今年の広島のドラフト3位ルーキー・床田寛樹投手。
広島にとっては期待の左ピッチャーで、ルーキーながら開幕から先発ローテーションに入っています。
中央球界では無名の存在だった床田投手ですが、果たして今年、どのような活躍を見せるでしょうか?
床田寛樹投手の経歴・生い立ち
床田寛樹投手は1995年3月1日生まれの歳。
兵庫県尼崎市の出身です。
床田 寛樹(とこだ ひろき)- 広島東洋カープ (2017 – )
生年月日 | 1995年3月1日(歳) |
出身地 | 兵庫県尼崎市 |
身長 | 182cm |
体重 | 74kg |
ポジション | 投手 |
投打 | 左投左打 |
プロ入り | 箕面学園高〜中部学院大〜 2016年 ドラフト3位 |
球速・球種 | MAX154km(スライダー・カーブ・チャンジ・フォーク) |
ご両親とお兄さん、妹さんの5人家族の中で育ちました。
小学1年のとき、地元の少年野球チームで野球を始めました。
箕面学園 (みのおがくえん )時代 – (2010 – 2013 )
中学でも野球を続け、高校は大阪・箕面学園高校に進学します。
しかし、大阪は強豪校が揃う激戦区で、高校3年間で甲子園出場はありませんでした。
それでもエースとして3年夏には1試合13奪三振の完封勝利を挙げたこともありました。
第94回選手権大阪大会 (2012年)
回戦 | 対戦校 | 勝敗 | |
二回戦 | 園芸 | ○ | 6-0 |
三回戦 | 豊中 | ● | 3-4 |
中部学院大学時代 – (2013 – 2017 )
高校卒業後は中部学院大学に進学しました。
大学進学後は体の基礎作りに励み、球速は140キロ台をマークするようになりました。
1年の春からリーグ戦にも出場するようになりましたが、レギュラーをつかんだのは2年の頃から。
3年の春にはリーグ戦で4勝、4年の春には7勝を挙げて、リーグのベストナインにも輝きました。
大学在学4年間で通算27勝をマークし、球速も148キロまで伸びます。
中部学院大時代投手成績 – ( 2013 – 2016 )
年度 | 登板 | 勝敗 | 防御率 | 投球回 | 安打 | 三振 | 四死球 | 自責点 |
13〜16 | 35 | 22勝9敗 | 2.23 | 230.0 | 176 | 185 | 58 | 57 |
ドラフト会議 – (2016 )
中央球界では無名である中部学院大学ですが、それでもプロスカウトから注目される存在となり、2016年のドラフト3位で広島が指名し、入団に至ったのです。
ドラフト指名選手 – ( 広島東洋カープ )
1位 | 加藤 拓也 | 投手 | 慶応大 |
2位 | 高橋 昂也 | 投手 | 花咲徳栄高 |
3位 | 床田 寛樹 | 投手 | 中部学院大 |
4位 | 坂倉 将吾 | 捕手 | 日大三高 |
5位 | アドゥワ 誠 | 投手 | 松山聖陵高 |
6位 | 長井 良太 | 投手 | つくば秀英高 |
床田投手はソフトな雰囲気のあるイケメン投手。
今のところ、彼女の情報はありませんが、きっとモテるでしょうね。
床田寛樹のプレースタイルは?
床田投手はすらっとした長身投手。
柔らかいフォームなのですが、それでもストレートは最速148キロと力強い伸びのある球を投げます。
さらにカーブやスライダーを交えながら、技巧的なピッチングが持ち味です。
獲得した広島のスカウトからは、かつて中日で左のエースとして活躍した今中慎二さんを思い出させるようなタイプと評価されています。
今中 慎二(いまなか しんじ)- 中日ドラゴンズ (1989 – 2001)
生年月日 | 1971年3月6日(46歳) |
出身地 | 大阪府門真市 |
身長 | 182cm |
体重 | 73kg |
ポジション | 投手 |
投打 | 左投左打 |
プロ入り | 大産大大東〜大阪桐蔭〜中日1988年 ドラフト1位 |
NPB通算:12年 | 登233(先発:187) 防3.15(91勝69敗5セーブ)投1395.1 振1129 |
相手打者からは柔軟なフォームと切れ味の鋭いカーブにタイミングを合わせづらいと感じるのでしょう。
しかし、オープン戦ではドーム球場で捕手のサインが良く見えないという問題の直面しました。
コンタクトレンズを着用し、捕手が指にマニキュアを塗ったことで、何とか解消されたようです。
特にナイターやドーム球場での試合では、視力をどうカバーするかも注目されます。
【広島カープ】床田プロの洗礼。初ナイター初ドームの影響も・・・
開幕ローテ入りが有力視される広島のドラフト3位床田寛樹投手(22=中部学院大)が先発したが5回を投げ、1本塁打を含む10安打5失点の乱調だった。
「球が全部高かった。全然ダメでした。ナイターもドームも初めて。暗くてサインが見えなくて…」
1回、オリックス西野の打席の3球目にはサインミスで、捕手の石原が捕球できずに吉本球審を球が直撃してしまう場面もあった。床田によると石原が出した「カーブ」のサインに「真っすぐかな?」と思って投げたところ、そういう事態になったという。その後、石原はあわててマニキュアを塗った模様だ。
緒方監督は「分からなかったら投げなければいいようなものだけど…」と苦笑。それでも実力は買っている様子で「いいボールもあったから」と最終登板を見て、判断する構えだ。「ドーム自体、初めてなんで…。雰囲気が違うなと思った」。ルーキーとはいえ、今どきめずらしい初々しさで床田は話していた。
2017年の起用法は?
