今シーズン絶好調の阪神ですが、1人のベテランの姿が見えません。
その名前は西岡剛選手。
昨年、左アキレス腱を断裂するという大きな故障に見舞われました。
そこからの復活途上である西岡選手。
チームの戦力が整っている中で、果たしてまだ活躍できるでしょうか?
西岡剛の生い立ち
西岡剛選手は1984年7月27日生まれの現在歳。
大阪府大東市の出身です。
西岡 剛(にしおか つよし)-阪神タイガース (2013 – )
生年月日 | 1984年7月27日(歳) |
出身地 | 大阪府大東市 |
身長 | 182cm |
体重 | 84kg |
ポジション | 内野手 |
投打 | 右投右打 |
プロ入り | 大阪桐蔭高〜ロッテ2002年 ドラフト1巡目 |
NPB通算:12年 | 試1068 率.291(4008打1165安打)本61 点377 盗193 |
中学時代には奈良のシリアリーグで野球をし、全国大会にも出場した経歴があります。
大阪桐蔭高校時代 – ( 2000- 2003 )
PL学園に進学を熱望していましたが、断念。
今では全国でも最強とされる大阪桐蔭高校に入学します。
3年生にはそんな強豪校の4番、そして主将としてチームを引っ張り、その年の夏には甲子園出場も果たしています。
高校球界でも屈指のショートであり、3拍子揃ったプレースタイルがプロからの注目を集めます。
高校通算42本塁打。
第84回選手権大会 (2002年)
回戦 | 対戦校 | 勝敗 | |
一回戦 | 東邦 | ● | 3-5 |
ドラフト会議 – ( 2002 )
2002年のドラフト会議で千葉ロッテが1位指名し、入団することになりました。
ドラフト指名選手 – ( 千葉ロッテマリーンズ )
1巡目 | 西岡 剛 | 内野手 | 大阪桐蔭高 |
3巡目 | 浅間 敬太 | 投手 | 敬愛学園高 |
4巡目 | 神田 義英 | 投手 | 川崎製鉄水島 |
5巡目 | 鈴木 貴志 | 投手 | 王子製紙 |
6巡目 | 金澤 岳 | 捕手 | 矢板中央高 |
7巡目 | 酒井 泰志 | 投手 | いすゞ自動車 |
8巡目 | 早坂 圭介 | 内野手 | 横浜商工高 |
結婚はしている?
西岡選手は現在独身。
入団当初からイケメンで、女性関係の噂もたびたびあった西岡選手は、2010年にモデルの徳沢直子さんと結婚されました。
徳澤 直子(とくざわ なおこ)-ファッションモデル、タレント
生年月日 | 1984年10月16日(歳) |
出身地 | 神奈川県川崎市 |
身長 | 168cm |
体重 | 50.5kg |
スリーサイズ | 82 – 58 – 87 |
血液型 | O型 |
そしてお子さんを妊娠、出産したのですが、妊娠中に西岡選手の浮気が発覚。
奔放な性格の西岡選手は、あまり女性面で良い噂を耳にしません。
それがその後の離婚にもつながったようです。
女性関係の噂も多いのですが、後輩思いなところもあるようです。
西岡剛の全盛期時代は?
ロッテ時代 ルーキー下積時代 -( 2003- 2004 )
西岡選手は入団当初左打ちでした。
ルーキーイヤーから高卒であったにもかかわらず、1軍昇格を経験。
翌2004年、当時・高橋慶彦コーチの指導により、スイッチヒッターを目指すことになりました。
髙橋 慶彦(たかはし よしひこ)-コーチ歴:千葉ロッテマリーンズ (2004 – 2012)
この時、徹底的に練習したようで、それが今後の西岡選手の礎となったのです。
年度別打撃成績 – (2003 – 2004)
2002年 (18歳) ロッテドラフト1巡目 契約金8000万円
年度 | 試合数 | 打率 | 打点 | 本塁打 | 盗塁 | 犠打 | 三振 | 年俸 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2003年(19) | 7 | .333(9打数3安打) | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 700万 |
2004年(20) | 63 | .255(212打数54安打) | 35 | 6 | 8 | 2 | 37 | 700万 |
レギュラーへ – ( 2005- 2009 )
入団3年目の2005年には122試合に出場し、41個の盗塁を決めて、自身初の盗塁王のタイトルを獲得しました。
この年、二塁手としてゴールデングラブ賞を受賞。
遊撃手としてベストナインにも選ばれました。
走攻守すべての面でチームに欠かせない戦力となりました。
その後も千葉ロッテ在籍中にベストナインを3度、ゴールデングラブも3度受賞し、攻守の要となったのです。
シーズンでは、05・06年と2年連続で盗塁王を獲得しています。
また国際大会では、2006年にWBC日本代表に二塁手として出場。
2008年はWBCに続きオリンピック日本代表に二塁手として活躍しています。
年度別打撃成績 – (2005 – 2009)
