年成績(マリナーズ) | 試107 率.253(292打74安打)本14 点49 盗0 |
日本野球の経験も豊富であるだけに、侍ジャパンにとって、これほどの手強い打者はいないでしょう。
日本でプレーしたことがあるといえば、2010年から2年間、千葉ロッテに在籍していた金泰均(キム・テギュン)選手も要注意。
金 泰均(キム・テギュン) -ハンファ・イーグルス (2012 – )
生年月日 | 1982年5月29日(歳) |
出身地 | 大韓民国 忠清南道天安市 |
身長 | 184cm |
体重 | 100kg |
ポジション | 内野手 |
投打 | 右投右打 |
プロ入り | 2000年 1次ドラフト |
2016年成績(ハンファ) | 試144 率.365(529打193安打)本23 点136 盗1 |
2016年は韓国・ハンファで144試合にフル出場しており、23本塁打、136打点をマークしています。
今大会も韓国の中軸を担うことになるでしょう。
彼らに加えて、崔炯宇(チェ・ヒョンウ)選手も見逃せません。
崔 炯宇(チェ・ヒョンウ) -起亜タイガース (2017 – )
生年月日 | 1983年12月16日(歳) |
出身地 | 大韓民国 全羅北道全州市 |
身長 | 179cm |
体重 | 86kg |
ポジション | 外野手 |
投打 | 右投左打 |
プロ入り | 2002年2次ドラフト6位 |
2016年成績(サムソン) | 試138 率.376(519打195安打)本31 点144 盗2 |
2016年はサムソンでプレーし、144打点、打率.376で二冠王に輝きました。
パンチ力、勝負強さは折り紙つきです。
韓国代表(出場登録野手)
背番号 | 選手(年齢) | 守備 | 身長/体重 | 投打 | 所属 | 打撃成績 | 本 | 点 |
25 | ヤン・ウィジ() | 捕手 | 179/85 | 右投右打 | 斗山(KBO) | 率.319 | 22 | 66 |
42 | キム・テグン() | 捕手 | 182/92 | 右投右打 | NC(KBO) | 率.232 | 1 | 30 |
3 | キム・ジェホ() | 内野手 | 181/75 | 右投右打 | 斗山(KBO) | 率.310 | 7 | 78 |
7 | キム・ハソン() | 内野手 | 175/76 | 右投右打 | ネクセン(KBO) | 率.281 | 20 | 84 |
10 | イ・デホ() | 内野手 | 193/130 | 右投右打 | ロッテ(KBO) | 率.253 | 14 | 49 |
13 | ホ・ギョンミン() | 内野手 | 176/69 | 右投右打 | 斗山(KBO) | 率.286 | 7 | 81 |
14 | ソ・ゴンチャン() | 内野手 | 176/84 | 右投左打 | ネクセン(KBO) | 率.325 | 7 | 63 |
18 | パク・ソクミン() | 内野手 | 178/88 | 右投右打 | NC(KBO) | 率.307 | 32 | 104 |
24 | オ・ジェウォン() | 内野手 | 185/80 | 右投左打 | 斗山(KBO) | 率.272 | 5 | 58 |
52 | キム・テギュン() | 内野手 | 185/110 | 右投右打 | ハンファ(KBO) | 率.365 | 23 | 136 |
15 | イ・ヨンギュ() | 外野手 | 175/70 | 左投左打 | ハンファ(KBO) | 率.352 | 3 | 41 |
31 | ソン・アソプ() | 外野手 | 174/84 | 右投左打 | ロッテ(KBO) | 率.323 | 16 | 81 |
34 | チェ・ヒョンウ() | 外野手 | 179/106 | 右投左打 | 起亜(KBO) | 率.376 | 31 | 144 |
37 | パク・コンウ() | 外野手 | 184/80 | 右投右打 | 斗山(KBO) | 率.335 | 32 | 83 |
49 | ミン・ビョンホン() | 外野手 | 178/78 | 右投右打 | 斗山(KBO) | 率.325 | 16 | 87 |
侍ジャパンとの対戦はあるか?
韓国は1次ラウンドはプールAで、チャイニーズ・タイペイ、オランダ、イスラエルと対戦します。
試合日程(1次ラウンド-プールA)
日程 | 対戦 | ||
---|---|---|---|
2017年3月6日(月) 19:00 | イスラエル | VS | 韓国 |
2017年3月7日(火) 19:00 | 韓国 | VS | オランダ |
2017年3月9日(木) 19:00 | チャイニーズ・タイペイ | VS | 韓国 |
一方で日本はプールBであり、対戦する可能性があるとすれば、最初の対戦は東京ドームで行われる2次ラウンドということになります。
上位2チームが2次ラウンドに進出できる1次ラウンド。
「過去最弱」といえども、1次ラウンドはクリアしてくるでしょう。
日本とはほぼ間違いなく対戦することになるのではないかと思われます。
過去対戦成績(WBC)
大会 | 対戦 | ||
---|---|---|---|
2006年(第1ラウンド) | ● 日本 | 2-3 | ○ 韓国 |
2006年(第2ラウンド) | ● 日本 | 1-2 | ○ 韓国 |
2006年(準決勝) | ○ 日本 | 6-0 | ● 韓国 |
2009年(第1ラウンド) | ○ 日本 | 14-2 | ● 韓国 |
2009年(第1ラウンド) | ● 日本 | 0-1 | ○ 韓国 |
2009年(第2ラウンド) | ● 日本 | 1-4 | ○ 韓国 |
2009年(第2ラウンド) | ○ 日本 | 6-2 | ● 韓国 |
2009年(決勝) | ○ 日本 | 5-3 | ● 韓国 |
通算8試合 | 4勝 | – | 4勝 |
韓国には日本野球の経験が豊富な選手が投打にわたって揃っています。
オーダーもおそらくクリーンアップで李大浩選手、金泰均選手、そして崔炯宇選手らが並んでくるでしょう。
どちらかといえば、投手力よりもむしろ高い攻撃力がある打線です。
投手力には不安があるチームですが、逆に攻撃陣は非常に厚みがあります。
攻撃陣をいかに封じるか…
弱点と強みがはっきりとしているだけに、攻撃力が封じられれば厳しい戦いを強いられる可能性は十分にあります。
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