広島・広陵高校の3番バッターとして、夏の甲子園で大活躍!
U18侍ジャパンにも選出されプロからもドラフト上位候補として一躍注目されている中村奨成捕手。
プロの世界ではどの球団も欲しがる右のスラッガーである中村選手とはどのような選手なのか、その経歴から迫ってみましょう。
中村奨成の経歴・生い立ち
中村 奨成(なかむら しょうせい)-広陵高校 (2015 – 2018)
生年月日 | 1999年6月6日(歳) |
出身地 | 広島県廿日市(はつかいちし) |
身長 | 182cm |
体重 | 77kg |
ポジション | 捕手 |
投打 | 右投右打 |
プロ入り | 大野東小学校〜大野東中学校〜広陵高 |
備考 | 遠投120m 50m6秒0 |
中村奨成(なかむらしょうせい)選手は1999年6月6日生まれ、広島県廿日市市出身です。
ご両親と妹さんの4人家族だったのですが、ご両親はすでに離婚しており、中村選手は母子家庭の中で育ちました。
野球を始めたのは大野東小学校1年のときで、地元の軟式野球チームに所属。
3年生の時にはすでにキャッチャーをするようになりました。
中村奨成の中学時代
中学は地元の廿日市市立大野東中学校に進学します。
学校の野球部ではなく、大野シニアというクラブチームに所属。
チームの主軸として、そしてキャッチャーとしてプレーしました。
時にはピッチャーをすることもあったとか。
それだけ小学生時代から強肩が大きな持ち味だったのでしょう。
中学時代は年夏に県大会でベスト8まで進出したことはありました。
チームとして目立った成績が収められない中でも、中村選手に限ってはその素質の高さは周囲も認めるほどだったのです。
広陵高校 進学後
中学卒業後は広島でも屈指の強豪校である広陵高校に進学します。
名門・広陵高校でありながら、1年の夏には早くも捕手としてレギュラーとなりました。
ただ、レギュラーを任されるようになった当初は、食べ物も喉を通らないほどプレッシャーを感じたようで、お母さんに悩みを打ち明けることもあったとか。
どんな時もお母さんは励ましの言葉をかけ、サポートしていたそうです。
そんな中村選手はまさに野球センスの塊といっていいでしょう。
まずは身長181cm、76キロという堂々とした体格。
そして、遠投120mという抜群の強肩。
ただ肩が強いだけでなく、2塁への送球が1秒8を切るという、スローイングの素早さも大きな魅力です。
走っては50m6秒という俊足。
さらに打っては逆方向への鋭い打球を放ち、長打力も夏の甲子園でバンバン一発を放ち、高校通算本塁打は40本超。
1大会本塁打記録 ( 2017年 )
本塁打 | 対戦校 | 投手 |
1号 | 1回戦・中京大中京 | 香村篤史投手 |
2号 | 1回戦・中京大中京 | 伊藤稜投手 |
3号 | 2回戦・秀岳館高 | 田浦 丸投手 |
4号 | 3回戦・聖光学院 | 斎藤郁也投手 |
5号 | 準決勝・天理高 | 碓井涼太投手 |
6号 | 準決勝・天理高 | 碓井涼太投手 |
夏の甲子園ではあの清原和博さんが1985年に樹立した1大会の本塁打数5を、22年ぶりに更新する長打力を見せました。
広陵・中村奨成、32年前の清原超え1大会6本塁打 2017年8月22日
内<全国高校野球選手権:広陵12-9天理>◇22日◇準決勝
今大会NO・1捕手として注目される広陵(広島)のドラフト1位候補、中村奨成(しょうせい=3年)が、85年に清原和博(PL学園)が記録した1大会最多の5本塁打を抜いた。準決勝の天理(奈良)戦の1回表の第1打席、1死二塁で初球を叩きバックスクリーンへ2ランを放った。第3打席の5回表、先頭打者で中越えソロ本塁打を放ち、この日2本目。1大会6本塁打となり、ついに大会新記録をマークした。試合前は新記録について「あまり考えてない」と話していたが、無欲で快挙を達成した。中村は1回戦の中京大中京(愛知)戦の第3打席で右越えソロ、第5打席に右越え2ラン。2回戦の秀岳館(熊本)戦の第5打席に左越え3ラン。3回戦の聖光学園(福島)戦の第5打席で左越え2ランを放っていた。4試合連続本塁打が期待された準々決勝の仙台育英(宮城)戦は本塁打こそ出なかったが、準々決勝までの4試合で18打数12安打10打点と当たりにあたっていた。なお、3試合連続本塁打は中村含めてこれまで8人いる。
また準決勝まで打点も17を数えこちらも1大会最多打点記録となっています。
そして2017 WBSC U-18ワールドカップ日本代表のメンバーにも選ばれています。
甲子園打撃成績 ( 2017年 )
試合 | 打数 | 安打 | 打率 | 打点 | 本塁打 | 三振 | 四球 | 盗塁 |
6 | 28 | 19 | .679 | 17 | 6 | 2 | 4 | 2 |
酒井凜・中村奨成の彼女の噂
ところで、中村奨成選手には酒井凜さんという彼女がいるという噂があります。
酒井さんは同じ広陵高校で、1つ年下の2年生。
硬式テニス部で全国大会に出場するほどの腕前だそうです。
お互い、スポーツに夢中になっている状況で、恋人同士に発展するのかは微妙ですが、これはあくまでも噂なので、本当のところは分かりません。
高卒でプロ入りか
「打てる捕手」というのは、今やどの球団も喉から手が出るほど欲しい素材。
長打力ある打撃、抜群の強肩、そして捕手には珍しい俊足。
その素質はどれをとっても一級品です。
とりわけ今年の夏の甲子園では、1985年にあの清原和博さんが記録した1大会の最多ホームラン記録を22年ぶりに塗り替えたのですから。
当然ながらプロからドラフト1位指名候補として注目されています。
そして本人もドラフト1位指名されればプロへと進むことでしょう。
そんな中村選手には多くのプロ球団も注目しており、大会前は、広陵高校、先輩の巨人・小林誠司二世の触れ込みで注目を集めていました。
6本塁打記録をマークした今では、メジャーリーグでも活躍した城島健司選手クラスの選手だと評価する球団もあります。
城島 健司(じょうじま けんじ)-現役 (1995 – 2012)
生年月日 | 1976年6月8日(歳) |
出身地 | 長崎県佐世保市 |
身長 | 182cm |
体重 | 89kg |
ポジション | 捕手 |
投打 | 右投右打 |
プロ入り | 1994年 ドラフト1位 |
通算成績 日米 | 試1785 率.289 本292 点1006 盗79 |
またある球団はショートやサードとして育てても面白いと、キャッチャー以外の側面から評価している球団もあります。
中村選手自身が捕手にこだわりがあるのであれば、捕手として育ててくれる球団を希望するかもしれませんね。
まとめ
高校生野手といえば早稲田実業高校の清宮幸太郎選手ばかりに注目が集まっていましたが、この夏の甲子園で中村奨成選手が一際注目を集めるようになりました。
あの清原和博さんを超えたわけですからそれも当然でしょう。
どの球団も欲しがる「打てる捕手」である中村選手。
今年のドラフトの超目玉となるのは間違いありません。