2017年プロ野球シーズンもいよいよゴールが見えてきました。
セ・リーグは広島が37年ぶりの連覇を達成しましたが、続いて気になるのが新人王には誰が輝くのかということでしょう。
今回はセ・リーグの新人王は誰が受賞するのか、そして今年のドラ1の成績も振り返ってみたいと思います。
2017年有望株は?
野手編
今年、新人王の資格を持っている選手の中で、とりわけ目立ったのが中日の京田陽太選手でしょう。
京田 陽太(きょうだ ようた)- 中日ドラゴンズ (2017 – )
生年月日 | 1994年4月20日(歳) |
出身地 | 石川県能美市 |
身長 | 182cm |
体重 | 80kg |
ポジション | 内野手 |
投打 | 右投左打 |
プロ入り | 青森山田高〜日本大学〜中日2016年ドラフト2位 |
開幕戦からショートでスタメン出場。
当初打順は下位でしたが、中盤からは1番に定着しました。
ルーキーながら22個の盗塁を決め、打率も2割7分台と、大学時代と変わらぬ安定感ある打撃をプロでも発揮しています。
打撃成績 -(2017)
年度 | 試合数 | 打率 | 打点 | 本塁打 | 盗塁 | 犠打 | 三振 | OPS |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2017年(23) | 135 | .270(538打数145安打) | 34 | 4 | 22 | 10 | 99 | .668 |
※2017年9月27日
糸原 健斗(いとはら けんと)-阪神タイガース (2017 – )
生年月日 | 1992年11月11日(歳) |
出身地 | 島根県雲南市 |
身長 | 175cm |
体重 | 80kg |
ポジション | 内野手 |
投打 | 右投左打 |
プロ入り | 開星高〜明治大〜JX-ENEOS〜阪神2016年ドラフト5位 |
阪神の糸原健斗選手もショートのレギュラーをつかみ、2割5分9厘の打率をマークするだけでなく、勝負強さも発揮しました。
しかし7月、試合中にフライを捕球しようとして右ひざ靭帯損傷の怪我を負ってしまいました。
それがなければ、十分に新人王を狙えただけの結果を残していただけに、残念でなりません。
打撃成績 -(2017)
年度 | 試合数 | 打率 | 打点 | 本塁打 | 盗塁 | 犠打 | 三振 | OPS |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2017年(24) | 66 | .259(162打数42安打) | 24 | 1 | 1 | 5 | 26 | .720 |
※2017年9月28日
投手編
投手では横浜DeNAの浜口遥大投手。
濵口 遥大(はまぐち はるひろ)- 横浜DeNAベイスターズ (2017 – )
生年月日 | 1995年3月16日(歳) |
出身地 | 佐賀県三養基郡基山町 |
身長 | 173cm |
体重 | 80kg |
ポジション | 投手 |
投打 | 左投左打 |
プロ入り | 佐賀県立三養基高〜神奈川大学〜横浜2016年ドラフト1位 |
即戦力の先発投手として期待されて入団した浜口投手は、変化球の切れ味も良く、打者を翻弄するピッチングを見せ、すでに9勝をマークしています。
これは新人王を獲得するに十分な成績といえるでしょう。
投手成績 -(2017)
年度 | 登板 | 防御率 | 勝敗 | 投球回 | 四球 | 三振 | 失点 | WHIP |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2017年(22) | 21(先発21) | 3.70 | 9勝6敗 | 116.2 | 69 | 125 | 53 | 1.55 |
※2017年9月28日
星 知弥(ほし ともや)- 東京ヤクルトスワローズ (2017 – )
生年月日 | 1994年4月15日(歳) |
出身地 | 栃木県那須郡那珂川町 |
身長 | 183cm |
体重 | 78kg |
ポジション | 投手 |
投打 | 右投右打 |
プロ入り | 栃木県立宇都宮工業高〜明治大〜ヤクルト2016年ドラフト2位 |
東京ヤクルトの星知弥投手は先発や中継ぎとフル回転し、4勝を挙げました。
チームが最下位のどん底に沈む中で、ルーキーが4勝をあげたというのは大きな価値があります。
投手成績 -(2017)
年度 | 登板 | 防御率 | 勝敗 | 投球回 | 四球 | 三振 | 失点 | WHIP |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2017年(23) | 24(先発18) | 4.73 | 4勝7敗2h2S | 110.1 | 49 | 71 | 64 | 1.50 |
※2017年9月28日
畠 世周(はたけ せいしゅう)- 読売ジャイアンツ (2017 – )
生年月日 | 1994年5月31日(歳) |
出身地 | 広島県呉市 |
身長 | 186cm |
体重 | 78kg |
ポジション | 投手 |
投打 | 右投左打 |
プロ入り | 近畿大学附属福山高〜近畿大〜巨人2016年ドラフト2位 |
シーズン途中から先発として6勝を挙げた巨人・畠世周投手も十分有望株となってくるでしょう。
シーズン通して投げていたら、2桁は勝っていたのではないかと思わせるほどの勢いあるピッチングを見せました。
投手成績 -(2017)
年度 | 登板 | 防御率 | 勝敗 | 投球回 | 四球 | 三振 | 失点 | WHIP |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2017年(23) | 11(先発11) | 2.73 | 6勝3敗 | 69.1 | 22 | 70 | 24 | 1.01 |
※2017年9月27日
各球団ドラ1の今季は?
