左の即戦力スラッガーとして期待されながら、1年目は1軍に昇格することすらできなかった中日・石岡諒太選手。
プロの世界ではまだ目覚めていない将来の主軸候補は、果たして2年目の今季覚醒するでしょうか。
石岡諒太の経歴・生い立ち
石岡諒太選手は1992年5月25日生まれ、兵庫県神戸市出身です。
石岡 諒太(いしおか りょうた)-中日ドラゴンズ (2016 – )
生年月日 | 1992年5月25日(歳) |
出身地 | 兵庫県神戸市 |
身長 | 187cm |
体重 | 90kg |
ポジション | 一塁手・外野手 |
投打 | 左投左打 |
プロ入り | 神戸国際大附〜JR東日本〜中日2015年 ドラフト6位 |
2016年ファーム成績 | 試26 率.289(76打22安打)本0 点2 盗1 |
小学2年の時に地元の少年野球チームに入ったのが野球を始めたきっかけでした。
中学でも野球を続け、高校は地元の神戸国際大付属高校に進学。
神戸国際大付属時代 – ( 2008 – 2011)
2年の秋には1番・ファーストとしてレギュラーとなり、秋の大会では打率3割4分4厘というハイアベレージをマーク。
リードオフマンとして近畿大会優勝にも大きく貢献しました。
3年春の選抜大会に出場したのが、石岡選手にとっては唯一の甲子園での経験。
自身は打席で結果を残すことができず、チームも初戦敗退となってしまいました。
第82回選手権京都大会 -石岡選手 神戸国際大付3年時 ( 2010 )
回戦 | 対戦校 | 勝敗 | |
一回戦 | 帝京(東京) | ● | 2-3 |
甲子園成績 – ( 選抜:帝京戦 )
年度 | 試合 | 打率 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 三振 | 四球 | 出塁率 |
2010 | 1 | .000 | 4/0 | 0 | 0 | 2 | 0 | .000 |
JR東日本 – ( 2011 – 2015 )
高校時代は目立った成績を収めることはできませんでしたが、その後入社した JR東日本では1年目からレギュラーに定着。
その年の都市対抗野球ではチームの優勝に大きく貢献し若獅子賞を受賞しました。
翌年も都市対抗でチームは準優勝を果たし、その時は3番打者として活躍。
JR東日本打撃成績 – ( 公式戦 )
年度 | 試合 | 打率 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 三振 | 四球 | 出塁率 |
11〜15 | 23 | .213 | 89/19 | 0 | 10 | 23 | 7 | .271 |
国際大会打撃成績
年度 | 試合 | 打率 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 三振 | 四球 | 出塁率 |
13〜14 | 8 | .556 | 9/5 | 0 | 3 | 0 | 5 | .714 |
ドラフト会議 – ( 2015 )
社会人となり急成長をしたことがプロからの注目を集め、入社5年目の2015年ドラフト会議で中日から6位指名を受け入団することになりました。
ドラフト指名選手 – ( 中日ドラゴンズ )
1位 | 小笠原 慎之介 | 投手 | 東海大学付属相模高 |
2位 | 佐藤 優 | 投手 | 東北福祉大学 |
3位 | 木下 拓哉 | 捕手 | トヨタ自動車 |
4位 | 福敬 登 | 投手 | JR九州 |
5位 | 阿部 寿樹 | 内野手 | Honda |
6位 | 石岡 諒太 | 内野手 | JR東日本 |
ちなみ石岡選手はプライベートではまだ独身で、彼女の噂も特にありませんでした。
石岡諒太プロ入り後の活躍は?
1年目の石岡選手は故障との戦いでした。
入団直後の新人合同自主トレの際に腰痛を発症し、その後の検査の結果椎間板ヘルニアであることが発覚。
プロのスタートはいきなり手術となってしまいました。
そのため1年目のシーズンは1軍に合流することは一度もなく、2軍でもわずか26試合の出場にとどまりました。
ウエスタン・リーグ打撃成績 -2016年
年度 | 試合数 | 打率 | 打点 | 本塁打 | 盗塁 | 犠打 | 三振 | 出塁率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2016年(24) | 26 | .289(76打数22安打) | 2 | 0 | 1 | 0 | 15 | .329 |
しかし2年目の今シーズンは春季キャンプで1軍メンバーに呼ばれ、オープン戦ではホームランを放つなど、徐々に1軍の首脳陣にもアピールを見せています。
オープン戦打撃成績 -2017年
年度 | 試合数 | 打率 | 打点 | 本塁打 | 盗塁 | 犠打 | 三振 | 出塁率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2017年(24) | 18 | .267(45打数12安打) | 5 | 1 | 2 | 1 | 11 | .353 |
そんな石岡選手の守備力はチームでも屈指で、一塁だけでなく外野を守ることも出来ます。
また50m5秒9という俊足も魅力です。
打撃も本来はミート力があり、走攻守三拍子揃った素質の高い選手です。
石岡諒太2017年の覚醒はあるか?
昨季即戦力と期待されながら、故障の影響で、戦力となることが出来なかった石岡選手。
まだその素質をプロの世界で見せることができていません。
今季春季キャンプでは1軍メンバーに選ばれ、オープン戦ではホームランを放つこともできました。
1軍の首脳陣に石岡選手という存在をアピールできたのは確かでしょう。
もともと走攻守三拍子揃った選手ですし、シュアな打撃をアピールできれば左の代打からでも、徐々に戦力となっている可能性はあるでしょう。
そこから少しずつ積み上げていけば、今シーズン、覚醒する要素は十分に持ち合わせています。
中日ドラゴンズ打線 (2016年度)
1番 | 大島 洋平 | センター | 試143 率.292(599打数175安打)本3 点27 盗26 |
2番 | 荒木 雅博 | セカンド | 試93 率.246(289打数71安打)本1 点16 盗13 |
3番 | 平田 良介 | ライト | 試118 率.248(416打数103安打)本14 点73 盗4 |
4番 | ビシエド | ファースト | 試119 率.274(416打数114安打)本22 点68 盗1 |
5番 | ナニータ(退団) | レフト | 試92 率.299(319打数91安打)本8 点35 盗0 |
6番 | 福田 永将 | サード | 試89 率.267(270打数72安打)本10 点37 盗0 |
7番 | 堂上 直倫 | ショート | 試131 率.254(456打数116安打)本6 点46 盗1 |
8番 | 杉山 翔大 | キャッチャー | 試104 率.260(269打数70安打)本3 点27 盗1 |
9番 | 大野 雄大 | ピッチャー | 登19 防3.54(7勝10敗)投129.2 振85 |
まとめ
1年目は故障の影響で、即戦力の期待に応えることが出来なかった石岡選手。
悔しい思いと焦りが交錯していることでしょう。
しかし、素質の高さは注目されています。
俊足で守備も定評があるだけに、1軍では様々な起用法が考えられる選手でもあります。
わずかなチャンスから1軍定着できれば、覚醒の日もけして遠くはありません。