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巨人外れドラフト1位吉川尚輝 その評価・経歴は?

巨人外れドラフト1位吉川尚輝 その評価・経歴は?巨人は今季のドラフト会議でドラフト1位指名で2度の競合があり、いずれも抽選で外した末に外れ1位で中京学院大学・吉川尚輝選手を指名しました。

今ドラフトで屈指の遊撃手として注目されている吉川選手。

果たしてどんな経歴で、プロからはどのように評価されているのでしょうか。

2016年 ドラフト1位指名

X1位 田中 正義 投手 創価大
X1位 佐々木 千隼 投手 桜美林大
1位 吉川 尚輝 内野手 中京学院大

吉川尚輝選手の経歴・生い立ち

吉川尚輝選手は1995年2月8日生まれで、岐阜県出身です。

ご両親と2人のお兄さんがいる、5人家族の中で育ちました。

小学2年の頃から野球を始め、中学進学後もシニアリーグに所属。

実はそのチームの監督が吉川選手のお父さんだったのです。

お父さんは甲子園に出場した経験もあるほどで、いくら実の子どもとはいえ、他の子どもたちと同じように接し、鍛えられたようです。

吉川 尚輝(よしかわ なおき)-読売ジャイアンツ (2017 – )

吉川 尚輝(よしかわ なおき)巨人ドラフト1位

生年月日 1995年2月8日(21歳)
出身地 岐阜県羽島市
身長 177cm
体重 79kg
ポジション 内野手
投打 右投左打
プロ入り 中京学院大〜2016年 ドラフト1位
備考 遠投97m/50m5秒7

▼  試合観戦後の母・陽子さん(右)と父・好さんと笑顔で握手する中京学院大・吉川選手。

吉川 尚輝(母・陽子さん、父・好さん)

その後、地元である岐阜県の中京高校に進学します。

強豪校の中でも、1年の夏からサードのレギュラーに定着し、やがてショートを守るようになります。

シュアな打撃と俊足で、チームのリードオフマンとして活躍しましたが、甲子園に出場することは出来ませんでした。

中京高校 甲子園通算成績

大会 出場回数 勝敗 優勝 準優勝 ベスト4
春の選抜 2回 2勝5敗 0 0 0
夏の選手権 6回 7勝6敗 0 0 0
甲子園通算 8回 9勝11敗 0 0 0

その後、中京学院大学に進学し、1年生のときからショートのレギュラーとして活躍しました。

吉川 尚輝(よしかわ なおき)

2度の首位打者、さらに4年秋には本塁打王も獲得するほどでした。

ミートセンスあふれる打撃と、意外なパンチ力、そして50m5秒7の優れた俊足、広い守備範囲。

吉川 尚輝(よしかわ なおき)

そのプレーはプロスカウトをうならせるもので、一躍ドラフト上位候補に上り詰め、巨人のドラフト位となったのです。

吉川 尚輝(よしかわ なおき)巨人ドラフト1位

2016年 ドラフト

1位 吉川 尚輝 内野手 中京学院大学
2位 畠 世周 投手 近畿大学
3位 谷岡 竜平 投手 東芝
4位 池田 駿 投手 ヤマハ
5位 高田 萌生 投手 創志学園高
6位 大江 竜聖 投手 二松学舎大付高
7位 リャオ・レンレイ 投手 岡山共生高卒

吉川尚輝選手が評価された訳

中京学院大学といえば、かつては中央球界でも無名の存在でしたが、その名前を一躍有名にしたのが、広島のセカンドを守る菊池涼介選手でしょう。

規格外の守備範囲と華麗なボールさばきで、何度も投手のピンチを救った守備力は、今や球界でもトップであり、大リーグからも一目おかれる存在となっています。

菊池 涼介(きくち りょうすけ)-広島東洋カープ (2012 – )

菊池涼介(広島カープ)

生年月日 1990年3月11日(26歳)
出身地 東京都東村山市
身長 171cm
体重 69kg
ポジション 内野手
投打 右投右打

2016年 菊池選手 打撃成績

年度 試合数 打率 打点 本塁打 盗塁 OPS
2016年(26) 141 .315 56 13 13 .790
通算:プロ5年 632 .282 215 45 75 .713

実は、吉川尚輝選手のショートの守備は、菊池選手にも勝るとも劣らないと言われています。

吉川 尚輝(よしかわ なおき)

