藤嶋健人選手といえば、「バンビ2世」として甲子園を沸かせた二刀流としても知られていた選手。
プロでは投手でいくのか、打者でいくのかにも注目が集まっていました。
その中で中日に投手としての指名を受け、入団が決定。
今季のプロ野球界に飛び込んでいきます!
今回はそんな藤嶋健人選手についてご紹介させていただきましょう!
藤嶋健人の経歴・生い立ち
藤嶋健人選手は愛知県豊橋市出身、現在18歳になります。
藤嶋 健人(ふじしま けんと) -中日ドラゴンズ(2017 – )
生年月日 | 1998年5月8日(18歳) |
出身地 | 愛知県豊橋市 |
身長 | 176cm |
体重 | 80kg |
ポジション | 投手 |
投打 | 右投右打 |
プロ入り | 東邦高〜2016年 中日ドラフト5位 |
球速・球種 | MAX146km(スライダー・カーブ・カット・スプリット) |
小学2年の頃から軟式野球を始め中学時代には野茂ジュニア・オールジャパンにも選出されています。
その後、地元愛知県の強豪・東邦高校に入学。
東邦高校時代
1年時からベンチ入りを果たし、甲子園でも登板を果たすなど当時から実力は折り紙付きでした!
投手としてはドラフト指名されるほどの力を持ち、同時に高校通算49本塁打を誇るバッティング面も素晴らしく、投打両面で高い素質を誇る選手です。
主な高校生強打者の通算本塁打
名前 | 通算 | 経歴 |
筒香 嘉智 | 69(甲-3) | 横浜高-横浜 |
中村 晃 | 60(甲-2) | 帝京-ソフトバンク |
大谷 翔平 | 56 | 花巻東-日本ハム |
岡田 貴弘(T-岡田) | 55 | 履正社-オリックス |
藤嶋 健人 | 49 | 東邦-中日 |
炭谷 銀仁朗 | 48 | 平安-西武 |
栗山 巧 | 47 | 育英-西武 |
高校時代のエピソードとして有名なのは1年時に夏の甲子園に出場した時、三振を奪うたびに雄叫びをあげたという話でしょう!
このエピソードからも藤嶋選手の性格が強気であることがわかります。
3年時は、雄叫びをあげず落ち着いたクレバーな投手に成長!
プロ向きの性格だと言っていいのではないでしょうか?
甲子園投手成績
第96回全国高校野球選手権大会(2014) | 投球回数 | 被安打 | 奪三振数 | 与四死球数 | 自責点 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
一回戦 | 日南学園(宮崎) | ○ | 11-3 | 8.0 | 9 | 3 | 2 | 3 |
二回戦 | 日本文理(山形) | ● | 2-3 | 5.1 | 8 | 5 | 1 | 3 |
2試合 | 防御率:4.05 | – | – | 13.1 | 17 | 8 | 3 | 6 |
第88回選抜高校野球大会(2016) | 投球回数 | 被安打 | 奪三振数 | 与四死球数 | 自責点 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
二回戦 | 関東一(東京) | ○ | 6-0 | 8.2 | 1 | 11 | 4 | 0 |
三回戦 | 明石商(兵庫) | ● | 0-3 | 8.0 | 8 | 3 | 5 | 2 |
2試合 | 防御率:1.08 | – | – | 16.2 | 9 | 14 | 9 | 2 |
第98回全国高校野球選手権大会’(2016) | 投球回数 | 被安打 | 奪三振数 | 与四死球数 | 自責点 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
一回戦 | 北陸(福井) | ○ | 19-9 | – | – | – | – | – |
二回戦 | 八戸学院光星(青森) | ○ | 10-9 | 2.1 | 6 | 2 | 3 | 4 |
三試合 | 聖光学院(神奈川) | ● | 2-5 | 5.0 | 9 | 2 | 2 | 4 |
3試合 | 防御率:9.82 | – | – | 7.1 | 15 | 4 | 5 | 8 |
甲子園打者成績
年度 | 試合 | 打率 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 |
14夏 | 2 | .400 | 5/2 | 0 | 0 | 0 |
16春 | 2 | .375 | 8/3 | 0 | 1 | 0 |
16春 | 3 | .571 | 14/8 | 1 | 9 | 0 |
合計 | 7 | .481 | 27/13 | 1 | 10 | 0 |
国際大会 U-18アジア大会
投手成績
回戦・対戦校 | 投球回数 | 被安打 | 奪三振数 | 与四死球数 | 自責点 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
一次 | インドネシア | ○ | 35-0 | 5.0 | 0 | 10 | 0 | 0 |
打者成績
試合 | 打率 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 三振 | 盗塁 |
3 | .400 | 10/4 | 0 | 2 | 1 | 0 |
2016年ドラフト会議
その後、投手としてプロを志望し2016年のドラフト会議にて中日から5位指名を受け、入団することになり現在に至っています。
中日ドラフト指名選手
1位 | 柳 裕也 | 投手 | 明治大学 |
2位 | 京田 陽太 | 内野手 | 日本大学 |
3位 | 石垣 雅海 | 内野手 | 酒田南高 |
4位 | 笠原 祥太郎 | 投手 | 新潟医療福祉大学 |
5位 | 藤嶋 健人 | 投手 | 東邦高 |
6位 | 丸山 泰資 | 投手 | 東海大学 |
プロの評価・注目された訳
強豪校として名高い東邦高校でエースで四番。
チームの中心選手であったことが理由として挙げられるかと思います。
さらに高校生にしてはコントロールも良く、度胸抜群!