年度 | 試合数 | 打率 | 打点 | 本塁打 | 盗塁 | 犠打 | 三振 | 年俸 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2005年(21) | 122 | .268(447打数120安打) | 48 | 4 | 41 | 6 | 51 | 1700万 |
2006年(22) | 115 | .282(426打数120安打) | 27 | 4 | 33 | 4 | 61 | 5100万 |
2007年(23) | 130 | .300(494打数148安打) | 40 | 3 | 27 | 7 | 73 | 7000万 |
2008年(24) | 116 | .300(473打数142安打) | 49 | 13 | 18 | 4 | 68 | 1億4000万 |
2009年(25) | 120 | .260(454打数118安打) | 41 | 14 | 26 | 3 | 76 | 1億6000万 |
WBC打撃成績 – (2006)
年度 | 試合数 | 打率 | 打点 | 本塁打 | 盗塁 | 犠打 | 三振 | 出塁率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2006年(22) | 8 | .355(31打数11安打) | 8 | 2 | 5 | 0 | 4 | .613 |
北京オリンピック打撃成績 – (2008)
年度 | 試合数 | 打率 | 打点 | 本塁打 | 盗塁 | 犠打 | 三振 | 出塁率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2008年(24) | 8 | .455(22打数10安打) | 4 | 1 | 2 | 0 | 2 | .556 |
キャリアハイ – ( 2010 )
そんな西岡選手の絶頂期は2010年でしょう。
自身初の144試合、全試合に、しかもフルイニング出場を果たし、打率3割4分6厘で自身初の首位打者のタイトルも獲得。
その年は692打席に立ちましたが、これはプロ野球シーズン最多記録となっています。
また206安打を放ち、最多安打のタイトルも獲得。
この数字はスイッチヒッターでのシーズン最多安打の日本記録となっています。
年度別打撃成績 – (2010)
年度 | 試合数 | 打率 | 打点 | 本塁打 | 盗塁 | 犠打 | 三振 | 年俸 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2010年(26) | 144 | .346(596打数206安打) | 59 | 11 | 22 | 8 | 96 | 1億7000万 |
タイトル・表彰
首位打者 | 1回 (2010年)※史上4人目のフルイニング出場での獲得 |
最多安打 | 1回 (2010年) |
盗塁王 | 2回 (2005年、2006年) |
ベストナイン | 4回 (遊撃手部門:2005年、2007年、2010年 二塁手部門:2013年) |
ゴールデングラブ賞 | 3回 (二塁手部門:2005年 遊撃手部門:2007年、2010年) |
月間MVP | 3回 (野手部門:2005年3・4月、2010年5月、2010年9月) |
JA全農Go・Go賞 | 1回 (最多二・三塁打賞:2007年8月) |
千葉市市民栄誉賞 | 1回(2006年) |
走攻守全てにわたって高いレベルを発揮し、記録尽くめとなった2010年。
その年のオフにメジャー挑戦を目指すことになるきっかけとなったのでしょう。
メジャー挑戦 – ( 2011- 2012 )
「日本人内野手の評価を上げたい」と意気込んでのメジャー挑戦。
ミネソタ・ツインズに入団。
開幕戦からメジャーデビューを飾りましたが、開幕直後に骨折で戦列を離れました。
結局、メジャー1年目は68試合の出場、打率2割2分6厘という成績に終わりました。
翌年はわずか3試合の出場にとどまり、自由契約となったのです。
評価を上げるどころか、かえって下げてしまい、メジャー挑戦は完全に失敗に終わりました。
MLB年度別打撃成績 – (2011 – 2012)
年度 | 試合数 | 打率 | 打点 | 本塁打 | 盗塁 | 犠打 | 三振 | 年俸 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2011年(27) | 68 | .226(221打数50安打) | 19 | 0 | 2 | 3 | 43 | 3億0000万 |
2012年(28) | 3 | .000(12打数0安打) | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3億0000万 |
MLB通算:2年 | 71 | .215(233打数50安打) | 20 | 0 | 0 | 3 | 44 | – |
メジャーに続き阪神移籍は失敗なのか?