床田投手は春季キャンプ、オープン戦を通じて先発として期待され結果を残しました。
オープン戦投手成績 – (2017)
年度 | 登板 | 防御率 | 勝敗 | 投球回 | 三振 | 四球 |
2017年(22) | 3 | 4.50 | 0勝2敗 | 14.0 | 11 | 2 |
先発5番手という順番の兼ね合いから、開幕1軍のメンバーには入りませんでしたが、開幕5戦目でプロ初登板を初先発で飾りました。
そしてプロ2試合目の登板となった4月12日の巨人との試合では7回を投げて、5点を失いましたが、打線の援護でプロ初勝利を手にしました。
広島ドラ3ルーキー床田プロ初勝利「本当に頼もしい先輩ばかり」
広島のドラフト3位ルーキー左腕・床田寛樹投手(22)が巨人戦に先発し、7回を投げ5安打5失点、8奪三振でうれしいプロ初勝利をマークした。プロ初登板となった5日の中日戦では、7回途中3失点と好投。白星はならなかったが力投を見せた。この日は初回にいきなり阿部に2ランを打たれたが、続くマギーから2回にかけて4者連続三振。5回には代打の村田に3ランを打たれ5失点も、味方の大量援護で初白星を挙げた。「本当に勝ててよかった。本当に頼もしい先輩ばかりで、有難い。心強いので思い切って自分の球を投げるだけと思っていた」と語った。ここを投げ切れば勝ち投手の権利を得られる5回には「多少意識してしまって、勝ちに急いだ」と言うが「しっかり反省して、次に生かしたい」と力強かった。
広島は左投手が不足しているという課題があります。
左の先発に1人でも出てきてほしいところでしょう。
左で、先発としても十分に投げられる技術やスタミナもあるのは、床田投手にとって大きなアピールポイントです。
そのため、今季は先発としての起用がメインになるのではないでしょうか。
ライバルはもちろん同期のドラフト1位・加藤拓也投手でしょうが、同じ左で先発候補の戸田隆矢投手もライバルの1人となってくるでしょう。
加藤 拓也(かとう たくや)- 広島東洋カープ (2017 – )
戸田 隆矢(とだ たかや)- 広島東洋カープ (2012 – )
2017年先発投手陣 – ( 2016年成績 )
選手 | 登板 | 防御率 | 勝 | 敗 | 投球回 | 三振 | WHIP |
野村 祐輔 | 25(先発25) | 2.71 | 16 | 3 | 152.2 | 91 | 1.15 |
ジョンソン | 26(先発26) | 2.13 | 15 | 7 | 180.1 | 141 | 1.13 |
九里 亜蓮 | 27(先発10) | 4.50 | 2 | 2 | 80.0 | 52 | 1.45 |
岡田 明丈 | 18(先発15) | 3.02 | 4 | 3 | 89.1 | 60 | 1.28 |
大瀬良 大地 | 17(先発1) | 3.32 | 3 | 1 | 21.2 | 24 | 0.97 |
福井 優也 | 13(先発13) | 4.34 | 5 | 4 | 76.2 | 63 | 1.49 |
加藤 拓也 | – | – | – | – | – | – | – |
床田 寛樹 | – | – | – | – | – | – | – |
まとめ
広島にとって床田投手は待望の日本人の先発左腕候補です。
無名大学から注目された左腕は、1年目から先発ローテーションに入り、開幕2戦目には早くもプロ初勝利を挙げました。
スタミナもあり、技術力もある床田投手。
プロの世界に慣れてくれば、一気に飛躍し、成長する可能性も秘めています。
広島を代表する左の先発となれるか、1年目からの活躍ぶりが注目されます。