第8日 -第1試合-3月27日(月)二回戦 9:00〜
昨年春夏ベスト4入りを果たし、今年センバツでは初戦・満塁本塁打がでる快勝を勝利した熊本・秀岳館。
一方で昨年夏全国制覇を果たし、夏春連覇を目指す栃木・作新学院。
ともに1回戦は相手を圧倒する攻撃力で勝ち上がりました。
秀岳館 vs 作新学院 -甲子園戦績
秀岳館 vs 作新学院 -2016年秋季成績
秀岳館・注目メンバー
秀岳館は1回戦で奈良・高田商と対戦。
序盤で先制すると、5回にはキャッチャーの幸地竜弥選手が豪快な満塁アーチを架けました。
一方で先発の川端健斗投手は8回まで投げて1失点の好投で、見事に強打がかみ合い圧勝となりました。
エースである田浦文丸投手を温存しての勝利は、2回戦以降を戦うにあたって非常に大きなものとなりました。
川端 健斗(かわばた けんと)3年 – 秀岳館:175cm70kg 左投左打 MAX145km
大会 | 登板 | 完投 | 完封 | 投球回 | 自責点 | 安打 | 三振 | 四死球 | 防御率 |
選抜 | 1 | 0 | 0 | 8.0 | 0 | 5 | 10 | 5 | 0.00 |
秋季大会 | 6 | 1 | 0 | 29.0 | 2 | 16 | 32 | 10 | 0.62 |
エースナンバーの田浦投手は、初戦登板がありませんでしたが最速145キロのストレートでぐいぐいと押す速球派の投手です。
昨年秋の大会では田浦投手が先発に、川端投手が抑えにという継投も見られました。
田浦 文丸(たうら ふみまる)3年 -秀岳館:170cm75kg 左投左打 MAX144km
登板 | 完投 | 完封 | 投球回 | 自責点 | 安打 | 三振 | 四死球 | 防御率 |
6 | 1 | 1 | 29.0 | 5 | 22 | 34 | 12 | 1.55 |
打線で注目なのが木本凌雅選手です。
昨年のチームで枚方(ひらかた)ボーイズ出身の選手が7人いましたが、今年は2人まで減少しています。
そのうちの1人が木本選手です。
木本 凌雅(きもと りょうが)3年 – 秀岳館:180cm80kg 右投右打 内野手
長打力と確実性を備えた一塁手で、チームの主軸を担っています。
大会 | 試合数 | 打数 | 安打 | 打率 | 打点 | 本塁打 | 盗塁 |
選抜 | 1 | 5 | 1 | .200 | 1 | 0 | 0 |
秋季大会 | 9 | 31 | 12 | .387 | 6 | 0 | – |
強肩強打の幸地竜弥捕手
幸地 竜弥(こうち たつや)3年 – 秀岳館:182cm78kg 右投右打 捕手
大会 | 試合数 | 打数 | 安打 | 打率 | 打点 | 本塁打 | 盗塁 |
選抜 | 1 | 5 | 2 | .400 | 4 | 1 | 0 |
秋季大会 | 9 | 29 | 12 | .414 | 9 | 1 | 0 |
秀岳館高校 主なスタメン -(2016年秋季成績)
打順 | 選手 | 守備 | 身長/体重 | 投打 | 学年 | 打撃成績 | 本 | 点 |
1番 | 竹輪 涼介 | 二塁手 | 169/68 | 右投左打 | 3年 | 率.423(26打数11安打) | 0 | 5 |
2番 | 田浦 文丸 | 投手 |
170/75 | 左投左打 | 3年 | 率.444(36打数16安打) | 1 | 12 |
3番 | 木本 凌雅 | 右翼手 | 180/80 | 右投右打 | 3年 | 率.387(31打数12安打) | 0 | 6 |
4番 | 廣部 就平 | 三塁手 | 174/84 | 右投右打 | 3年 | 率.400(25打数10安打) | 1 | 7 |
5番 | 吉安 雄飛 | 一塁手 | 182/99 | 右投左打 | 3年 | 率.455(11打数5安打) | 0 | 3 |
6番 | 山下 竜弥 | 左翼手 | 180/75 | 右投右打 | 2年 | 率.267(15打数4安打) | 1 | 3 |
7番 | 半情 冬馬 | 遊撃手 | 175/73 | 右投左打 | 3年 | 率.280(25打数7安打) | 0 | 6 |
8番 | 幸地 竜弥 | 捕手 | 182/78 | 右投右打 | 3年 | 率.414(29打数12安打) | 1 | 9 |
9番 | 藤本 舜 | 中翼手 | 171/69 | 右投左打 | 3年 | 率.000(10打数0安打) | 0 | 0 |
作新学院の注目選手は?
