カープ・九里亜蓮投手は、ハーフ？2017年主力投手になれるか？成績・年俸推移

2016年セリーグを制覇した広島東洋カープ。

しかし、昨年限りで大黒柱・黒田博樹投手が引退しました。

今年はその穴をどう埋めていくかが、連覇への大きなポイントとなります。

その候補として、緒方監督からも一際注目されているのが九里亜蓮投手です。

果たして、その期待に応えられるのかを探ってみましょう。

九里亜蓮投手の経歴・生い立ち

九里亜蓮投手は1991年9月1日生まれで、鳥取県米子市の出身です。

九里亜蓮（くりあれん）- 広島東洋カープ (2014 – )

生年月日	1991年9月1日（歳）
出身地	鳥取県米子市
身長	187cm
体重	92kg
ポジション	投手
投打	右投右打
プロ入り	岡山理大付〜亜細亜大〜広島2013年ドラフト2位
2016年成績	登27（先発：10）防4.50（2勝2敗）投80.0 振52

名前は「亜蓮」で「アレン」と読むことからも察することが出来ますが、お父さんはアメリカ人、お母さんは日本人のハーフです。

お父さんは元々、大リーグの3Aに所属していた経験があり、九里投手もその血を受け継いでいるのでしょう。

それもあって、小学生の頃にアメリカで暮らし野球チームに所属していた経験もあります。

中学時代はお母さんが働きに出ていたこともあり、おばあさんと一緒に暮らすことも多かったとか。

その一方で、ケンカがめっぽう強かったこともあり、「特攻隊長」をしていた時期もあったようです。

しかし、非常に優しく、まっすぐな性格の選手です。

ちなみに、九里投手自身には九里聖莉奈さんという、妹さんがいますが、現在モデルをしており驚くほどの美人です。

そんな九里投手は中学時代に地元の野球チームのエースとして全国大会にも出場。

岡山理大付属高校時代 – (2007 – 2010 )

その後、岡山理科大付属高校に進学しました。

3年春にはエースを任されるようになり、長身と140キロのストレートで注目される存在にはなりましたが、甲子園に出場することは出来ませんでした。

第91回選手権岡山大会 -岡山理科大・九里投手3年時 ( 2009 )

回戦	対戦校	勝敗
二回戦	高梁日新	●	0-1

亜細亜大学時代 – (2010 – 2013 )

その後、亜細亜大学に進学。

名門である東都大学リーグで、4年間通算で19勝を挙げました。

亜細亜大時代投手成績 – ( 2010 – 2014 )

年度	登板	勝敗	防御率	投球回	安打	三振	四死球	自責点
10〜13	35	19勝5敗	1.60	231.1	163	197	45	41

ストレートは145キロ前後ながら、スライダー、シュート、チェンジアップ、カーブなど、とにかく変化球が多彩。

一見すると速球派に見える出で立ちですが、実は繊細な技術を持つ技巧派投手なのです。

ドラフト会議 – (2013 )

大学時代にはプロからも注目を集め、2013年のドラフト会議で広島が2位指名し入団しました。

▲ 2013年ドラフト広島2位（契約金7500万円、年俸1200万円）

ドラフト指名選手 – ( 広島東洋カープ )

1位	大瀬良大地	投手	九州共立大学
2位	九里亜蓮	投手	亜細亜大学
3位	田中広輔	内野手	JR東日本
4位	西原圭大	投手	ニチダイ
5位	中村祐太	投手	関東第一高

イケメンの九里投手には女性ファンも多く大学時代は原宿を歩いていると芸能事務所やホスト、さらにはAV男優と、何度もスカウトされたことがあるんだとか。

ドラ２九里に「ＡＶ男優」の誘いあった
広島は６日、岡山市内のホテルでドラフト２位指名の九里亜蓮投手（２２）＝亜大＝と契約金７５００万円、年俸１２００万円で仮契約した。背番号は１２。学生時代にはモデル事務所からスカウトされたイケメン右腕は、個人タイトルよりも“勝てる投手”として日本シリーズに導く投球を目指すことを誓った。
女性ファンが増えるのは間違いない。１８７センチの長身と端正な顔立ち。プロ野球選手にはもったいないルックスの九里は仮契約を終え、「広島にはいい投手が多くいるので、その中に割り込んでいって、少しでも勝てるようになれればと思っています」と、白い歯を見せた。学生時代には東京の原宿を歩いていると、モデル事務所や芸能事務所からスカウトを受けたという。「ＡＶ男優のスカウトもありましたよ」と苦笑いを浮かべた。

