智弁学園 – 高松商 決勝戦へ向けて
第88回選抜高校野球 大会11日目 3月31日(木)決勝戦 12:30開始〜
智弁学園 (奈良) |
2
|
ー |
1
|
高松商 (香川) |
出典:http://headlines.yahoo.co.jp/
決勝戦は奈良・智弁学園高と香川・高松商高の対決となりました。
春夏通じて初の決勝戦となる智弁学園高は、
奈良県勢では1997年の天理高以来の選抜制覇をめざします。
対して高松商高は春夏ともに2度の優勝経験がある古豪。
優勝すれば香川県勢では1995年の観音寺中央高以来、
高松商高としては55年ぶりなります。
昨年秋の明治神宮大会の覇者だけに、それに続く栄冠まで目前となりました。
ともに準決勝は投手戦を制しました。
春の大会は投手力があるチームが勝つ傾向にありますが、
立て続けにある試合、そして智弁学園高・村上頌樹投手、
高松商高・浦大輝投手ともに完投しました。
最後の力を振り絞るマウンドとなりますが、
打線がいかに先手を奪うかがカギとなります。
智弁学園高はリードオフマンで準決勝ではサヨナラタイムリーを放った納大地選手。
ラッキーボーイとなっているだけに要注目です。
高松商高は4番以降の植田兄弟、美濃晃成選手の好調打線が機能するか注目です。
智弁学園 – 高松商 データ比較
一回戦 智弁学園(奈良) 4 – 0 福井工大福井(福井)
二回戦 智弁学園(奈良) 4 – 1 鹿児島実(鹿児島)
準々決勝 智弁学園(奈良) 6 – 0 滋賀学園(滋賀)
準々決勝 智弁学園(奈良) 2 – 1 龍谷大平安(京都)
一回戦 高松商(香川) 7 – 6 いなべ総合(三重)
二回戦 高松商(香川) 5 – 1 創志学園 (岡山)
準々決勝 高松商(香川) 17 – 8 海星 (長崎)
準々決勝 高松商(香川) 4 – 2 秀岳館(熊本)
智弁学園 打撃成績 打率.325
打数 | 得点 | 安打 | 打点 | 三振 | 四死球 | 犠打飛 | 盗塁 | 失策 | 本塁打 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1回戦 | 29 | 4 | 9 | 4 | 6 | 4 | 3 | 3 | 1 | 0 |
2回戦 | 27 | 4 | 5 | 3 | 5 | 5 | 3 | 1 | 1 | 1 |
準々決勝 | 29 | 6 | 12 | 6 | 5 | 4 | 5 | 1 | 0 | 0 |
準決勝 | 32 | 2 | 12 | 2 | 8 | 3 | 2 | 0 | 1 | 0 |
合計 | 117 | 16 | 38 | 15 | 24 | 16 | 13 | 5 | 3 | 1 |
高松商 打撃成績 打率.336
打数 | 得点 | 安打 | 打点 | 三振 | 四死球 | 犠打飛 | 盗塁 | 失策 | 本塁打 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1回戦 | 31 | 7 | 9 | 6 | 3 | 6 | 4 | 1 | 1 | 0 |
2回戦 | 34 | 5 | 9 | 5 | 5 | 8 | 1 | 1 | 0 | 1 |
準々決勝 | 39 | 17 | 22 | 17 | 3 | 8 | 5 | 5 | 4 | 1 |
準決勝 | 39 | 4 | 8 | 4 | 7 | 2 | 0 | 2 | 2 | 0 |
合計 | 143 | 33 | 48 | 32 | 18 | 24 | 10 | 9 | 7 | 2 |
智弁学園 村上頌樹投手 防御率0.25
投球回数 | 打者数 | 被安打 | 奪三振数 | 与四死球数 | 失点 | 自責点 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1回戦 | 9 | 38 | 10 | 7 | 1 | 0 | 0 |
2回戦 | 9 | 36 | 6 | 7 | 4 | 1 | 1 |
準々決勝 | 9 | 29 | 2 | 8 | 1 | 0 | 0 |
準決勝 | 9 | 37 | 7 | 4 | 4 | 1 | 0 |
合計 | 36 | 140 | 25 | 26 | 10 | 2 | 1 |
