将来の巨人打線の主軸を背負って立つ選手…
そんな大きな期待を受けながら、なかなか一軍で結果を残せない年が続いている巨人・岡本和真選手。
若き主砲の台頭を待ち望んでいる巨人ですが、果たして岡本選手は今年こそブレイクできるでしょうか?
岡本和真の経歴・生い立ち
岡本和真選手は1996年6月30日生まれ、奈良県五條市の出身です。
岡本 和真(おかもと かずま)-読売ジャイアンツ (2015 – )
生年月日 | 1996年6月30日(歳) |
出身地 | 奈良県五條市 |
身長 | 185cm |
体重 | 96kg |
ポジション | 内野手 |
投打 | 右投右打 |
プロ入り | 智弁学園高〜巨人2014年 ドラフト1位 |
プロ通算:2年 | 試20 率.184(38打7安打)本1 点4 盗2 |
幼少時代はご両親と母方の祖父母、そして2人のお兄さんの7人家族で過ごしました。
幼少時代のお兄ちゃんとのキャッチボールをきっかけに、小学校1年生の時に軟式野球チームに所属。
3年生の頃にはすでに100キロのストレートを投げていたそうです。
地元の中学に進学し、シニアリーグに所属し、3年生の頃には130キロ台のストレートを投げ込む投手となっていました。
さらに中学の日本代表メンバーで4番を務め、投打にわたる野球センスは全国的に有名になるほどでした。
智弁学園時代 – ( 2012 – 2015 )
中学卒業後は奈良の強豪校である智辯学園高校に進学。
昨年春の選抜の優勝校でもある智辯学園にあって、1年の秋には既にチームの4番に座っていました。
3年生の時は春夏連続で甲子園にも出場し、特に春の選抜では1試合2本塁打をマークしています。
甲子園成績 – ( 2014年 )
年度 | 試合 | 打率 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 三振 | 四球 | 出塁率 |
2014春夏 | 3 | .500 | 12/6 | 2 | 3 | 4 | 1 | .538 |
主な高校生強打者の通算本塁打
名前 | 通算 | 経歴 |
中田 翔 | 87(甲-4) | 大阪桐蔭-日本ハム |
中村 剛也 | 83 | 大阪桐蔭-西武 |
岡本 和真 | 73(甲-3) | 智弁学園-巨人 |
平田 良介 | 70(甲-5) | 大阪桐蔭-中日 |
筒香 嘉智 | 69(甲-3) | 横浜高-横浜DeNA |
松田 宣浩 | 60 | 亜細亜大-ソフトバンク |
大谷 翔平 | 56 | 花巻東-日本ハム |
第86回選抜高校野球 (2014年)
回戦 | 対戦校 | 勝敗 | |
一回戦 | 三重(三重) | ○ | 7-2 |
二回戦 | 佐野日大(栃木) | ● | (延長10回)4-5 |
第96回選手権大会 (2014年)
回戦 | 対戦校 | 勝敗 | |
一回戦 | 明徳義塾(高知) | ● | 4-10 |
国際大会成績 – ( U18アジア大会 )
年度 | 試合 | 打率 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 三振 | 四球 | 出塁率 |
2014 | 5 | .474 | 19/9 | 0 | 5 | 2 | 2 | .524 |
ドラフト会議 – (2016 )
高校通算73本塁打と類まれな長打力がスカウトからも熱い視線を送られ、2014年のドラフト1位で巨人が指名し入団しました。
▲ 2014年巨人1位(契約金8000万円、年俸1200万円)
ドラフト指名選手 – ( 読売ジャイアンツ )
1位 | 岡本 和真 | 内野手 | 智辯学園高 |
2位 | 戸根 千明 | 投手 | 日本大学 |
3位 | 高木 勇人 | 投手 | 三菱重工名古屋 |
4位 | 田中 大輝 | 投手 | 國學院大學 |
結婚はしている? – ( 2008 – 2011 )
そんな岡本選手は昨年のクリスマスに、神奈川県在住の化粧品会社勤務の一般女性と結婚しました。
出会いは高校生の時、甲子園出場の際に観戦しに来ていた女性と、たまたまその後会う機会があり、そこから岡本選手自身がその化粧品店に足しげく通い、交際がスタートしたんだとか。
そのような出会いもあるんですね。
岡本和真は、どんなプレーヤー?
2015年 ルーキーイヤー
2014年(18歳) 巨人ドラフト1位 契約金8000万円
年度 | 試合数 | 打率 | 打点 | 本塁打 | 盗塁 | 犠打 | 三振 | 年俸 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2015年(19) | 17 | .214(28打数6安打) | 4 | 1 | 2 | 0 | 4 | 1200万 |
岡本選手は高校時代、通算73本塁打をマークする天性の長距離砲。
巨人入団1年目、ルーキーの時にいきなり1軍でホームランを放っています。
2016年打撃成績
年度 | 試合数 | 打率 | 打点 | 本塁打 | 盗塁 | 犠打 | 三振 | 年俸 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2016年(20) | 3 | .100(10打数1安打) | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1400万 |
NPB通算:2年 | 23 | .184(38打数7安打) | 4 | 1 | 2 | 0 | 6 | (17年)1200万 |
昨年はイースタンリーグで18号のホームランをマーク。
その一方でサードの守備には課題が大きく残っています。
岡本選手は高校時代、地元の智辯学園高校に通っていたこともあり、寮生活ではなく自宅通いでした。
そのため後輩を連れてレストランに行ったり、差し入れをすることもあったそうです。
心優しいスラッガー、それが岡本和真選手なのです。
2017年ついにブレイクするか!?
