いよいよ始まるプロ野球のクライマックスシリーズ。
セリーグは25年ぶりの優勝を果たした広島カープに対して、挑戦権を獲得するのは巨人か横浜DeNAか。
注目のセリーグクライマックスシリーズを占ってみましょう。
2016年 セ・リーグ順位 – 試合数 143試合 –
チーム | 勝 | 負 | 引 | 勝率 | 勝差 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1位 | 広島 | 89 | 52 | 2 | .631 | – |
2位 | 巨人 | 71 | 69 | 3 | .507 | 17.5 |
3位 | DeNA | 69 | 71 | 3 | .493 | 2.0 |
4位 | 阪神 | 64 | 76 | 3 | .457 | 5.0 |
5位 | ヤクルト | 64 | 78 | 1 | .451 | 1.0 |
6位 | 中日 | 58 | 82 | 3 | .414 | 5.0 |
2016年セ・リーグ クライマックスシリーズ日程
ファーストステージ:東京ドーム | ||||
10/8(土) |
14:00
|
巨人 | 3-5 | DeNA |
10/9(日) | 14:00 | 巨人 | 2-1 | DeNA |
10/10(月) | 14:00 | 巨人 | 3-4 | DeNA |
10/11(火) | 18:00 | 予備日 | ||
ファイナルステージ:マツダスタジアム | ||||
10/12(水) | 18:00 | 広島 | 5-0 | DeNA |
10/13(木) | 18:00 | 広島 | 3-0 | DeNA |
10/14(金) | 18:00 | 広島 | 0-3 | DeNA |
10/15(土) | 13:30 | 広島 | 7-3 | DeNA |
10/16(日) | 13:30 | – | ||
10/17(月) | 18:00 | – | ||
10/18(火) | 18:00 | 予備日 | 勝者 | |
10/19(水) | 18:00 | 予備日 | 勝者 |
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3位 横浜DeNAベイスターズ 投打分析
横浜DeNAベイスターズ – 69勝71敗3分 –
得点 | 572 (リーグ3位) |
失点 | 588(リーグ5位) |
本塁打 | 140(リーグ2位) |
盗塁 | 67(リーグ3位) |
打率 | .249(リーグ4位) |
防御率 | 3.76(リーグ5位) |
シーズン通じて、借金2という成績ではありましたが、球団史上初のCS進出を決めたDeNA。
チーム防御率は3.76、チーム打率は.249と、どちらもセリーグでは下位の方。
しかし先発投手がある程度揃っており、打線は44本塁打で本塁打王に輝いた筒香選手が軸となって機能しています。
筒香 嘉智(つつごう よしとも)-横浜DeNAベイスターズ (2010 – )
生年月日 | 1991年11月26日(24歳) |
出身地 | 和歌山県橋本市 |
身長 | 185cm |
体重 | 87kg |
ポジション | 外野手 |
投打 | 右投左打 |
今季成績 | 率.322(469-151) 44本 110打点 0盗 |
投手陣は2ケタ勝利をマークしたのは山口投手だけですが、石田投手、井納投手、今永投手と左右バランス良く先発が揃っています。
だからこそ、投手陣のキー マンは、今季中盤以降に調子を崩した守護神・山崎康投手でしょう。
僅差を逃げ切るために、守護神が安定感を取り戻すことは必要条件でしょう。
山崎康晃(やまさき やすあき) -横浜DeNAベイスターズ(2015 – )
生年月日 | 1992年10月2日(24歳) |
出身地 | 東京都荒川区 |
身長 | 177cm |
体重 | 83kg |
ポジション | 投手 |
投打 | 右投右打 |
今季成績 | 防3.59(2勝5敗33S)試59 投57.2 |
横浜DeNA 主力投手
役割 | 選手 | 防御率 | 勝 | 敗 | セーブ |
先発 | 山口 俊 | 2.86 | 11 | 5 | 0 |
先発 | 石田 健大 | 3.12 | 9 | 4 | 0 |
先発 | 今永 昇太 | 2.93 | 8 | 9 | 0 |
先発 | 井納 翔一 | 3.50 | 7 | 11 | 0 |
抑え | 山﨑 康晃 | 3.59 | 2 | 5 | 33 |
