東北楽天で1度聞いたら忘れないようなインパクトのある名前の選手・・・
それが銀次選手でしょう。
パリーグの首位打者を争うくらいの打撃成績を残した実績あるプレーヤーです。
本名は?そしてこれまでの経歴もあわせて見てみましょう。
銀次の経歴・生い立ち
銀次選手は岩手県普代村出身で今年歳の選手です。
銀次(ぎんじ)本名:赤見内 銀次(あかみない ぎんじ)-東北楽天ゴールデンイーグルス (2006 – )
生年月日 | 1988年2月24日(歳) |
出身地 | 岩手県下閉伊郡普代村 |
身長 | 174cm |
体重 | 78kg |
ポジション | 内野手 |
投打 | 右投左打 |
プロ入り | 盛岡中央高〜楽天2005年 高校生ドラフト3巡目 |
NPB通算:7年 | 試605 率.298(2173打648安打)本15 点254 盗22 |
小学3年時におじいさんの影響で野球を始めました。
高学年の時は、そのおじいさんがチームの監督を務めています。
中学時代も野球をプレーし、卒業後は岩手の盛岡中央高校に進学します。
盛岡中央高時代 岩手県 – ( 2003- 2006 )
1年のときからレギュラーの座を奪いました。
外野にサードに、そして捕手を務めるなど、様々なポジションに転向。
その野球センスは高いものがありました。
3年間の在籍で甲子園出場はありませんが、3年・夏には7割5分という驚異の打率をマーク。
第87回選手権岩手大会 – ( 2005 )
回戦 | 対戦校 | 勝敗 | |
一回戦 | 紫波総合 | ○ | 8-1 |
二回戦 | 岩手 | ○ | 11-3 |
三回戦 | 盛岡市立 | ○ | 9-2 |
四回戦 | 一関学院 | ○ | 8-7 |
準々決勝 | 久慈工 | ○ | 10-0 |
準決勝 | 盛岡大付 | ○ | 3-0 |
決勝 | 花巻東 | ● | 3-4 |
ドラフト会議 – ( 2005 )
その高い打撃センスが注目され、当時球団創設の1年目のシーズンを終えた東北楽天に高校生ドラフト3位で指名され入団することとなりました。
▲ 高校生ドラフト3巡目、契約金3,000万円、年俸600万円、背番号67。
高校生ドラフト指名選手 – ( 東北楽天ゴールデンイーグルス )
1巡目 | 片山博視 | 投手 | 報徳学園高 |
2巡目 | 選択権なし | – | – |
3巡目 | 宇部 銀次 | 捕手 | 盛岡中央 |
4巡目 | 枡田 慎太郎 | 外野手 | 智辯学園高 |
結婚は – ( 2012 )
幼少期の野球人生は、おじいさんの影響が強く、左打ちに転向したきっかけも作りました。
そんな銀次選手は母子家庭で育ち、入団当初の苗字は「宇部」でした。
しかし、お母さんが再婚したことで、苗字は「赤見内」に変わりました。
▲ 母親の一枝さん
それもあって、プロ野球では変更がなく、インパクトのある「銀次」としたのでしょう。
ちなみに、銀次選手には姉と妹がいます。
妹さんはお母さんとの再婚相手との間に生まれたのでしょう。
なんと23歳も年下…そう、まだ6歳なのです。
銀次選手も2012年に5歳年上の女性とすでにご結婚されています。
知人の紹介で知り合い、ゴールインしました。
楽天・銀次 晴れて22日婚姻届提出「身が引き締まる思い」 2012年11月23日
楽天の銀次内野手(24=本名・赤見内銀次)が22日、宮城県内で8月から同棲していたメーキャップアーティストの夏子さん(29)と婚姻届を提出した。昨年12月の出会いから約1年を経てのゴールインに「身が引き締まる思いです」と神妙な表情。高卒7年目の今季は初めて規定打席に到達して打率・280を残したが「来年はもっと頑張りたいと思います」と意気込んだ。この日の夜には、エースの田中らとともに仙台市内のホテルで行われた毎年恒例の「スポンサー謝恩パーティー」に出席。球団が作製した名刺を手に、地元企業の関係者に「顔」を売っていた。
お子さんも2人いらっしゃり、長男は虎次郎(とらじろう)くん、次男は桃次郎(ももじろう)くんと、ユニークだけど、男の子らしい名前です。
あえて「次郎」なのは、「銀次」選手だからでしょうか。
銀次・プロ入り後の野球人生は?
