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ソフトバンク・ドラ2古谷優人は、北の奪三振王!2017年将来左のエースになれるか?

ソフトバンク・ドラ2古谷優人は、北の奪三振王!2017年将来左のエースになれるか?全国的には高校野球界では無名の存在である北海道・江陵高校から最速154キロのストレートを投げ込む左ピッチャーが福岡ソフトバンクに入団しました。

その名前は古谷優人投手。

高卒ルーキーではあるものの、注目される左ピッチャーが果たして1年はどのようなシーズを過ごすのでしょうか。

古谷優人投手の経歴・生い立ち

古谷優人投手は1999年2月19日生まれ、北海道中川郡幕別町の出身です。

古谷 優人(ふるや ゆうと)- 福岡ソフトバンクホークス (2017 – )

古谷 優人(福岡ソフトバンク)

生年月日 1999年2月19日(歳)
出身地 北海道中川郡幕別町
身長 176cm
体重 76kg
ポジション 投手
投打 左投左打
プロ入り 江陵高〜 ソフトバンク2016年 ドラフト2位
球速・球種 MAX154km(スライダー・カーブ・チャンジ・フォーク)

ご両親とお兄さん、妹さんの5人家族で、親戚には千葉ロッテで2013年に先発で9勝を挙げた古谷拓哉投手がいます。

古谷 優人(家族)

古谷 拓哉(ふるや たくや)- 千葉ロッテマリーンズ (2006 – )

古谷拓哉(ロッテ)

生年月日 1981年7月14日(歳)
出身地 北海道北見市
身長 180cm
体重 74kg
ポジション 投手
投打 左投左打
プロ入り 駒大岩見沢高〜駒澤大〜日本通運〜ロッテ2005年 大学生・社会人ドラフト5巡目
NPB通算:9年 登148(先発:48) 防4.23(23勝15敗14ホールド)投353.0 振261

そんな古谷優人投手が野球を始めたのは小学3年の時のこと。

中学までは軟式野球をしていました。

江陵高等学校時代 – (2014 – 2017 )

その後、江陵高校に進学。

いきなり1年の春からエースを任され、春の十勝支部予選で帯広大谷高校を完封勝ちすると言う衝撃のデビューを飾ったのです。

古谷優人

その後、高校3年間を全てエースをしてすごしました。

3年夏の北海道予選では北北海道大会に進出。

釧路工業高校相手に1試合20奪三振という素晴らしいピッチングを展開。

ストレートも154キロに到達しました。

古谷 優人(江陵高等学校)

甲子園出場こそはならなかったものの、チームを史上初の北北海道大会ベスト4に導きました。

第98回選手権北北海道大会 -古谷投手3年時投手成績 (2016 )

 回戦・対戦校 投球回数 被安打 奪三振数 与四死球数 自責点
地区二回戦 帯広大谷 6-1 9.0 4 5 5 1
地区三回戦 帯広農 12-5 7.0 5 6 8 5
一回戦 網走桂陽 11-1 4.0 1 5 1 0
二回戦 旭川西 5-1 9.0 5 12 3 1
準々決勝 釧路工 3-0 9.0 3 20 1 0
準決勝 滝川西 1-3 8.0 6 12 5 3
計6試合 防:1.96 46.0 24 60 23 10

高校球界屈指の剛速球を持つ左腕だけに、無名校ではありますがプロスカウトは熱視線を送りました。

ドラフト会議 – (2016 )

多くの球団から注目された古谷投手は、2016年のドラフト会議で福岡ソフトバンクの2位指名を受け、入団することになったのです。

古谷 優人(江陵高等学校)ソフトバンクドラフト2位
▲ 2016年ソフトバンク2位(契約金6000万円、年俸700万円)背番号49

ドラフト指名選手 – ( 福岡ソフトバンクホークス  )

1位 田中 正義 投手 創価大
2位 古谷 優人 投手 江陵高
3位 九鬼 隆平 捕手 秀岳館高
4位 三森 大貴 内野手 青森山田高

そんな古谷投手がこれまで野球を続けた発奮材料となってきたのは、8歳年下の妹・みりあちゃんの存在が大きかったようです。

古谷 優人(妹:みりあ)

