吉村禎章｜巨人次期監督の可能性はあるのか

吉村禎章｜巨人次期監督の可能性はあるのか2017年シーズンに球団史上ワーストとなる13連敗を喫した巨人。

今季は3年ぶりのV奪回どころか大きな借金を抱えてBクラスに低迷しているしています。

次期監督の話題もチラホラ聞こえてくる中、かつて巨人打線を支えた悲運の天才バッター・吉村禎章さんは果たして次期監督の可能性があるのでしょうか？

吉村禎章の経歴・生い立ち

現在は野球解説者を務めている吉村禎章さんは、1963年4月27日生まれの現在歳。

吉村 禎章（よしむら さだあき）-読売ジャイアンツ (1982 – 1998 ）

PL学園高校時代 – ( 1979- 1982 )

奈良県御所市出身で、高校時代は同じ関西で当時は日本屈指の強豪校であった大阪のPL学園高校で野球部に所属。

1981年第53回大会でPL学園が選抜初優勝した時の主将で３番バッターです。

2回戦の東海大工（静岡）戦で、０－０の９回に決勝本塁打を放ち、準々決勝の日立工（茨城）戦でも先制の三塁打で勝利を導きます。

甲子園での計5試合の成績は19打数4安打3打点。

打率は今ひとつでしたが勝負強い打撃は甲子園優勝に大きく貢献しました。

第53回選抜高校野球大会 – ( 1981 )

ドラフト会議 – ( 1982 )

打撃センスの高さはプロスカウトからも評判で、その年のドラフト会議で巨人が3位指名し入団しました。

ドラフト指名選手 – ( 読売ジャイアンツ )

家族・お嫁さんは？

吉村禎章さんは、お子さんも野球をしているようです。

温和なイメージのある吉村さんですが、以前九州のある旅館の女将と不倫をしていたというスキャンダルがありました。

当時1軍の打撃コーチをしていたものの、その年限りで辞任。

その背景には打撃成績の不振もあったようですが、それ以上にその不倫問題があったとも言われています。

巨人・吉村コーチ　不可解退団の陰に愛人への不倫暴行事件 2012.04.02
週刊ポストが取材を続ける中で行き着いたのは都会の喧騒を離れた九州の温泉街だった。ここに名の知られた老舗旅館がある。源泉かけ流し露天風呂、和洋4つのレストラン、日本庭園などを誇る宿には、有名人もお忍びで宿泊している。旅館関係者がいった。「吉村さんはたびたびこちらに来ています。家族同伴？　いや一人です。ウチの旅館と関係のある女性従業員に会いに来ていたんですよ」吉村が九州で会っていたS子さんは40歳前後の目鼻立ちの整った和風美人だ。「髪が長くてとても清楚な感じです。芸能人にたとえると東ちづるに似ていますね」2人は、現役引退後の吉村が現地の少年野球教室にコーチとして訪れた際に知り合ったという。再び旅館関係者。「周囲は黙認していましたが、数年前から関係がぎくしゃくしてきた。巨人の監督の目も出てきた吉村が、身ぎれいにしておこうと思ったのかはわかりませんが、幾度かS子さんに別れ話を持ちかけていたようです」2人の仲違いは徐々にエスカレートしていき、遂に旅館社長の知るところになってしまう。それが2010年のシーズン終了ごろのことだった。

悲運の天才バッターの現役時代は？

下積み時代 – ( 1982-1983 )

高卒ルーキーながら1年目から4試合に出場。

2年目の1983年には成長目覚ましい槙原寛己投手（背番号54）、駒田徳広選手（背番号50）、吉村禎章選手（背番号55）の3人で背番号にちなんで50番トリオと呼ばれ期待の若手として注目されます。

50番トリオ成績 – ( 1983 )

吉村禎章選手自身は、84試合に出場、規定打席には遠く及ばないものの打率3割2分6厘というハイアベレージを残し3打席連続本塁打も記録します。

年度別打撃成績 -（1982-1983）

1981年（18歳） ドラフト3位

全盛期スター街道へ – ( 1984 – 1987 )

3年目からは1軍に定着し、5年目には23本塁打、打率3割1分2厘の好成績をマーク。

翌年の1987年には自身初の30本塁打を放ちました。

1986年、1987年と2年連続でベストナインを受賞しています。

年度別打撃成績 -( 1984〜1987 )

1987年巨人は、リーグ優勝を果たし6人もの選手がベストナインに選ばれる黄金期を迎えます。

巨人打線 （1987年度成績）

人生を変える大怪我 – ( 1988 )

しかし、吉村禎章さんが「悲運の天才バッター」と呼ばれるようになった所以…

それが1988年7月6日、札幌円山球場での中日とのデーゲームでした。

8回表の守備についた吉村禎章さん。

相手バッターが放った打球は左中間へと舞い上がりました。

レフトを守っていた吉村禎章さんはその打球に追いつこうとしていた矢先、センターから猛ダッシュで打球を取りにきた栄村忠広選手と交錯。

奇しくもこの日は、100号本塁打を放ったメモリアルデー。

これにより、左ひざの靭帯を断裂するという交通事故と変わらないほどと診断されます。

この事故は、選手生命も終わったのではないかと言われるほどの大怪我を負いました。

日本ではこの大怪我を治療できる病院がないということで、アメリカへ渡米してスポーツ医学の権威、ジョーブ博士による手術を行うことになりました。

その後も手術とリハビリを重ねました。

その期間は1年以上に及ぶ辛く長いもの。

年度別打撃成績 -( 1988 )