高松商 浦大輝投手成績 防御率2.76
投球回数 | 打者数 | 被安打 | 奪三振数 | 与四死球数 | 失点 | 自責点 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1回戦 | 7回1/3 | 31 | 7 | 3 | 1 | 6 | 5 |
2回戦 | 9 | 31 | 5 | 4 | 2 | 1 | 1 |
準々決勝 | 5回1/3 | 25 | 6 | 4 | 1 | 4 | 3 |
準決勝 | 11 | 42 | 10 | 7 | 2 | 2 | 1 |
合計 | 32回2/3 | 129 | 28 | 18 | 6 | 13 | 10 |
準決勝 智弁学園 – 龍谷大平安 試合結果
第88回選抜高校野球 大会10日目 3月30日(水)準決勝 第1試合11:00〜
学校名 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
龍谷大平安 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 7 | 0 |
智弁学園 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2X | 2 | 12 | 1 |
4年連続40回目の選抜出場となる京都・龍谷大平安高と
2年ぶり10回目の出場となった奈良・智弁学園高。
ともに高校野球の名門で近畿勢同士の対決となった準決勝1試合目。
ここまで龍谷大平安高は左腕エースの市岡奏馬投手、
智弁学園高は右腕エースの村上頌樹投手が安定感抜群の投球で守り勝ってきました。
エースの安定感が際立つ両校ですが、準決勝はまさにそれにふさわしい投手戦となりました。
3回表、龍谷大平安高は2死1塁の場面で、4番・橋本和樹選手の
レフト前ヒットを相手が後逸したことで、ランナーが一気に生還し、先制点を奪います。
その後は龍谷大平安・市岡奏馬投手、智弁学園・村上頌樹投手が
それぞれランナーを出しながらも粘りのピッチングで、息詰まる投手戦に。
しかし、野球はゲームセットまで分からないものです。
9回裏、智弁学園高の攻撃は1死から3連打で満塁とすると、
1番・納大地選手がセンターへ逆転サヨナラの2点タイムリー。
追い込まれてからの大逆転で、智弁学園高は春夏通じて初の決勝進出を決めました。
熾烈な投手戦を制し、ますます勢いを加速させ、決勝の舞台に臨みます。
準決勝 秀岳館 – 高松商 試合結果
第88回選抜高校野球 大会10日目 3月30日(水)準決勝 第2試合13:30〜
学校名 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 計 | 安 | 失 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
高松商 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 4 | 8 | 2 |
秀岳館 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 10 | 1 |
1924年に始まった選抜高校野球の第1回優勝校で
20年ぶり26回目の出場となった香川・高松商高、
一方で13年ぶり2回目の出場となった熊本・秀岳館高。
ともに打線爆発した試合があったり、接戦をモノにしたりと、
波の激しい試合が続きながらも勝ち進んできました。
そして準決勝での対決は第1試合に負けず劣らずの白熱した投手戦となりました。
4、6回と1点ずつ奪い、じわりと点差を広げた高松商高でしたが、
6回裏に2死1塁から連打やエラーも重なり、一気に同点に追い付きます。
しかし、高松商高はエース・浦大輝投手、
秀岳館高は堀江航平投手から有村大誠投手への継投で、2-2のまま延長戦へ。
死力を尽くした戦いは延長11回表、
高松商高がセーフティバントや相手のミスによって得た1、3塁のチャンスに
植田響介選手、美濃晃成選手の連打で勝ち越し、激戦を制しました。
まさに死闘でした。秀岳館高の10安打に対して、高松商高は8安打。
ヒットは少なくとも最後のビックチャンスを活かし、55年ぶりの決勝戦にコマを進めました。