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秋季東海大会で見事優勝を飾った静岡高校は、2年ぶり16回目の選抜高校野球出場を決めました。
長く甲子園の常連校でもある静岡高校は、春夏通算で40回目の甲子園となります。
そんな古豪・静岡高校の選抜のまでの道のりと注目選手をチェックしてみましょう。
静岡高校の実績は?
静岡高校は選抜は16回目の出場となります。
ちなみに夏は24回も出場しており、静岡中学時代の1926年、今から91年も前に優勝した実績もあります。
また1960年、1973年と決勝で涙を呑みましたが、準優勝を飾りました。
古くから安定した強さがある、まさに古豪と呼ぶに相応しい高校です。
全国大会の戦績 -静岡高校(静岡県)
大会 | 出場回数 | 勝敗 | 優勝 | 準優勝 | ベスト4 |
春の選抜 | 15回 | 9勝15敗 | 0 | 0 | 1 |
夏の選手権 | 24回 | 22勝23敗 | 1 | 2 | 0 |
甲子園通算 | 39回 | 31勝38敗 | 1 | 2 | 1 |
秋季静岡大会
秋季静岡地区大会 ( 2016年成績:地区大会優勝 )
回戦・対戦校 | |||
---|---|---|---|
二回戦 | 島田 | ○ | 11-1 |
三回戦 | 静岡商 | ○ | 10-3 |
準々決勝 | 島田樟誠 | ○ | 3-0 |
準決勝 | 清水桜が丘 | ○ | 9-5 |
決勝 | 藤枝明誠 | ○ | 3-1 |
静岡高校は秋季静岡大会本戦では、安定した投手力を武器に準々決勝では磐田東高校を4対1で下します。
準決勝の聖隷高校戦では打線が繋がらず、わずか1点がどうしても届かず、0対1で敗れました。
ただ、3位決定戦で東海大静岡翔洋では序盤から着実に得点を積み重ね、磐石の強さで3位の座をもぎ取り、東海大会へとコマを進めました。
秋季静岡大会 ( 2016年成績:3位 )
回戦・対戦校 | |||
---|---|---|---|
二回戦 | 飛龍 | ○ | 8-2 |
準々決勝 | 磐田東 | ○ | 4-1 |
準決勝 | 聖隷 | ● | 0-1 |
3位決定戦 | 東海大静岡翔洋 | ○ | 6-1 |
秋季東海大会
東海大会でも安定した投手力を武器に勝ち進みます。
準々決勝では海星高校、
準決勝では三重高校と、
三重県下の強豪を相手に圧勝で決勝まで進出。
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決勝では愛知の至学館高校を相手に、序盤に先制。
中盤以降も着実に得点を加え見事な試合運びで勝利を収め東海大会を制覇しました。
秋季東海大会 ( 2016年成績:優勝 )
回戦・対戦校 | |||
---|---|---|---|
一回戦 | 桜丘(愛知) | ○ | 4-1 |
準々決勝 | 海星(三重) | ○ | (8回コールド)8-1 |
準決勝 | 三重(三重) | ○ | (8回コールド)9-2 |
決勝 | 至学館(愛知) | ○ | 5-1 |
明治神宮大会
明治神宮大会では注目のスラッガー・清宮幸太郎選手がいる早稲田実業高校を相手に接戦を演じますが、終盤に突き放され、惜しくも初戦で敗れてしまいました。
明治神宮大会 ( 2016年成績:ベスト8)
回戦・対戦校 | |||
---|---|---|---|
準々決勝 | 早稲田実(東京) | ● | 3-5 |
それでも県予選から投手力と攻撃力のバランスで勝ち星を積み重ね、古豪の底力を随所に感じさせました。
静岡高校の戦績 -2年ぶり16回目出場
チーム成績 | |||
---|---|---|---|
試合数 | 14 | 打 率 | .325 |
勝 利 | 12 | 本塁打 | 1 |
敗 戦 | 2 | 犠打飛 | 43 |
得 点 | 1試合平均 5.9 | 盗 塁 |
21 |
失 点 | 1試合平均 1.8 | 失 策 | 9 |
静岡高校の注目選手は?