一方、打線は筒香選手の活躍はもちろんのこと、その次を打つ打者ロペス選手がキーマンとなるでしょう。
今季、34本塁打を放った筒香選手に次ぐ主砲です。
筒香選手が歩かされても、次の打者がロペス選手というだけで、相手に与えるプレッシャーは大きくなるでしょう。
ホセ・ロペス -横浜DeNAベイスターズ (2015 -)
生年月日 | 1983年11月24日(32歳) |
出身地 | ベネズエラ |
身長 | 183cm |
体重 | 103kg |
ポジション | 内野手 |
投打 | 右投右打 |
今季成績 | 率.263(483-127) 34本 95打点 0盗 |
ロペス選手がいるから、筒香選手と勝負せざるを得なくなる…
この2人の相乗効果がより発揮されれば、打線は短期決戦でモノを言うはずです
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2位 読売巨人軍 投打分析
巨人 – 71勝69敗3分 –
得点 | 519(リーグ4位) |
失点 | 543(リーグ2位) |
本塁打 | 128(リーグ3位) |
盗塁 | 62(リーグ4位) |
打率 | .251(リーグ3位) |
防御率 | 3.45(リーグ3位) |
今季の巨人はチーム防御率3.45はまずまずながら、チーム打率.251はリーグ3位。
首位・広島と比較すると2分以上の開きがありました。
そんな巨人は先発に菅野投手、田口投手、マイコラス投手、内海投手、大竹寛投手、中継ぎにはマシソン投手、澤村投手とメンバーが揃っています。
巨人 主力投手
役割 | 選手 | 防御率 | 勝 | 敗 | セーブ |
先発 | 菅野 智之 | 2.01 | 9 | 6 | 0 |
先発 | 田口 麗斗 | 2.72 | 10 | 10 | 0 |
先発 | 内海 哲也 | 3.94 | 9 | 6 | 0 |
先発 | マイコラス | 2.45 | 4 | 2 | 0 |
先発 | 大竹 寛 | 3.55 | 6 | 6 | 0 |
中継 | マシソン | 2.36 | 8 | 4 | 1 |
抑え | 澤村 拓一 | 2.66 | 4 | 4 | 37 |
その中でキーマンとなるのは左腕の田口投手でしょう。
今季10勝をマークした左腕田口投手が、エースの菅野投手が勝ったときは連勝を狙え、負けたときは連敗を食い止めることができるかどうか。
特にシーズン中盤以降は抜群の安定感があっただけに、カギを握る存在になるでしょう。
田口 麗斗(たぐち かずと) -読売ジャイアンツ (2014 – )
生年月日 | 1995年9月14日(21歳) |
出身地 | 広島県広島市佐伯区 |
身長 | 171cm |
体重 | 80kg |
ポジション | 投手 |
投打 | 左投左打 |
今季成績 | 防2.72(10勝10敗)試26 投160.0 |
打線は首位打者の坂本選手が打線の軸になるのは言うまでもありません。
その後の打者が続くことができるかによって、勝敗を左右するでしょう。
巨人 主力打者
試合数 | 選手 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 |
143 | 長野 久義 | .283 | 11 | 42 | 8 |
143 | 村田 修一 | .302 | 25 | 81 | 1 |
137 | 坂本 勇人 | .344 | 23 | 75 | 13 |
129 | 小林 誠司 | .204 | 4 | 35 | 2 |
123 | ギャレット | .258 | 24 | 68 | 0 |
91 | 阿部 慎之助 | .310 | 12 | 52 | 0 |
坂本選手以降の打線の中で阿部選手や村田選手といったベテランの活躍も不可欠ですが、今季24本塁打を放ったギャレット選手が、中軸以降の打線の中でポイントゲッターになることができれば、より得点力はアップしてくるはずです。
投手力はまずまずであるだけに、打線がどこまで援護できるか。それによっては十分に下克上の可能性も膨らみます。
ギャレット・ジョーンズ -読売ジャイアンツ (2016 – )
生年月日 | 1981年6月21日(35歳) |
出身地 | アメリカ合衆国 |
身長 | 196cm |
体重 | 107kg |
ポジション | 外野手 |
投打 | 左投左打 |
今季成績 | 率.258(422-109) 24本 68打点 0盗 |
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1位 広島東洋カープ 投打分析