カムバック賞受賞 – ( 1989 – 1990 )

大怪我から約1年2ヵ月後、吉村禎章さんはグラウンドに戻ってきました。

復帰後初安打も放ち、奇跡の復活を遂げました。

常時にスタメン出場するのが難しくなったものの、吉村禎章さん自身が持っていた天性の打撃技術で復活。

足に不安を抱えながらも、時にスタメン、時に代打で、1990年には打率3割2分7厘をマーク。

見事な活躍で1990年にカムバック賞 を受賞。

年度別打撃成績 -( 1989〜1990 )

その後の野球人生 – ( 1991 – 1998 )

復帰2年目には、14本塁打、打率.327をマークしレギューラーとして活躍出来るかと期待が高まりましたが、完全復帰とはなりませんでした。

その後は、主に左の代打の切り札的な役割で活躍し、1998年に引退を表明します。

あの大怪我からの復帰を遂げて以降も10年にわたってプレーしました。

年度別打撃成績 -( 1991〜1998 )

タイトル・表彰

引退後

コーチ時代 – ( 2002 – 2003 )

引退後は野球解説者を務めていましたが、2002年からは巨人の1軍打撃コーチとして、再び巨人のユニフォームに袖を通しました。

2軍監督時代 – ( 2006 – 2008 )

コーチの期間は2年で終わり、再び野球解説者に戻りましたが、2006年には2軍監督として巨人に復帰しました。

坂本勇人選手や脇谷亮太選手を育てています。

1軍打撃コーチ – ( 2009 – 2011 )

2009年からは1軍打撃コーチに再び復帰し、2011年までコーチとして務めました。

2011年にコーチを辞任する事になった吉村禎章さん。

その背景には女性との不倫スキャンダルがあったといいます。

しかも、暴力をふるったという噂も…。

それが辞任に繋がり、その後は巨人のコーチなどに就任することは現在までありません。

ここが吉村禎章さんの2つめ目のターニングポイントだったようですね。

巨人・吉村コーチ　不可解退団の陰に愛人への不倫暴行事件 2012.04.02続き・・・
週「社長はS子さんから詳しい事情を聞きました。その席で、S子さんは不倫関係がこじれたばかりか、吉村さんから暴力を振るわれたと訴えた。従業員の窮状を見かねた社長は、球団事務所に“吉村さんの態度はいかがなものか。球団の管理はどうなっているのか”といったクレームを入れたんです」（同前）
球団が吉村に話を聞くと、旅館社長からの訴えを全て認めた上で、「かみさんにはいえない」と弱り切った様子。さらに「2007年の時（※）に厳重注意したはずだ」との叱責に、「当時から続いていたので、どうにもならなかった」というばかりで、球団幹部もあきれ果てたという。ドロ沼化した両者を見かねた球団が間に入り、不倫清算のための示談交渉が始まった。結局、吉村に全面的に落ち度があるとのことで、総額約1500万円を分割で支払うことで解決をみた。取材で得られた情報を巨人番記者にぶつけたところ、吉村退団について合点がいったといい、こう解説した。「騒動が2010年の年末に起こっていたのなら、首脳部がすぐに吉村を切れなかったのも当然です。すでにコーチ人事を発表した後に突然の退団となれば、様々な憶測を呼ぶのは必至。おそらく、吉村を信頼していた原監督も相当にかばった結果、どうにか首がつながったのでしょう」
だが、球団は女性トラブルを繰り返す吉村をこのまま残しておくわけにはいかなかった。昨年の不可解な退団の裏には、この女性スキャンダルがあったのだ。

侍ジャパンU15監督 – ( 2015 )

2012年からは再び野球解説者を務める傍らで、2015年には侍ジャパン中学生以下である15Uの日本代表監督にも就任しています。

巨人監督の可能性

今シーズンの巨人は開幕から5連勝を飾り、素晴らしいスタートを切りました。

しかし、5月下旬からは球団ワーストとなる13連敗を記録。

借金も2桁を数え、早くも優勝戦線から大きく脱落してしまいました。

3年ぶりのV奪還はおろか、Bクラス、さらには最下位すらの危険も高まっており、高橋由伸監督の進退問題も噂されています。

その中で、当然ながら話題になってくるのが次期監督候補。

すでにOBを中心に多くの名前は挙がってきますが、吉村禎章さんもその1人となってくるでしょう。

かつて2軍監督時代には、レギュラーとして欠かせない存在となっている坂本勇人選手らを育てたという実績もあります。

2011年にスキャンダル問題で辞任に追い込まれた過去があり、それ以来、巨人のユニフォームを着ることがなくなっています。

あれから6年が経過し、今後は監督候補として浮上してくるでしょうか・・・

球団監督は、クリーンなイメージが求められるもの。

スキャンダル問題ネックとなり監督になる可能性は低いのかもしれません。

まとめ

吉村禎章さんといえば、1988年の守備中での大怪我を思い出す方も多いことでしょう。

天才バッターは「悲運」がありながらも、再び復活を遂げました。

波乱万丈の現役生活を経て、今は巨人からは遠ざかっている吉村禎章さん。

巨人が低迷に苦しむ中で、復帰する時が来るでしょうか。