阪神へ移籍 – ( 2013 )
メジャー挑戦に失敗した西岡選手は、日本球界復帰での移籍先が阪神に決まりました。
その1年目こそ、122試合に出場し、打率も2割9分をマーク。
さらには二塁手としてベストナインにも選ばれ、健在ぶりをアピール。
年度別打撃成績 – (2013)
年度 | 試合数 | 打率 | 打点 | 本塁打 | 盗塁 | 犠打 | 三振 | 年俸 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2013年(29) | 122 | .290(497打数144安打) | 44 | 4 | 11 | 0 | 65 | 2億0000万 |
怪我の連続 – ( 2014 – 2016 )
2014年にはプレー中のアクシデントで骨折や脱臼といった大怪我を追い、2015年には右ひじの故障で離脱。
メジャー挑戦から阪神への移籍時期にかけて、プライベートでの離婚協議のゴタゴタがプレーにも影響したのかもしれません。
2016年にはアキレス腱の断裂で長期離脱を余儀なくされ、相次ぐ故障で出場機会も大きく減少しました。
西岡選手はセカンド、ショートを主に守っていましたが、2016年は外野を守る機会もありました。
年度別打撃成績 – (2014 – 2016)
年度 | 試合数 | 打率 | 打点 | 本塁打 | 盗塁 | 犠打 | 三振 | 年俸 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2014年(30) | 24 | .237(38打数9安打) | 4 | 0 | 0 | 1 | 6 | 2億0000万 |
2015年(31) | 50 | .262(172打数45安打) | 14 | 2 | 1 | 0 | 21 | 1億8000万 |
2016年(32) | 55 | .295(190打数56安打) | 15 | 0 | 6 | 0 | 25 | 1億0800万 |
NPB通算:12年 | 1068 | .296(4008打数1165安打) | 377 | 61 | 193 | 35 | 580 | 7500万 |
若手が台頭 – ( 2017 )
現在、阪神の二遊間といえば上本博紀選手や北條史也選手、ルーキーの糸原健斗選手らがいます。
上本 博紀(うえもと ひろき)-阪神タイガース (2009 – )
北條 史也(ほうじょう ふみや)-阪神タイガース (2013 – )
糸原健斗(いとはら けんと)-阪神タイガース (2017 – )
若手が成長し、もはや西岡選手が復帰しても守るところはないでしょう。
また外野を見ても、糸井嘉男選手の加入で、高山俊選手、福留孝介選手と、がっちりとレギュラーが固定されており、西岡選手が割って入れる場所はどこにもありません。
糸井 嘉男(いとい よしお)-阪神タイガース (2017 – )
高山 俊(たかやま しゅん)-阪神タイガース (2016 – )
福留孝介(ふくどめ こうすけ)-阪神タイガース (2013 – )
たまにベテランを休ませるために、代わりに出場するというのが精一杯なのではないでしょうか。
それだけ厳しい状況にあるのは間違いありません。
西岡 剛(にしおか つよし)-阪神タイガース (2013 – )
2017年・阪神開幕オーダー (2016年成績)
1番 | 髙山 俊 | レフト | 試134 率.275(494打数136安打)本8 点65 盗5 |
2番 | 上本 博紀 | セカンド | 試45 率.257(101打数26安打)本2 点8 盗3 |
3番 | 糸井 嘉男 | センター | 試143 率.306(532打数163安打)本17 点70 盗53 |
4番 | 福留 孝介 | ライト | 試131 率.311(453打数141安打)本11 点59 盗0 |
5番 | 原口 文仁 | ファースト | 試107 率.299(318打数95安打)本11 点46 盗1 |
6番 | 北條 史也 | ショート | 試122 率.273(385打数105安打)本5 点33 盗6 |
7番 | 鳥谷 敬 | サード | 試143 率.236(449打数106安打)本7 点36 盗13 |
8番 | 梅野 隆太郎 | キャッチャー | 試37 率.135(89打数12安打)本0 点4 盗1 |
9番 | メッセンジャー | ピッチャー | 登28 防4.87(12勝11敗)投185.1 振177 |
まとめ
走攻守にわたって、どれもが高いレベルを持っていた西岡選手。
しかし、近年はケガに泣かされ、満足な結果が残せていません。
しかも、若手が伸び盛りの阪神にあって、もはや1軍に昇格しても、起用する場所を限定されるであろう厳しい状況です。
昨年、左アキレス腱を断裂したことで、かつてのスピードスターはどこまでその能力を回復させることができるのかも気がかりです。
復活すれば、ある程度は打撃面で貢献できるかもしれませんが、今の阪神の戦力を考えると、レギュラーでバリバリとプレーするとなるとそのハードルはかなり高そうです。