下積み時代 – ( 2006-2011 )
捕手として入団した銀次選手。
2軍では3塁や外野など、幅広く起用される中で、打率3割以上をマーク。
その打撃センスは首脳陣からも注目される存在となりました。
それでも守備面でなかなか評価が得られず、プロ5年目の2010年にようやく初の1軍昇格を果たしました。
なかなか定着するまでには至りませんでした。
6年目にはイースタンリーグの首位打者になるものの、それでも1軍でのチャンスはほとんどないままでした。
イースタン・年度別打撃成績 -(2006-2011)
2005年(18歳) 楽天高校生ドラフト3順目 契約金3,000万
年度 | 試合数 | 打率 | 打点 | 本塁打 | 盗塁 | 犠打 | 三振 | 年俸 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2006年(19) | 6 | .222(9打数2安打) | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 600万 |
2007年(20) | 30 | .341(44打数15安打) | 3 | 1 | 0 | 0 | 7 | 500万 |
2008年(21) | 51 | .308(117打数36安打) | 8 | 1 | 1 | 3 | 14 | 600万 |
2009年(22) | 53 | .281(146打数41安打) | 22 | 0 | 1 | 7 | 10 | 500万 |
2010年(23) | 54 | .367(218打数80安打) | 27 | 3 | 4 | 1 | 17 | 550万 |
2011年(24) | 73 | .345(249打数86安打) | 23 | 2 | 5 | 7 | 17 | 570万 |
1軍・年度別打撃成績 -(2010-2011)
年度 | 試合数 | 打率 | 打点 | 本塁打 | 盗塁 | 犠打 | 三振 | 出塁率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2010年(23) | 2 | .167(6打数1安打) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .167 |
2011年(24) | 22 | .222(54打数12安打) | 6 | 0 | 1 | 2 | 7 | .263 |
レギュラー格へ – ( 2012-2016 )
そんな銀次選手が1軍定着の足がかりをつかんだのは7年目2012年のことでした。
捕手ではなく、セカンド、サードといった内野での起用で定着。
126試合に出場し、打率2割8分と初めて規定打席に到達し、その打撃センスをようやく1軍でもアピールすることができました。
2013年には一時、首位打者になる活躍を見せるほどで、最終的にも打率3割1分7厘とキャリアハイの成績を残しました。
年度別打撃成績 -(2012-2013)
年度 | 試合数 | 打率 | 打点 | 本塁打 | 盗塁 | 犠打 | 三振 | 年俸 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2012年(25) | 126 | .280(432打数121安打) | 45 | 4 | 8 | 23 | 37 | 720万 |
2013年(26) | 131 | .317(482打数153安打) | 54 | 4 | 3 | 1 | 44 | 2200万 |
バッターとしては左投手を苦にしない器用な打撃が大きな魅力で、ミート力の高さは楽天の打者の中でもトップクラスです。
守備ではファースト、サードが中心ですが、ユーティリティーな面を持ち合わせている反面で、その守備力は若干不安も。
守備でのライバルはいるものの、打撃力の高さでその実力、実績とも頭一つ抜き出ているのが銀次選手なのです。
年度別打撃成績 -(2014-2016)
年度 | 試合数 | 打率 | 打点 | 本塁打 | 盗塁 | 犠打 | 三振 | 年俸 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2014年(27) | 117 | .327(459打数150安打) | 70 | 4 | 1 | 1 | 45 | 6000万 |
