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今大会の選抜高校野球で前回出場からの年数が最も長い、実に48年ぶり2回目の選抜出場となった愛媛・帝京第五高校。
2016年からはかつてロッテでプレーしていた小林昭則氏を監督に迎え直ぐさま選抜出場と言う大きな花を咲かせました。
そんな帝京五高の実力や注目選手をチェックしてみましょう。
帝京第五高校の実績は?
全国大会の戦績 -帝京第五高等学校(愛媛)
大会 | 出場回数 | 勝敗 | 優勝 | 準優勝 | ベスト4 |
春の選抜 | 1回 | 0勝1敗 | 0 | 0 | 0 |
夏の選手権 | 0回 | 0勝0敗 | 0 | 0 | 0 |
甲子園通算 | 1回 | 0勝1敗 | 0 | 0 | 0 |
帝京五高の監督は、元プロ野球選手
48年ぶり、およそ半世紀にわたって選抜出場がなかった帝京五高が通算2度目の出場を決めました。
帝京五高の監督は昨年から就任した元ロッテのピッチャー である小林昭則監督です。
小林 昭則(こばやし あきのり) -監督歴:帝京第五高校野球部監督 (2016 – )
▲ 1989年ドラフト2位ロッテオリオンス入団。ロッテ在籍 (1990 – 1996)
生年月日 | 1967年8月5日(歳) |
出身地 | 東京都 |
身長 | 174cm |
体重 | 74kg |
ポジション | 投手 |
投打 | 右投右打 |
プロ入り | 帝京高-筑波大〜 1989年 ロッテドラフト2位 |
NPB通算成績 | 登27 防5.65(0勝2敗)投57.1 振21 |
小林監督は帝京グループの東京・名門校である帝京高校出身。
1985年選抜にエースとして出場した実績があります。
当時は高校野球界を席巻した広島商業高校や徳島・池田高校などを次々と完封し、決勝まで駒を進めた投手です。
第57回選抜高校野球大会 帝京高校の成績(1985年成績:準優勝 )
回戦・対戦校 | |||
---|---|---|---|
一回戦 | 広島商(広島) | ○ | 2-0 |
二回戦 | 東海大五(福岡) | ○ | 2-0 |
準々決勝 | 報徳学園(兵庫) | ○ | 7-2 |
準決勝 | 池田(徳島) | ○ | 1-0 |
決勝 | 伊野商(高知) | ● | 0-4 |
決勝では惜しくも敗れたものの、その時の投球がスカウトの目にとまり、筑波大学からロッテに入団しまし た。
ロッテでは1軍でわずか27試合の登板にとどまりましたが、昨年からは帝京五高の監督としてチームを率いています。
元プロ野球選手を監督に迎え、帝京五高校は48年ぶりに選抜大会出場という大輪の花を咲かせました。
秋季愛媛大会
秋季愛媛大会準々決勝では松山聖陵高校を相手に打線が爆発しての圧勝。
さらに準決勝では西条高校相手に左腕エース岡元健太朗投手が見事完封勝利を飾りました。
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決勝戦は愛媛県下の強豪・宇和島東高校相手にサヨナラ負けを喫したものの どちらに勝利が転がってもおかしくない試合展開でした。
秋季愛媛大会 ( 2016年成績:準優勝 )
回戦・対戦校 | |||
---|---|---|---|
一回戦 | 小松 | ○ | 9-8 |
準々決勝 | 松山聖陵 | ○ | 9-2 |
準決勝 | 西条 | ○ | 5-0 |
決勝 | 宇和島東 | ● | 2-3 |
秋季四国大会
秋季四国大会に進出した帝京五高校は、昨年秋季大会覇者、春センバツ準優勝の高松商に快勝!
続く準決勝で英明高校と、ともに香川県下ではトップクラスの実力を持つ高校と対戦し、見事に撃破しました。
とりわけ秋季四国大会では初戦から2試合連続のコールド勝ちと打線が非常に活発化しました。
決勝戦では甲子園の常連校である強豪、高知・明徳義塾高校相手に2対11と完敗しましたが、小林監督就任1年目から大きな飛躍を遂げまし た。
秋季四国大会 ( 2016年成績:準優勝 )
回戦・対戦校 | |||
---|---|---|---|
二回戦 | 岡豊(高知) | ○ | 8-0 |
準々決勝 | 高松商(香川) | ○ | 7-0 |
準決勝 | 英明(香川) | ○ | 5-3 |
決勝 | 明徳義塾(高知) | ● | 2-11 |
帝京五高校の戦績 -48年ぶり2回目出場
チーム成績 | |||
---|---|---|---|
試合数 | 10 | 打 率 | .347 |
勝 利 | 8 | 本塁打 | 1 |
敗 戦 | 2 | 犠打飛 | 42 |
得 点 | 1試合平均 8.0 | 盗 塁 |
27 |
失 点 | 1試合平均 2.7 | 失 策 | 7 |
2017年選抜の注目選手は?
