高校生スラッガードラフトの目玉は、広陵・中村奨成や早稲田実・清宮幸太郎の名前が思い浮かびますが、忘れてはいけないのは大阪・履正社の安田尚憲選手です。
プロからも注目されている安田選手とは果たしてどのような選手なのでしょうか?
安田尚憲の経歴・生い立ち
安田 尚憲(やすだ ひさのり)-履正社高校 (2015 – 2018)
生年月日 | 1999年4月15日(歳) |
出身地 | 大阪府吹田市 |
身長 | 188cm |
体重 | 92kg |
ポジション | 内野手 |
投打 | 右投左打 |
プロ入り | 豊津第一小学校〜豊津中学校〜履正社高校 |
備考 | 遠投100m 50m6秒6 |
安田尚憲(やすだ ひさのり)選手は1999年4月15日生まれ、大阪府吹田市出身です。
お父さんは2014年の全国高校駅伝で優勝した大阪薫英女学院高校の監督を務めている安田功さんです。
安田 功(やすだ いさお)-大阪薫英女学院高校:陸上部監督
お母さんはやり投げで国体出場経験もあります。
また安田選手にはお兄さんがいます。
兄の安田亮太さんは社会人野球「三菱重工名古屋」の捕手でキャプテンを務めています。
安田 亮太(やすだ りょうた)-三菱重工名古屋硬式野球部:野球部
安田選手自身は、豊津第一小6年時に阪神タイガースJrのメンバーにも選ばれるほど、小学生時代から高い野球センスを持っていました。
スポーツ万能なご両親から生まれた安田尚憲さんは、スポーツのサラブレッド。
まさに安田家は、スポーツ一家なのです。
安田尚憲の中学時代
小学校を卒業した安田選手は、地元・豊津中学校に進学します。
中学の野球部には所属せず、地元野球チームである「レッドスターベースボールクラブ」に所属。
ここで硬式野球を始めることになります。
この「レッドスターベースボールクラブ」のオーナーは、その名前から分かるように、元阪神で盗塁王にも輝いた赤星憲広さんです。
小学校のときには元阪神・亀山努さんが監督を務める阪神タイガースJrに所属。
中学では赤星さんがオーナーのクラブチームに所属していたと聞くと、大阪という土地柄もありますが、何かと阪神に縁があるようです。
履正社高校 進学後
身長188cm、体重92kgというプロも顔負けの体格を誇る安田選手は、その見た目通り、パワーあふれる打撃が大きな魅力です。
履正社1年生 ( 2015年 )
近年高校球界で屈指の強豪校となった履正社高校で1年生時からベンチ入り。
秋にはクリーンアップを任されるほどになりました。
履正社2年生 ( 2016年 )
2年の春には練習試合だけで、21本のホームランを放ち、チームの4番に。
夏の大阪府大会では5割を超える打率で甲子園出場に大きく貢献。
その年の甲子園でもホームランこそなかったものの、外野を抜けるような長打を披露しました。
夏の甲子園には、四番として出場し高川学園(山口)横浜を下し3回戦・常総学院戦で敗退。
夏甲子園打者成績 ( 2016年 )
試合 | 打数 | 安打 | 打率 | 打点 | 本塁打 | 盗塁 |
3 | 12 | 4 | .333 | 1 | 0 | 0 |
夏大会終了後も4番として活躍。
秋季〜明治神宮大会 打者成績 ( 2016年 )
試合数 | 打数 | 安打 | 打率 | 打点 | 本塁打 | 盗塁 |
16 | 50 | 21 | .420 | 22 | 4 | 2 |
履正社3年生 ( 2017年 )
明治神宮大会で優勝し選抜出場を果たします。
早実・清宮と共に大会屈指・西のスラッガーとして注目を浴びます。
選抜甲子園打者成績 ( 2017年 )
試合 | 打数 | 安打 | 打率 | 打点 | 本塁打 | 盗塁 |
5 | 17 | 7 | .412 | 3 | 1 | 0 |
通算 8 | 29 | 11 | .379 | 4 | 1 | 0 |
夏大阪予選 打者成績 ( 2017年 )
試合 | 打数 | 安打 | 打率 | 打点 | 本塁打 | 盗塁 |
7 | 19 | 12 | .632 | 13 | 3 | 1 |
高校通算65本のホームランを放ちながらも、しっかりとしたスイングで高打率をマークしています。
積極的なバッティングスタイルとその長打力、そして人材が不足しているサードの長距離砲として、プロのスカウトからも上位候補として注目を集めています。
進路は
1大会通算本塁打記録を更新した広陵・中村奨成選手。
史上最多となる高校通算本塁打を放った早稲田実・清宮幸太郎選手。
毎日のように注目される中で、安田選手の影が薄くなってきたような印象を受けますが、プロのスカウトの目からすればそんなことは決してありません。
現在安田選手はプロ志望していると言われています。
長打力がありサードを守るということ、さらに今年のドラフトは不作とされていることも考えると、これだけの逸材はなかなかいません。
スラッガーが欲しい球団から上位指名される可能性は十分にあるでしょう。
まとめ
プロ志望している安田選手。
高校通算65本塁打のパンチ力もさることながら、三塁を守れるのは大きな魅力で、今年の数少ないドラフトの目玉選手の1人です。
大阪という土地柄、阪神と縁が深いように思われますが、果たして安田選手はどの球団から指名を受けるのでしょうか。
今話題になっている清宮幸太郎選手や中村奨成選手を超えられる可能性を十分に秘めています。