広島東洋カープ – 89勝52敗2分 –
得点 | 684(リーグ1位) |
失点 | 497(リーグ1位) |
本塁打 | 153(リーグ1位) |
盗塁 | 118(リーグ1位) |
打率 | .272(リーグ1位) |
防御率 | 3.20(リーグ1位) |
CSの本拠地開催は初めてとなる広島カープ。
チーム打率.272、防御率3.20はセリーグトップの数字。
得点力もセ No1で、圧倒的なリードで優勝を果たしたものの、優勝からCS開催まで期間が開いていることが、どのような影響をもたらすのかが不安材料といえるでしょう。
今季のカープ打線は抜群の得点力を誇りました。
広島 主力打者
試合数 | 選手 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 |
143 | 田中 広輔 | .265 | 13 | 39 | 28 |
143 | 丸 佳浩 | .291 | 20 | 90 | 23 |
141 | 菊池 涼介 | .315 | 13 | 56 | 13 |
132 | 新井 貴浩 | .300 | 19 | 101 | 0 |
129 | 鈴木 誠也 | .335 | 29 | 95 | 16 |
95 | エルドレッド | .294 | 21 | 53 | 1 |
それはチームそれぞれにつなごうという意識が芽生えたことにあります。
それゆえに打線のキーマンは全員…と 言いたいところですが、やはり上位打線。
今シーズン急成長した田中選手、菊池選手、丸選手がしっかり出塁しチャンスメイクすることができるかが鍵となります。
丸 佳浩(まる よしひろ)-広島東洋カープ (2008 – )
生年月日 | 1989年4月11日(27歳) |
出身地 | 千葉県勝浦市 |
身長 | 177cm |
体重 | 90kg |
ポジション | 外野手 |
投打 | 右投左打 |
今季成績 | 率.291(557-162) 20本 90打点 23盗 |
誰か一人が突出しているわけではなく、チーム全体のバランスで勝って、その野球がCSでも発揮できるかがポイントとなるでしょう。
ピッチャーでは今季16勝を挙げ最多賞を獲得した野村投手がキーマンとなるでしょう。
15勝をマークしたジョンソン投手とともに勝利を計算できる投手となれるかがCS勝利のための条件となります。
野村 祐輔(のむら ゆうすけ)-広島東洋カープ (2012 – )
生年月日 | 1989年6月24日(27歳) |
出身地 | 千葉県勝浦市 |
身長 | 177cm |
体重 | 82kg |
ポジション | 投手 |
投打 | 右投右打 |
今季成績 | 防2.71(16勝3敗)試25 投152.2 |
クリス・ジョンソン -広島東洋カープ (2015 – )
生年月日 | 1984年10月14日(31歳) |
出身地 | アメリカ合衆国 |
身長 | 193cm |
体重 | 93kg |
ポジション | 投手 |
投打 | 左投左打 |
今季成績 | 防2.15(15勝7敗)試26 投180.1 |
この2人で確実に勝利を手繰り寄せていくことが短期決戦では求められそうです。
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セ・クライマックスシリーズの展望
巨人と横浜DeNAによるCSファーストステージは10月8日、東京ドームで開幕します。
最大3試合の超短期決戦です。
これを勝ち抜いたチームは、10月12日からマツダスタジアムで行われるCSファイナルステージへとコマを進め広島カープと最大6試合を戦います。
シーズン中、圧倒的な強さを見せつけた広島と、短期決戦の経験が豊富な巨人、CS初出場で勢いに乗る横浜DeNA。
ファイナルステージから参戦する広島が有利なのは間違いありません。
開催はすべてホームゲームであり、今季ホームゲームで圧倒的な強さを見せつけているだけに、広島には地の利があります。
しかし優勝から間が空いていること、さらに今シーズンの対戦成績が巨人、横浜DeNAともに13勝12敗と、ほぼ五分だったことを考えると、下剋上の可能性も十分にあるのではないでしょうか。
25年ぶりの優勝を果たした広島が日本シリーズにコマを進めることができるか、それともそれを阻止する球団は現れるのか。セリーグクライマックスシリーズは目が離せません。
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