それではセリーグの各球団のドラ1の今シーズンを振り返ってみましょう。
ドラ1の中で最も活躍したのは横浜DeNAの浜口遥大投手でしょう。
濵口 遥大(はまぐち はるひろ)- 横浜DeNAベイスターズドラフト1位 (2017 – )
シーズンのほとんどで先発ローテーションを守りきり、2ケタ勝利は目前となっています。
2ケタ勝利となれば、新人王の可能性も十分に出てくるでしょう。
投手成績 -(2017)
年度 | 登板 | 防御率 | 勝敗 | 投球回 | 四球 | 三振 | 失点 | WHIP |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2017年(22) | 21(先発21) | 3.70 | 9勝6敗 | 116.2 | 69 | 125 | 53 | 1.55 |
※2017年9月28日
大山 悠輔(おおやま ゆうすけ)- 阪神タイガース ドラフト1位 (2017 – )
生年月日 | 1994年12月19日(歳) |
出身地 | 茨城県下妻市 |
身長 | 181cm |
体重 | 85kg |
ポジション | 内・外野手 |
投打 | 右投右打 |
プロ入り | つくば秀英高〜白鴎大学〜阪神2016年 ドラフト1位 |
シーズン中盤以降からチームの4番に座る機会も増えたのが、阪神の大山悠輔選手です。
ドラフト指名時は会場からどよめきが起こるほど、意外性のある指名でしたが、今シーズンは4番に座ることもあり、持ち前の長打力をアピールしました。
打撃成績 -(2017)
年度 | 試合数 | 打率 | 打点 | 本塁打 | 盗塁 | 犠打 | 三振 | OPS |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2017年(22) | 70 | .220(186打数41安打) | 32 | 6 | 2 | 1 | 41 | .662 |
※2017年9月28日
柳 裕也(やなぎ ゆうや)- 中日ドラゴンズ ドラフト1位 (2017 – )
生年月日 | 1994年4月22日(歳) |
出身地 | 宮崎県都城市 |
身長 | 180cm |
体重 | 83kg |
ポジション | 投手 |
投打 | 右投右打 |
プロ入り | 横浜高〜明治大学〜中日2016年ドラフト1位 |
中日の柳裕也投手は、一時先発ローテーションに入りましたが、1勝どまりに終わりました。
当初は、新人王候補と目されていましたが、周囲の期待ほどのピッチングが出来ませんでした。
投手成績 -(2017)
年度 | 登板 | 防御率 | 勝敗 | 投球回 | 四球 | 三振 | 失点 | WHIP |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2017年(23) | 11(先発7) | 4.41 | 1勝4敗 | 50.1 | 12 | 45 | 25 | 1.07 |
※2017年9月27日
加藤 拓也(かとう たくや)- 広島東洋カープ ドラフト1位 (2017 – )
生年月日 | 1994年12月31日(歳) |
出身地 | 東京都中野区 |
身長 | 176cm |
体重 | 88kg |
ポジション | 投手 |
投打 | 右投右打 |
プロ入り | 慶應義塾高〜慶應義塾大学〜広島2016年 ドラフト1位 |
広島の加藤拓也投手はプロ初登板で9回途中までノーヒットノーランで勝利投手になるという輝かしいデビューを飾りました。
その後は、コントロールに課題を残し、その1勝に終わりました。
投手成績 -(2017)
年度 | 登板 | 防御率 | 勝敗 | 投球回 | 四球 | 三振 | 失点 | WHIP |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2017年(22) | 7(先発5) | 4.30 | 1勝3敗 | 29.1 | 31 | 28 | 14 | 1.74 |
※2017年9月28日
吉川 尚輝(よしかわ なおき)- 読売ジャイアンツ ドラフト1位 (2017 – )
生年月日 | 1995年2月8日(歳) |
出身地 | 岐阜県羽島市 |
