ゴメス選手と言えば、阪神でも貴重な大砲として活躍していた選手です。
セ・リーグの打点王を獲得したことがある打力は魅力に溢れていますね!
しかし、気になるのは年齢的な衰えなのではないでしょうか?
今回はそんなゴメス選手についてご紹介させていただきましょう!
マウロ・ゴメスの経歴・生い立ち
ゴメス選手はドミニア共和国のペラビア州バニ出身で、今年32歳になります。
2003年にテキサス・レンジャーズと契約してプロ入り、この時点ではまだメジャーに上がれませんでした。
マウロ・ゴメス -阪神タイガース (2014 – 2016)
生年月日 | 1984年9月7日(32歳) |
出身地 | ドミニカ共和国 |
身長 | 188cm |
体重 | 104kg |
ポジション | 内野手 |
投打 | 右投右打 |
NPB初出場 | 2014年3月28日 |
NPB通算:3年 | 試425 率.270(1555打数420安打)本65 点260 盗3 |
レンジャーズ傘下時代 – (2003 – 2009)
2009年にA+級ベイカーズフィールドで28本塁打、94打点を記録しています。
その後、2009年オフにアトランタ・ブレーブスとマイナー契約を交わして、2011年までの間、際立った成績こそ残せなかったものの、AA級やAAA級で数字を残ます。
年度 | マイナーリーグ階級 | 試合数 | 打率 | 本塁打 | 打点 |
---|---|---|---|---|---|
2004年(20) | ルーキー級 | 34 | .246 | 1 | 16 |
2005年(21) | ルーキー級 | 4 | – | – | – |
2006年(22) | A+級 | 59 | .258 | 4 | 25 |
2007年(23) | A級 | 132 | .262 | 21 | 74 |
2008年(24) | A+級 | 80 | .244 | 8 | 41 |
2009年(25) | A+級 | 124 | .285 | 28 | 94 |
ブレーブス傘下時代 – (2010 – 2011)
年度 | マイナーリーグ階級 | 試合数 | 打率 | 本塁打 | 打点 |
---|---|---|---|---|---|
2010年(26) | AA級 | 133 | .281 | 16 | 80 |
2011年(27) | AAA級 | 135 | .304 | 24 | 90 |
2012年にはボストン・レッドソックスとマイナー契約を交わしました。
同年の5月にメジャー契約を交わしてメジャーデビューを果たしましたが、以後、怪我や故障者の復帰などが相重なり、今一つの成績に留まってしまいました。
レッドソックス時代 – (2012)
年度 | 試合数 | 打率 | 打点 | 本塁打 | 盗塁 | 三振 |
---|---|---|---|---|---|---|
2012年(28) | MLB:37 | .275(102打数28安打) | 17 | 2 | 0 | 26 |
翌2013年にブルージェイズに移籍しているのですが、ここでも満足のいく数字を出せず、日本球界の阪神タイガースに在籍することになり、今に至るというわけです。
ブルージェイズ傘下時代 – (2013)
年度 | マイナーリーグ階級 | 試合数 | 打率 | 本塁打 | 打点 |
---|---|---|---|---|---|
2013年(29) | AAA級 | 110 | .249 | 29 | 73 |
阪神タイガース入団 – (2014)
▲ 2013年11月22日阪神タイガースと1年契約。背番号「5」。
契約年俸85万ドル(当時約8,500万円)を含む120万ドル(1億2,000万円)
ご家族は?
ゴメス選手の家族についてもご紹介させていただくと嫁さんと長女にご自身を含む3人家族だということです。
▲ 2014年の1月に、 嫁さんが母国ドミニカで、 第1子の女の子を出産していたそうです
ゴメスの打力は未だ健在か?
気になるのはまさにこの点になりますね。
近年ゴメス選手の活躍は、阪神タイガースに移籍した1年目、打点王となった2014年に比べると2015年、2016年の成績が落ちている辺りは若干の不安を感じさせます。
ですが、2016年度にはシーズン当初、例年にないハイペースで本塁打や打点を稼いでいたことから、力そのものの衰えはないと見ていいと思いますね。
NPB年度別打撃成績
2013年(29歳) 契約金8500万円
年度 | 試合数 | 打率 | 打点 | 本塁打 | 盗塁 | 年俸 |
---|---|---|---|---|---|---|
2014年(30) | 143 | .283(537打数152安打) | 109 | 26 | 1 | 1億2000万 |
2015年(31) | 143 | .271(520打数141安打) | 72 | 17 | 0 | 2億0000万 |
2016年(32) | 139 | .255(498打数127安打) | 79 | 22 | 2 | 2億0000万 |
NPB通算:3年 | 425 | .270(1555打数420安打) | 260 | 65 | 3 | – |
後は年間を通しての安定感に課題を残すといったところでしょうか。
かたや、阪神がゴメス解雇を後悔
何をいまさら…阪神がゴメス解雇を後悔
球団幹部の一人は「今思えばゴメスを残留させても良かった。もともとは(オリックスからFAで)糸井が来ることが確実になって、福留をライトから一塁にコンバートするというから“いらない”となったのに、それが結局取りやめになった。じゃあ一塁はどうなるんだということ。誰もいない。ゴメスをチームから外したのは後々、響くかもしれない」と編成面での失態にタメ息をつく。首脳陣の一人も「新しい助っ人が一塁も…ということもできるが、計算できない。個人的にだけど保険としてゴメスを残し、もう1年チャンスを与えた方が良かったと思う」と嘆く始末だ。
阪神打線 (2016年度)
1番 | 髙山 俊 | レフト | 試134 率.275(494打数136安打)本8 点65 盗5 |
2番 | 鳥谷 敬 | ショート | 試143 率.236(449打数106安打)本7 点36 盗13 |
3番 | 江越 大賀 | センター | 試72 率.209(191打数40安打)本7 点20 盗4 |
4番 | 福留 孝介 | ライト | 試131 率.311(453打数141安打)本11 点59 盗0 |
5番 | 原口 文仁 | キャッチャー | 試107 率.299(318打数95安打)本11 点46 盗1 |
6番 | ゴメス | ファースト | 試139 率.255(498打数127安打)本22 点79 盗2 |
7番 | 大和 | セカンド | 試111 率.231(229打数53安打)本1 点20 盗3 |
8番 | 北條 史也 | サード | 試122 率.273(385打数105安打)本5 点33 盗6 |
9番 | メッセンジャー | ピッチャー | 登28 防3.01(12勝11敗)投185.1 振177 |
2017年ロッテの課題は?期待されるポジションは?
