2016年のプロ野球、首位打者はセ・パ共に当初予想していなかった選手がトップを走っていますね。
パ・リーグでは現在、打率首位を独走中のロッテ角中勝也選手が本命として挙げられています。
今回はそんな角中選手が首位打者を取れるかどうかについて検証していきましょう!
パ・リーグ 2016首位打者ランキング (2016年8月26日)
順位 | 選手 | 打率 |
安打数 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 |
1 | 角中勝也 (ロ) | .344 | 146 | 5 | 49 | 12 |
2 | 浅村栄斗 (西) | .306 | 137 | 18 | 66 | 8 |
3 | 西川遥輝 (日) | .305 | 119 | 5 | 38 | 32 |
4 | 秋山翔吾 (西) | .305 | 145 | 11 | 58 | 16 |
5 | 糸井嘉男 (オ) | .303 | 125 | 11 | 55 | 43 |
6 | 柳田悠岐 (ソ) | .300 | 121 | 14 | 60 | 19 |
7 | 鈴木大地(ロ) | .299 | 120 | 6 | 53 | 3 |
8 | 陽岱鋼 (日) | .291 | 118 | 11 | 52 | 4 |
9 | 内川聖一(ソ) | .288 | 125 | 13 | 75 | 2 |
10 | 田中賢介 (日) | .287 | 124 | 2 | 49 | 20 |
首位打者はロッテ角中勝也で決まりか?
ロッテ角中勝也選手は現在打率トップ独走状態です。
当然、2012年以来2度目の首位打者獲得の第一候補に挙げられます。
2位の西武浅村選手との差が約4分あることを踏まえるとよほどのことがない限りはほぼ決まりと言って印象ですね!
角中 勝也(かくなか かつや)
生年月日 | 1987年5月25日(29歳) |
出身地 | 石川県七尾市 |
身長 | 180cm |
体重 | 85kg |
ポジション | 外野手 |
投打 | 右投左打 |
プロ入り | 2006年 大学生・社会人ドラフト7巡目 |
パ・リーグ 2015首位打者ランキング
順位 | 選手 | 打率 |
安打数 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 |
1 | 柳田悠岐 (ソ) | .363 | 182 | 34 | 99 | 32 |
2 | 秋山翔吾 (西) | .359 | 216 | 14 | 55 | 17 |
3 | 近藤健介 (日) | .326 | 142 | 8 | 60 | 6 |
4 | 清田育宏 (ロ) | .317 | 155 | 15 | 67 | 10 |
5 | 中村晃 (ソ) | .300 | 152 | 1 | 39 | 7 |
6 | 角中勝也 (ロ) | .293 | 125 | 6 | 52 | 8 |
7 | 松田宣浩(ソ) | .287 | 153 | 35 | 94 | 8 |
8 | 森友哉 (西) | .287 | 136 | 17 | 68 | 0 |
9 | 田中賢介 (日) | .284 | 151 | 4 | 66 | 9 |
10 | 内川聖一 (ソ) | .284 | 150 | 11 | 82 | 1 |
角中選手は2012年にも首位打者を獲得していることもあり、実績十分。
この時の打率は.312でしたから、今年は現時点で.344とその年を上回る活躍を見せています。
ただ、2012年以降、打率が3割を超えることはなく、今一つ本来の調子では無い時期が続いていました。
今年に限れば最も調子が良かった2012年と比較した際に打率は言うまでもありませんが、四球での出塁が増えていることによる出塁率の大幅な上昇もあります。
その分、打率維持に安定感が増していると思いますね。
四球を多く取っているということは無理に打ちにいって調子を崩したりすることが少なくなっていることを意味していますから、それによって調子の波が安定しているのも高打率を維持できている要因なのではないかと思います。
タイトルへのプレッシャーというのも獲得すれば自身2度目となりますので、特別、負担に感じることはないでしょう!
パ・リーグ歴代首位打者
年度 | 選手 | 打率 |
安打数 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 |
2015年 | 柳田悠岐 (ソ) | .363 | 182 | 34 | 99 | 32 |
2014年 | 糸井嘉男 (オ) | .331 | 166 | 19 | 81 | 31 |
2013年 | 長谷川勇也 (ソ) | .341 | 198 | 19 | 83 | 12 |
2012年 | 角中勝也 (ロ) | .312 | 149 | 3 | 61 | 8 |
2011年 | 内川聖一 (ソ) | .338 | 145 | 12 | 74 | 4 |
2010年 | 西岡剛 (ロ) | .346 | 206 | 11 | 59 | 22 |
2009年 | 鉄平 (楽) | .327 | 162 | 12 | 76 | 13 |
2008年 | リック (楽) | .332 | 163 | 12 | 71 | 4 |
2007年 | 稲葉篤紀 (日) | .334 | 176 | 17 | 87 | 6 |
2006年 | 松中信彦 (ソ) | .324 | 145 | 19 | 76 | 2 |
ロッテ角中の経歴は?
また、角中選手の経歴についても触れていきますが、角中選手は元々、下位指名でのロッテ入団であった経緯があり、将来性を見込まれていたのは確かかもしれません。
正直、ロッテ首脳陣も現在の活躍は予想以上であったと推測できます。
角中選手は高校時代(日本航空第二高校)や社会人の独立リーグ時代(高知ファイティングドッグス )の成績を踏まえると決して華々しい活躍だったとは言い難いです。
日本代表に選ばれた時や開幕を2軍で迎えた時も「もっと練習がしたい」、「実践の機会が増える方がいい」という常に自身を高めようとする考え方をしていましたから、それが今の活躍に結びついているのではないでしょうか?
こうした取り組み方や実直な性格が首位打者という形で表れているのかもしれませんね!
高い評価でプロ入りしたわけではないからこそ、人一倍練習するのでしょうし、その努力が角中選手の土台となっていることは間違いありません!
対抗馬の逆転首位打者はあるのか?
今年に限れば大きく2位との差が開いていることもあり、逆転はほぼ不可能と言っていいですね。
2015年に急成長し、ブレイクした西武の秋山選手やオリックスのベテラン、糸井選手など、実績のある選手も控えていますが、現実的にこの差を覆すことは難しいように感じます。
角中勝也月間打率
月 | 打率 | 試合 |
安打数 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 |
3・4月 | .333 | 28 | 35 | 0 | 11 | 6 |
5月 | .357 | 24 | 30 | 2 | 11 | 2 |
6月 | .361 | 23 | 30 | 2 | 14 | 1 |
7月 | .280 | 21 | 23 | 0 | 6 | 1 |
8月 | .394 | 20 | 28 | 1 | 7 | 2 |
まとめ
以上、角中選手の首位打者獲得の可能性についてでした。
セ・リーグでは巨人の坂本選手が本命となっていますが、2位との数字はそれほど開いていないため、まだまだわからない部分はあります。
ですが、パ・リーグに関しては大きく差が開いていることもあり、ほぼ決定と言っていいのではないでしょうか?
結果というのは終わるまでわかりませんが、好不調の波や取り組み方、2012年との違いなどの要素を踏まえると隙ないのかもしれません。
順当にいけばロッテ角中勝也選手の2度目の受賞となりそうですね!