埼玉西武の次世代エースとして期待されている3年目の高橋光成投手。
2015年ルーキーイヤーに5勝をマークした実力派右腕です。
その高橋投手のプロフィールを始めとした情報についてお届けしたいと思います。
西武・高橋光成プロフィール
出身は群馬県沼田市、ご両親と姉と弟の5人家族です。
高橋 光成(たかはし こうな)- 埼玉西武ライオンズ (2015 – )
生年月日 | 1997年2月3日(歳) |
出身地 | 群馬県沼田市 |
身長 | 190cm |
体重 | 90kg |
ポジション | 投手 |
投打 | 右投右打 |
プロ入り | 前橋育英高〜 西武2014年 ドラフト1位 |
NPB通算:2年 | 登30(先発:27) 防4.06(9勝13敗)投162.0 振111 |
お父さん曰く「野球は幼い頃から始めた方が良い」と息子・光成くんが保育園に通っていた頃にグローブをプレゼント・・・
それが高橋光成投手の野球人生のスタートでした。
それから地元・利根東小学校の1年から中学まで軟式野球に打ち込みました。
高校は群馬県の前橋育英高に進学。
1年の秋からエースとしてチームの中心的存在となります。
プロ入り前 〜 ドラフト
前橋育英時代 – ( 2012 – 2015 )
エースになった1年の秋から、高橋光成投手は完投能力に優れ次々三振を奪っていくピッチングで徐々に注目を集めるようになります。
高橋光成投手入学後の前橋育英高校は、めまぐるしく強豪校へと変貌します。
1年秋に県大会優勝、2年春にも県大会優勝、そして2年の夏、群馬県予選を勝ちあがり、見事に優勝を飾り3季連続県V、甲子園初出場を達成します。
第95回選手権群馬大会 – ( 2013 )
回戦 | 対戦校 | 勝敗 | |
二回戦 | 大田工 | ○ | 7回コールド 7-0 |
三回戦 | 高崎工 | ○ | 7回コールド 8-0 |
四回戦 | 伊勢崎清明 | ○ | 7回コールド 9-2 |
準々決勝 | 前橋 | ○ | 9-3 |
準決勝 | 樹徳 | ○ | 5-1 |
決勝 | 東農大二 | ○ | 3-0 |
初出場で全国制覇 – ( 2013 )
甲子園では、夏真っ盛りの時期にもかかわらず、初戦の山口・岩国商高戦からいきなり完封勝利を達成。
2回戦では鹿児島・樟南高を相手にしても完封。
さらに強豪の神奈川・横浜高も9回1失点の好投でチームを勝利に導きました。
続く準々決勝・常総学院戦で歴史に残る名勝負を展開。
10回サヨナラを呼び込む5回10奪三振、無失点演じています。
2013年夏準々決勝 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
● 常総学院(茨城) | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
○ 前橋育英(群馬) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 3 |
決勝戦は、宮崎・延岡学園高との試合。
3点を奪われながら完投勝利で初出場初優勝を飾りました。
第95回選手権大会 -甲子園投手成績 (2013 )
回戦・対戦校 | 投球回数 | 被安打 | 奪三振数 | 与四死球数 | 自責点 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
一回戦 | 岩国商(山口) | ○ | 1-0 | 9.0 | 5 | 13 | 2 | 0 |
二回戦 | 樟南(鹿児島) | ○ | 1-0 | 9.0 | 5 | 6 | 1 | 0 |
三回戦 | 横浜(神奈川) | ○ | 7-1 | 9.0 | 8 | 5 | 2 | 0 |
準々決勝 | 常総学院(茨城) | ○ | 3-2 | 5.0 | 3 | 10 | 2 | 0 |