ロッテの課題としては長打力の不足が第一に挙げられるのは間違いないでしょう!
去年のチーム本塁打数も両リーグを通じて最も少なかった状況を踏まえれば、最優先課題として挙げられるのは確かだと思います。
必ずしも「得点力=本塁打」というわけではありませんので、大砲を集めれば良いという話にはなりませんが、大砲不足はチームの得点力にも絡んでくる部分ですから、無視できないポイントでもありますね。
千葉ロッテチーム打撃成績 – (2016)
打率 | 本塁打 | 得点 | 盗塁 |
---|---|---|---|
.256(パリーグ5位) | 80(パリーグ6位) | 583(パリーグ4位) | 77(パリーグ5位) |
大砲にはデスパイネ選手がいるから問題ないという考え方もあるかもしれませんが、デスパイネ選手の残留はまだ決まっていません。
アルフレド・デスパイネ -千葉ロッテマリーンズ (2014 – 2016)
生年月日 | 1986年6月17日(30歳) |
出身地 | キューバ |
身長 | 175cm |
体重 | 95kg |
ポジション | 外野手 |
投打 | 右投右打 |
NPB初出場 | 2014年7月29日 |
NPB通算:3年 | 試282 率.277(1010打数280安打)本54 点187 盗0 |
残留したとしても層の薄さは課題として残ってしまいます。
その点で言えば、ゴメス選手に期待されるのは定まっていない5番打者としての役割であり、言わばポイントゲッター的な働きが求められるのではないでしょうか?
ゴメス選手のポジションである一塁の層が薄いことも踏まえると不動の一塁手としての活躍も期待されますね!
千葉ロッテ打線 (2016年度)
1番 | 岡田 幸文 | センター | 試121 率.275(327打数90安打)本0 点18 盗14 |
2番 | 細谷 圭 | ファースト | 試116 率.275(371打数102安打)本3 点40 盗9 |
3番 | 角中 勝也 | レフト | 試143 率.339(525打数178安打)本8 点69 盗12 |
4番 | デスパイネ | 指名打者 | 試134 率.280(496打数139安打)本24 点92 盗0 |
5番 | ナバーロ→退団 | セカンド | 試82 率.217(286打数62安打)本10 点44 盗0 |
6番 | 鈴木 大地 | ショート | 試143 率.285(501打数143安打)本6 点61 盗3 |
7番 | 清田 育宏 | ライト | 試106 率.225(365打数82安打)本6 点38 盗5 |
8番 | 田村 龍弘 | キャッチャー | 試130 率.256(371打数95安打)本2 点38 盗6 |
9番 | 中村 奨吾 | サード | 試108 率.201(278打数56安打)本6 点25 盗4 |
打点王の獲得経験もあるゴメス選手だけにポイントゲッターとしてはこれ以上ない存在だと言えます。
ロッテからの期待に沿うだけの力は十分にあると見ていいでしょう!
まとめ
以上、ゴメス選手についてでした。
打力の衰えも懸念されますが、去年の序盤の活躍を見る限りではまだまだやれそうです。
年齢的にも衰え始めるにはまだ早いですから、デスパイネ選手と共にチームを引っ張っていくことはできるのではないかと見ています。
ロッテは、今季首位打者獲得した角中選手はじめ、チーム打率も悪くないだけに大砲が機能するかどうかによって変わってくる球団でもあります。
角中 勝也(かくなか かつや) -千葉ロッテマリーンズ (2014 – 2016)
生年月日 | 1987年5月25日(29歳) |
出身地 | 石川県七尾市 |
身長 | 180cm |
体重 | 85kg |
ポジション | 外野手 |
投打 | 右投左打 |
プロ入り | 日本航空第二高〜2006年大学生・社会人ドラフト7巡目 |
NPB通算:10年 | 試733 率.296(2567打数760安打)本31 点296 盗50 |
ゴメス選手の活躍次第では大きな飛躍も望めるのではないでしょうか?
その意味でもいい補強だったと思いますね!