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他を圧倒するような投手の選手層の厚さを武器に6年ぶり2回目の選抜出場を決めた群馬・前橋育英高校。
昨年夏の高校野球でも甲子園に出場しており、夏春連続出場となりました。
安定した力を示す前橋育英高校の秋の成績を振り返ってみるとともに、注目選手をピックアップしてみます。
前橋育英高校の甲子園・秋季の実績は?
前橋育英高校の選抜出場は6年ぶり2回目となります。
前橋育英高校と言って、真っ先に思い浮かべるのが2013年夏の高校野球で初出場初優勝を決めたことではないでしょうか。
現在は埼玉西武に所属しており将来、右のエースとして期待されている高橋光成(たかはしこうな)投手の活躍で初出場・初優勝という偉業を達成しました。
高橋 光成(たかはし こうな)2年生時 – 前橋育英:188cm88kg 右投右打 MAX149km
甲子園投手成績(第95回全国高等学校野球選手権大会)
登板 | 投球回 | 自責点 | 安打 | 三振 | 四死球 | 防御率 |
6 | 50.0 | 2 | 34 | 46 | 15 | 0.36 |
そして今年の前橋育英高校は主に四投手の継投で勝ち上がってきました。
全国大会の戦績 -前橋育英高校(群馬県)
大会 | 出場回数 | 勝敗 | 優勝 | 準優勝 | ベスト4 |
春の選抜 | 1回 | 0勝1敗 | 0 | 0 | 0 |
夏の選手権 | 2回 | 6勝1敗 | 1 | 0 | 0 |
甲子園通算 | 3回 | 6勝2敗 | 1 | 0 | 0 |
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秋季群馬大会
昨年秋の秋季群馬大会では3回戦で名門・前橋商業高校と対戦し6対1で勝利。
投手は抑え、打線はつながり、投打のバランスがしっかり取れ、準々決勝・準決勝と二桁得点のコールドゲームで勝利を掴みました。
決勝の健大高崎高校との試合では、吉沢悠投手、丸山和郁投手の継投。
丸山和郁投手は打席でも一発を放つ活躍で、中盤までのリードを守り4対3で勝利。
群馬大会を4年ぶり4回目の優勝、県1位で関東大会に駒を進めます。
▲ 健大高崎戦:1点を追う初回、丸山選手の先頭打者ホームランですぐに同点に追いつく。
秋季群馬大会 ( 2016年成績:優勝 )
回戦・対戦校 | |||
---|---|---|---|
一回戦 | 桐生市商 | ○ | 5-1 |
二回戦 | 市太田 | ○ | (7回コールド)9-0 |
三回戦 | 前橋商 | ○ | 6-1 |
準々決勝 | 高崎商大付 | ○ | (5回コールド)11-1 |
準決勝 | 高崎 | ○ | (5回コールド)10-0 |
決勝 | 健大高崎 | ○ | 4-3 |
秋季関東大会
秋季関東大会に進出した前橋育英高校は、準々決勝では神奈川県1位・慶応高校と対戦。
一時は3点のビハインドとなりましたが、それを見事に跳ね返すサヨナラ勝利を収めました。
準決勝では千葉・東海大市原望洋高校との試合では、3回に5点のビックイニングを献上してしまい、追いつくことが出来ずに惜しくも敗れてしまいました。
それでも関東ベスト4の成績を納め6年ぶりとなる選抜出場の切符を手にしました。
秋季関東大会 ( 2016年成績:ベスト4)
回戦・対戦校 | |||
---|---|---|---|
一回戦 | 白鴎大足利(栃木) | ○ | 6-5 |
準々決勝 | 慶応(神奈川) | ○ | 4-3 |
準決勝 | 東海大市原望洋(千葉) | ● | 3-5 |
前橋育英高校の成績 -6年ぶり2回目出場
チーム成績 | |||
---|---|---|---|
試合数 | 9 | 打 率 | .341 |
勝 利 | 8 | 本塁打 | 7 |
敗 戦 | 1 | 犠打飛 | 17 |
得 点 | 1試合平均 6.4 | 盗 塁 |
18 |
失 点 | 1試合平均 2.1 | 失 策 | 12 |
前橋育英高校の注目選手は?
投手王国の前橋育英高校!