準決勝 | 日大山形(山形) | ○ | 4-1 | 9.0 | 7 | 7 | 3 | 0 |
決勝 | 延岡学園(宮崎) | ○ | 4-3 | 9.0 | 6 | 5 | 5 | 2 |
計6試合 | 防御率:0.36 | – | – | 45.0 | 34 | 46 | 15 | 2 |
国際大会 – ( 2013 – 2014 )
高校時代は、2年夏がピークでその後は、怪我の影響で目立った成績は残せていません。
それでも甲子園での実績が認められ2年・3年と連続して日本代表に選出されています。
国際大会投手成績 – ( 日米 )
年度 | 登板 | 勝敗 | 防御率 | 投球回 | 安打 | 三振 | 四死球 | 自責点 |
13〜14 | 4 | – | 2.84 | 12.2 | 10 | 16 | 5 | 4 |
ドラフト会議 – (2014 )
2014ドラフトで西武の単独1位指名。
▲ 契約金1億円プラス出来高5000万円、年俸1300万円
ドラフト指名選手 – ( 埼玉西武ライオンズ )
1位 | 高橋 光成 | 投手 | 前橋育英高 |
2位 | 佐野 泰雄 | 投手 | 平成国際大学 |
3位 | 外崎 修汰 | 内野手 | 富士大学 |
4位 | 玉村 祐典 | 投手 | 敦賀気比高卒 |
5位 | 山田 遥楓 | 内野手 | 佐賀工業高 |
プロ入り後、次世代のエースへ
ルーキーイヤー – ( 2015 )
埼玉西武ドラフト1位指名を受け入団した高橋光成投手は、1年目シーズン中盤には1軍に昇格しました。
8月2日の福岡ソフトバンク戦でプロ初登板を先発で飾りましたが、4回途中4失点でKO。
しかし、修正能力は高く、1週間後、次の登板であるオリックス戦では6回途中無失点の好投でプロ初勝利。
新怪物現る!高卒ルーキー西武・高橋光、甲子園“V投法”でプロ初完封
2015.8.24 初完封を期待する球場のボルテージが、一球ごとに高くなる。九回二死一、二塁、高橋光は動じない。127球目。最後は39歳の代打・福浦を147キロの直球で二ゴロに打ち取った。新怪物はグラブをたたき、初々しく喜んだ。「ひと言でうれしい。思いっ切り投げたことが完封につながった。七回ぐらいから意識したけど、バテながらも投げました」クライマックスシリーズ(CS)出場へ向け、負けられないロッテとの3位攻防戦。「いい感じで試合に入れた」と汗をぬぐった。6安打に抑え、三塁も踏ませなかった。今季3勝目(1敗)。プロ初完投を完封で飾った。高卒新人が完封勝利。阪神・藤浪、日本ハム・大谷も記録していな い。西武の高卒ルーキーが初登板から4戦目で完封したのは1999年の松坂大輔(現ソフトバンク)以来、16年ぶり2人目の快挙となった。甲子園の“V投法”が完封を生んだ。高2の夏、前橋育英高で全国制覇した。当時はノーワインドアップ投法だったが、翌年1月にバント練習で右手親指を骨折。以降、走者がいなくても、セットポジションからの投球に切り替えた。「昔はずっとやっていたんですけど、ケガをしてセットにして。感覚的に戻しました」今年7月にノーワインドアップ投法を“解禁”。かつての投法に戻し、フォームはダイナミックさを増した。最速は148キロを計測。「荒々しさが武器なので、今日はよかった。フォークボールが乱れることなく、ベース上に収まった」とうなずいた。春季キャンプ前、埼玉・狭山不動尊を参拝し、絵馬に「1軍2勝」と目標を掲げたが、早くも上回った。「2勝ぐらいが現実的だと思ったので。次の目標はこれからじっくり考えます」と高橋光。チームは3位に浮上。18歳の新怪物が、西武をCSに導く。
さらに8月23日の千葉ロッテ戦では、なんとプロ初完封勝利を達成したのです。
しかも8月パリーグ投手部門の月間MVPにも輝きました。
高卒新人選手の月間MVPの受賞は1986年9月に受賞した清原和博選手以来。
