強力な打線を誇る横浜DeNA。
その打線にさらに強力な戦力が成長しています。
今年で5年目を迎える宮崎敏郎選手です。
セリーグでは打率ランキング上位に名を連ね、一気に覚醒しようとしています。
レギュラーをつかみかけている宮崎選手のこれまでの経歴や成績を追ってみましょう
宮﨑敏郎の経歴・生い立ち
宮﨑敏郎選手は1988年12月12日生まれの現在歳。
佐賀県唐津市出身で、横浜DeNAの内野手です。
宮﨑 敏郎(みやざき としろう)-横浜DeNAベイスターズ (2013 – )
生年月日 | 1988年12月12日(歳) |
出身地 | 佐賀県唐津市 |
身長 | 172cm |
体重 | 85kg |
ポジション | 内野手 |
投打 | 右投右打 |
プロ入り | 佐賀県立厳木高〜日本文理大〜セガサミー〜横浜2012年 ドラフト6位 |
NPB通算:4年 | 試197 率.283(519打147安打)本14 点51 盗0 |
野球を始めたのは小学6年と比較的遅め。
中学時代は投手を務めていました。
中学卒業後は地元・佐賀の厳木(きゅうらぎ)高校に進学。
厳木(きゅうらぎ)高校時代 佐賀県 – ( 2004- 2007 )
当時は140キロを越えるストレートを持つエースで、かたや長打力のある打者でもありました。
2年夏から投手で四番、二刀流でチームを引っ張りました。
高校通算24本塁打をマークしています。
主な高校生強打者の通算本塁打
名前 | 通算 | 経歴 |
山田 哲人 | 31(甲-1) | 履正社-ヤクルト |
村田 修一 | 28 | 東福岡-日大-横浜-巨人 |
宮崎 敏郎 | 24 | 佐賀・厳木高-日本文理大-セガサミー-横浜 |
浅村 栄斗 | 22 | 立命館宇治-西武 |
松坂 大輔 | 14(甲-1) | 横浜-西武-レッドソックス-メッツ-ソフトバンク |
西川 遥輝 | 13 | 智弁和歌山-日ハム |
柳田 悠岐 | 11 | 広島商-広島経大-ソフトバンク |
3年夏は県大会・唐津東に2対3で敗れ県大会初戦敗退。
甲子園に出場した経験はありません。
第88回選手権佐賀大会 3年生時- ( 2006 )
回戦 | 対戦校 | 勝敗 | |
二回戦 | 唐津東 | ● | 2-3 |
大学は九州の日本文理大学に進学します。
日本文理大学時代 – ( 2007- 2011 )
1年時には早くもレギュラーとして出場。
3年生の時には、5番打者、4年生の時には主将を務めています。
リーグ戦ではMVPやベストナイン、首位打者といったタイトルを何度となく獲得。
全国大会に出場した経験もあり、打撃でチームを引っ張りました。
大学打撃成績 – ( 2008 – 2009 )
年度 | 試合 | 打率 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 三振 | 四球 | 出塁率 |
08選・09選 | 4 | .313 | 16/5 | 0 | 0 | 2 | 2 | .389 |
表彰/MVP3度・首位打者2度・ベストナイン3度
卒業後は社会人のセガサミーに就職。
セガサミー時代 – ( 2011- 2013 )
当時はサードを守り、確実性が高くパンチ力もある打撃で、1年目から頭角を現しました。
2年目にはセカンドにも挑戦し、都市対抗では満塁ホームランを放ったことも。
セガサミー打撃成績 – ( 2011 – 2012 )
年度 | 試合 | 打率 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 三振 | 盗塁 | 出塁率 |
11公〜12公 | 55 | .319 | 204/65 | 5 | 32 | 16 | 1 | .374 |
表彰/10春:ベストナイン(遊撃手)
ドラフト会議 – ( 2012 )
強打の内野手として注目され、2012年のドラフト6位で横浜DeNAの指名を受け、入団に至りました。
▲ ドラフト6位/契約金3,500万円、年俸850万円、背番号51。
ドラフト指名選手 – ( 横浜DeNAベイスターズ )
結婚は?
宮崎選手は今年で29歳。
プロ野球選手は若くして結婚する傾向にあり、また社会人からプロ入りしたとあって、すでに結婚しているかと思いきや、実はまだ独身。
彼女のうわさもないようです。
ただ、30歳を目前にして、そろそろ身を固めたいと思っているかもしれませんね。
プロ入り後の野球人生は?
