注目が集まっている状態です。
2017年からの新戦力もそうですが、昨年ルーキーだったドラ1岡田明丈投手が来季の先発ローテに入っていけるのかも気になるところ!
そこで、今回は広島の岡田明丈投手についてご紹介させていただきます!
岡田明丈投手の経歴・生い立ち
岡田明丈選手は東京都練馬区出身で、現在23歳になります。
ドラフト1位で指名される選手は小学生の頃から野球を始めていると言うケースが多い中で、岡田投手は東京・大泉第二中学時代に軟式野球部に所属することで本格的に野球人生をスタートさせています。
岡田 明丈(おかだ あきたけ) -広島東洋カープ (2016 – )
生年月日 | 1993年10月18日(23歳) |
出身地 | 東京都練馬区 |
身長 | 185cm |
体重 | 80kg |
ポジション | 投手 |
投打 | 右投右打 |
プロ入り | 大阪商業大学〜2015年 広島ドラフト1位 |
2016年成績 | 登18 防3.02(4勝3敗1ホールド)投89.1 振60 |
大阪商業大学高校時代
中学時代は、三塁手として野球を始め大阪商業大学高校で投手に転向します。
3年夏の甲子園大阪大会では、2番手投手ながら6試合すべてに先発として活躍!
強豪ひしめく大阪では、なかなか甲子園には手が届きませんでした。
第93回選手権大会大阪予選 (2011年)
回戦 | 対戦校 | 勝敗 | |
一回戦 | 桃山学院 | ○ | 2-1 |
二回戦 | 高石 | ○ | 12-5 |
三回戦 | 八尾 | ○ | 4-0 |
四回戦 | 信太 | ○ | 6-5 |
五回戦 | 清教学園 | ○ | 6-4 |
準々決勝 | 大阪桐蔭 | ● | 0-10 |
母と妹に支えられ6試合 大商大・岡田明丈投手 大阪大会
今大会の6試合すべてに先発した大商大の岡田明丈(あきたけ)投手(3年)は、高校入学時に東京から引っ越してきた。友人も少なく心細かった当時を支えたのは、母道子さん(45)と妹明日馨(あすか)さん(14)。最後の大会は、6試合全てをスタンドから見守り続けた。昨夏、ベンチ入りメンバーから外れた岡田投手は、明日馨さんをキャッチボールに誘い、投球感覚を確かめるようになった。明日馨さんに捕手役をさせ、軽めに投げ込むことも。いつしか明日馨さんはその感触から、兄の調子がわかるようになったという。道子さんは女手一つで家計を支え、休みもなく練習に出ていく息子の弁当を作り続けた。感謝の気持ちから、岡田投手は練習の帰り道、深夜まで営業するスーパーに立ち寄り、母のおつかいをするようになった。岡田投手はこの日、大阪桐蔭打線に打ち込まれた。試合後、道子さんらは球場の外で岡田投手を出迎えた。「よくがんばりました」。冗談めかして言った明日馨さんは泣いてしまった。岡田投手はなにも言わず、優しそうな笑みを浮かべた。
大阪商業大学時代
その後、大阪商業大学に進学し、1年の春からリーグ戦に出場を果たすも選手層の厚さなどもあり中々出場機会に恵まれませんでした。
大阪商業大の3年まで、まさかドラフト1位候補になるとは…というほど目立った投手ではなかったようです。
それでも4年時には春に6勝、秋に6勝の好成績を残して、最優秀投手賞を受賞し注目を集めます!