1年目の高橋光成投手は、高卒ルーキーながら、シーズン中盤から先発ローテーションに入り、5勝2敗、防御率3.07の活躍ぶり。
年俸もルーキーイヤーの1300万円から1800万円にアップしました。
年度別投手成績 – ( 2015 )
2014年 (18歳) ドラフト1位 契約金1億
年度 | 登板 | 防御率 | 勝敗 | 投球回 | 三振 | 年俸 |
2015年(19) | 8(先発:8) | 3.07 | 5勝2敗 | 44.0 | 22 | 1300万 |
2015限りで引退したプロ通算182勝を挙げた西口文也投手を超えるエースになれるのではないか…
西口 文也(にしぐち ふみや)- 埼玉西武ライオンズ (1995 – 2015)
そんな期待感もどんどん膨らんできます。
歴代ルーキーイヤー投手成績
選手 | 年度 | 登板 | 防御率 | 勝敗 | 投球回 | 三振 |
工藤 公康 | 1982 | 27(先発:0) | 3.41 | 1勝1敗 | 28.2 | 29 |
渡辺 久信 | 1984 | 15(先発:7) | 3.93 | 1勝1敗 | 52.2 | 38 |
西口 文也 | 1995 | 9(先発:4) | 1.99 | 2勝0敗 | 45.1 | 34 |
松坂 大輔 | 1999 | 25(先発:24) | 2.60 | 16勝5敗 | 180.0 | 151 |
岸 孝之 | 2007 | 24(先発:24) | 3.40 | 11勝7敗 | 156.1 | 142 |
高橋 光成 | 2015 | 8(先発:8) | 3.07 | 5勝2敗 | 44.0 | 22 |
入団2年目 – ( 2016 )
2年目シーズンは3月20日イースタンの試合中に、ボールが顔面に当たって頬骨を骨折すると言うアクシデントに見舞われます。
その影響で開幕に出遅れることになってしまいましたが、5月に復帰。
5月26日には、楽天戦で完封勝利を達成。
高卒選手が1年目から2年連続での完封勝利達成は田中将大投手、松坂大輔投手がマークしています。
高橋光成投手もこの記録で大投手達に少し近づけたのではないでしょうか。
年度別投手成績 – (2016)
年度 | 登板 | 防御率 | 勝敗 | 投球回 | 三振 | 年俸 |
2016年(20) | 22(先発19) | 4.42 | 4勝11敗 | 118.0 | 89 | 1800万 |
NPB通算:2年 | 30(先発27) | 4.06 | 9勝13敗 | 162.0 | 111 | 2300万 |
彼女は?
私生活では高校時代に陸上部の彼女がいたとかいないとか…
今もその付き合いは続いているのかどうかは分かりませんが、今は野球に打ち込むときでしょうか・・・
もし彼女がいるのであれば、それも支えになる事は間違いありません。
そしてエースの道へ。
2年目シーズンは出遅れましたが、その将来性は大きく広がり、ゆくゆくは岸投手や菊池投手を追い抜くような存在になるのではないでしょうか。
2017年シーズンの展望
オープン戦投手成績 – (2017)
年度 | 登板 | 防御率 | 勝敗 | 投球回 | 三振 | 四死球 |
2017年(21) | 2(先発1) | 4.50 | 1勝0敗1h | 8.0 | 11 | 6 |
開幕から先発ローテーションに入ったものの、安定感にかけるピッチングが続き4連敗を喫しました。
その後、2連勝したものの、内容はけして改善されず、2軍に降格。
今、まさにプロの壁に当たっている高橋光成投手。
この壁を打ち破ってこそ、エースに近づけるはずです。
そして高橋光成投手が勝ち星を計算できる主力投手になれば、FA移籍した元西武エース・岸孝之投手の穴を埋めることにもつながります。
優勝へ向けて、彼がどこまで大成できるか2017年の西武ライオンズのキーポイントとなります。