作新学院は1回戦愛媛・帝京五を相手に快勝。
4番を務める中村淳選手は3安打3打点の活躍。
エースである左腕の大関秀太郎 投手も7回無失点の好投。
投打ががっちり噛み合い、まったく危なげない勝利となりました。
投球術に優れた好左腕・大関秀太郎
ピッチャーの軸は左腕の大関秀太郎投手です。
制覇した秋季関東大会では、強豪との対戦が続く3試合をすべて1失点完投と言う圧巻のピッチング。
ストレートの最速は140キロ。
決してずば抜けて速い球を持っていないものの、スライダーやカーブなどの変化球を織り交ぜる技巧的なピッチングが持ち味です。
大関 秀太郎(おおぜき しゅうたろう)3年 – 作新学院:172cm70kg 左投左打 MAX140km
大会 | 登板 | 完投 | 完封 | 投球回 | 自責点 | 安打 | 三振 | 四死球 | 防御率 |
選抜 | 1 | 0 | 0 | 7.0 | 0 | 5 | 6 | 1 | 0.00 |
秋季大会 | 9 | 6 | 2 | 70.2 | 8 | 58 | 54 | 25 | 1.02 |
打線の注目はこのチームのリードオフマンである鈴木萌斗選手。
ミートする技術の高さを感じさせる打撃と50m6秒という俊足を発揮した守備範囲の広いセンター。
攻守にわたって引っ張る存在です。
鈴木 萌斗(すずき もえと)3年 – 作新学院:182cm75kg 右投左打 外野手
大会 | 試合数 | 打数 | 安打 | 打率 | 打点 | 本塁打 | 盗塁 |
選抜 | 1 | 4 | 1 | .250 | 0 | 0 | 1 |
秋季大会 | 9 | 35 | 12 | .353 | 11 | 2 | – |
作新学院 主なスタメン -(2016年秋季成績)
打順 | 選手 | 守備 | 身長/体重 | 投打 | 学年 | 打撃成績 | 本 | 点 |
1番 | 鈴木 萌斗 | 中翼手 | 182/75 | 左投左打 | 3年 | 率.353(34打数12安打) | 2 | 11 |
2番 | 添田 真聖 | 二塁手 | 170/67 | 右投左打 | 3年 | 率.390(41打数16安打) | 0 | 8 |
3番 | 中島 淳 | 三塁手 | 178/80 | 右投右打 | 3年 | 率.342(38打数13安打) | 1 | 9 |
4番 | 大関 秀太郎 | 投手 | 172/70 | 左投左打 | 3年 | 率.067(30打数2安打) | 0 | 1 |
5番 | 相原 光星 | 右翼手 | 174/74 | 右投左打 | 3年 | 率.222(36打数8安打) | 0 | 5 |
6番 | 池沢 快斗 | 遊撃手 | 173/72 | 右投右打 | 3年 | 率.375(32打数12安打) | 0 | 9 |
7番 | 七井 祐吏 | 一塁手 | 175/73 | 右投左打 | 3年 | 率.355(31打数11安打) | 0 | 6 |
8番 | 大久保 湧史 | 左翼手 | 177/75 | 右投右打 | 3年 | 率.267(30打数8安打) | 0 | 3 |
9番 | 加藤 翼 | 捕手 | 174/68 | 右投右打 | 3年 | 率.351(37打数13安打) | 0 | 9 |
見どころ・勝敗予想
両校ともに1回戦は投打ががっちりとかみ合い、盤石な勝利を収めました。
秀岳館はエースである田浦投手を温存できたことは、作新学院を相手にするにあたってプラス材料でとなることは間違いありません。
相手の左腕エース・大関投手を打ち崩すことができるか、それができれば秀岳館が昨年夏の王者を打ち破る可能性が十分に出てくるでしょう。
作新学院にとっては、夏春連覇を目指す上で最初の難関。
夏の王者とはいえ、けして有利ではありません。