最速146kmのストレートに加えて、変化球も決め球であるナックルカーブを始めとしたカットボール、スライダー、スプリットと多彩な球種を持っていいます。
完成度が非常に高い投手である上、打撃にも非凡なセンスを見せていましたから、注目されるのは当然だとも言えますね!
甲子園通算投手成績
年度 | 試合 | 防御率 | 投球回 | 被安打 | 三振 | 四死 | 自責点 |
14夏・16春・夏 | 6 | 3.86 | 37.1 | 41 | 26 | 17 | 16 |
甲子園通算打者成績
年度 | 試合 | 打率 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 三振 | 盗塁 |
14夏・16春・夏 | 7 | .481 | 27/13 | 1 | 10 | 3 | 0 |
投手か野手か?プロ入り後の注目度は?
藤嶋選手は投打どちらもレベルが高いだけに起用法にも迷いが生じるタイプ。
その意味でも注目を集めていますが本人が投手一本で行きたい旨を話している事や中日スカウト陣も「投手として期待している」と話していることから、現時点では投手一本での育成になると思われます。
2016年 中日投手陣
役割 | 選手 | 防御率 | 勝 | 敗 | 投球回数 | 三振 |
先発 | 大野 雄大 | 3.54 | 7 | 10 | 129.2 | 85 |
先発 | 若松 駿太 | 4.06 | 7 | 8 | 115.1 | 85 |
先発 | 吉見 一起 | 3.08 | 6 | 7 | 131.1 | 81 |
先発 | バルデス | 3.51 | 6 | 7 | 125.2 | 103 |
先発 | ジョーダン | 4.24 | 6 | 6 | 121.0 | 108 |
中継 | 又吉 克樹 | 2.80 | 6 | 6 | 54.2 | 55 |
実際、日ハムの大谷選手が二刀流を実践しているとはいえ、二刀流でやっていくのは想像以上の負担を選手に強いてしまいます。
大谷 翔平(おおたに しょうへい)
生年月日 | 1994年7月5日(22歳) |
出身地 | 岩手県奥州市 |
身長 | 193cm |
体重 | 100kg |
ポジション | 投手・外野手 |
投打 | 右投右打 |
プロ入り | 花巻東〜2012年 ドラフト1位 |
今季成績 | 登21 防1.86 10勝4敗 投140.0 振174 試104 率.322 本22 点67 盗7 OPS1.004 |
とりあえずは一本化するのが無難な選択なのではないでしょうか?
セ・リーグでは投手も打席に立たなくてはいけませんから、打者としての姿を見ることはできます。
打者転向の可能性を秘めた将来性のある選手なので今後が楽しみですね。
まとめ
以上、中日・藤嶋健人選手についてでした。
投打ともにセンスがあると言われるとどうしても大谷選手が浮かんできます。
一般的には二刀流になると中途半端になってしまうことが多く、怪我のリスクも高まることから、無理してまで行うことではありません。
その点を踏まえると本人の考え方も間違っていませんし、二兎を追うより、まずは一つの道で成功することが第一。
本人の希望通り、投手として一流の選手になってほしいと思います!