仙台育英高校は、選抜に続き宮城代表としてこの夏も順当に予選を勝ち上がってきました。
初戦・滝川西(北北海道)戦で二けた得点を記録して快勝し、その力を存分に見せてくれました。
近年好調の東北勢、盛岡大付、聖光学院に続き今大会勢いに乗れるか注目です。
夏の甲子園 結果 ( 2017年成績 )
回戦・対戦校 | |||
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一回戦 | 滝川西(北北海道) | ○ | 15-3 |
二回戦 | 日本文理(新潟) | ○ | 1-0 |
三回戦 | 大阪桐蔭(大阪) | ○ | 2-1 |
準々決勝 | 広陵(広島) | ● | 4-10 |
仙台育英高校の実績は?
全国大会の戦績 -仙台育英(宮城県)2年ぶり26回目の出場
大会 | 出場回数 | 勝敗 | 優勝 | 準優勝 | ベスト4 |
春の選抜 | 12回 | 12勝12敗 | 0 | 1 | 0 |
夏の選手権 | 26回 | 33勝26敗 | 0 | 2 | 0 |
甲子園通算 | 38回 | 45勝38敗 | 0 | 3 | 0 |
仙台育英高校の実績は、春・選抜12回、夏・甲子園今回で26回目という文句なしの実績を誇っているものの、いまだ優勝経験はありません。
それでも準優勝3回を記録する辺りからは、「東北の雄」として実力を備えていると言っていいでしょう。
また、今大会の指揮を執る佐々木順一朗監督は仙台育英を春夏合わせて17回の出場に導いた名監督で、2015年には準優勝も記録しています。
今回のチームは強力打線を軸にした名門校に相応しい布陣となっていますが、その基盤を築いたのは間違いなく佐々木監督の功績と言っていいですね!
宮城予選の戦い ( 2017年 )
2017年・今夏は、宮城県大会でも二桁得点にコールドゲームも記録。
準決勝・東陵戦では延長15回引き分けを挟んだ末の勝利と苦戦した試合もありました。
それでも決勝でライバル校の東北高校相手に7-2で快勝。
選抜に続き甲子園本戦への切符を手にしました!
黒川高戦 ( 準々決勝 )
準々決勝 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
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○ 仙台育英 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 2 | 1 | 3 | 0 | 8 |
● 黒川 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 4 |
東陵高戦 ( 準決勝 )
準々決勝 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
○ 仙台育英 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 5 |
● 東陵 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 |
東北高戦 ( 決勝 )
準々決勝 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
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● 東北 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 |
○ 仙台育英 | 0 | 3 | 2 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | X | 7 |
選手権宮城大会 ( 2017年成績:優勝 )
回戦・対戦校 | |||
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二回戦 | 築館 | ○ | (7回コールド)12-3 |
三回戦 | 仙台一 | ○ | 5-1 |
四回戦 | 小牛田農林 | ○ | (5回コールド)11-0 |
準々決勝 | 黒川 | ○ | 8-4 |
準決勝 | 東陵 | ○ | 5-1 |
決勝 | 東北 | ○ | 7-2 |
春・選抜大会では一回戦で惜しくも破れてしまいましたが、夏の県予選では、乱打戦を制するなど、打線が強化されました。
甲子園・初戦でも二桁得点を記録しての快勝、打線の力は間違いなくレベルアップしています。
仙台育英高校の注目選手は?
仙台育英の注目選手は投手ではエースの長谷川拓帆選手、打者では主将も務める西巻賢二選手です。
長谷川投手は東北大会でノーヒットノーランを記録したこともある東北No.1左腕。
最速143kmのストレートにスライダーを武器にする本格派投手です。
長谷川 拓帆(はせがわ たくほ)3年 – 仙台育英:177cm80kg 左投左打 MAX143km
若干コントロール面に不安はあるものの、ぐいぐいとストレートで押していきながらスライダーなどの変化球で緩急をつけたピッチングができます。
次々と三振が生まれるピッチングが持ち味です。
本大会での仙台育英の躍進のカギを握る選手として挙げられるのではないかと思います。
また注目の打者・西巻選手は、2015年の準優勝メンバー。
千葉ロッテに入団した平沢大河選手並の活躍で「平沢二世」 と呼ばれる選手です。
西巻 賢二(にしまき けんじ)3年 – 仙台育英:168cm68kg 右投右打 遊撃手兼投手
身長167cmと非常に小柄ながら、内野の守りの要であるショートの守備にも定評あり。
守備力の高さは、プロでも即一軍で使えるという声があるほど、評価も高いですね!
また控え投手としてもMAX139kmのストレートを武器に活躍しています。
遊撃手を始めとした複数のポジションをこなせる器用さと場合によっては投手としてマウンドに上がることもあるなど、まさにチームの屋台骨を支える存在です。
まとめ
甲子園の常連校である仙台育英高校。
しかしに悲願の優勝はまだ達成できておらず、決勝で涙を飲むということもありました。
投手の柱にある長谷川投手が選抜からどのような成長を見せるか。
自慢のストレートの球威やキレがさらに増してくれば、チームとして初優勝に手が届く可能性も増してくることでしょう。