大阪商業大学時代 投手成績
年度 | 登板 | 勝敗 | 防御率 | 投球回 | 安打 | 三振 | 四死球 | 自責点 |
2012 | 7 | 0勝1敗 | 1.38 | 13.0 | – | 5 | 5 | 2 |
2013 | – | – | – | – | – | – | – | – |
2014 | 7 | 3勝2敗 | 2.16 | 29.1 | 29 | 22 | 17 | 7 |
2015 | 16 | 12勝0敗 | 0.74 | 108.1 | 60 | 94 | 20 | 9 |
計 | 30 | 15勝3敗 | 1.08 | 150.2 | – | 121 | 78 | 64 |
全国大会 投手成績
年度 | 登板 | 勝敗 | 防御率 | 投球回 | 安打 | 三振 | 四死球 | 自責点 |
2015 | 3 | 1勝1敗 | 0.98 | 18.1 | 8 | 11 | 7 | 2 |
2015年ドラフト会議
持っている素質を一気に開花させ、2015年に行われたドラフト会議にて1位指名を受け入団を決めています。
広島ドラフト指名選手
1位 | 岡田 明丈 | 投手 | 大阪商業大 |
2位 | 横山 弘樹 | 投手 | NTT東日本 |
3位 | 高橋 樹也 | 投手 | 花巻東高 |
4位 | 船越 涼太 | 捕手 | 王子 |
5位 | 西川 龍馬 | 内野手 | 王子 |
6位 | 仲尾次 オスカル | 投手 | Honda |
7位 | 青木陸 | 内野手 | 山形中央高 |
プロ入り前のエピソード
高校時代には家庭の事情から生活も安定せず、アルバイトをして家計を手伝っていたという逸話があり、野球をする資金も自分で稼いでいたそうですね。
その意味で苦労人という言葉が当てはまる選手だと言えるのではないでしょうか?
プロスカウトから注目を受けた大学4年時には春・秋共に年間通して負け無しの驚異的な成績だったことや春に開幕から31イニング連続無失点を記録ししています。
この時、絶好調の状態であったことがわかるのではないかと思います!
大学4年生 投手成績
年度 | 登板 | 勝敗 | 防御率 | 投球回 | 安打 | 三振 | 四死球 | 自責点 |
2015春 | 6 | 6勝0敗 | 0.40(1位) | 45.1 | 23 | 43 | 5 | 2 |
2015秋 | 10 | 6勝0敗 | 1.00(4位) | 63.0 | 37 | 51 | 15 | 7 |
性格・家族は?
前述の通り、家庭の事情でアルバイトをしながら野球をしていたことから、真面目な性格なのではないかと思われますね。
学業とアルバイトの両立も大変ですが尚かつ野球もやっていたという事はスケジュールも大変だったでしょう。
その中でプロ入りできるぐらいまで成長できたところからは真面目なだけでなく、努力家とも言えるのではないでしょうか?
最後にご家族と彼女についても触れさせていただきますが、岡田投手のご両親はすでに離婚しており、現在は母と妹との3人家族とのことでした。
▲ 母:道子さん(左)
若くてきれいなお母さんですね。
彼女については今のところ、付き合っている人がいるとの情報は不明です。
アマチュア時代からアルバイトと野球三昧の生活を続けていたこともありますから、中々そういう機会はなかったでしょうし、年齢的にもこれからの話ですよね!
岡田明丈投手のルーキーイヤーは?
アマチュア時代の成績はさほどでもない岡田投手ですが、最高の状態で入団してきただけに即戦力としての期待もかかる1年目ルーキーイヤー。
18試合に登板、4勝(3敗)というまずまずの成績を残しています。
その中で強力打線を誇るソフトバンク相手に5回1失点で抑える辺りは即戦力の名に恥じない実力の持ち主であることが窺えます。
防御率もシーズン通して3点台前半の成績を収めている辺り今後に期待が持てる1年だったと言っていいのではないでしょうか?
年度別投手成績 – (2016)
2015年 (22歳) 広島ドラフト1位 契約金1億円
年度 | 登板 | 防御率 | 勝敗 | 投球回 | 三振 | 年俸 |
2016年(23) | 18(先発15) | 3.02 | 4勝3敗1ホールド | 89.1 | 60 | 1500万→2520万 |
試合でのエピソードとして今季4勝に留まった岡田投手でしたが、実はそれ以外にも勝ち投手になる機会は多く、勝ち投手の権利を持って降板した試合が幾度となく存在していました。
しかし、同じチームのヘーゲンズ投手に2度勝ちを消される不運や好投しながらも打線の援護が得られない試合があったなど、どうにもツキが無い選手というイメージが残ってしまいました。
ブレイディン・ヘーゲンズ -広島東洋カープ (2016 – )
生年月日 | 1989年5月12日(27歳) |
出身地 | アメリカ合衆国カリフォルニア州モデスト |
身長 | 190cm |
体重 | 95kg |
ポジション | 投手 |
投打 | 右投右打 |
NPB初出場 | 2016年4月22日阪神タイガース戦 |
2016年成績 | 登50 防2.92(7勝5敗19ホールド)投83.1 振33 |
その辺りを踏まえるともっと勝っていてもおかしくなかっただけに数字以上に来季に向けた期待ができる選手だとも言えるのかもしれません。
広島カープ・先発ローテは何番手?
