福岡ソフトバンク入団後から、先発として期待されながら、なかなか結果を残せなかった東浜巨投手。
しかし、昨年9勝を挙げ、ブレークのきっかけをつかみました。
昨年の飛躍を足がかりに、今季さらに覚醒することは出来るでしょうか?
東浜巨投手の経歴・生い立ち
東浜巨投手は1990年6月20日生まれの、現在歳。
沖縄県うるま市出身の福岡ソフトバンクの投手です。
東浜 巨(ひがしはま なお)- 福岡ソフトバンクホークス (2013 – )
生年月日 | 1990年6月20日(歳) |
出身地 | 沖縄県与那城町(現:うるま市) |
身長 | 182cm |
体重 | 75kg |
ポジション | 投手 |
投打 | 右投右打 |
プロ入り | 沖縄尚学〜亜細亜大〜 ソフトバンク2012年 ドラフト1位 |
NPB通算:4年 | 登41(先発:35) 防3.33(15勝11敗)投227.0 振178 |
将来のエースとして期待される東浜投手が野球を始めたのは小学2年のとき。
中学では軟式野球部に所属しました。
沖縄尚学高校時代 – (2006 – 2009 )
東浜投手が全国に名をとどろかせたのは、地元・沖縄の沖縄尚学高校に進学したときでした。
1年生の夏からベンチ入りした東浜投手は、その年の秋にはエース格となりました。
東浜投手にとって唯一の甲子園出場となった3年春の選抜。
初戦から福島・聖光学院高校を完封シャットアウトで勝利。
その後も好投を続け、決勝戦では埼玉・聖望学園高校を相手に完封。
母校を9年ぶりの選抜制覇に導きました。
第80回記念選抜高校野球大会 -東浜投手3年時投手成績 (2008 )
回戦・対戦校 | 投球回数 | 被安打 | 奪三振数 | 与四死球数 | 自責点 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
二回戦 | 聖光学院(福島) | ○ | 1-0 | 9.0 | 7 | 4 | 4 | 0 |
三回戦 | 明徳義塾(高知) | ○ | 3-1 | 9.0 | 7 | 4 | 2 | 1 |
準々決勝 | 天理(奈良) | ○ | 4-2 | 5.0 | 4 | 4 | 0 | 0 |
準決勝 | 東洋大姫路(兵庫) | ○ | 4-2 | 9.0 | 8 | 8 | 1 | 2 |
決勝 | 聖望学園(埼玉) | ○ | 9-0 | 9.0 | 6 | 6 | 3 | 0 |
計5試合 | 防御率:0.66 | – | – | 41.0 | 32 | 26 | 10 | 3 |
亜細亜大学時代 – (2009 – 2013 )
一際、プロからも注目される存在となった東浜投手ですが、亜細亜大学への進学を決めます。
東都の強豪である亜細亜大学にありながら、1年の春から主力投手となり、いきなりリーグ戦から3試合連続で完封勝利を挙げるという史上初の記録を樹立。
4勝、防御率0.82という抜群の成績でベストナイン、そして新人賞を受賞しました。
その後も4年秋のリーグ戦まで、4〜5勝をコンスタントにマークし、亜細亜大学の投手としては史上最多タイの大学通算35勝を挙げたのです。
亜細亜大学投手成績 – ( 2009 – 2012 )
年度 | 登板 | 勝敗 | 防御率 | 投球回 | 安打 | 三振 | 四死球 | 自責点 |
09春〜12秋 | 62 | 35勝19敗 | 1.31 | 473.1 | 319 | 420 | 133 | 69 |
国際大会投手成績 – ( 日米 )
年度 | 登板 | 勝敗 | 防御率 | 投球回 | 安打 | 三振 | 四死球 | 自責点 |
09〜11 | 4 | 0勝0敗 | 1.00 | 9.0 | 8 | 10 | 4 | 1 |
ドラフト会議 – (2012 )
一躍、プロの注目するところとなり、11球団から調査書が届き、2012年のドラフト会議では3球団競合の末、福岡ソフトバンク入団が決まったのです。
ドラフト指名選手 – ( 福岡ソフトバンクホークス )
1位 | 東浜 巨 | 投手 | 亜細亜大学 |
2位 | 伊藤 祐介 | 投手 | 東北学院大学 |
3位 | 高田 知季 | 内野手 | 亜細亜大学 |
4位 | 真砂 勇介 | 外野手 | 西城陽高 |
5位 | 笠原 大芽 | 投手 | 福岡工業大学附属城東高 |
6位 | 山中 浩史 | 投手 | Honda熊本 |
結婚は?
