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昨年秋の秋季近畿大会では準優勝を飾り、7年ぶり4回目の選抜切符を勝ち取った兵庫・神戸国際大付属高校。
けして数多く甲子園に出場したわけではありませんが、2005年には選抜で準決勝まで進出した経験もあります。
その時以来の旋風を巻き起こせるでしょうか。
注目選手とともにチェックしてみましょう。
神戸国際大付の実績は?
選抜高校野球に出場するのは7年ぶり4度目の神戸国際大付属高校。
過去には2005年に準決勝まで進出したことがありました。
当時は準決勝で愛工大名電高校に接戦の末に敗れましたが、全国に名前をとどろかせ、近畿の強豪校の仲間入りをしました。
ちなみに夏の高校野球では2014年に初出場を果たしています が、初戦で敗れています。
全国大会の戦績 -神戸国際大付属高校(兵庫県)
大会 | 出場回数 | 勝敗 | 優勝 | 準優勝 | ベスト4 |
春の選抜 | 3回 | 3勝3敗 | 0 | 0 | 1 |
夏の選手権 | 1回 | 0勝1敗 | 0 | 0 | 0 |
甲子園通算 | 4回 | 3勝4敗 | 0 | 0 | 1 |
秋季兵庫大会
今年は完投能力があるピッチャーが2人おり、打線も中軸が安定しているのが神戸国際大付属高校の大きな特徴です。
その為、戦い方にも安定感がありました。
秋季兵庫大会では準々決勝で関西学院高校、
準決勝で神港学園高校と、兵庫県下の強豪校を撃破!
決勝ではこれもまた強豪の報徳学園高校を相手に、投手戦の末1点差を守りきり優勝を飾りました。
秋季兵庫大会 ( 2016年成績:優勝 )
回戦・対戦校 | |||
---|---|---|---|
地区大会2回戦 | 須磨東 | ○ | 11-1 |
地区大会準決勝 | 滝川 | ○ | 8-1 |
二回戦 | 加古川西 | ○ | (7回コールド)10-0 |
三回戦 | 明石商 | ○ | (延長11回)4-3 |
準々決勝 | 関西学院 | ○ | 4-1 |
準決勝 | 神港学園 | ○ | 6-3 |
決勝 | 報徳学園 | ○ | 2-1 |
秋季近畿大会
秋季近畿大会では準決勝で全国屈指の強豪校である大阪桐蔭高校と対戦。
終盤の8回に逆転を許しますが、最終回に一挙3点を奪い逆転に成功し、見事な逆転勝利で決勝にコマを進めました。
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この試合で4番・猪田選手はホームランを含む3安打2打点と、主砲として活躍しました。
惜しくも決勝では近畿では大阪桐蔭高校と並ぶ強豪である履正社高校を相手に敗れますが、今回の戦力は近畿でもトップクラスといえるでしょう。
秋季近畿大会 ( 2016年成績:準優勝 )
回戦・対戦校 | |||
---|---|---|---|
一回戦 | 近江(滋賀) | ○ | (7回コールド)8-2 |
準々決勝 | 上宮太子(大阪) | ○ | (7回コールド)11-3 |
準決勝 | 大阪桐蔭(大阪) | ○ | 5-3 |
3位決定戦 | 履正社(大阪) | ● | 2-8 |
神戸国際大付属高校の戦績 -7年ぶり4回目出場
チーム成績 | |||
---|---|---|---|
試合数 | 12 | 打 率 | .377 |
勝 利 | 11 | 本塁打 | 9 |
敗 戦 | 1 | 犠打飛 | 34 |
得 点 | 1試合平均 6.8 | 盗 塁 |
5 |
失 点 | 1試合平均 2.3 | 失 策 | 5 |
神戸国際大付の注目選手は?