2015年(28) | 82 | .301(316打数95安打) | 36 | 1 | 8 | 3 | 19 | 9000万 |
2016年(29) | 125 | .274(424打数116安打) | 43 | 2 | 1 | 4 | 49 | 8100万 |
NPB通算:7年 | 605 | .298(2173打数648安打) | 254 | 15 | 22 | 34 | 201 | 7600万 |
タイトル・表彰
ベストナイン | 1回 (2014年) |
日本シリーズ優秀選手 | 1回 (2013年) |
月間MVP | 1回 (野手部門:2014年9月) |
日本代表歴 | 1回 ( 日米野球2014) |
銀次・今後の課題
銀次選手、最大の課題はシーズン通じて、故障することなく試合に出続けることでしょう。
オープン戦打撃成績 -(2017)
年度 | 試合数 | 打率 | 打点 | 本塁打 | 盗塁 | 犠打 | 三振 | 出塁率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2017年(29) | 16 | .293(58打数17安打) | 6 | 0 | 1 | 1 | 5 | .344 |
近年も安定感のある打撃で一定の成績を残している一方で
2014年には腰痛・・・
2015年にはプレー中に足の骨折・・・
2016年には右内転筋の損傷・・・
と毎年のように故障で戦列を離れる時期があります。
今シーズンは故障もなく打率も3割を軽く超えパリーグの打率ランキング上位につけています。
月別打撃成績 -(2017.07.27まで)
月 | 試合数 | 打率 | 打点 | 本塁打 | 盗塁 | 犠打 | 三振 | 四球 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
3月 | 1 | .250(4打数1安打) | 1 | 1 | 0 | 0 | 1 | 1 |
4月 | 20 | .338(77打数26安打) | 8 | 0 | 1 | 0 | 14 | 9 |
5月 | 23 | .294(85打数25安打) | 7 | 1 | 0 | 0 | 10 | 15 |
6月 | 22 | .260(77打数20安打) | 10 | 0 | 0 | 0 | 8 | 5 |
7月 | 17 | .379(66打数25安打) | 7 | 0 | 0 | 0 | 9 | 5 |
シーズンを通して1軍で活躍すれば、タイトルも十分視野に入れられる実力があります。
故障しやすいという課題を克服すれば、さらなる覚醒も期待できるますね。
頼もしい夏男、奮闘=楽天銀次が絶好調 2014年7/24(月)
首位を走る楽天打線で、銀次内野手の勝負強さが際立っている。打率は、故障離脱中の茂木に次いでチーム2位の3割1分6厘。5番としてチームを引っ張り、梨田監督は「銀次の打撃は神懸かっている」と絶賛している。夏本番を迎え、さらに調子を上げている。7月は58打数23安打、3割9分7厘と絶好調で、3安打以上の猛打賞も4度。昨季も7、8月の月間打率は3割を越えており、今年も夏男ぶりを発揮。疲労のたまるこの時期に逆に結果を出している。今季前半戦終了前には、「最近自分に合ったバッティングを見つけさせてもらった」と話した。体を大きく使って、難しい内角球をうまくファウルにできるようになり、甘い球を待てることが好調の要因だと明かす。「いい形でバットがスムーズに出るようになった」と手応え十分だ。今季に懸ける思いは人一倍強い。昨季は持ち前の巧打が鳴りを潜め、2013年から3年続けた打率3割が途切れた。開幕前から「3割は最低限の目標」との決意を示すように、連日早出練習に精を出している。2位ソフトバンクとの差は1.5ゲーム。茂木に加え、ペゲーロ、岡島と主力に故障者が相次ぎ、これからが正念場となる。層の厚いライバルとの厳しい優勝争いに向け、頼もしい夏男が先頭に立つ。(記録は24日現在)
まとめ
子供の頃から家族のことについてはいろいろあった銀次選手・・・
今では幸せな家庭を築いています。
あとはリーグでも屈指とされる打撃技術を生かして、タイトルを手中に収めることができるかどうかが注目されます。
今シーズン、パ・リーグ優勝を争っている楽天。
優勝を実現するためには銀次選手のシーズン通じて安定した打撃が必要です。