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近年は大阪桐蔭高校とともに大阪府下でトップを争う強豪となった履正社高校。
3年ぶり7回目となる今回の選抜高校野球では優勝候補の最有力です。
果たしてその実力はどのようなものかチェックしてみましょう。
2017年・履正社 (りせいしゃ)高校の実績は?
全国大会の戦績 -履正社高校(大阪)
大会 | 出場回数 | 勝敗 | 優勝 | 準優勝 | ベスト4 |
春の選抜 | 6回 | 9勝6敗 | 0 | 1 | 1 |
夏の選手権 | 3回 | 3勝3敗 | 0 | 0 | 0 |
甲子園通算 | 9回 | 12勝9敗 | 0 | 1 | 1 |
履正社高校といえばエース・竹田 祐(たけだ ゆう)投手。
そして野手ではプロ注目の3番・安田 尚憲(やすだ ひさのり)選手。
4番・若林 将平(わかばやし しょうへい)選手という投打の軸がしっかりしたチームです。
秋季大阪大会
昨年2016年の秋に行われた秋季大阪大会では、準決勝で大阪府下最大のライバル校である大阪桐蔭高校を7対4で下しました。
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しかし決勝戦では上宮太子高校を相手に3回までに9点を失うという波乱の展開で、まさかの大差での敗戦となりました。
秋季大阪大会 ( 2016年成績:準優勝 )
回戦・対戦校 | |||
---|---|---|---|
一回戦 | 柴崎 | ○ | 24-0 |
二回戦 | 大阪市立 | ○ | 14-1 |
三回戦 | 西野田工科 | ○ | 10-0 |
四回戦 | 大体大浪商 | ○ | 8-1 |
五回戦 | 関西創価 | ○ | 10-2 |
準々決勝 | 大商大堺 | ○ | 9-2 |
準決勝 | 大阪桐蔭 | ○ | 7-4 |
決勝 | 上宮太子 | ● | 3-10 |
秋季近畿大会
秋季近畿大会では順当に勝ち上がり、準決勝では滋賀学園高校を6対3。
決勝では神戸国際大付属高校を8対2で下し11年ぶり2回目の優勝を果たします。
その結果、明治神宮野球大会に近畿地区代表として出場。
秋季近畿大会 ( 2016年成績:優勝 )
回戦・対戦校 | |||
---|---|---|---|
一回戦 | 育英(兵庫) | ○ | 8-1 |
準々決勝 | 高田商(奈良) | ○ | 7-0 |
準決勝 | 滋賀学園(滋賀) | ○ | 6-3 |
決勝 | 神戸国際大付(兵庫) | ○ | 8-2 |
明治神宮大会
近畿大会では他を寄せ付けない強さを発揮した履正社高校は、明治神宮大会初戦で東北大会の覇者である仙台育英高校を撃破。
その後も順当に勝ち進み、決勝戦ではプロ注目のスラッガー清宮幸太郎選手率いる早稲田実業高校を相手に4回表に打線が爆発し、一挙に7点を奪い、乱打戦を制し、見事に優勝を飾りました。
東の清宮、西の安田と注目する東西のスラッガーがそしてホームランを放つなどインパクトの強い試合となりましたが、軍配は履正社高校に上がりました。
▲ 三回表履正社1死一、三塁、安田選手が右越え3ラン。
明治神宮大会 ( 2016年成績:優勝 )
回戦・対戦校 | |||
---|---|---|---|
一回戦 | 仙台育英(宮城) | ○ | 5-1 |
準々決勝 | 福井工大福井(福井) | ○ | 4-3 |
準決勝 | 札幌第一(北海道) | ○ | 7-3 |
決勝 | 早稲田実(東京) | ○ | 12-6 |
今回の選抜高校野球では明治神宮大会覇者の実績を引きさげて、堂々の優勝候補として出場します。
履正社高校の戦績 -3年ぶり7回目
チーム成績 | |||
---|---|---|---|
試合数 | 16 | 打 率 | .358 |
勝 利 | 15 | 本塁打 | 15 |
敗 戦 | 1 | 犠打飛 | 46 |
得 点 | 1試合平均 8.8 | 盗 塁 |
10 |
失 点 | 1試合平均 2.1 | 失 策 | 18 |
2017年選抜の注目選手は?