シュアな打撃で大学通算131安打を放ち、50m5秒7の超俊足。

守備範囲が非常に広く、フットワークも軽く、非常にプレーが軽快です。

走攻守すべてに優れており、流れを相手に渡さない卓越した守備力は、まさに菊池2世といえるでしょう。

それこそが吉川選手が評価を高めた理由なのです。

中京学院大時代 打撃成績

年度 試合 打率 安打 本塁打 打点 盗塁
13春〜16秋 90 .366 358/131 3 49 44

全国大会 打撃成績

年度 試合 打率 安打 本塁打 打点 盗塁
2016 5 .364 22/8 0 2 2

国際大会 打撃成績

年度 試合 打率 安打 本塁打 打点 盗塁
2016 5 .286 14/4 0 0 1

吉川 尚輝(よしかわ なおき)

性格も非常に良く、それでいて、こうと決めたら実行するという精神力も高いようです。

当初進学予定だった亜細亜大学が自分に合わないと感じたことで、中京学院大学に進学することになったとか。

その時は両親に猛反対されながらも、説得したようです。

それだけ、一途な気持ちが強いのでしょう。

来季の活躍・レギュラーの可能性は?

巨人の内野手争いと言えば、ファーストは阿部慎之助選手、サードは村田修一選手と2人のベテランがいます。

そして、ショートは今季首位打者を獲得した坂本勇人選手がいます。

坂本 勇人(さかもと はやと)-読売ジャイアンツ (2007 – )

坂本勇人(巨人)

生年月日 1988年12月14日(27歳)
出身地 兵庫県伊丹市
身長 186cm
体重 83kg
ポジション 内野手
投打 右投右打
プロ入り 光星学院高校〜2011年 ドラフト2位
プロ通算成績 率.286(4905打数1402安打)本150 点578 盗124

ベテラン2人に関しては年齢的な不安要素も多分にあり、目下のところ、レギュラーが固定されているのはショートだけといえるでしょう。

吉川選手は大学時代はショートを守っていましたが、巨人ではセカンドを期待されているようです。

坂本選手との鉄壁の二遊間を組むことが、チームとして望まれているのでしょう。

巨人のセカンドと言えば、今季はクルーズ選手が中心でしたが、その他にも片岡選手、寺内選手と、多くの選手が守りました。

ルイス・クルーズ -読売ジャイアンツ (2016 – )

巨人クルーズ

生年月日 1984年2月10日(32歳)
出身地 メキシコ ソノラ州
身長 183cm
体重 95kg
ポジション 内野手
投打 右投右打
プロ入り 2000年 アマチュア・フリーエージェント
NPB通算成績 率.248(1252打数311安打)本43 点171 盗1

片岡 治大(かたおか やすゆき)-読売ジャイアンツ (2014 – )

片岡(巨人)

生年月日 1983年2月17日(33歳)
出身地 千葉県千葉市花見川区
身長 176cm
体重 78kg
ポジション 内野手
投打 右投右打
プロ入り 東京ガス〜2004年 ドラフト3巡目
プロ通算成績 率.266(4413打数1174安打)本66 点389 盗320

寺内 崇幸(てらうち たかゆき)-読売ジャイアンツ (2007 – )

寺内(巨人)

生年月日 1983年5月27日(33歳)
出身地 栃木県栃木市
身長 184cm
体重 74kg
ポジション 内野手
投打 右投右打
プロ入り JR東日本〜2006年 大学生・社会人ドラフト6巡目
プロ通算成績 率.217(793打数172安打)本4 点33 盗39

それだけレギュラーが定まっていないという課題があります。

当然、ここに上がった選手たちは吉川選手にとってはライバルということになるでしょう。

巨人でも長野久義選手のように1年目からレギュラーをとして活躍した事例もあります。

セカンドのポジションがレギュラー不在である中、吉川選手には十分にチャンスがあるのです。

巨人内野手 2016成績

試合数 選手 打率 安打 本塁打 打点 盗塁
143試合 村田 修一 .302 529/160 25 81 1
137試合 坂本 勇人 .344 488/168 23 75 13
91試合 阿部 慎之助 .310 335/104 12 52 0
81試合 クルーズ .252 298/75 11 37 0
55試合 寺内 崇幸 .129 31/4 0 1 0
32試合 片岡 治大 .222 81/18 2 4 4

まとめ

今季、広島カープが25年ぶりの優勝を成し遂げましたが、その背景にはショートを守る田中広輔選手、セカンドを守る吉川選手の先輩である菊池涼介選手という鉄壁の二遊間の存在がありました。

菊池 田中(広島)

かつては中日が「アライバ」コンビで鉄壁の二遊間を形成し、守備力でチームの力を高めたこともありました。

中日荒木

吉川選手は坂本選手と二遊間を組むことで、鉄壁の守備を作り出せるか、それこそが巨人再生の切り札となるかもしれません。

吉川尚輝

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