冒頭でご紹介させていただいたように黒田投手が引退した関係で先発ローテに空きが出ている状況です。
岡田投手にはその穴埋めも多いに期待されています。
2017年の今季、先発ローテの座を奪い合う事になるのですが現在、ほぼ確定しているのは野村祐輔投手、ジョンソン投手だけで3番手以降が今一つ、不透明な状態となっています。
野村 祐輔(のむら ゆうすけ)-広島東洋カープ (2012 – )
生年月日 | 1989年6月24日(27歳) |
出身地 | 千葉県勝浦市 |
身長 | 177cm |
体重 | 82kg |
ポジション | 投手 |
投打 | 右投右打 |
2016年成績 | 防2.71(16勝3敗)試25 投152.2 |
クリス・ジョンソン -広島東洋カープ (2015 – )
生年月日 | 1984年10月14日(31歳) |
出身地 | アメリカ合衆国 |
身長 | 193cm |
体重 | 93kg |
ポジション | 投手 |
投打 | 左投左打 |
2016年成績 | 防2.15(15勝7敗)試26 投180.1 |
その為、3番手から5番手までを争うことになると予想されますが、去年の実績から考えるとまずは福井優也投手と3番手の座を競うことになるのではないでしょうか?
福井 優也(ふくい ゆうや) -広島東洋カープ (2011 – )
生年月日 | 1988年2月8日(28歳) |
出身地 | 岡山県英田郡西粟倉村 |
身長 | 178cm |
体重 | 80kg |
ポジション | 投手 |
投打 | 右投右打 |
プロ入り | 早稲田大学〜2010年 広島ドラフト1位 |
2016年成績 | 防4.34(5勝4敗)投76.2 振63 |
加えて、大瀬良投手などの力がある選手も控えています。
大瀬良 大地(おおせら だいち)-広島東洋カープ (2011 – )
生年月日 | 1991年6月17日(25歳) |
出身地 | 長崎県大村市 |
身長 | 187cm |
体重 | 93kg |
ポジション | 投手 |
投打 | 右投右打 |
プロ入り | 九州共立大〜2013年 ドラフト1位 |
プロ通算成績 | 防3.64(16勝17敗2S)投282.0 振237 |
来季から加入が決まっているドラフト一位の加藤拓也投手も耽々とローテの座を狙っているでしょう!
加藤 拓也(かとう たくや)-広島東洋カープ (2017 – )
生年月日 | 1994年12月31日(21歳) |
出身地 | 東京都中野区 |
身長 | 175cm |
体重 | 88kg |
ポジション | 投手 |
投打 | 右投右打 |
プロ入り | 慶應義塾大学〜2016年 ドラフト1位 |
球種 | スライダー・スプリット・ツーシーム |
2016年 広島カープ先発投手陣
登板/先発 | 選手 | 防御率 | 勝 | 敗 | 投球回数 | 三振 |
25/25 | 野村 祐輔 | 2.71 | 16 | 3 | 152.2 | 91 |
26/26 | ジョンソン | 2.13 | 15 | 7 | 180.1 | 141 |
18/15 | 岡田 明丈 | 3.02 | 4 | 3 | 89.1 | 60 |
13/13 | 福井 優也 | 4.34 | 5 | 4 | 76.2 | 63 |
50/6 | ヘーゲンズ | 2.92 | 7 | 5 | 83.1 | 81 |
17/6 | 戸田 隆矢 | 2.80 | 4 | 0 | 54.2 | 42 |
17/1 | 大瀬良 大地 | 3.32 | 3 | 1 | 21.2 | 24 |
またチーム外のライバルについてもご紹介しておくと同じ年に巨人のドラフト一位として入団した桜井俊貴投手には強いライバル心を持っているようです。
桜井 俊貴(さくらい としき) -読売ジャイアンツ (2016 – )
大学時代苦労が多かった岡田投手にとっては学生時代華々しい活躍を経て入団した桜井投手には負けたくない気持ちがあったのかもしれません。
まとめ
以上、広島の岡田明丈投手についてでした。
1年目は勝ちに恵まれない不運もあった投手ですが、普通に実力を発揮できれば今年以上の活躍は十分に可能と見ています。
ローテーションでも3番手、4番手という重要なポジションを任される可能性が高くなっていますから、その意味でも活躍が期待される選手の一人だと思います!