二枚看板のエース!
とりわけ投手力の安定感が光る今年の静岡高校です。
2枚看板となる2人のピッチャーが注目されます。
エースである池谷蒼大投手は最速144キロのストレートを投げる左ピッチャーです。
池谷 蒼大(いけや そうた)3年 – 静岡高:173cm74kg 左投左打 MAX144km
登板 | 完投 | 完封 | 投球回 | 自責点 | 安打 | 三振 | 四死球 | 防御率 |
14 | 9 | 1 | 99.1 | 18 | 58 | 114 | 21 | 1.63 |
元々腰痛を抱えて、エースを外れる時期がありました。
それでも昨年秋の秋季大会では見事復活し、主に先発として秋季東海大会では優勝に導く原動力となりました。
静岡高校が誇る2枚看板の、もう一人のピッチャーが竹内奎人投手です。
竹内 奎人(たけうち けいと)3年 – 静岡高:178cm78kg 右投右打 MAX141km
登板 | 投球回 | 自責点 | 安打 | 三振 | 四死球 | 防御率 |
4 | 16.2 | 5 | 11 | 17 | 9 | 2.71 |
2年の春には県大会で17奪三振をマークしたことも。
最速141kmの右腕で、昨年秋の秋季東海大会では決勝の至学館高校(愛知)戦で7回途中までわずか被安打1という、エースに匹敵するようなピッチングを見せました。
そんな2人の投手をリードするキャッチャーの森康太朗選手も注目です。
森 康太朗(もり こうたろう)3年 – 静岡高:168cm68kg 右投右打 捕手
打数 | 安打 | 打率 | 打点 | 本塁打 |
42 | 20 | .476 | 12 | 0 |
常に冷静であり、堅実なプレーでチームに貢献しています。
打撃でも安定感があり、キャッチャーとしてのセンスも目を引く注目の選手です。
静岡高校 主なスタメン(2016年秋季大会成績)
打順 | 選手 | 守備 | 身長/体重 | 投打 | 学年 | 打撃成績 | 本 | 点 |
1番 | 大石 哲平 | 三塁手 | 168/68 | 右投左打 | 3年 | 率.347(49打数17安打) | 0 | 16 |
2番 | 村松 開人 | 遊撃手 | 170/67 | 右投左打 | 2年 | 率.380(50打数19安打) | 0 | 8 |
3番 | 稲角 塁 | 一塁手 | 176/76 | 右投右打 | 3年 | 率.260(50打数13安打) | 0 | 9 |
4番 | 成瀬 和人 | 左翼手 | 176/76 | 右投右打 | 2年 | 率.373(51打数19安打) | 1 | 12 |
5番 | 小柳 廉 | 右翼手 | 179/73 | 右投右打 | 3年 | 率.152(33打数5安打) | 0 | 1 |
6番 | 藤田 誠也 | 二塁手 | 165/63 | 右投左打 | 3年 | 率.340(47打数16安打) | 0 | 3 |
7番 | 森 康太朗 | 捕手 | 168/67 | 右投右打 | 3年 | 率.476(42打数20安打) | 0 | 12 |
8番 | 池谷 蒼大 | 投手 | 173/74 | 左投左打 | 3年 | 率.237(38打数9安打) | 0 | 6 |
9番 | 前田 優太 | 中翼手 | 167/69 | 右投両打 | 3年 | 率.342(38打数13安打) | 0 | 5 |
まとめ
池谷投手、竹内投手という2人。
どちらがエースと名乗っても遜色ないレベルの高い投手が揃っています。
彼らがチームの中心であり、その投手力こそが選抜出場の大きな原動力となりました。
春の選抜は打撃力もさることながら、そのチームの投手力が高いほど上位に躍進してくる可能性が高いと言えます。
エース格のピッチャーを2人揃える静岡高校は、今大会の台風の目となる可能性を大いに秘めており、古豪にふさわしい試合を見せてくれるのではないでしょうか。
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