神戸国際大付属高校は投打の軸がガッチリと高いレベルで安定しています。
ピッチャーでは黒田倭人投手と岡野佑大投手の2枚看板が注目されます。
黒田 倭人(くろだ やまと)3年 – 神戸国際大附:166cm65kg 左投左打 MAX139km
登板 | 完投 | 完封 | 投球回 | 自責点 | 安打 | 三振 | 四死球 | 防御率 |
10 | 6 | 1 | 62.0 | 7 | 32 | 61 | 10 | 1.02 |
黒田投手は身長166センチの小柄な左ピッチャーながら、最速139キロのストレートとスライダーなど変化球を交えたピッチングが持ち味です。
県大会決勝の報徳学園戦では15奪三振を記録しています。
また岡野投手は最速145km を誇るストレートは威力十分です。
岡野 佑大(おかの ゆうだい)3年 – 神戸国際大附:178cm68kg 右投左打 MAX145km
登板 | 投球回 | 自責点 | 安打 | 三振 | 四死球 | 防御率 |
6 | 36.0 | 12 | 36 | 26 | 16 | 3.00 |
黒田投手、岡野投手ともに完投するだけのスタミナも十分です。
また昨年秋の秋季近畿大会準決勝、大阪桐蔭高校との試合ではこの2枚看板の投手リレーで強豪を撃破しました。
▲ 大阪桐蔭戦:岡野佑大投手8イニング被安打7失点3。
▲ 大阪桐蔭戦:9回表に逆転、裏から黒田倭人投手へ継投し見事勝利!!
一方で打線の軸となっているのが4番の猪田和希選手です。
猪田 和希(いのだ かずき))3年 – 神戸国際大附:181cm78kg 右投右打 捕手
試合数 | 打数 | 安打 | 打率 | 打点 | 本塁打 | 盗塁 |
12 | 40 | 19 | .475 | 14 | 4 | 1 |
昨年秋の公式戦では通算4本塁打を放ちました。
そのパワフルな打撃だけでなく、新チームになってからはキャッチャーに転向。
2枚看板の投手をリードする重要な役割も担っています。
神戸国際大付属高校 主なスタメン(2016年秋季大会成績)
打順 | 選手 | 守備 | 身長/体重 | 投打 | 学年 | 打撃成績 | 本 | 点 |
1番 | 森田 貴 | 三塁手 | 174/68 | 右投右打 | 3年 | 率.277(47打数13安打) | 0 | 6 |
2番 | 後藤 貴大 | 二塁手 | 163/65 | 右投左打 | 3年 | 率.455(44打数20安打) | 1 | 5 |
3番 | 片岡 大和 | 右翼手 | 173/74 | 右投左打 | 3年 | 率.455(44打数20安打) | 1 | 12 |
4番 | 猪田 和希 | 捕手 | 181/78 | 右投右打 | 3年 | 率.475(40打数19安打) | 4 | 14 |
5番 | 北山 凌大 | 左翼手 | 180/78 | 右投左打 | 3年 | 率.200(20打数4安打) | 0 | 6 |
6番 | 大丸 侑也 | 中翼手 | 160/73 | 左投左打 | 3年 | 率.310(29打数9安打) | 0 | 9 |
7番 | 荒木 恵亮 | 一塁手 | 170/67 | 左投左打 | 3年 | 率.447(38打数17安打) | 0 | 6 |
8番 | 田淵 友二郎 | 遊撃手 | 172/72 | 右投右打 | 3年 | 率.270(37打数10安打) | 0 | 9 |
9番 | 黒田 倭人 | 投手 | 166/65 | 左投左打 | 3年 | 率.300(20打数6安打) | 0 | 2 |
まとめ
神戸国際大付属高校の大きな強みは打線の軸がしっかりしていることと、安定感のある投手が2人いることです。
何と言っても昨年秋、強豪の大阪桐蔭高校を倒した事は、その安定感と強さを証明したものになったことでしょう。
甲子園出場経験は決して多くない高校ではありますが、投打のバランスは今大会の出場校の中でも高いレベルにあると言ってもいいでしょう。
全国屈指の強豪がひしめく近畿大会で準優勝となっただけに、意外なダークホースとなる可能性は十分にあります。
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