身長 | 177cm |
体重 | 79kg |
ポジション | 内野手 |
投打 | 右投左打 |
プロ入り | 中京高等学校〜中京学院大学〜巨人2016年 ドラフト1位 |
守備力に定評があるとされていた巨人・吉川尚輝選手は1軍でわずか3試合の出場にとどまりました。
打撃成績 -(2017)
年度 | 試合数 | 打率 | 打点 | 本塁打 | 盗塁 | 犠打 | 三振 | OPS |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2017年(22) | 3 | .000(6打数0安打) | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | .000 |
※2017年9月27日
寺島 成輝(てらしま なるき)- 東京ヤクルトスワローズ ドラフト1位 (2017 – )
生年月日 | 1998年7月30日(歳) |
出身地 | 大阪府茨木市 |
身長 | 183cm |
体重 | 90kg |
ポジション | 投手 |
投打 | 左投左打 |
プロ入り | 履正社高〜ヤクルト2016年 ドラフト1位 |
東京ヤクルトの寺島成輝投手は、2軍で実戦経験を積む1年となりましたが、今期中に1軍でビューのチャンスがあるようです。
セ・リーグ新人王最有力候補は?
では今年のセリーグの新人王は誰が受賞するのでしょうか。
新人王の資格
・海外のプロ野球リーグに参加した経験がない選手 |
・初めて支配下登録を受けてから5年以内の選手 |
・前年までの出場が・・・30イニング以内(投手)/60打席以内(野手) |
過去10年 セ・リーグ歴代新人王
年度 | 選手 | 球団 | ポジション | 成績 |
---|---|---|---|---|
2016 | 高山 俊 | 阪神 | 外野手 | 試134 率.275(494打136安打)本8 点65 盗5 |
2015 | 山崎 康晃 | DeNA | 投手 | 登58(先発:0) 防1.92(2勝4敗7h37s)投56.1 振66 |
2014 | 大瀬良 大地 | 広島 | 投手 | 登26(先発:26) 防4.05(10勝8敗1s)投151.0 振116 |
2013 | 小川 泰弘 | ヤクルト | 投手 | 登26(先発:26) 防2.93(16勝4敗)投178.0 振135 |
2012 | 野村 祐輔 | 広島 | 投手 | 登27(先発:27) 防1.98(9勝11敗)投172.2 振103 |
2011 | 沢村 拓一 | 巨人 | 投手 | 登29(先発:29) 防2.03(11勝11敗)投200.0 振174 |
2010 | 長野 久義 | 巨人 | 外野手 | 試128 率.288(430打124安打)本19 点52 盗12 |
2009 | 松本 哲也 | 巨人 | 外野手 | 試129 率.293(372打109安打)本0 点15 盗16 |
2008 | 山口 鉄也 | 巨人 | 投手 | 登67(先発:0) 防2.32(11勝2敗23h2s)投73.2 振69 |
2007 | 上園 啓史 | 阪神 | 投手 | 登17(先発:16) 防2.42(8勝5敗)投85.2 振83 |
最有力は、1番打者に定着した中日・京田選手でしょう。
22盗塁を決めている俊足と守備力など、打撃以外でも評価が高そうです。
そんな京田選手の最大のライバルが、横浜DeNAの浜口投手となってくるのではないでしょうか。
現在9勝をマークしていますが、過去には9勝で新人王に輝いた投手もいます。
やはり目安となるのは2ケタ勝利。
もし2ケタ勝利となってくれば、京田選手との新人王争いはかなり拮抗してくるのではないでしょうか。
いずれにしても、この2選手に絞られてきそうです。
セ・リーグ新人王 最有力候補
選手 | 球団 | ポジション | 成績 |
---|---|---|---|
京田 陽太 | 中日 | 内野手 | 試135 率.270(538打145安打)本4 点34 盗22 |
濵口 遥大 | DeNA | 投手 | 登21(先発:21) 防3.70(9勝6敗)投116.2 振125 |
※2017年9月28日