巨人は現在、右腕エースである菅野投手を中心としたローテーションとなっています。
先発に関しては菅野投手に続く先発投手が中々出てこないのが現状でその意味で層の薄さが懸念されています。
今季新しく田口麗斗選手が頭角を表した事で先発投手陣の光明が見えてきましたね!
田口麗斗投手は元々、ボール自体いいものを持っていましたが、今年に入って大きく成長したことは記憶に新しいところです。
そこで今回は、「田口麗斗投手は巨人のエースになれるか?」をテーマにお送りしていきましょう!
田口麗斗の経歴・生い立ち
田口麗斗選手は広島県広島市佐伯区の出身で、8月現在まだ20歳です。
家族は両親と妹2人にご自身を含めた5人家族となっています。
田口 麗斗(たぐち かずと)
生年月日 | 1995年9月14日(20歳) |
出身地 | 広島県広島市佐伯区 |
身長 | 171cm |
体重 | 80kg |
ポジション | 投手 |
投打 | 左投左打 |
プロ入り | 広島新庄〜2013年 ドラフト3位 |
性格面は強気であると本人も語る通り、物怖じしないピッチングは弱冠20歳とは思えないほど。
大舞台でも活躍できそうな性格はチームとしても頼りにできる存在ですよね!
そんな田口麗斗選手、野球を始めたのは小学校3年の頃からで、中学時代には軟式でしたが、すでにエースを張っていたそうです。
その後、広島新庄高校に入学して1年生からベンチ入り、3年になると甲子園大会予選の決勝まで進み、延長15回を無失点で引き分け、翌日の再試合も1失点完投と好投しました。
残念ながら甲子園出場まではいかなかったのですが、AAA世界野球選手権大会日本代表に選ばれるなど、その実力は当時から認められていたのですね。
広島新庄 2013年夏広島予選投手成績 防御率0.71
対戦校・回戦 | 投球回数 | 被安打 | 奪三振数 | 与四死球数 | 自責点 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
○海田 | 2回戦 | 先発 | 8.0 | 3 | 15 | 2 | 0 |
○美鈴が丘 | 3回戦 | 先発 | 6.0 | 4 | 9 | 3 | 1 |
○呉商 | 準々決勝 | 先発 | 8.0 | 1 | 11 | 1 | 0 |
○盈進 | 準々決勝 | 先発 | 9.0 | 4 | 13 | 8 | 1 |
○如水館 | 準決勝 | 先発 | 9.0 | 9 | 11 | 14 | 2 |
△瀬戸内 | 決勝 | 先発 | 15.0 | 13 | 19 | 14 | 0 |
●瀬戸内 | 再試合 | 先発 | 8.0 | 5 | 3 | 14 | 1 |
通算 | 63.0 | 39 | 81 | 14 | 5 |
後に2013年のドラフトで3位指名での巨人入団を果たして現在に至るわけですが、プロまでの道のりは順風満帆であったというよりもむしろ勝ち取ったという表現が適切なように思えます。
野球選手としては171センチと小柄ですし、決して恵まれているとは言えない体格ですが、その分、素質やセンスに優れた選手であるとも言えますよね!
弱冠20歳で今季は投手の柱に!真のエースになれるのか?
去年から頭角を現し始めていたこともありますが、今年は更なる飛躍を遂げた田口麗斗投手。
その要因を探っていくと課題であったスタミナ面を克服したことが一つ挙げられますね!
田口麗斗投手は去年まで5回以降のイニングで苦しむことが多く、それゆえにスタミナ不足を指摘されていました。
5回までは他チームの投手と互角のピッチングができていただけに実力面では当時から十分な力は持っていました。
しかし高卒上がりということもあって、スタミナ不足は仕方がない部分でもあります。
通常、3年かけて体を作り、それから一軍で活躍するのを目指すのが高卒ルーキーのセオリーでもありますから、早熟と言っていい田口投手にはある意味当然の課題だったと言えるのかもしれません。
年度別投手成績
2013年 (18歳) ドラフト3位 契約金5,000万円
年度 | 登板 | 防御率 | 勝敗 | 投球回 | 三振 | 年俸 |
2014年(19) | — | — | — | — | — | 600万 |
2015年(20) | 13 | 2.71 | 3勝5敗 | 66.1 | 64 | 630万 |
2016年(21) | 21 | 2.49 | 9勝6敗 | 130.0 | 106 | 1800万 |
プロ通算:3年 | 34 | 12勝11敗 | 196.1 | 170 | 3030万 |
しかし、今では長いイニングにも耐えられるスタミナを付けたことで、元々あった安定感が増す形となっているのが今季のブレイクに繋がっているのでしょう!
巨人歴代の左腕エースと比較
巨人の歴代左腕エースと言えば、宮本和知選手、高橋尚成投手、それにまだ現役で活躍している内海哲也投手が挙げられます。
この中では内海投手や宮本投手が近いタイプですね。
内海投手はキレのあるストレートと変化球を軸に組み立てていくピッチングが持ち味です。
宮本投手も140km後半のストレートと大きく割れるカーブが持ち味でした。
田口投手もストレートとキレのあるスライダーを軸にしていくタイプの投手ですので、共通点は多いと言っていいでしょう!
その中でも現役である内海投手がどうしても比較対象になってきます。
左腕投手のキャリアハイ
選手 | 登板 | 防御率 | 勝敗 | 投球回 | 三振 | WHIP |
宮本和知 | 28 | 3.69 | 14勝6敗 | 190.1 | 166 | 1.25 |
高橋尚成 | 28 | 2.75 | 14勝4敗 | 186.2 | 141 | 1.17 |
内海哲也 現役 | 28 | 1.91 | 18勝5敗 | 185.2 | 144 | 1.08 |
田口麗斗 現役 | 13 | 2.71 | 3勝5敗 | 66.1 | 64 | 1.21 |
歴代左腕との比較時、変化球の種類の多さ、つまりバリエーションを増やしていくことが今後の仮題ではないでしょうか。
田口麗斗投手が長く活躍していく上で参考にしていくべきポイントではないかと思います。
内海哲也 投手は変化球の種類も多彩です。
田口投手はまだ球種がそれほどなく、攻めのパターンが限られてくるため、どのような状態でも安定したピッチングをしていくためにはその辺りが新たな課題となってくるのではないでしょうか?
まとめ
以上、田口麗斗投手についてでした。
久しぶりに巨人に現れた左腕エース候補ですから、今後も活躍が期待されます。
田口麗斗選手の活躍が今後の巨人を占う上でも欠かせない要素になってきます。
是非、先発ローテーションの一角を担う選手として頑張っていただきたいですね。
まだ若いこともありますから、これから更なる覚醒にも期待したいところです!