2016選抜高校野球 大会8日目の3月27日(日)2回戦 第2試合11:30~
試合結果 創志学園(岡山) 1 – 5 高松商(香川)
学校名 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
高松商 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 9 | 0 |
創志学園 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | X | 1 | 5 | 0 |
高松商が26年ぶりのセンバツ8強入り。高松商は3回表、2死満塁から美濃が走者一掃の適時二塁打を放ち、先制に成功する。さらに続く好機で植田理の2ランが飛び出し、この回一挙5点を奪った。先発・浦は9回1失点の完投。敗れた創志学園は、打線が振るわなかった。
以下、試合前の見どころ・分析記事です。
最速150キロ右腕、高田萌生(たかだほうせい)投手擁する創志学園(岡山)と
第1回センバツ優勝校、機動力を絡めた攻撃で明治神宮大会優勝の古豪高松商と対戦!
創志学園が春夏通じて甲子園初勝利した勢いそのままに
高田萌生投手は活躍できるか見どころを分析しました。
創志学園(岡山) 1回戦 戦評 試合のキーマン
5年ぶり2回目の出場となった岡山・創志学園高。
選抜初勝利を目指して、25年ぶりの出場となった山梨・東海大甲府高と対戦しました。
創志学園高といえば、やはりプロ注目の右腕・高田萌生投手。
「松坂2世」と呼ばれる投手ですが、
まさに松坂大輔投手を思わせるようなフォームの持ち主です。
先制したのは東海大甲府高でした。
強打の打線を誇る東海大甲府高ですが、
2回に7番・亀田啓太選手のタイムリーで1点を奪い、
高田投手に牙をむきました。
しかし、高田投手は3回以降、
ランナーを出しながらもスコアボードのゼロを並べました。
そして、打線は5回表、下位打線からチャンスを作り、
9番・本田竜真選手のタイムリーを放ち、
その後も打線が繋がり一気に4点を奪い、逆転に成功しました。
高田投手は強打の東海大甲府打線を見事に封じ、
前評判に違わぬ好投を披露しました。
キーマンであるエース・高田投手がしっかり試合を作り、
打線がしぶとくつないでいくという創志学園高らしい試合運びで勝利を勝ち取りました。
1回戦 創志学園(岡山) vs. 東海大甲府(山梨)の結果
学校名 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
創志学園 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 1 | 0 | 5 | 9 | 2 |
東海大甲府 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 7 | 1 |
高田萌生投手 9回 打者33 投球数104 被安打7 被本塁打0 奪三振6 与四死球2 失点1 チーム打撃成績 打数30 得点5 安打9 打点5 三振8 四球3 犠打3 盗塁3 失策2 本塁打0
注目の選手
出典:http://www.sanspo.com/
創志学園・高田萌生投手
左投左打 178センチ72キロ
詳しくはこちらで高田萌生投手を紹介しています。
出典:http://mainichi.jp/
創志学園・難波侑平選手
右投左打 178センチ72キロ
創志学園・北川大貴選手
右投左打 176センチ62キロ
高田萌生投手ばかりが目立っていますが、
リードオフマンとして長打力もあり、
いきなりチャンスを作れる打者として注目される難波侑平選手。
シュアな打撃と俊足が武器で、ショートを守っている北川大貴選手らが
試合のキーマンとして注目されます。
高松商(香川) 1回戦 戦評 試合のキーマン
昨年秋の神宮大会で優勝を飾った高松商高。
実に20年ぶりながら、26回目の選抜出場となる古豪です。
そして1回戦の相手は初出場の三重・いなべ総合高。
試合はシーソーゲームの様相でしたが、
8回表を終わって3-6といなべ総合高が3点のリードという状況でした。
しかし、高松商高は神宮大会覇者の意地を見せました。
8回裏、先頭打者の粘りの四球からチャンスを作り、
2本の内野ゴロの間に2点を奪うという地道な野球。
それでも点差を詰め、9回裏には内野安打で同点に追いつき、
10回裏には相手のワイルドピッチでサヨナラ勝ちを決めました。
けしてパワーがあるという派手さはありません。
コツコツ当てて、相手のミスを引き出し、
そこで得点に結び付けていくという1点を大切にした攻撃があります。
神宮大会覇者の意地と底力を、相手のミスにも乗じながら、
サヨナラ勝ちという最高の形で勝利に結び付けました。
1回戦 高松商 (香川) vs. いなべ総合(三重)の結果
学校名 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 計 | 安 | 失 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
高松商 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 3 | 2 | 0 | 0 | 6 | 10 | 0 |
いなべ総合 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 2 | 1 | 1X | 7 | 9 | 1 |
浦 大輝投手 7 1/3 回 打者31 投球数934 被安打7 被本塁打0 奪三振3 与四死球1 失点6 チーム打撃成績 打数31 得点7 安打9 打点6 三振3 四球6 犠打4 盗塁1 失策1 本塁打0
注目の選手
出典:http://mainichi.jp/
高松商 ・植田響介選手
右投右打 180センチ80キロ
出典:http://mainichi.jp/
高松商 ・浦 大輝投手
右投右打 178センチ77キロ
創志学園VS.高松商の見どころ
1回戦はお互いにチームとしての持ち味を出し、
それが2回戦進出という結果になったといえるでしょう。
創志学園高のエース・高田投手は
1回戦から全力投球で149キロを計時し、実力を見せ付けました。
一方で、高松商高は1回戦をサヨナラ勝ち、
しかも3点ビハインドからの逆転勝利という勢いがあります。
派手さはないものの、コツコツと当てていき、
タイムリーがなくとも得点に結びつけることができる力があります。
その点では強力打線の東海大甲府高とはまったく色が違います。
むしろ高松商高のような打線が高田投手を攻略できる可能性があるのではないか。
地道な野球に対して、高田投手がどう抑えるかが見どころとなるでしょう。