ルーキー時代 – ( 2013 )
即戦力として期待された宮崎選手でしたが、いきなり左わき腹を痛めるという波乱のスタートとなりました。
5月には1軍昇格を果たし、33試合に出場。
プロ初本塁打をマークするなど、まずまずのプロ野球生活のスタートとなりました。
年度別打撃成績 -(2013)
2014年(24歳) ドラフト6位 契約金3,500万
年度 | 試合数 | 打率 | 打点 | 本塁打 | 盗塁 | 犠打 | 三振 | 年俸 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2013年(25) | 33 | .250(52打数13安打) | 5 | 2 | 0 | 0 | 11 | 950万 |
2年目〜3年目 – ( 2014 – 2015 )
ところが2年目は外国人選手の加入もあって、1軍出場が極めて限定的となります。
2014年は、わずか5試合の出場にとどまったのです。
それでもセカンドも守れるという強みを活かして、3年目も2015年にはセカンドでスタメン出場する機会が増えました。
年度別打撃成績 -(2014 – 2015)
年度 | 試合数 | 打率 | 打点 | 本塁打 | 盗塁 | 犠打 | 三振 | 年俸 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2014年(26) | 5 | .154(13打数2安打) | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 950万 |
2015年(27) | 58 | .289(152打数44安打) | 10 | 1 | 0 | 0 | 21 | 850万 |
レギュラー候補へ – ( 2016 )
宮崎選手はショートを除く内野のポジションであればどこでもある程度は、堅実な守備が出来るプレーヤー。
石川雄洋選手らライバルも多い中で、このユーティリティーな特徴が大きな持ち味となり、2016年には自己最多の101試合に出場しました。
打撃面は、11本塁打36打点をマークし、徐々にチームに欠かせない右の長距離砲として、1軍に定着。
年度別打撃成績 -(2016 )
年度 | 試合数 | 打率 | 打点 | 本塁打 | 盗塁 | 犠打 | 三振 | 年俸 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2016年(28) | 101 | .291(302打数88安打) | 36 | 11 | 0 | 0 | 21 | 1200万 |
NPB通算:4年 | 197 | .283(519打数147安打) | 51 | 14 | 0 | 0 | 30 | 3000万 |
またチームの球団史上初のCS出場へも大きく貢献したのです。
初出場のクライマックスシリーズでは、広島に1勝4敗で敗退。
ラミレス監督は「筒香と勝負してもらえるような、次の(5番)打者が必要だと思いました」と宮崎敏郎選手に期待する発言を残しています。
ラミレス監督「1、2位を争うにはもう少しの力が必要」
(セ・クライマックスシリーズ・ファイナルステージ第4戦、広島8-7DeNA、広島4勝1敗、15日、マツダ)広島との乱打戦に敗れ、日本シリーズ進出が断たれたDeNA・ラミレス監督は1年目のシーズンを振り返った。
--CSでは1番・田中にやられた
「先頭として特別な選手だったと思う。あれだけ出塁すれば得点されてもおかしくないと思う」
--この日の試合展開は
「負けるとするならば、こういう展開になるだろうと思っていた。6点差から始まったが、最後まで戦い抜けたことはよかった」
--監督1年目のシーズンをどう総括する
「すばらしかった。誰もここまで勝つとは期待していなかった。経験がこのチームをより一層、強くしていくと思う。もう少しの補強があれば長い間、Aクラスで戦っていけたのでは」
--選手には試合後のミーティングでどんな言葉を
「(低迷していた)5月にも言ったが、正面を通って出入りしようと。誇りを持って過ごしてほしいと」
--チームに足りない部分は
「オフェンス面もディフェンス面も伸ばしていかないと。今ある力では3、4位を争うのは可能だが、1、2位を争うにはもう少しの力が必要」
--ファイナルステージでは筒香から快音が聞かれなかった
「プレッシャーの影響ではない。勝負してもらえず、でもチームを助けたいという思いもあり、普段は手を出さないようなボール球にも手を出していた。筒香と勝負してもらえるような、次の(5番)打者が必要だと思いました」
2017年レギュラー獲得なるか
徐々に1軍で自分の持ち味を発揮し、レギュラーに近づきつつある宮崎選手。
2017年シーズンは開幕当初こそ、スタメンからは外れましたが、その後は5番打者に定着しました。
DeNA打線 (2016年度成績)
1番 | 桑原 将志 | センター | 試133 率.252(462打数131安打)本11 点49 盗19 |
2番 | 梶谷 隆幸 | ライト | 試107 率.274(396打数108安打)本18 点56 盗26 |
3番 | ロペス | ファースト | 試123 率.263(483打数127安打)本34 点95 盗0 |
4番 | 筒香 嘉智 | レフト | 試133 率.322(469打数151安打)本44 点110 盗0 |
5番 | 宮﨑 敏郎 | サード | 試101 率.291(302打数88安打)本11 点36 盗0 |
6番 | 戸柱 恭孝 | キャッチャー | 試124 率.265(367打数83安打)本2 点23 盗0 |
7番 | 倉本 寿彦 | ショート | 試141 率.294(534打数157安打)本1 点38 盗2 |
8番 | 石川 雄洋 | セカンド | 試95 率.294(297打数62安打)本2 点14 盗6 |
9番 | 石田 健大 | ピッチャー | 登25 防3.12(9勝4敗)投153.0 振132 |
守備面は、セカンドやファーストを守る機会もありましたが、徐々にサードに定着しつつあります。
白崎浩之選手やエリアン選手といったサードを守れるライバルもいる中で、堅実な守備にも定評がある宮崎選手。
白崎 浩之(しらさき ひろゆき)-横浜DeNAベイスターズ (2013 – )
打撃面でもセ・リーグ打率ランキング上位に躍進し5番打者として勝負強さも発揮。
ラミレス監督からの評価も高まっています。
横浜DeNA打線には厚みがありますが、宮崎選手の成長によって、よりその厚みが増してきました。
この打撃がキープできれば、当然ながらサードのレギュラーをつかむことになるでしょう。
まとめ
2016年は球団史上初のCS進出を決めた横浜DeNA。
さらに上、優勝を目指すためには、打線をさらに強くすることも重要となります。
ロペス選手、筒香選手に続く打者の台頭が望まれていた矢先に、一気に成長してきた宮崎選手。
セ・リーグ打撃上位にも席巻している状況で、横浜DeNA打線はより迫力を増してきました。
そして宮崎選手がどこまで今季セ・リーグ打率上位に食い込んでくるか、そして初タイトルの獲得もなるかが注目されます。