エース右腕の竹田祐投手
明治神宮大会では20.1イニングを投げてわずか1失点の好投。
とりわけ早稲田実業高校との決勝戦では控えピッチャーの乱調からから、3回途中マウンドに上がり、その後の早稲田実業打線を見事に封じました。
竹田 祐(たけだ ゆう)3年 – 履正社:182cm83kg 右投右打 MAX145km
登板 | 完投 | 完封 | 投球回 | 自責点 | 安打 | 三振 | 四死球 | 防御率 |
14 | 7 | 1 | 82.0 | 17 | 74 | 73 | 28 | 1.87 |
最速145kmのストレートに加え、抜群の切れ味を誇るスライダーが武器です。
注目のスラッガー安田尚憲選手
打線は何と言っても3番4番の破壊力がチームの軸となっています。
3番を担うのはプロでも注目のスラッガー・安田尚憲選手です。
安田 尚憲(やすだ ひさのり)3年 – 履正社:188cm92kg 右投左打 三塁手 50m6秒7
試合数 | 打数 | 安打 | 打率 | 打点 | 本塁打 | 盗塁 |
16 | 50 | 21 | .420 | 22 | 4 | 2 |
パワフルなスイングから高校通算42本塁打をマーク。
明治神宮大会決勝でも一発を放ちました。身長188cm 体重92キロというプロ顔負けの体格から繰り出される打球は目を見張るものがあります。
四番・若林将平選手
強力打線の4番を担う若林将平選手のパワフルな打撃が魅力のスラッガー。
若林 将平(わかばやし しょうへい)3年 – 履正社:181cm86kg 右打右投 外野手 50m6秒7
試合数 | 打数 | 安打 | 打率 | 打点 | 本塁打 | 盗塁 |
16 | 62 | 28 | .452 | 24 | 3 | 0 |
長打力と勝負強さを兼ね備え、安田選手と共に16試合で20打点越えをマーク。
三番・安田選手と四番・若林選手のツープラトンは相手にとって大きな脅威を与えます。
その他の注目選手は?
さらに、堅実な打撃とショートの守りが魅力の西山虎太郎選手。
▲ 西山虎太郎選手(履正社)2年:180cm64kg 右打左投 遊撃手
打数 | 安打 | 打率 | 打点 | 本塁打 |
60 | 15 | .250 | 12 | 0 |
1年生ながらシュアで勝負強い打撃が魅力の筒井太成選手ら、投打にわたって注目選手が多いのも強さの秘密です。
▲ 筒井太成選手(履正社)2年:172cm78kg 右打左投 中翼手
打数 | 安打 | 打率 | 打点 | 本塁打 |
52 | 22 | .423 | 19 | 0 |
履正社高校 主なスタメン(2016年秋季大会成績)
打順 | 選手 | 守備 | 身長/体重 | 投打 | 学年 | 打撃成績 | 本 | 点 |
1番 | 石田 龍史 | 右翼手 | 174/80 | 右投右打 | 3年 | 率.417(60打数25安打) | 2 | 9 |
2番 | 西山 虎太郎 | 遊撃手 | 180/64 | 右投左打 | 2年 | 率.250(60打数15安打) | 0 | 12 |
3番 | 安田 尚憲 | 三塁手 | 188/92 | 右投左打 | 3年 | 率.420(50打数21安打) | 4 | 22 |
4番 | 若林 将平 | 左翼手 | 181/86 | 右投右打 | 3年 | 率.452(62打数28安打) | 3 | 24 |
5番 | 筒井 太成 | 中翼手 | 172/78 | 右投左打 | 2年 | 率.423(52打数22安打) | 0 | 19 |
6番 | 竹田 祐 | 投手 | 182/83 | 右投右打 | 3年 | 率.294(34打数10安打) | 2 | 8 |
7番 | 松原 任耶 | 一塁手 | 186/64 | 右投右打 | 2年 | 率.409(22打数9安打) | 0 | 8 |
8番 | 溝辺 冬輝 | 二塁手 | 167/64 | 右投右打 | 3年 | 率.300(20打数6安打) | 0 | 2 |
9番 | 片山 悠 | 捕手 |
174/83 | 右投右打 | 3年 | 率.292(48打数14安打) | 2 | 13 |
まとめ
エースの安定感、公式戦16試合で15本塁打とパンチ力があり、チーム打率が3割5分以上と確実性もあります。
ただエースである竹田投手以外の投手が今一つピリッとしないのは唯一の弱点か。
打線の破壊力は本大会出場校の中でも屈指であるだけに、エースをどこまで援護できるかが優勝への大きな鍵を握りそうです。
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