みりあちゃんは先天性サイトメガロウイルスによる小児脳梗塞により、言語障害や左半身の麻痺という障害を持っています。

そのため生まれた時から、将来的に歩いたり話したりすることは無理だろうと言われていました。

しかし古谷投手が野球をする姿を見て、「優人、頑張れ」と言葉を発したんだそうです。

古谷 優人(妹:みりあ)

これには周囲が驚いたそうで、古谷投手自身も妹の頑張りを励みに野球を頑張ってきたそうです。

兄と妹の兄弟愛が、古谷投手のプロへの道を切り開いたのでしょう。

ホークスドラフト2位古谷 左のエースに 体不自由な妹のため
小3のみりあちゃんは先天性サイトメガロウイルス感染症による小児脳梗塞のため、左半身のまひや言語障害が残った。肉親とはいえ古谷もどう接すればいいのかと戸惑った時期があったという。「小中学生のころは、障害者の方を見てどっちかというとばかにする人間だった」。中3の夏に軟式野球部の活動が終わると、空いた時間を使ってたびたび妹のリハビリに付き添い病院に行くようになった。左手で積み木をする簡単な動作を懸命に繰り返す姿を見ているうちに、何かが変わっていった。
「(江陵高の谷本)監督さんからも言われたけどそういう人を助けたいと思うようになった。何か役に立つことをしていきたい。小さなことからでも始められると思う」。具体的なことは今後検討していくつもりながら、父輝紀さんは「そういうことを言ってくれるようになったことがうれしい」と目を細めた。

古谷優人はどんな投手?

古谷優人投手の最大の持ち味は左腕から繰り出される最速154キロのストレートです。

古谷 優人(福岡ソフトバンク)

150キロ以上のストレートを投げ込める左ピッチャーというのは、今のプロ野球界でもほんのわずかしかいない稀有な存在です。

この豪快なストレートに加えて、切れ味の鋭いスライダーを交えたピッチングが持ち味です。

古谷 優人(福岡ソフトバンク)

3年夏の北北海道大会では釧路工業高校を相手に8連続三振を含む20個の三振を奪いました。

さらにフォークやチェンジアップといった変化球も持っています。

2017年の起用法は?

古谷 優人(福岡ソフトバンク)

近年福岡ソフトバンクは高校生主体のドラフトを展開しています。

どんなに素晴らしい素材であっても、すぐに1軍で起用しようとせず、3軍まである福岡ソフトバンク独自の育成システムを活用し、じっくりと育てていくのがチーム方針です。

2016年育成指名選手 – ( 福岡ソフトバンクホークス  )

育成1位 大本 将吾 外野手 帝京五高
育成2位 長谷川 宙輝 投手 聖徳学園高
育成3位 田城 飛翔 外野手 八戸学院光星高
育成4位 森山 孔介 内野手 藤沢翔陵高
育成5位 清水 陸哉 外野手 京都国際高
育成6位 松本 龍憲 内野手 崇徳高

ファーム専用球場もがあり育成環境が整っていることは、古谷投手にとっても心強いことでしょう。

若鷹の聖地タマスタ筑後
▲ファーム専用の最新設備が整った「タマホームスタジアム筑後」

古谷投手に関しても例に漏れず、球団としてはまず1年にはしっかりと基礎を築いていく方針のようです。

古谷 優人(福岡ソフトバンク)

しかも福岡ソフトバンクは戦力の層が厚いため、今すぐに高卒ルーキーのピッチャーを1軍で起用しなければならないという状況ではありません。

だからこそ、将来の左のエースを目指してじっくり育成することになるのでしょう。

まとめ

障害を抱える妹さんから刺激を受け、そして励まされ、プロの世界への扉を開いた古谷優人投手。

兄と妹の心の絆が強く感じられます。

妹さんが障害を少しずつ克服し、元気であり続けるために、お兄ちゃんはプロの世界で頑張り、そして1軍で結果を残すことが大きな目標となるのでしょう。

妹さんのために、1軍のマウンドで奮闘するその日が、何年か後にきっと訪れることでしょう。

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