左腕エース・岡元健太朗投手
帝京五高校のエースは左腕の岡元健太朗投手。
身長は168cm と非常に小柄なのですが、ストレートの威力には定評があります。
春季四国大会では高知・岡豊高校、香川・高松商業高校を相手に打線爆発でコールド勝ちとなったものの2試合連続完封勝利を挙げています。
岡元 健太朗(おかもと けんたろう)3年 – 帝京五:168cm67kg 左投左打 投手
登板 | 投球回 | 自責点 | 安打 | 三振 | 四死球 | 防御率 |
8 | 50.1 | 14 | 39 | 29 | 28 | 2.50 |
サイドスロー・高橋一平投手
もう一人、投手をあげるとすれば、控え投手である高橋一平投手が注目です。
ストレートは130キロ前後であるものの、サイドスローからのスライダーとのコンビネーションは抜群です。
春を迎えて、このサイドスローからのピッチングにどこまで磨きがかかってるから注目されます。
高橋 一平(たかはし いっぺい)3年 – 帝京五:180cm71kg 右投右打 投手
登板 | 投球回 | 自責点 | 安打 | 三振 | 四死球 | 防御率 |
1 | 2.2 | 1 | 4 | 1 | 2 | 3.38 |
主砲!篠崎康選手
野手では強打のキャッチャーである篠崎康選手が注目されます。
四国大会では勝負強い打撃で5打点をマーク。
打線の軸としてチームの躍進に大きく貢献しました。
篠崎 康(しのざき こう) -帝京五:170cm67kg 右投右打 捕手
試合数 | 打数 | 安打 | 打率 | 打点 | 本塁打 | 盗塁 |
8 | 24 | 13 | .542 | 10 | 0 | 0 |
俊足巧打・宮下勝利選手
また、チームの上位打線を担うショート主将の宮下勝利選手もまた注目です。
しぶとい打撃だけでなく10試合で12個の盗塁を決めたその俊足が大きな魅力で、帝京五高打線のチャンスメーカーです。
宮下 勝利(みやした かつとし) -帝京五:168cm62kg 右投左打 遊撃手
試合数 | 打数 | 安打 | 打率 | 打点 | 本塁打 | 盗塁 |
10 | 28 | 11 | .393 | 7 | 0 | 12 |
盛岡大付属高校 主なスタメン -(2016年秋季成績)
打順 | 選手 | 守備 | 身長/体重 | 投打 | 学年 | 打撃成績 | 本 | 点 |
1番 | 藤井 清光 | 右翼手 | 162/68 | 右投左打 | 3年 | 率.357(28打数10安打) | 0 | 4 |
2番 | 宮下 勝利 | 遊撃手 | 168/62 | 右投左打 | 3年 | 率.393(28打数11安打) | 0 | 7 |
3番 | 佐藤 蒼介 | 左翼手 | 170/67 | 右投左打 | 3年 | 率.350(40打数14安打) | 0 | 9 |
4番 | 篠崎 康 | 捕手 | 178/88 | 右投右打 | 3年 | 率.542(24打数13安打) | 0 | 10 |
5番 | 小西 隆斗 | 三塁手 | 170/75 | 右投右打 | 3年 | 率.250(28打数7安打) | 0 | 5 |
6番 | 今田 一希 | 一塁手 | 181/73 | 右投左打 | 3年 | 率.233(30打数7安打) | 0 | 5 |
7番 | 堀内 大暉 | 中翼手 | 168/75 | 右投右打 | 3年 | 率.333(27打数9安打) | 0 | 7 |
8番 | 川本 虎大 | 二塁手 | 169/67 | 右投左打 | 3年 | 率.357(28打数10安打) | 0 | 9 |
9番 | 岡元 健太朗 | 投手 | 168/68 | 左投左打 | 3年 | 率.278(18打数5安打) | 0 | 6 |
まとめ
48年ぶり2度目の出場を決めた愛媛・帝京五高。
前回選抜に出場したのは1969年のこと。
その時は北海道代表の釧路第一高校に初戦で完封負けを喫してし まいました。
夏の甲子園はまだ出場経験がないため、この選抜で甲子園初勝利を狙います。
小林監督就任1年目で初勝利という快挙を成し遂げることができるでしょうか。
一冬越えて、伸び盛りの選手たちが甲子園でどのような試合を見せるか、要注目の高校です。
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