プロ3年目となる岡本和真選手。
1年目こそ高卒ルーキーながら初本塁打を放ち、一躍期待が高まったのですが、2年目は成績がダウン。
わずか3試合の出場にとどまりました。
それでもイースタンリーグでは昨年18本塁打、74打点をマークし、打点王のタイトルを獲得しています。
イースタン打撃成績 -2015〜2016年
年度 | 試合数 | 打率 | 打点 | 本塁打 | 盗塁 | 四球 | 三振 | 長打率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2015年(19) | 69 | .292(240打数62安打) | 16 | 1 | 1 | 14 | 50 | .354 |
2016年(20) | 96 | .261(360打数94安打) | 74 | 18 | 0 | 39 | 88 | .494 |
今シーズンはというと、オープン戦でも積極的に起用されています。
打率こそ2割4分1厘でしたが、2本のホームランを放ち、長打力をアピールしました。
期待の右のスラッガーは開幕1軍メンバーに名を連ねました。
オープン戦打撃成績 -2017年
年度 | 試合数 | 打率 | 打点 | 本塁打 | 盗塁 | 四球 | 三振 | 長打率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2017年(20) | 19 | .241(58打数14安打) | 4 | 2 | 0 | 4 | 7 | .379 |
岡本選手はなかなか1軍に定着できないのは、1軍の投手の球に適応することが難しい事。
そして主にサードとファースト守っていますが、その守備にも課題を残しています。
巨人はただでさえ選手の層が厚く、ファーストには阿部慎之助選手、サードには新外国人のマギー選手や村田修一選手ら、多くの実績を残した選手がいます。
阿部 慎之助 -東京読売ジャイアンツ (2017 – )
生年月日 | 1979年3月20日(歳) |
出身地 | 千葉県浦安市 |
身長 | 180cm |
体重 | 97kg |
ポジション | 内野手 |
投打 | 右投左打 |
プロ入り | 安田学園高〜中央大〜巨人2000年 ドラフト1位 |
NPB通算:16年 | 試1963 率.292(6703打数150安打)本28 点93 盗2 |
ケーシー・マギー -東京読売ジャイアンツ (2017 – )
生年月日 | 1982年10月12日(歳) |
出身地 | アメリカ合衆国カリフォルニア州サンタクルーズ |
身長 | 185cm |
体重 | 100kg |
ポジション | 内野手 |
投打 | 右投右打 |
NPB初出場 | 2013年3月29日 |
NPB通算:1年 | 試144 率.292(513打数150安打)本28 点93 盗2 |
村田 修一 -東京読売ジャイアンツ (2017 – )
生年月日 | 1980年12月28日(歳) |
出身地 | 福岡県糟屋郡篠栗町 |
身長 | 177cm |
体重 | 92kg |
ポジション | 内野手 |
投打 | 右投右打 |
プロ入り | 東福岡〜日本大学〜横浜2002年 自由獲得枠 |
NPB通算:14年(2016年迄) | 試1835 率.270(6544打数1765安打)本346 点1065 盗14 |
打撃はまだまだ荒削り、そして守備にも大きな課題がある岡本選手が彼らに割って入るのは極めて難しいことです。
そんなベテランに唯一勝っていることといえばやはり若さでしょう。
持ち味のパンチ力を1軍でも発揮できるかどうか、そして外野の練習もしているように、守備面でも出場の可能性を広げることが、レギュラーへのポイントとなりそうです。
2017年・巨人開幕オーダー (2016年成績)
1番 | 中井 大介 | セカンド | 試43 率.196(51打数10安打)本0 点4 盗0 |
2番 | 立岡 宗一郎 | センター | 試51 率.229(188打数43安打)本2 点9 盗9 |
3番 | 坂本 勇人 | ショート | 試137 率.344(488打数168安打)本23 点75 盗13 |
4番 | 阿部 慎之助 | ファースト | 試91 率.310(335打数104安打)本12 点52 盗0 |
5番 | マギー | サード | 試30 率.228(92打数21安打)本0 点6 盗0 |
6番 | 長野 久義 | ライト | 試143 率.283(576打数163安打)本11 点42 盗8 |
7番 | 岡本 和真 | レフト | 試3 率.100(10打数1安打)本0 点0 盗0 |
8番 | 小林 誠司 | キャッチャー | 試129 率.204(398打数81安打)本4 点35 盗2 |
9番 | マイコラス | ピッチャー | 登14 防2.45(4勝2敗)投91.2 振84 |
まとめ
期待の長距離砲ももう今年で3年目。
しかし裏を返せばまだ高卒3年目です。
すでにファームではホームランを量産し、打点王にも輝いています。
2軍ではその持ち味を発揮できるようになってきました。
徐々に・・・そして確実にステップアップしています。
次は1軍でその持ち味を発揮できるか、戦力の層が厚い巨人だけにそれは容易い事ではありません。
それでも少しのきっかけをつかめば何かが大きく変わるかもしれません。
新しい家族も出来た事ですし、本人もとにかくきっかけをつかみたいところでしょう!