そんな九里投手ですが、昨年の4月に結婚していたことが発表されました。

しかも、中学時代からの知り合いで、九里投手と同じ米子出身の一般女性の方だそうです。

広島九里、結婚していた　同い年の一般女性と４月に
広島九里亜蓮投手（２５）が２１日、鳥取出身の一般女性（２５）と結婚していたことを発表した。
中学時代に知り合い、プロ２年目に交際がスタート。今年４月１４日に婚姻届を提出した。今季は主に中継ぎとして自己最多の２７試合に登板。来季は「先発へのこだわりが強いので、そこを目指してやっていきたい」と結婚報告で決意を新たにした。

プロ入り後の成績は？

ルーキーイヤー〜 – ( 2014 – 2015 ）

同期入団の大瀬良大地投手とともに、即戦力として期待され、ルーキーイヤーには開幕からローテーションの一角に入り込みます。

いきなりプロ初登板、初先発で中日を相手に6回1失点で勝利投手となりました。

ライバル視していた大瀬良投手はおろか、その年の新人選手の中で最も早いプロ初勝利となったのです。

しかし、力みすぎるピッチングからか、コントロールに課題を残し、2年目はわずか7試合の登板にとどまりました。

年度別投手成績 – (2014 – 2015）

2013年 (22歳)　広島ドラフト2位　契約金7500万円

年度	登板	防御率	勝敗	投球回	三振	年俸
2014年（23）	20（先発16）	4.00	2勝5敗	83.1	50	1200万
2015年（24）	7（先発1）	4.50	0勝1敗1ホールド	16.0	10	1600万

3年目 – ( 2016 ）

3年目の昨季は、先発、中継ぎと問わず、27試合に登板し、2年ぶりの勝利も挙げています。

急きょ、先発に回ったり、中継ぎで登板したりと、役割が固定されない中でも奮闘し、チームの優勝にも貢献しました。

本来、多彩な変化球を持ち味にしている器用な投手。

役割が変わっても、適応する能力が高いという器用さも持ち合わせています。

年度別投手成績 – (2016）

年度	登板	防御率	勝敗	投球回	三振	年俸
2016年（25）	27（先発10）	4.50	2勝2敗	80.0	52	1560万
NPB通算：3年	54（先発27）	4.27	4勝8敗1ホールド	179.1	112	（17年）2200万

2017年の起用法は？

春季キャンプ、オープン戦を通じて、その投球スタイルが急激に落ち着いたものになり、冷静なマウンドさばきを見せるようになった九里投手。

抑えたいという気持ちがはやりすぎて、コントロールを乱すことも多かったのですが、今年は一転、それが改善され、安定感が高まりました。

オープン戦投手成績 – (2017）

年度	登板	防御率	勝敗	投球回	三振	四球
2017年（25）	2	0.00	1勝0敗	10.0	10	3

3年ぶりに開幕から先発ローテーションに入り、いきなり初登板で勝利を挙げています。

カープは黒田博樹さんが引退しましたが、緒方監督はその穴を埋める存在として期待されており、今シーズンは先発一本での起用となるでしょう。

同期入団の大瀬良大地投手や福井優也投手といったところがライバルとなるでしょう。

大瀬良大地（おおせらだいち）- 広島東洋カープ (2014 – )

福井優也（ふくいゆうや）- 広島東洋カープ (2011 – )

持ち味の負けん気の強さに加えて、今年からマウンドでの冷静さも加わり、ライバルを押しのける活躍が期待されます。

2017年先発投手陣 – ( 2016年成績 )

選手	登板	防御率	勝	敗	投球回	三振	WHIP
野村祐輔	25（先発25）	2.71	16	3	152.2	91	1.15
ジョンソン	26（先発26）	2.13	15	7	180.1	141	1.13
九里亜蓮	27（先発10）	4.50	2	2	80.0	52	1.45
岡田明丈	18（先発15）	3.02	4	3	89.1	60	1.28
大瀬良大地	17（先発1）	3.32	3	1	21.2	24	0.97
福井優也	13（先発13）	4.34	5	4	76.2	63	1.49
加藤拓也	–	–	–	–	–	–	–
床田寛樹	–	–	–	–	–	–	–