前橋育英高校の大きな強みは何と言っても140キロ台を投げ込むピッチャーが何人も揃っているということです。
その中でもエース格なのが吉沢悠投手です。
吉沢 悠(よしざわ ひさし)3年 – 前橋育英:174cm63kg 右投右打 MAX144km
登板 | 投球回 | 自責点 | 安打 | 三振 | 四死球 | 防御率 |
6 | 30.0 | 11 | 33 | 26 | 20 | 3.30 |
細身の体型ながらストレートは最速144キロ。
かつては埼玉の強豪・花咲徳栄高校から完投勝利を挙げたこともあります。
一方でリリーフを任されることが多いのが左腕の丸山和郁投手です。
丸山 和郁(まるやま かずや)3年 – 前橋育英:170cm69kg 左投左打 MAX143km
登板 | 投球回 | 自責点 | 安打 | 三振 | 四死球 | 防御率 |
5 | 18.0 | 1 | 6 | 17 | 9 | 0.50 |
通常は1番・センターがメインで、外野の間を抜けるような長打力も魅力の選手。
ピッチャーとしても最速143キロを投げ込みます。
まさに前橋育英高校の二刀流選手と言えるでしょう。
また最速144キロの勢いのあるストレートを投げ込む本格派右腕・皆川喬涼投手。
皆川 喬涼(みなかわ きょうすけ)3年 – 前橋育英:178cm76kg 右投右打 MAX144km
登板 | 投球回 | 自責点 | 安打 | 三振 | 四死球 | 防御率 |
3 | 15.0 | 1 | 7 | 18 | 13 | 0.60 |
周りよりもひときわ大きい192cmの長身から角度あるストレートを投げる根岸崇裕投手もいます。
根岸 崇裕(ねぎし たかひろ)3年 – 前橋育英:192cm93kg 右投右打 MAX138km
登板 | 投球回 | 自責点 | 安打 | 三振 | 四死球 | 防御率 |
4 | 5.1 | 1 | 1 | 7 | 6 | 1.69 |
140km 台を投げ込むピッチャーがずらりと揃い、左ピッチャー、右ピッチャー、長身のピッチャーとバラエティも豊富です。
また野手では、攻守の立役者、戸部魁人捕手 も注目の打者です。
戸部 魁人(とべ かいと)3年 – 前橋育英:181cm76kg 右投右打 捕手
試合 | 打数 | 安打 | 打率 | 打点 | 本塁打 | 盗塁 |
9 | 29 | 15 | .517 | 11 | 2 | 2 |
前橋育英高校 主なスタメン -(2016年秋季成績)
打順 | 選手 | 守備 | 身長/体重 | 投打 | 学年 | 打撃成績 | 本 | 点 |
1番 | 丸山 和郁 | 中翼手 | 170/69 | 左投左打 | 3年 | 率.355(31打数11安打) | 2 | 7 |
2番 | 飯塚 剛己 | 左翼手 | 179/65 | 右投左打 | 3年 | 率.433(30打数13安打) | 1 | 7 |
3番 | 戸部 魁人 | 捕手 | 181/76 | 右投右打 | 3年 | 率.517(29打数15安打) | 2 | 11 |
4番 | 飯島 大夢 | 三塁手 | 184/79 | 右投右打 | 3年 | 率.300(30打数9安打) | 1 | 5 |
5番 | 皆川 喬涼 | 右翼手 | 178/76 | 右投右打 | 3年 | 率.367(30打数11安打) | 0 | 8 |
6番 | 堀口 優河 | 遊撃手 | 173/65 | 右投右打 | 3年 | 率.269(26打数7安打) | 1 | 6 |
7番 | 小池 悠平 | 一塁手 | 176/72 | 右投右打 | 2年 | 率.200(25打数5安打) | 0 | 4 |
8番 | 吉沢 悠 | 投手 | 174/63 | 右投右打 | 3年 | 率.391(23打数9安打) | 0 | 2 |
9番 | 黒沢 駿太 | 二塁手 | 172/57 | 右投左打 | 3年 | 率.278(18打数5安打) | 0 | 3 |
まとめ
春夏含めて、これまで甲子園に出場した高校を振り返ってみても、140キロ代のストレートを持つピッチャーが何人もいるチームというのは珍しいのではないでしょうか。
さらには190cmを超える長身のピッチャーもいます。
投手陣の層の厚さは今大会でも屈指です。
選抜高校野球は投手力の高さがカギを握ります。
豊富な投手陣の前橋育英高校は十分に優勝を狙えるだけの条件が整っていると言えるでしょう。
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