将来のエースとして期待される東浜投手ですが、プライベートではいまだ独身。
彼女の情報は特にありませんが、エースとして活躍するようになれば、多くの女性から注目されることでしょうね。
東浜巨投手プロ入り後の活躍
東浜投手は本格派の投手で、150キロ台のストレートとスライダー、カットボール、スプリットなどの多彩な変化球を持っています。
剛速球投手と聞くと、どんどん三振を奪っていくというイメージが強いかもしれませんが、けしてそんなことはなく、相手と打ち取るピッチングが持ち味です。
ルーキーイヤー – ( 2013 )
プロから大きな注目を集め、鳴り物入りで入団した東浜投手ですが、プロ初登板では初回にいきなり5点を奪われるという荒れ模様。
プロの壁にいきなりはじき返されました。
1年目はプロ初完封勝利を達成し、大樹の片鱗はのぞかせたものの、それでも3勝にとどまりました。
【ソフトB】東浜、6失点KOもプロ初黒星は免れた! -
悪夢を振り払いたい一心だったのか、タオルで何度も何度も汗をぬぐった。デビュー戦で4回途中6失点(自責点1)降板した東浜は、ベンチで悔しさを押し殺した。「緊張はしていなかったが、自分の間合いで投げることができなかった。ボールを操れなかった」と振り返った。プロの厳しさ、怖さを思い知った。初回。先頭・坂口の遊ゴロを明石が一塁へ悪送球。川端には2ストライクと追い込みながら右翼線へ二塁打を運ばれ た。糸井には四球で満塁となり、李大浩の右犠飛であっさり先取点を献上。なおも2死満塁、3ボール1ストライクから、甘く入った140キロの直球をバル ディリスに左翼席へたたき込まれた。放心したように打球の行方を見送った。東都でリーグ新記録の22完封を含む35勝を挙げた男のモットーは「10安打完封」だ。打たれても粘るのが身上であり真骨頂だったが、4回1死 一、二塁、李大浩に左翼フェンス直撃の二塁打を浴びたところでベンチがタオルを投入。大学時代であれば打ち損じてくれた甘い球も、プロの打者は逃しはしな かった。3回1/3に106球を費やし、7安打5四死球。それでも秋山監督は「自分の投球がどういうものか考えないといけない」と課題を与えながら「行く よ」と次回先発を明言した。
年度別投手成績 – (2013)
2012年 (22歳) ソフトバンク1位 契約金1億円プラス出来高払い5000万円
年度 | 登板 | 防御率 | 勝敗 | 投球回 | 三振 | 年俸 |
2013年(23) | 5(先発5) | 2.83 | 3勝1敗 | 28.2 | 25 | 1500万 |
2〜3年目 – ( 2014 – 2015 )
2年目は2勝、3年目は1勝と、年を追うごとに成績は下がっていく一方。
年度別投手成績 – (2014 – 2015)
年度 | 登板 | 防御率 | 勝敗 | 投球回 | 三振 | 年俸 |
2014年(24) | 7(先発5) | 3.82 | 2勝2敗 | 35.1 | 30 | 1400万 |
2015年(25) | 6(先発5) | 4.82 | 1勝2敗 | 28.0 | 23 | 1700万 |
2016年シーズン
しかし、4年目の昨年、東浜投手は開幕こそ2軍スタートとなりましたが、1軍に昇格すると、ようやく先発ローテーションに定着し、自身最多の9勝をマークしたのです。
規定投球回数には届かなかったものの、2ケタ勝利を射程に捉えました。
福岡ソフトバンクは投手陣が非常に豊富で、多くのライバルがいますが、2016年のシーズンは東浜投手にとって覚醒の期待が高まる1年でした。
年度別投手成績 – ( 2016 )
年度 | 登板 | 防御率 | 勝敗 | 投球回 | 三振 | 年俸 |
2016年(26) | 23(先発20) | 3.00 | 9勝6敗 | 135.0 | 100 | 1800万 |
NPB通算:4年 | 41(先発35) | 3.33 | 15勝11敗 | 227.0 | 178 | 3600万 |
2017年の今季ブレイクなるか?
東浜投手は開幕から先発ローテーションに入りました。
今後もチームとしては先発の一角として、昨年以上の活躍を期待されていることでしょう。
福岡ソフトバンクにはベテランの和田毅投手や中田賢一投手、若手では千賀滉大投手や武田翔太投手といった、年齢層も幅が広く先発投手が揃っています。
和田 毅(わだ つよし)- 福岡ソフトバンクホークス(2016 – ) 歳
中田 賢一(なかた けんいち)- 福岡ソフトバンクホークス (2014 – ) 歳
千賀 滉大(せんが こうだい)- 福岡ソフトバンクホークス (2011 – ) 歳
武田 翔太(たけだ しょうた)- 福岡ソフトバンクホークス (2012 – ) 歳
東浜投手にとってはライバルが多い中で、今季が昨年以上の成績となれば、エースに近づくことも出来るでしょう。
和田、武田投手が現在離脱中であり大いにアピールするチャンスですね。
2017年先発投手陣 – ( 2016年成績 )
選手 | 登板 | 防御率 | 勝 | 敗 | 投球回 | 三振 | WHIP |
和田 毅 | 24(先発24) | 3.04 | 15 | 5 | 163.0 | 157 | 1.08 |
武田 翔太 | 27(先発27) | 2.95 | 14 | 8 | 183.0 | 144 | 1.28 |
千賀 滉大 | 25(先発25) | 2.61 | 12 | 3 | 169.0 | 181 | 1.05 |
バンデンハーク | 13(先発13) | 3.84 | 7 | 3 | 82.0 | 92 | 0.96 |
中田 賢一 | 17(先発16) | 3.01 | 7 | 3 | 89.2 | 67 | 1.26 |
攝津 正 | 7(先発7) | 5.59 | 2 | 2 | 37.0 | 21 | 1.49 |
東浜 巨 | 23(先発20) | 3.00 | 9 | 6 | 135.0 | 100 | 1.11 |
まとめ
高校、大学と、ずっとプロスカウトからの熱い視線を送られ続けてきた東浜投手。
1軍定着には思った以上に長い時間がかかりましたが、それでもようやく覚醒の兆しを見せてきました。
エースの座を射止められるかどうかは、今年の成績にかかっています。
昨年以上の成績を残し、本格覚醒することができるか注目されます。